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2009/05/30

簀の子の下はヘドロでした

 朝、父母をデイサービスへ送り出したあと、庭掃除に洗濯に、父母の部屋やトイレ周りの掃除、午後からは石油ファンヒーターを仕舞うなど、家の中の片付けで一汗掻いたあと、シャワーを浴びた。

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→ 午前、父母をデイサービスに送り出した後、庭掃除しようとしたら、キウイの周辺に異変が。クマ蜂だろうか。黒い大きな蜂が、キウイの雌雄の花に集(たか)っている。(調べてみたら、「ずんぐりとした体型で、重そうに飛ぶハチ。体は黒色で、胸部には黄色い毛が密生する。人家周辺でもよく見られ、いろいろな花を訪れて、花粉や蜜を集める」とか、ホバリングする姿、体の大きさ(見たのは2センチほどだった)などからして、どうやら、やはりクマ蜂のようです。「昆虫エクスプローラ」参照。(09/05/30 追記)) 

 過日、水シャワーと書いたが、水道水はまだ冷たく、大人しく未だ、温水のシャワーを浴びている。
 すると、風呂場の簀の子(すのこ)の下が冠水している。

 水が流れていかないのだ。

 カミソリで切った髪の毛が浮いて漂っている(小生は普段は、ひげを剃るカミソリで髪をカットしている)。
 風呂用のモップなどで簀の子の下をゴシゴシやってきたのだが、前回、シャワーを浴びた際にゴシゴシし過ぎてか、折れてしまった。

 どうしたものか。
 髪を洗いながら、小生、しばし考えた。

 小生が考えごとをするなど、普段、まずないことである。
 よほどシャワーが気持ちよかったのか、よし! 簀の子の下を洗っちゃえ! と思い立った。
 
 せっかちな性分である。
 やるとなったら、庭仕事でも何でも準備も計画もなく、即、やる。
 なので、素っ裸なまま、風呂場の半分のスペースを占めている洗い場にピッタリ嵌まっている簀の子をよいしょと起こした。
 やはり、汚れがひどい。髪の毛も、折々、モップなどで洗ったり、引きずり出したりしたけれど、それでも、相当にこびり付いている。
 ぬるぬるした、ヘドロにも似た汚れもなかなかのものである。

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← 先日から、やけにこの大きな蜂を見かけるなと思ったら、オオムラサキツユクサやキウイの花の蜜を吸っていたらしい。今日は少なくとも3匹は見かけた。奇しくもキウイの受粉の場面に遭遇したわけである。
 
 が、そこで参った。簀の子の幅が広すぎて、起こしたこちら側からでは手を伸ばしても、向こう側が洗えない。手が届かないのだ。
 こちら側、つまり簀の子の裏側やタイルの床面はなんとか、手元のナイロンタワシで洗ったが、さて、横に起こした簀の子の向こう側をどうするか。
 そもそも、一番、汚れている、排水溝の周辺も起こした簀の子の向こう側で、懸命に手を伸ばしても、どうにもならない。
 
 とうとう不精な小生、覚悟を決めた。
 横方向に起こしている簀の子を縦方向に起こすしかないのだ。
 やるとなったら、やる。
 狭苦しい風呂場で素っ裸での格闘が続く。
 今日は暖かく、風呂場の小窓を空けているが、吹き抜ける風も心地いい。
 窓からは近所の畑や家々が遠望できて、気分は爽快である。
 畑には近所の小母さんが作業しているが、まあ、小生の入浴シーンを覗くほど物好きでもあるまい。

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→ 午後の買物の帰り、遠回りして完成間近の公園へ。営業の人だろうか、勝手に入り込んでいる姿もチラホラ。

 裸なので、簀の子の板の端っこや裏板などで我がデリケートな体を傷つけないよう、慎重に横から縦へ移動させる。
 移動というか、回転か。
 なんとか立てることができたが、風呂場の中に古びて黴の生えたようjな入浴グッズがいろいろあって、立てかける場所がない。
 となると、我が手で支えるしかない。
 ああ、小生は風呂場でも苦労する運命なのか。
 
 横幅が一メートル弱、縦方向が二メートル弱、簡単に言うと一畳ほどの大きさ・形である。
 その簀の子を手で支えつつ、さっきは洗い切れなかった洗い場や壁面、そして排水溝周りを洗う。
 排水溝の栓を外して、中も確りと。
 やはり、排水口の中が髪やゴミなどで詰まっていたのだ。
 それらを掻き出してやると、滞留していた水が気持ち良さそうにザーと流れていった。

 グッ!
 一瞬、一滴だけだが、汚水の雫が口に入ったようで、懸命にペッペッと唾を吐き出す。
 簀の子を手にしているし、空いているはずの手も蛇口には遠く、水を含んでうがいするわけにいかないのだ。
 とにかく、排水溝を洗い、簀の子を元通りに戻し、ようやく人心地付いて、うがいもできた。髪も体も、もう一度シャワーを浴びて洗い直す。
 シャワータイムは小生の場合、洗濯タイムでもある。
 洗濯は日に二度はやる。午前に父母の分、午後は一仕事終えて汗を掻いた小生の分である。
 
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← 裏庭の薔薇も昨日は開花だったのが、今日は満開に近い。薔薇のあることは知っていたが、咲いているのを見るのは初めて。肥料混じりの水を毎日、如雨露で遣っているからなのかな。

 洗濯を終えて、お茶する頃には、父母がデイサービスから戻る時間が迫っている。

 その短い時間が僅かにホッとできる時間である。
 何でもできるようだけど、何も手に付かない。中途半端な時間。
 朝刊をようやく今になって読み出してみたり。

 そうするうちに、表のほうが賑やかになる。
「ただいま戻ってまいりました~」という声。施設の職員の方の呼びかけである。
 急いで表へ出て行く。
 職員の方は、父母の手荷物を玄関に置き、代わりに母が乗る車椅子を持っていく。
 小生も、後を追うようにして車へ向かう。
 父母のご帰還である。
 
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→ 夕食の後片付けの最中、ちょっと裏の畑へ出てみた。夕焼けの撮影には間に合わなかった。

 父は職員の方に付き添われつつだが、杖を付きつつ、なんとか自分で歩いて家に入れる。
 しかし、母はそうはいかない。

 車椅子の母をもう一人の職員の方が押して玄関へ。
 玄関まで付き添い、玄関で小生が母の脇に手をいれ、支えて、職員の方と小生との二人がかりで玄関の段差を乗り越え、家の廊下へ。
 廊下には手すりが付いているので、小生が付き添えば、なんとか母も手すりに縋りながら歩ける。

 父母の手荷物を片づける。中の洗濯物を洗い場へ。
 父母は共に施設でないと入浴ができないのである。

 父母はコーヒーで一服である。
 デイサービスへ行くことは、父もだが、特に母には一仕事なのだ。
 茶の間で一服しないことには、落ち着かない。
 茶の間で一服したら、寝室へ向かい、夕方まで一眠り。休憩というわけである。

 小生は、午前の買物に続き、また、買物へ。血糖値を測定する機械の電池が切れたというのだ。
 毎日、測るだけに、今日中に買っておかないといけない。
 午前はスーパーで通常の買物だが、今度はドラッグストアーで、電池やペットボトルの飲み物や防虫剤など。
 買物は自転車を使うので(籠が一つだし、小さい)、嵩の大きいものや薬類などはドラッグストアーへと、店を使い分けし、行ったりきたりするわけである。

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← 台所の勝手口を出た裏庭から南西の空を見上げると、月齢 4.6の月が雲間に見え隠れしていた。明日は曇りから雨になるとか。

 夕食から夜にかけても、いろいろあるが、まあ、略す。
 今日は、風呂場の簀の子の下などを洗ったことで、自己満足である。
 血圧などの都合で、もう、父母は使わない、自分だけの風呂場なので、文字通りの自己満足なのである。

                                       (09/05/29 作)

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