今年は源氏物語千年紀
自宅の寝床で、あるいは帰郷に際して東京から持ち帰ったロッキングチェアーに腰を沈めつつこの二週間ほどちびちびと読み進めてきた、『ダブリン市民』と『若い芸術家の肖像』の二作品が所収となっている『新集 世界の文学 30 ジョイス』(高松雄一/永川玲二訳 中央公論社)を読了した。
← 『源氏物語絵巻(東屋)』(徳川美術館蔵) (画像は、「源氏物語絵巻 - Wikipedia」より。)
同時に、外出などの際に、時間が空いた時に楽しむために携えていた、『中谷宇吉郎集 第八巻』(岩波書店)も、昨日、読了してしまった。
全八巻の『中谷宇吉郎集』は、全六巻の『寺田寅彦集』(岩波書店)共々、買ったのは七年かそれくらい前なのだが、他の本のように購入したら即、手を付けるのではなく、敢えて温存してきた。
心を遠い少年の日の夢に舞い戻らせるというか、実験や観察やデータの蓄積と分析など世界を接近戦で地道に見つめているにも関わらず、精神は何処か高邁で遠大で、且つ少年の素朴な好奇心・探究心を常に忘れない純なものが通奏底音のように流れている、いい意味での科学者の心そのものである…。
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