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2009/01/31

「深山ねこ岳修行」…猫の王

 先日、アップした「少年マガジンとボクの黄金時代」の中で、「死霊と語る夜」やら「深山ねこ岳修行」、「地底のねずみ浄土」あるいは、「土蔵の中の密議」や「火煙できつね落とし」などなど、民俗学などの文献に当たって調べてみたくなるような話を採り上げている。

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← 子猫の円らな目。興味を惹く対象には常に真っ直ぐ。 (画像などは、「今日は外出三昧? !  「猫! そして幻のポインセチア」篇」参照)

 いずれも、もう少し掘り下げておきたい興味深い話である。

 そのうち、「地底のねずみ浄土」については、既に簡単にだが採り上げてみた:
「ねずみ浄土」の周辺

 今回は、やはり気になる「深山ねこ岳修行」について、その周辺を怖々覗いてみたい。
 まあ、ネズミを採り上げてネコを扱わないのはバランスが悪いようだし ? !

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2009/01/30

「ねずみ浄土」の周辺

 昨日、アップした「少年マガジンとボクの黄金時代」の中で、「死霊と語る夜」やら「深山ねこ岳修行」、「地底のねずみ浄土」あるいは、「土蔵の中の密議」や「火煙できつね落とし」などなど、民俗学などの文献に当たって調べてみたくなるような話を採り上げている。

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← 27日、夕日が家の軒先に没していく…間際の輝き。

 いずれも、もう少し掘り下げておきたい興味深い話である。

地底のねずみ浄土」という題名だったかどうかは忘れたが、地底にねずみたちの棲家があって…云々という話を昔、聞いたか読んだかした朧な記憶がある。
 ここでは、「地底のねずみ浄土」について若干のことをメモしておきたい。

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2009/01/29

「少年マガジンとボクの黄金時代」へ

 あるブログ(「「少年マガジンの黄金時代」|月灯りの舞」)を覗いたら、『少年マガジンの黄金時代 特集・記事と大伴昌司の世界』(編者: 週刊少年マガジン編集部)なる新書版の本が紹介されていた。

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→ 昨日(27日)の朝、霜が降りていた。その前夜は星の瞬きも凄みがあった。冬の富山でこんな星の夜を愛でることができるとは。

 今回は、拙稿では、本書に所収となっている下記の一連の企画で「少年マガジン」の特集でペン画を掲げた南村喬之(みなみむらたかし)の作品を列挙してみた。
南村喬之 ペン画名作集
企画/構成 大伴昌司

 但し、画像は、本書のものを小生がデジカメ撮影したもの。原画の雰囲気はもとより本書掲載のペン画にもはるかに及ばない画像となっている。
 ネットでは、怪獣物の本(既に品切れ)関係の画像以外に南村喬之の作品(ペン画)は見つけられなかった。
 画像に付した説明は、本書からそのまま転記してみた。

 南村喬之については、「南村喬之とは - はてなキーワード」以外にはネット上では、これを超える情報を見出せなかった:

画家。大正8年福島県生まれ。60年代後半から70年代の初めにかけて、怪獣を迫力ある筆致で描いた。また、挿絵画家としても活躍。
日本通信美術学校で挿絵を学ぶ。
昭和15年、従軍し、敗戦後はシベリアに3年抑留。
戦後は、絵物語、漫画、挿絵画などを描く。
昭和40年代には、大伴昌司と組んで「少年マガジン」の大図解の仕事を数多く手がけた。
そして、大伴との縁で怪獣画を大量に書くようになる。その成果は「咆哮の世紀 南村喬之怪獣画集」にまとめられている。

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← 同日、我が部屋の窓から撮った日没直前の光景。夕焼けを追いたかったなー。

 それにしても、絵(のタッチ)が懐かしい。
 おどろおどろしい世界に痺れる思いをしたものだった。

 では、本編「少年マガジンとボクの黄金時代」へ。

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2009/01/28

奇しくも二つの小説を

 偶然、二つの小説を相次いで読むことになった。
 最近は啓蒙書的な本を読むことが多かったから、小説を、それも歴史ものを二冊続けてというのは、小生としてはちょっと珍しい現象かも。

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→ 珍しく我が家の内庭でヒヨドリの撮影に成功。十メートルほどの至近距離にある庭木の枝に一分ほど止まっていてくれたので、裏庭での五十メートル以上離れての撮影に比べ、幾分、姿がはっきり写っている。

 一冊は、和田竜著の『のぼうの城』(小学館)であり、もう一冊は、フリオ・リャマサーレス/著『狼たちの月』(木村栄一/訳 ヴィレッジブックス)である。

 一冊は、(日本の)時代小説であり、もう一冊はスペインのつい数十年前の内乱に取材した物語。
 むむ。「時代小説 - Wikipedia」の説明によると、「過去の時代背景を借りて物語を展開するのが時代小説であり、歴史小説は歴史上の人物や事件をあつかい、その核心にせまる小説である」ということだから、和田竜著の『のぼうの城』のほうは歴史小説と呼称すべきか(← よく分からない)。

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2009/01/27

「死と背中合わせのエロス」

 予約していた本が届いたというので、返却期限の来ていたCD類の返却を兼ね、図書館へ。
 予約していた本というのは、フリオ・リャマサーレス/著の『狼たちの月』(木村栄一/訳 ヴィレッジブックス)である。
 新聞の書評を読んで、つい読んでみたくなった。
 後日、感想文を書くかもしれない。

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← フリオ・リャマサーレス/著『狼たちの月』(木村栄一/訳 ヴィレッジブックス) 借りたばかり。読むのが楽しみ。

 読みかけの本があるので、新たにCDを3種類借りて、すぐに帰ろうと思っていた。
 が、カウンター(窓口)でCDの準備を司書の方(?)がされている間、近くの文庫本・新書本のコーナーを眺めて歩いていた。
 過日読んだ小泉八雲の本が面白く、また、八雲熱が再発かなと思いつつ、八雲の本を探した。
 が、生憎、まるで見つからない。
 過日、覗いたとき、数冊はあったはずの文庫本が一冊もないなんて、やはり人気のある作家なのだろう。

(本編「オーブリー・ビアズリー 死と背中合わせのエロス」へ続く。)

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2009/01/26

つらつらと氷柱(つらら)のこと

 帰郷して初めての冬を迎え、二度目の氷柱(つらら)を見た。
 起き掛けに郵便ポストの新聞を取り出してくるのだが、その際、氷柱(つらら)の存在に気付いたのである。

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← こんなものが軒先にぶら下っている。折れて(溶けて)落ちてくることもある。

 最初に見事な氷柱を自宅の軒先などに見かけた際は、後で写真に撮ろうと思いつつ、すっかり忘れてしまい、撮り損ねてしまった。
 今回は、この頃は外出時のみならず自宅にあってもポケットに常備しているデジカメを取り出し、しっかり撮影した。

 なので、氷柱についての雑文など綴ろうと思った…が、調べてみたらそのものズバリ、「氷柱」と題した季語随筆を綴っていた。
 ほぼ四年前の記事である。

 が、よく読むと、「氷柱」であり、「つらら」なのか「ひょうちゅう」なのか曖昧にしている。
 実際、本文は両方に跨る内容の記事になっている。

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2009/01/25

朝青龍、優勝!

優勝決定戦、がっぷり四つ。
寄りきりで朝青龍、勝ち。
真っ向勝負で白鳳も納得だろう。

朝青龍、優勝!

優勝インタビューで、「わたしは帰ってきました!」だって。

待ってたよ!
おめでとう!
感動した!


 リストアップしてみたら、朝青龍関係の記事を五つも書いていた。
 根っからのファンだからでもあるけど、不当なバッシングに義憤を感じたからでもあるようだ:
朝青龍バッシングは異常じゃないの?
朝青龍バッシングはやっぱり異常だ!
時津風部屋傷害致死事件と朝青龍バッシング騒動と
二つのおめでとう! 朝青龍とハヤブサと
モンゴル相撲「ブフ」と朝青龍と

 相撲について:
日本発世界的スポーツの誕生 ? !

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ルシファー 冷たい火

 冬、雪、家の中なのに寒い…からの連想だろうか、何故かマッチに絡む思い出が蘇ってきた。

 遠い昔、小生が小学生だった頃、「真冬、雪のたっぷり降り積もった或る日、土間の脇の小屋で貯蔵してある灯油のドラム缶の傍で、四角いブリキの容器に灯油を注ぎ、新聞紙を芯代わりにして、マッチで灯油に火を点けようとしていたこと」を思い出した(註1)。

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→ 「燃えるマッチ」 (画像は、「マッチ - Wikipedia」より。)

 と思ったら、過日読んだ本の中に、気になる言葉があり、それが小骨のように脳裏に引っ掛かっていたようでもある。

 それは、「一八三〇年代に「ルシファー」――摩擦マッチ――が登場した」という件(くだり)であり、その文言が出てくる章の題名が「冷たい火――光の秘密へ」なのである。
 以下、その本では黄リンの惨禍(「燐顎(りんがく)」や「黄リン爆弾」のことなど)に満ちた歴史が簡単に触れてあった(註2)。

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2009/01/24

「ロバート・フック ミクログラフィア以前」アップ…雪が

 昨日の日中までは暖かだった。このまま一気に春を迎えるのか、なんて思っていたら、夕刻から冷たい風と雨が降り始め、夜半には雨が雪に変わっていた。

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← 夜半、茶の間の食器類の片付け、ゴミ集め、お湯差し、火の元の確認…などなどを終え、歯も磨いて、自室でようやくのんびり。拙稿(「ロバート・フック ミクログラフィア以前」)に取り掛かろう、と思っていたら、外が妙に静か。雨が止んだ…? 雪か? そうだった。天気予報がズバリ的中したのだ。大雪の予報も当たるのか…? というわけで、降る雪の日の夜特有の静けさの中、せっせと小文を書いていたのだった

 そして未明には銀世界。朝には十数センチも降り積もっていて、朝食後、早速、雪掻き、雪下ろし、除雪で一時間以上も。
 汗ビッショリ。

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→ 寒さのせいか、トイレに起きた未明には、数センチの銀世界に一変。それが朝には十数センチの積雪。さすがに鳥たちの影はまるで見当たらない。こんな日は杉の木などの枝葉の陰で休んでる? でも、食事はどうしてるの?

 明日の日曜日は、東京で我がサンバチームのニューイヤーパーティがある(「2009年リベルダージ New Year Party」参照)。行きたかった。
 でも、こんな惨状じゃ、論外。
 
 ああ、東京は雪の彼方だ。

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← 朝食後、ちょっと雪掻き、のつもりが、つい剥きになってやってしまって、気が付いたら一時間あまりも雪と格闘。下着も取り替える。これが最後の寒波ならいいけど。積雪は、小生の手の平の幅以上はありそう!


 さて、気を取り直して…、拙稿へ

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2009/01/23

脇目もふらず腋毛のこと(後篇)

 小生、微力ながら、刈り込まれ削られていく体毛の意を汲んで(?)、これまで幾つか体毛(髪の毛)について語ってきた。
 その中で、下記は最も真正面から(?)語っている:
髪は長~~い友達
ヒトはいかにして人となったか』(蛇足篇)

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→ 久しくお姿を拝見できなかった近所の白猫殿(雌なら君だが)、一昨日、見かけたと思ったら昨日も拝顔の栄を賜ることができた。近所の猫で他にも、白と黒のブチ(まだら)模様の猫もいるのだが、そのブチ猫殿も見かけた(こちらは生憎、撮ることができなかった)。やはり、暖かくなって、外を徘徊する機会も増えたのかな。

 是非、一読願いたい。
(言うまでもないが、両者とも…特に後者は駄文である! ちなみに、本稿の題名、当初は「腋毛も剃らずに腋毛のこと」にしようと思ったが、最後に良識が働いて表題のようになったものである(←意味のない注釈)。)

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2009/01/22

脇目もふらず腋毛のこと(前篇)

[本稿は多分、駄文です ? !]

 何年か前、というより時折、思い出したようにぶり返す疑問がある。
 それは体毛のこと。
 何故に人は体毛(のほとんど)を失ったのか(以前、駄文の形で論じたことがある)。

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← 20日の朝、いつもの柿の木にスズメより一回り体の大きな鳥が。

 頭髪(髪の毛)や眉毛、睫毛、脛毛、腋毛、産毛(うぶげ)などを残してほとんど体毛は失われている。
 一昔前は、(例えば加山雄三とか)胸毛などが持て囃された(?)こともあったが(少なくとも小生は彼がブレイクした頃は憧れていた)、今は、あまり一般的には好まれていないようである。

 男性の脛(すね)毛だって濃いのは嫌われていて、若い男性など女性の目を意識してか、せっせと毛抜きに精を出しているとも仄聞する(剃っているところは見たことがない。…見たくない!)。

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2009/01/21

味噌汁だけは…

 小生は料理が好きではない。

 が、郷里にあって老いた父母と暮らす以上はやるしかない。
 でも、苦手なものが得手になるとも思えない。

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→ 17日の朝焼け。

 それでもなんとかやっている… ? !
 小生が一番、料理に挑戦したのは学生時代だった。炒飯だって作ったし、失敗に終わったけれどハンバーグだって作ったっけ。
 まあ、借りたアパートの台所が広かったし、時間があったってこともある。

 郷里に舞い戻って今月中には11ヶ月になる。
 この間、朝・昼・晩の三食はほぼ全て小生が誂えたとは言える。

 誂えた…。やや微妙な言い方だが、食卓に料理を並べたのは、多分、記憶する限りほぼ全て小生だったと思う。
 並べた、というのもややっこしい、煮え切らない言い方だが、要は、かなりな頻度でスーパーなどで買ってきた惣菜などを食卓に並べたという場合が多いわけである。

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2009/01/20

福岡の菅笠、国の重要無形民族文化財へ答申

 15日付の拙稿「母さんのあの菅の笠、どうしたでせうね!」にて、「富山は菅笠作り生産量が全国で一番」だとか、「高岡市福岡地域の菅笠を後世に 技術保存会が発足」といった話題を綴ってみた。

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← 17日の午前、電線に止まっていた鳥。やがて飛び去って畑へ。冬の最中も雪の積もった畑で餌探し。カラスじゃなくて、多分、インコだと思うのだが、さて。

 すると、その翌16日、テレビで後を追うように、続報が。
菅笠作り、国無形民俗文化財」へ、というのだ!
 といっても、決まったわけではなく、「福岡の菅笠」が、「国の重要無形民族文化財へ答申」されたのである。

 決まったも同然か!

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2009/01/19

アンドリュー・ワイエス氏が死去

 今朝(18日)の新聞の片隅に小さく、「米画家、アンドリュー・ワイエス氏が死去 91歳」という記事が載っていた(以下、例によって畏敬の念を篭め、敬称は略させてもらう)。
 なので、急遽、昨夜、この記事を書きおろした。
 いつも以上に取り留めのない日記だが、哀悼の意を篭め、訃報の記事を載せさせてもらう。

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← 「アンドリュー・ワイエス展」(1995/4/15~6/4) 小生が初めて、アンドリュー・ワイエスの画に対面したのはこの展覧会。あまり好きではない渋谷へのこのこ出向いたものだった。複製画など買ったりして(今も所蔵)。(画像は、「弐代目・青い日記帳  「アンドリュー・ワイエス」展」より。)

 また一つ、天の星が消えてしまった。
 世界が寂しくなる時でもある。

 A・ワイエスの訃報に小生は驚いた。
 恥ずかしながら、同氏は既に歴史上の人物と勝手に思い込んでいたのである。

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2009/01/18

フランケンシュタインショック!

 二ヶ月ほど前、「フランケンシュタインと出産の神話(前篇)」や「フランケンシュタインと出産の神話(後篇)」なる記事を書いた。

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← メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』(山本 政喜訳 角川文庫) (画像は、「松岡正剛の千夜千冊『フランケンシュタイン』メアリー・シェリー」より。シェリーの小説『フランケンシュタイン』理解については、この書評が相当程度、参考になる。文学夜話的な面白みに満ちているのだが、文学史に詳しくなくとも、ジョージ・ゴードン・バイロン卿を巡る男女四人物語、そして「1816年のジュネーブ郊外のディオダディ荘が世界文学史を変えてしまった」話は是非に知っていたほうがいい。単に好奇心であっても。)

 エレン・モアズ著の『女性と文学』(青山誠子/訳 研究社)などをネタ元に、横山泰子が、小説『フランケンシュタイン』で作者のメアリー・シェリーという女性が描きたかったのは、通常考えられているようなことではなく、実は、「母性不安と結びついた「出産の神話」である」という説を紹介していたので、小生には目新しい説なので、ちょっと採り上げてみたのである。

 小説『フランケンシュタイン』についての基本的な疑問についても(素朴すぎて誰も触れていない?)、上掲の記事の中で書いている。

 が、こんな小文を綴っておきながら、内心忸怩たる思いがあった。

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2009/01/17

今年最初の読書拾遺

 今月になって(というか今年になって)読書拾遺的な記事を書いていない。
 前回、書いたのは「正月を迎える準備は万端 ? !」で、これは大晦日の日記だ。
 ってことは、二週間以上、間が空いてしまった。
 感想文までは書けないが、ここらで読んだ本のメモだけしておきたい。

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→ 寒波が襲来する前夜、月光値千金だった。

 上掲の日記で現在、読んでいる最中の本として以下を挙げている:
ボードレール全集 2』 (シャルル・ボードレール 著 , 阿部 良雄 翻訳 筑摩書房)
池内紀著『ひとつとなりの山』(光文社新書)

ボードレール全集 2』 は、ボードレールの手になるエドガー・アラン・ポーの評伝や評論を読みたくて借り出したのだが、彼の評論があまりに面白くて、とうとう一冊まるごと読んでしまった。
 久しぶりにまとまった形でボードレールの評論を読む機会を得て、あれこれ刺激を受けた。

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2009/01/16

「Victoria Usova 睫毛な目玉のメルヘン画家」アップ

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Victoria Usova 睫毛な目玉のメルヘン画家」をアップしました。

 さて、富山では、先日来、寒波がやってきて、すっかり雪景色に。
 雪の正月は避けられたけど、来るべきものが来てしまった。
 
 雪…。
 薄化粧でいいってのに、ドンドン塗りたくって、ついには一晩中、降って、とうとう厚化粧に。

 まあ、綺麗になってよかった…って、そうじゃないだろうって!

 拙者、雪掻き、(樹木などからの)雪下ろし、さらには屋根から落ちた雪の除雪などでヘロヘロ。

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← 昨日は雪も降り止んで日差しにも恵まれ、屋根の上などの雪はかなり溶けてくれた。でも、日陰の雪は当分、残ったままだろう。

 昨日からは雪は降り止み、今日も寒くはあるけど、降らない見込み(だよね!)なので、骨休みできるはず。

 …ただ、寒いので昨日今日の日差しでも溶け残った雪は、次の寒波の襲来の際には、その下地(分厚いファンデーション)になる。
 上塗りはゴメンだっちゅうの!

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2009/01/15

母さんのあの菅の笠、どうしたでせうね!

高岡市福岡地域の菅笠を後世に 技術保存会が発足

 水曜日の夕方、食事の準備をしつつテレビ(北日本放送)の音を聞いていたら、「菅笠(すげがさ)」の話題が聞こえてきた。
 まあ、それだけだったら、ただ聞き流すだけなのだが、なんと、富山は菅笠作り生産量が全国で一番なのだとか。

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→ 日和裕樹〈にわゆうじゅ〉著『福岡町の菅と菅笠』(福岡町カルチャー文庫) (情報は、「『福岡町の菅と菅笠』『台網から大敷網へ』 - 能登のうみやまブシ」より。)

 菅笠を作っている地域が県内にもあるって話は仄聞したことはあるが、まさか、富山が菅笠生産量全国一位の特産品だったとは知らなかった。
 しかも、昨年、仕事の関係であの周辺を何度となく車で通った地域だ。

 まあ、富山県の産品で全国一番のものは他にもあるし、最初は漫然と聞いていた。
 が、夕食の準備を終え、食事し始めたら、雑談の中で、母が子供の頃、作ったことがあるし、親戚の者が作るのを終日、飽くことなく眺めていたとか、自分でも作ったことがある、なんて話になり、テレビのミニ特集に一層の興味を持って視聴することになった。

 話を先に進める前に、そもそも「菅笠」とは一体、どんなものか。

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2009/01/14

「夜の詩想」から

[昨日、旧友と数年ぶりに電話でお喋り。何を語り合ったわけじゃないけど、なんとなく(大袈裟な表現と思いつつも)人生の同士と再会したような気分になった。ちょっとおセンチな気持ちになったりして。だからというわけじゃないけど、今日は数年前に書いた記事をアップする。まだ若さの名残りを感じさせる、やや熱気を帯びた文章。読み返してみると、小生、当時、やはり恋していたんだなって気付かされる。今更だけど。(アップに際し付記)]

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↑ 13日、朝、勝手口より撮影。

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2009/01/13

08年アクセスランキング

2008年によく読まれた記事:カイエ」や「ナナ’ログ - ゆびとま」などでは、週間のあるいは年間のアクセスランキングを特集していた。

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→ 午前中、ちらほらと雪が。

 週間はともかく(毎週のランキングを調べるのは小生には面倒)、年間のアクセスランキングはちょっと興味ある。
 我がブログサイトであるニフティの「ココログ」にもアクセス解析機能がある。
 使い切れていないが、全体の合計なら自分にも出せそう(ココログのアクセス解析機能であは、年間のアクセス総計は出てこない。四ヵ月ごとの合計はあるので、その合算となる)。

 世の人のすなるアクセスランキングなるものを我もしてみんとてすなり、である。

 でも、すぐに小生のサイトの場合、あまり意味がないかなと気付いた。
 全体を集計しなくても、どんな記事が上位に来るか、大体、予想できる。

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2009/01/12

雪の話を非科学的に

 雪の話といっても、科学の方面に渡る話ではない。
 それだったら、デカルトやケプラー、中谷宇吉郎、あるいは鈴木牧之(の『北越雪譜』)などのことに言及しないといけないが、既にやったことだし、今は避けておく。

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← 戴いた画像。この素晴らしい写真をどなたに戴いたのか、忘れてしまった。誰か、知らないかな。雪…。眺めている分には綺麗なのだが…。

 まあ、三十数年ぶりに郷里の富山にて年越しをし、雪の正月とはならなかったが、それでも遅ればせながら薄っすら雪化粧のわが町の光景など見たので、雪が天からヒラヒラと舞い落ちてくるように、思いつくよしなしごとをチラチラと書き綴ってみようというわけである。
 といっても、あまりに漠然としているので、話を古代における雪に限っておこう。

 要するに小生らしく、古代における雪に付いて非科学的な想像をめぐらしてみようというわけである。

 古代の人は雪を一体、どのようなものと思っていたのだろう。

 天から降ってくる、その現象はあるいは雪の科学のメカニズムを(変に中途半端に)知っている我々以上に切なる想いを持って眺めていたに違いない。

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2009/01/11

今更ながらテレサ・テンのこと

 不況のせいか、単に我輩が落ち込んでいるだけなのか、どうも、内向きの記事が多い。
 反省!

 …と言いつつ、今日も同じ傾向の日記を書いちゃう。

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→ 十日の午後の四時前後、雪がちらほらと。

 今日は夕方から雪である。
 降り頻るというほどでもないが、今年になってようやく降った。
 雪が降ってホッとするってのも変だが、雪国の富山なのだ、降らないと反って落ち着かない。
 何か縁起でもないような気がする。

 …雪が降ったから、というわけではないが、ふと、テレサ・テンさんのことなど書いてみようかと。

 そういえば、「雪化粧」って曲もあったっけ。


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2009/01/10

過去記事一覧

壺中庵記事一覧(目次)」!
(但し、08年以降分)

 11月1日の午後九時台に、この「壺中山紫庵」が100万アクセスを記録しました。

 地味なサイトなのだけれど、多くの方々の御陰で、気が付けばここまで来ました。
 これからも、皆さんの応援が命です。

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呉羽山の山頂へ傷心のドライブ ? ! (後篇)

[呉羽山(くれはやま)へ向かった日は、晴れていたので立山連峰や富山湾を遠望するに絶好かなと思っていたのだが、翌日はもっと晴れ渡っていて、山々の峰(嶺)や山並みがビックリするほど輪郭も鮮やかだった。用事があって行けなかったけど、惜しかった。…となると、またいつか行きたくなっちゃうね! (09/01/10 追記)]

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呉羽丘陵は、全長約22kmにわたる「呉羽山断層」の西側が持ち上がってできた丘陵である。そのため、丘陵の西側はゆるやかな斜面になっているのに対し、東側は急斜面となっている。呉羽山断層は活断層であり、将来はマグニチュード7を超える地震の発生が指摘されている」という。
 小生の居住する地域も、その呉羽山断層の近くではなかったか。
 いずれにしても、往時の川の氾濫で成った沖積地であって、地盤は弱いようである。
 眼下に流れる神通川もかつては暴れ川だったのである。

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2009/01/09

呉羽山の山頂へ傷心のドライブ ? ! (前篇)

 過日、呉羽山にある城山公園辺りをドライブしてきた。
 まあ、年初から全くの無職になったということで、名目は傷心ツアーである。
 万が一、運よくアルバイトだろうと何だろうと仕事ができたら、週日にドライブってわけにはいかないだろうし、今のうちと思って、天気も快晴とまではいかないが晴れていたので、思い切ってドライブと小生に似合わぬ行動に出たわけである。

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→ いざ、呉羽山の山頂へ!

富山市街の西に位置している標高76.8mの呉羽山」の、「頂上付近を中心に広場や遊歩道、展望台などが整備がされており、展望台からは市内や富山平野を一望でき、立山連峰の勇姿を眺望することが可能。夕景、夜景のスポットとしても知られている」という、「呉羽山公園」へ行きたかったが、思いつきで出発したので、場所が分からず、なんとなくドライブウエーっぽいルートを辿ってみたのである。

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2009/01/08

「アンヌ・バシュリエ(Anne Bachelier) アリスワールド?」アップ

Bachelierartdeladivination

アンヌ・バシュリエ(Anne Bachelier) アリスワールド?」をアップしました。

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2009/01/07

年初から無職となりました!

 年初から無職になってしまった。
 もともと何処の会社の正社員というわけではなかったのだが、それでも、アルバイト先はあった。
 そのバイト先を年初になって失ったのである。

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→ 七日朝、近所の畑にて。

 別に首になったわけではない。
 仕事や会社の社長との折り合いというか相性が悪く、自分から辞めることを申し出たのである。

 帰郷して間もない三月初めから昨年末まで約十ヶ月間、働かせてもらったのだ。夜の仕事で、その日は、夕方から仕事に向かうと思うだけで憂鬱でたまらなかった。
 仕事がプレッシャーになっていた。

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2009/01/06

懐かしき(?)ゼンマ明けの朝

 局部麻酔での手術や治療は、わりと多くの方が経験があるのではなかろうか。
 歯の治療でも局部麻酔をされるのだから、わりと多くの方というより、相当多くの方かもしれない(麻酔をされての治療経験の有無の統計なんて、あるんだろうか)。

 でも、全身麻酔での手術となると、そう多くはないのでは。

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← 五日の夜、「世界まる見え!テレビ特捜部」を団欒のテレビで見ていたら、「歌え!踊れ!熱狂70万人、リオのカーニバル」ということで、「サンバチームの奇跡のパフォーマンスをご紹介」していた。いつもながら、圧倒される狂熱ぶりとスケール! これはテレビの画像を撮影したもの。機会があったら、他の画像も紹介したいが、さて。

(註)、医者用語なのか、ただの通称なのか、分からないが、40歳の時の全身麻酔による手術の際(そのどんな場面で聞いたのか忘れた)、「全身麻酔」を「ぜんま」と呼ぶことも知ったっけ(以下、時々、全身麻酔と表記せず、「ゼンマ」と略記する場合があることを断っておく。ついでながら、「局部麻酔」の略称は「きょくま」である)。

 小生はゼンマでの手術を何度か経験している。

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2009/01/05

灯油(?)ストーブが頼みです

 小生は東京で一人暮らししている間は、灯油のストーブは使わなかった。
 それには個人的な事情があるし、前段の話もある。
 仙台で学生生活を送っていた頃は、灯油のストーブだった。
 無論、仙台ではそれだけでは足りず、炬燵も併用していた。

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→ 二日は、精米や買い出しなどなど、三日は年始。雪の正月じゃないと富山らしくない。雪がないことはありがたいけど、寂しくもある…し、この先、ちょっと不安。

 上京して、最初の三年はあるバイト生活だったが、最初のうちはガスストーブだった。
 これが拙かった。失敗だった。小生には合わなかった。

 上京して二年目、幸運にもバストイレ付きのアパートを安く借りることが出来た。
 それが間違いのもとで、アパート(の風呂場)の隣に警察犬の訓練所があり、匂いがきつい。
 風呂場にはガス給湯設備がある。
 なので、いつもは訓練所に面する窓を閉めて、部屋に通じるドアを少し開けて、入浴する。
 が、或る時、ついドアを開け忘れ、風呂場が密室状態になった。

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2009/01/04

「フュースリの「夢魔」…人間の魔」アップ

フュースリの「夢魔」…人間の魔」を「壺中水明庵」にアップしました。
 年の初めから「夢魔」は縁起でもない?
 まあ、厄落としということです ? !
 夢を見ましょう!

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← 今日四日は(午前だけ?)晴れ。富山の海辺の光景はこんな風だろうか(この写真は、数年前に撮影)

 昨日、「雪の轍(わだち)」を「壺中方丈庵」にアップしたので、これで、「壺中山紫庵(こちゅうさんしあん)」を含めニフティのブログ(ココログ)で運営している三つのブログそれぞれについて、年初の更新を終えたことになる。
 ちょっとホッとしている。

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2009/01/03

「雪の轍(わだち)」アップ

雪の轍(わだち)」をアップしました。
 日記と創作の境界ギリギリ、やや虚構にシフトしたもの。

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→ 箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)往路を激走する山梨学院大学の岩田真澄選手(富山商業高校)。以下、画像はテレビ映像(日本テレビ)から。

 シリアスのような、でも、実はギャグのような。
 こんなふうに頭の中で物語りめいたものが生まれては消えていくのをやり過ごしつつ、自転車を駆って近所の買物へと向かっているわけである。

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2009/01/02

初詣で初お酒……何かへの胎動

目次:
初詣で初お酒……何かへの胎動
姫始め…余談ですが

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→ 元旦の朝、茶の間のカーテンを開いたら、冬のスズメたちが柿の木に屯(たむろ)しているのが眼に留まった。

初詣で初お酒……何かへの胎動」(元旦の真夜中過ぎに記す)

 普段、お酒を飲む習慣のない小生(お酒を飲むと本を読めなくなるから)、呑む機会があるとしたら、初詣くらいかなって思ってたら、ホントにそうだった。

 元旦の日の午後、ちょっと一区切り付いたので、そうだ、初詣に行こうと思い立った。
 以前は帰省した折、車で母と二人、初詣に雄山神社へ参拝しに行ったものだったが、その慣習(?)も数年前、途切れてしまった。

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2009/01/01

謹賀新年!

 明けましておめでとうございます。
 旧年中はお世話になりました。
 本年もよろしくお願いいたします。

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 神様を迎える準備もできたし、瑞兆ならぬ瑞鳥も来たことだし、小生にとっても、皆さんにとってもいい年でありますように!

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