脱輪騒動から花束を届けるまでのエトセトラ(後篇)
その家の、母と同じリハビリ施設に通っている方は、母と仲がいいし、施設へも同じ車で通っている。
だからだろうか、毎年、春になるとチューリップの花束を贈ってくれる。
昨年の二月末に小生は帰郷したのだが、それから間もない三月の十日頃だったか、チューリップの花束を貰ったことは覚えている。
→ 大相撲春場所(初日)が始まった(画像は、テレビ画面より)。朝青龍も白鵬も磐石な内容。その直前のこのCMが話題になる朝青龍。ところで、小生、驚いた。今、我輩の中で夜中にファンタを呑みつつ、駄菓子やカップラーメンを食べるのがマイブーム。体に悪いと思うんだけど、ストレスに負けそうなの。脂肪でストレスに勝てるとは思えないのだが。
小生が花瓶に生けて、最初は茶の間に、どうやら暖かい部屋だとすぐに咲き誇るけど、すぐに萎れてしまうらしいので、翌日からは玄関に飾ったのだ。
つい先日、戴いたチューリップの花束については、既にブログでもその素晴らしい花束を花瓶に入れ、玄関に飾った状態を写真で紹介している。
小生は、毎年、チューリップを贈ってもらっているのなら、今年はお返ししないと、などと、昨日の金曜日、リハビリ施設への車に乗る際、母と話をしたばかり(年末だったかにもチューリップを戴いた。その画像は「謹賀新年!」にて披露している)。
とはいっても、行動力のまるでない小生、思うだけで動いたかどうか。
お返しをするといっても、どんな花がいいか、小生にはアイデアが浮かばない。
母も名案など浮かびそうにない。
これは天の配剤だと思った。思うことにした。
買物したものを冷蔵庫などに収納したあと、雨や霙の中、自転車を駆って近所へ買物。
お花屋さんで、花を買う。
どんな花がいいか、目当てがあったわけじゃない。
とにかく店に行ってから現物を見て選ぶことにしたのだ。
目移りしそうになる。
でも、小生は直感で決めた。
名前さえ、分からない花だった。
でも、目に飛び込んできたのがその花なので、迷わず(あるいは迷い始める前に)決めたのである。
← 日曜日は前日(土)と打って変わって、春を実感させる穏やかな晴天。前日の凄い春の嵐(風雨)で、庭中に枝葉などが一杯、零れてた。例によって庭掃除。午後は介護などを済ませ、夕方近く、自転車で銭湯へ。昨日とは打って変わって、ジャンパーのジッパーも開放したままでも外出はOKだった。銭湯の帰り、夕焼けを愛でる。束の間のやすらぎ…だろうか。
それがアルストロメリア。
お花屋さんを出るとき、名前を聞いた。
が、例の家に救助のお礼のためのお菓子を買いに店に入った時点で、もう名前は雲散霧消した。
全く、未知の名前。初耳だったのだ。
お菓子を買って、さて、花屋さんに戻って花の名前を聞き直してくるかと思いつつ、お菓子屋さんでお喋りしていた。
今日は寒いですね、雪ですね、夕べの風は凄かったね、えー、風速30メートルですか、枝葉が折れて飛んだし、ウチでは箒まで飛んでましたよ、などなど、ガールズトークのような他愛もない話。
その内、車を脱輪して、お礼にお菓子を送るんですよ、お花はお見舞いに貰った花のお返しなんです、なんて話に及んだ。
そういうこともあって、お菓子屋さんの主人さんが店の入り口の先に停めた我が愛車(自転車)の籠に収めた花束に目を留め、あれは、「アルストメリア」ですね、という。
びっくりの小生、数メートル離れたところか花をひと目見て名前が分かるなんて。
しかも、小生にはまるで馴染みのない花なのに。
店主さんは、私は花が好きですから、と言う。
小生、自分の記憶力にまるで自信がない。
お花をお届けして花の名前を聞かれたら困ると思い、店主さんに花の名称をメモしてもらった。
これなら幾らダメな小生でも、忘れない!
雨やら雪やら霙やら風やらの中、自転車を傘差し運転して、救助してくれた方の家、それは同時に、お袋のリハビリ施設仲間の方がいらっしゃる家でもある、その家へ向かった。
玄関で救助のお礼のお菓子を渡し、母へのチューリップの花束の届け物の返礼の花束を置いて、そそくさと帰ろうと思ったら、その家の奥様が雨の中、丁寧な応対をしてくれた。
お花の名前を書いたメモを渡したら、あとでネットで調べて見ますだって(この日記を書く際、調べてみたら、「Alstroemeria」で、ローマ字表記(読み)だと、「アルストロメリア」のほうが一般的らしいと分かった)。
→ 返礼に届けた「アルストロメリア」。彼岸花(百合)科の花で、別名「百合水仙」とも。
お互い、相身互いの気持ちもあるし、近所(同じ町内)でもあるし、どうやら、小生が最近(といっても去年だが)帰郷していることを知っている口ぶりだった。
例のT字路などで小生がバックの際、苦労していたのを見かけたこともあるらしい。
ギャー、恥ずかしいところを見られていた(しかも、先方様はこちらの正体(?)を知っているけど、こちらは相手方のことは、少なくとも顔見知りという意味では知らなかった)!
考えてみたら、我が母とその家のご母堂とがリハビリ施設で一緒しているので、あそこの家には出来の悪い息子がいることくらいは聞いていて、おかしくはないわけだが。
あれこれ境遇などをお喋りして、辞した。
戴いたお花のお返しもできたし、なんだか、怪我の功名を地で行ったような日だった。
参考:
「アルストロメリア」(ホームページ:「季節の花 300」)
(09/03/14 作)(09/03/15 加筆)
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