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2009/01/11

今更ながらテレサ・テンのこと

 不況のせいか、単に我輩が落ち込んでいるだけなのか、どうも、内向きの記事が多い。
 反省!

 …と言いつつ、今日も同じ傾向の日記を書いちゃう。

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→ 十日の午後の四時前後、雪がちらほらと。

 今日は夕方から雪である。
 降り頻るというほどでもないが、今年になってようやく降った。
 雪が降ってホッとするってのも変だが、雪国の富山なのだ、降らないと反って落ち着かない。
 何か縁起でもないような気がする。

 …雪が降ったから、というわけではないが、ふと、テレサ・テンさんのことなど書いてみようかと。

 そういえば、「雪化粧」って曲もあったっけ。


 実を言うと、このところ、テレサ・テン(以下、例によって敬愛の念を篭め、敬称は略させてもらう)のCDを聞きながら寝入ることが多い。

 図書館で一度に借りることができるのは3枚(3種類)。
 小生は、クラシック系、ジャズ(ブルースやロック)系、歌謡曲系と、それぞれのジャンルから一枚ずつの計3点を借りることにしている。
 その歌謡曲系だが、高橋真梨子や竹内まりや、加藤登紀子、今井美樹、中山美穂、研ナオコなどなどとっかえひっかえなのだが、昨年師走の半ば頃だったか、たまには違うアーティストもいいかなと、物色していて、テレサ・テンのCDが目に留まった(何故だか女性歌手ばかり…。不思議だ)。

 テレサ・テンが嫌いってわけじゃなく、むしろ好きな歌手の部類に入る。彼女のヒット曲は好きだし。
 でも、CDで借りるとなると話は別である。

 ミーハーぶりでは人語に落ちない小生、世の中でヒットしている曲は小生も好きである(但し、20世紀まで…、いや、90年代以前までの話かもしれない。90年以降は付いていけなくなった…)。
 なのでヒット曲だけだったら、聞き入る。

 しかし、CDには(余程、数多くのヒット曲を持っていない限り)必ずしもヒットしなかった曲も、数合わせのために(← 失礼!)なのかどうか、入っていて、好きな曲だけ聞きたい身としては、途中をすっとぱしたくなる。
 つまりは、そうした類いの歌手のことは、根っからのファンとして好きなわけではなかったのだろう。

 テレサ・テンにはヒット曲が少なからずある。
 それは、ミーハーたる小生、知らないわけじゃない。

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← 夕方には薄っすら雪化粧。 

 テレビが我が家に来た頃から、テレビにはいかれっ放し。
 生粋のテレビっ子なのである。
 放っておけば、一日中だってテレビにかぶりつきである。
 小生の教養(?)は、テレビと(ラジオと)新聞と漫画で大半が成ったものと思っている。
 自嘲気味に言うと、メディアに上手いように踊らされている一人ということかもしれない。


 テレサ・テンの話に戻るが、改めて、彼女の名前を確認しておこう。
鄧 麗君(デン・リージュン、テレサ・テン、Teresa Teng、本名: 鄧 麗筠、1953年1月29日‐1995年5月8日)

 彼女のヒット曲は好きだった。
 けれど、彼女が健在だった頃は、何か声に弱々しさを感じ、声量もあまりあるとは思えず(← 音痴の小生の戯言です)、彼女のファンとは到底、言えない自分だった。
 ヒット曲以外のスタンダードナンバーを歌う彼女も好きであってこそファンと呼べるはず。
 生前はそこまでは好きじゃなかったように思う。

 それでも、彼女の突然の訃報には驚いた。
 いろんな無責任な噂が飛び交っていて、何を信じたらいいのか分からなかった。
 政治志向の強い彼女だっただけに、何か政治的な陰謀に巻き込まれた(暗殺された)…なんて話も実(まこと)しやかに囁かれていた。
 一月には阪神淡路大震災、三月にはオウム真理教事件が勃発。日本はキナ臭い話で持ちきりだった。
 オウム事件との絡みで有田芳生氏が頻繁にテレビでゲストコメンテーターとして活躍されていて、彼を通じて、テレサ・テンについての情報を得ていた記憶がある。
(「テレサ・テンさんのこと」(ホームページ:「有田芳生の酔醒漫録」))

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→ 『テレサ・テン/シングルズ』(ポリドール) (画像は、「テレサ・テン/シングルズ 【 ムラウチドットコム 】」より。小生が借りて聴いているのは、このCDである。)

 今も真相は不明のままなのかどうか、それも知らない。
 まあ、小生などに真相をしる術(すべ)があるわけじゃなし、そんなことはいい(関心のある人は、「テレサ・テンさんのこと」を参照のこと)。

 彼女が亡くなったのは、1995年(5月8日)である。
(「テレサ・テン - Wikipedia」参照)。
 もう、13年…、今年の五月、15回忌となる。
 

 誕生日は、「1953年1月29日」!
 ということは、小生より一つ、上。
 勝手なイメージ(思い込み)だが、ずっと年上に思っていた。
 彼女があまりに大人の雰囲気を漂わせていたから、錯覚していたのかもしれない。
 何処か不幸な女のイメージもあった(あくまでイメージしか知らない)。

 彼女の死がスキャンダラスに報じられていた頃、小生はタクシー会社への内定を取り付けていて、長い失業時代を終えようとしていた。
 そんな中での彼女の訃報。

 情けないことだが、その素晴らしさ偉大さに亡くなってから気付く、というのは小生のパターンのようだ。
 生前だと素直に魅力を認められない性分なのだろうか。
 今頃になって彼女の歌を夜毎に聞き、彼女の祖国の悲劇に胸を痛める気持ちに思いを致している…。

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← 有田 芳生著『私の家は山の向こう テレサ・テン十年目の真実』(文藝春秋) 「オンライン書店ビーケーワン:私の家は山の向こう テレサ・テン十年目の真実」の中の書評がいい。
 
 …同時に、あれだけ自立した女性であり、政治的な自覚や意識も高い彼女が、いかにも日本的な、つくす女、日陰の女性像に終始する演歌を歌っている…その心中は如何なるものだったろう、なんて思わないわけにいかない。


 
テレサ・テン - Wikipedia
テレサ・テン メモリアルページ
テレサ・テンは永遠に
テレビ朝日|スペシャルドラマ テレサ・テン物語」(昨年のものだが、情報満載)

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受信: 2009/03/17 21:12

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