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2009/04/17

暖かな日差しを浴びつつ二人で

 慌しく気忙しく日々が過ぎていく。
 何をやっているのか、何もやっていないのか、つかみどころのない日々でもある。
 それでも、少しずつ、動きらしきものがないわけではない。

 母が介護認定を受けて数年だが、とうとう今度は父の介護認定へ向けて動き出した。

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→ イチロー選手 おめでとう! 満塁ホームランで最多安打記録に並ぶなんて。新記録は、イチロー選手らしく、バントヒットで達成して欲しいな。「イチロー選手 通算3,085安打 張本勲さんのプロ野球記録に並ぶ」 (画像は、NHKテレビニュースより) 旧稿である「イチローおめでとう!」は、読まないほうがいいかも。

 といっても、市役所の担当者による介護認定調査を過日、受けたばかりで、介護認定を受けられるのか(要介護)、それともその前段の要支援なのか、今の所、調査結果待ちである。
 委員会か何かがあって、検討の上で決定となるようで、そんな方たちが多いこともあり、結果が出るのは五月の連休明けとなる見込みだとか。
 そもそも、介護認定の調査自体、申請をしてから三週間以上を経過してやっと父の調査の順番が来たのである。

 別に急がないといけないわけではないが…、うむ…、やはり急いでいると言うべきか。

 父は三月になって間もない頃に近所の医院で受診、その上で大きな病院で精密検査。
 即、それも検査を受けたのは午前なのだが、その日の午後からと医者に言われたのだが、検査の翌日、渋る父を説得して、三月上旬に入院し、四月上旬に退院した。
 家族の受診するようにという、父には煩い説得攻撃に負けての検査(受診)と入院だったが、症状的に重くなる前に治療を受けることができたので、大事には至らなかった。

 治療も手術は不要で、投薬と点滴、あとはリハビリの日々だったようで、父には退屈な(しかし、母の面倒を見なくて済むので、体からしたら楽な)入院生活だったと見られる。
 
 そこまではいいのだが、入院生活がまるまる一ヶ月続いたせいで、病院内で軽いリハビリの指導は受けたものの、足腰が弱まっている。
 何より、病院ということで、ベッドの生活に慣れてしまった。

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← 富山だけではないようだが、このところ、曇天や雨天がつづく。今週、草むしりを三回、延べ五時間やったけど、気温が低く、作業が楽だった。でも、まだ畑の半分も終わっていない。

 なので、退院したはいいが、自宅では、床(畳やフローリングの部屋)の上での生活なので、床から立ち上がる(起き上がる)のが大変のよう。
 本人は、それもリハビリの一環だと言い張っているが、傍で見ているものから見ると、床から起き上がる(上体を起こす)のに体力を使ってしまうので、ベッドからそのままスッと立ち上がれた病院(病室)内の生活は様変わりし、どう見ても、それだけで体力を消耗しているように見える。

 起居だけで、疲労困憊し、さらに、入院生活を送ったことで、どこか気抜けしたようなところもあって(半分は退院して安堵したこともありそうだ)、せっかく退院したのに、外が快晴で暖かな日であっても、近所も何処も歩いてみようとしない。
 転ぶのが怖い、とも漏らす(家の内外での転倒が、父の病気のシグナルでもあった)。
 敷居や電気のコード、カーペットなど、ちょっとした段差(というほどの段差はないのだが)が怖く、家の中でも歩くのを怖がる。

 入院中、父を説得して、母と同じリハビリ施設へ通うことになったが、そういった周囲に見守る人のいる、床が全く平らな、見通しのいい場所での歩行の訓練には、本人もその気でいるようだ。

 でも、床での生活が続くと、起き上がるだけで疲れ果てるから、小生としては(看護師さんたちも)、早めにベッドを導入して欲しいと思っていたのである。

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→ 淡い紫は、ムスカリの花の列。その奥には、チューリップの花畑。手前に見えるのは、先日の拙稿「ど根性雑草とは呼ばれない」に書いたが、「一列だけ、雑草をそのまま生え放題にしてみようと思っている」、その一列である。でも、近隣の方々の目もあるし、正直、方針に迷っている。

 父としては、介添え器具を使ったりして(立ち上がる際、掴まったり寄り縋ったりする、取っ手の付いた器具)さえ寝室の布団の脇に、あるいは茶の間の座布団の傍にあれば、それで十分だと思っている(思いたい)ようだ。
 
 しかし、近親のものや、看護師、ケアマネさんらの説得もあり、とうとうベッドの利用を渋々受け入れた。
 間もなく、自宅で父も母と同じく、ベッドを使う日々となりそうである。
 
 父がベッドの利用を渋るのは、ベッドを使うようになると、ベッドで寝たきり状態になってしまいそうなのが心配のようだ。

 父はベッドを導入するにしても、リハビリ施設や病院にあるような、パイプの付いた、いかにも病人向けといったベッドは嫌とダダを捏ねる。
 木製の、普通人向けのベッドを本人は密かに脳裡に思い描いていたようだ。
 が、父にしてみると、ベッドを使うのは全く初めて。
 ベッドを買うにしても、経験がないから、見た目の印象や、店で試しに横たわった感じで決めるしかないだろう。

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← 過日、父の入院のお見舞い返しの品々を買った際、景品(?)として包丁と果物ナイフとクルミ割り機能付きハサミの三点セットを貰った。ナイフやハサミはともかく、帰郷してずっと古い包丁を使ってきた。帰郷して初めて自前の包丁を持つことになる。なんだか嬉しい!

 頑固一徹の父、農家の長男ということで、上げ膳据え膳で育ってきた。大黒柱でもあり、大事に育てられた分、責任感は強い。
 が、人の意見で何かをするのが嫌い。
 へそ曲がりでもあって、いいことだろうが何だろうが、自分の発意でやるのでないと納得しない。

  看護師さんも誰も、買うのは見合わせたほうがいい、とりあえず、気に喰わなくてもレンタルのパイプの付いたベッドを導入し、試しに使ってみるほうがいいと勧める。
 買ってしまったら、気に喰わなくても購入したベッドを使わなくてはならないではないか、とも。
 
 あれこれあったが、とにかく、レンタルベッドの利用を頑固な父がようやく受け入れてくれた。
 息子やいろんな方たちに折れた、といったところか。

 父の介護認定へ向けて動き出したというのは、一歩前進なのだろうか、判断が難しいような気がする。

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→ 庭先に濃いピンク色の謎の花(小花)の塊が咲いていたが(「石橋睦美「朝の森」に寄せて」の冒頭の写真を見て欲しい)、今日、見たら、見事に咲いていた。こんな見事な花になるとは。一瞬、我が目を疑った!

 さておき!
 
 春本番であり、五月の連休も間近い。
 リハビリ施設などでの歩行訓練(当面、週に1回)も順調にこなしてもらって、五月には暖かな日差しを浴びつつ、母の車椅子を押したりして、父母で散歩を楽しんでもらいたいものである。

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