呉羽山の山頂へ傷心のドライブ ? ! (前篇)
過日、呉羽山にある城山公園辺りをドライブしてきた。
まあ、年初から全くの無職になったということで、名目は傷心ツアーである。
万が一、運よくアルバイトだろうと何だろうと仕事ができたら、週日にドライブってわけにはいかないだろうし、今のうちと思って、天気も快晴とまではいかないが晴れていたので、思い切ってドライブと小生に似合わぬ行動に出たわけである。
→ いざ、呉羽山の山頂へ!
「富山市街の西に位置している標高76.8mの呉羽山」の、「頂上付近を中心に広場や遊歩道、展望台などが整備がされており、展望台からは市内や富山平野を一望でき、立山連峰の勇姿を眺望することが可能。夕景、夜景のスポットとしても知られている」という、「呉羽山公園」へ行きたかったが、思いつきで出発したので、場所が分からず、なんとなくドライブウエーっぽいルートを辿ってみたのである。
← 途中、脇道が気になって、下車し、テクテク登ってみた。
選んだルートを登れば、白鳥城が山頂近くにあるらしいことも知らないわけではなかった。前々から気になっていた。
それにしても、ちゃんと「呉羽山公園」へ行っていたなら、時期的には花の名所である当地を楽しめずとも、「園内には、民芸館、陶芸館、売薬資料館などがあり、富山の歴史と文化に触れることができ」ていたはずなのだ。
→ この脇道の上には電波の送信塔があった。眺望は密生する林越しになり、今ひとつ。
「呉羽山展望台」もこの近辺らしい(なお、何故か、「ここには立山を開いたという伝説の少年佐伯有頼の像も立って」いるという。「富山……佐伯有頼そして立山」参照)。
さらに、やはりこの方面の一角「元天文台登り口」には、「立山に降りおける雪を常夏に見れともあかす神からならし」(巻17-4001)という大伴家持の歌碑があるとか(この歌については、拙稿「立山に 降りおける雪を とこなつに…」や「雪の朝 (6)」など参照)。
但し、これも小生は実物の歌碑に対面していない。
今回がチャンスだったのだが。
← 脇道は早々に退散し、城山公園へ。山頂付近とあって、やはり、展望が素晴らしい。
その呉羽山公園方面へ向かっていたなら、小生の敬愛して止まぬ、今は故人となった作家の久世光彦の小説『早く昔になればいい』の舞台となっている地域を探訪できていたはずなのである:
「無言坂…早く昔になればいい」
何もかも、見逃した。
何事も思いつきで行動してしまう小生ならではのお粗末ぶりである。
ま、楽しみを残しておく、ということにしておこう。
→ 市街地も連峰の眺望も一挙に。
せっかくなので、「呉羽丘陵 - Wikipedia」なる頁を覗いてみる。
(この調査も、ツアーの事前に為しておくべき作業なのだが。)
「呉羽丘陵(くれはきゅうりょう)は、富山県の富山平野にある丘陵であ」り、「「呉羽」は一帯の地名で、呉服部(くれはとりべ)にちなむものである。呉羽丘陵は一般に呉羽山(くれはやま)とも呼ばれるが、呉羽山は呉羽丘陵の中の標高80mの山の名前である」という。
← 戦国の世、豊臣秀吉が佐々成政を攻めた際、この山から佐々勢を眺め降ろしたとか(後述)。
さらに、続く記述が興味深い。
「最高地点の標高は城山の145.3m。山中にある呉羽山公園展望台からの富山市街・立山連峰の眺望が素晴らしく、富山市のキャッチフレーズである「立山あおぐ特等席」を実感することができる」という。
なんと、小生、行き当たりばったりで当地(城山周辺)へ行ったのだが、その辺りの標高が最高地点だったとは!
○カは、高いところへ登りたがるというが、ただ何となく登った地点が一番高いところだとは、小生の○カぶりも堂に入っているというべきか!
ただ、「呉羽山温泉やドライブに適した林道などもあり、市民にとっては最も身近な憩いの場の一つとなっている」ことは知る由もなく、温泉を楽しむはずもなかった。
それでも、林道をドライブし、林道脇の枯れ葉の絨毯の小道を散策できたのは、落ち葉の絨毯道を踏み締め歩く感覚を久しぶりに楽しめて幸運だった。
季節は真冬のはずなのだが、歩いて感じる空気や風景の感じは、せいぜい晩秋といった風情だった。
通り過ぎる車も少ないので、往路や特に復路は車をゆっくり走らせ、方々に山の森(林)を分け入る小道があることを確かめた。
時間と若さ(体力)があったら、ドンドン分け入って、その道の先を確かめていたのだろうが、今の自分にはそんな遊び心はない…。
(続く)
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