灯油を巡ってあたふたと
何年来なのか分からないけれど、使い込んできたファンヒーターが、何故か運転の途中、プツンと止まってしまう。
我が家には2台、ファンヒーターがあるが、1台は父母の寝室、1台は茶の間(居間)。
エアコンも2台あって、同じような配置。
← 法事やら報恩講(?)やらで、お坊さんが二人、代わる代わるに来訪。父が仏壇を整え、お坊さん用の(?)座布団など引っ張り出して、普段、人気のない仏間がちょっと綺麗に。仏壇は、古いもので、昔はともかく、今では近所では一番、貧相な…じゃない、質素な仏壇になってしまったと父が歎いていたっけ。肩身が狭い? ゴメンね、買い換える才覚がなくて!
そのうち、居間のファンヒーターが不調になったわけである。
過日、居間周辺の電気の接続が不具合を起こし、ヒューズが切れた。
調べてみたら、ややたこ足配線気味の電気コードが、部屋の中で使っているアンペア(電気の使用量)が、電気ストーブの使用その外で急に増えたことが原因だったらしい。
詳しい人のアドバイスもあり、対策として、電気をやたらと喰う電気ストーブは使わない。繋ぎの電気コードも、ワット数が大容量に耐えうるものに変更するなど。
そんなこともあったので、ファンヒーターの不具合は、電気のソケット部分の不具合に因るものかと推察していた。
が、知り合いに訊いてみると、どうやら、ファンヒーターが原因というより、灯油に原因の一端がある可能性を考えるべきとなった。
まずは、灯油タンクから灯油が漏れる部分の金具(受け皿)付近に水が溜まっている可能性がある。
これは長年、メンテナンスをしないで使っていると、知らないうちに水が溜まりがちになるのだとか。
さらに、やはり灯油自体に問題があるらしい。
→ 植木職人の方が我が家の庭の松の木に雪吊り。これで雪が降っても大丈夫!
実は、今冬に入って、まだ灯油は買っていない。
昨年、ドラム缶に一杯(200リットル)分、買ったのだが、その残りが半分近くあり、それをドラム缶から18リットルの灯油のポリ容器に移し替えて、徐々に使っている。
そのドラム缶だが、無論、蓋は厳重にかぶせてあるのだが、縁側の外のコンクリート段に蔵置してある。
風雨は、場合によっては直撃することもありえるが、直接、ドラム缶の中に漏れ込む可能性はないはず…なのだが、知り合いの方によると、そうでもないらしいのである。
古い灯油だと、どうしても、水が混じりがちとなってしまうのだとか。
なので、そんな昨年の灯油をファンヒーターに使うと、水が出て、着火装置は正常に作動しても、いずれは止まってしまう可能性が高まる、というわけである。
原因は分からないまま、ファンヒーターは、居間の隣の部屋に放置しておいた。
知らないうちに、父が寝室に持っていった。寝室を少しでも暖めようとしたのだろう…。
長年、愛用のファンヒーターなので、なんとか作動させた買ったのかもしれない。でも動いていないのでは…?
まあ、エアコンともう一台のほうのファンヒーターがあるから(ベッドには電気毛布も)、暖房については十分だろうけど。
さて、茶の間のための暖房装置が、エアコンと炬燵だけ。
これでは寒い(マンションなどのように密閉性・気密性が高くないので)。
仏間で埃をかぶっていた昔ながらの反射式の灯油ストーブを引っ張り出し、それを茶の間(居間)で使い始めていた。
これはこれで暖かい。
薬缶を灯油ストーブの上に載せられるので、いつでもお湯がシュンシュン沸いているわけで、便利でもある。
← 職人さんのようにはいかなくとも、多少は自分で雪吊りや雪囲いができたらと思う。
ただ問題がある。
どうにも気になることがあった。
それは、スス。
灯油ストーブの燃え方を強くしても、弱くしても、バーのレベルをどう変化させても、ススが出てしまう。
灯油ストーブの上側は、網になっているので、薬缶(やかん)を載せておく。
前述したように、密閉性は高くないのだが、まあ、せっかくだから薬缶を載せ、蒸気を発生させたり、薬缶を暖めることで、ポット代わりにもなる。
が、その薬缶が数日もしないうちに胴体が、底の部分を中心にススで真っ黒になってくる。
薬缶が真っ黒になるってことは、茶の間だって、目には定かには見えないにしろ、ススが徐々に溜まっているはずなのである。
そんな予感、というより、予測は容易に立つので、でも、敢えてその現実から目を背けていたのだが、ティッシュペーパーで障子の桟などを拭ってみると、やはり、埃だけでは説明できないほどに黒味がかっているようだ。
気のせい、かもしれないのだが。
もしかして、母が、食事の際などに咳き込むのは、咀嚼(あるいは嚥下)する力が萎えたから、なんてことじゃなく、端的にススが原因なのではないか。
頭の片隅では、そんなメカニズムを考えないわけではなかったが、他に暖房装置があるわけじゃなし、それほど深刻には考えていなかった。
そんな中、ある用事があって知り合いの家へ。
→ 棕櫚の木には、ひたすら寒さに耐えてもらうしかない。
そう、雌猫(母猫)と子猫たちがいる家である。
残念ながら、猫達の姿は見ることができなかった。
特製の大きな木枠の籠が、外気を遮断するためだろうか、半透明のビニールで蔽われていて、中が見えない。
猫達に挨拶は、できないのは、寂しい限りである。
それはさておき、雑談の中で、ファンヒーターの不具合の件、灯油ストーブのススのことなどを喋った。
で、知り合いの方に、ファンヒーターは灯油が古いから、乃至は、灯油の漏出部分に水が溜まっている可能性を指摘され、灯油ストーブは、もう古くて芯がヘタっており、不完全燃焼を起こしている、ススが出るのはその結果だと教えられた。
灯油ストーブの件は、危惧の念を覚え、頭の中では薄々、何らかの不調が原因だと思いつつも、知らん顔を決め込んでいた(怠慢!)のが、人様に明確に指摘されると、やはりそうなのか、なんとか対策を考えないと、などとようやく重い腰が動き始める。
あれこれ雑談をしつつも、こりゃ、もう、ファンヒーターか灯油ストーブを新しく買うしかないか、昨年来の灯油については、水抜きをしないとダメだろう、などと考え出している。
早々に知り合いの家を後にして、真っ直ぐ家庭用品センターへ。
← 縄の結び方一つ取っても、見事。見ていても、どうやって結んだのか分からない!
灯油ストーブのほうが、薬缶を載せられるし、いいかな、でも、薬缶が載っていると、父がその側を通り過ぎる際、足元が覚束なくて、薬缶を引っ掛ける怖れもないわけじゃないと思われてきて、やや高いがファンヒーターを選択。
雑談の中で知ったのだが、ファンヒーターは、有名電化製品のメーカーは、ほとんど生産を止めていて、残るは小生は知らないメーカーだったり、不完全燃焼でリコール騒ぎを起こしたメーカーだったりで、選択の余地が二つだけ。
リコール騒動の会社は止め、ダイニチ工業の石油ファンヒーターを購入。
灯油の水抜きのため、バケツを買おうと思ったが、ボディが透明でないと水と灯油の分離の具合が分かりづらいな、などと思って、取りあえずは延期。自宅にある何かの容器を使うことに。
ファンヒーターを買うなんて、予想外の買物となった。
毎月、借金が溜まっていく。もう、遠からぬ時点で、水じゃなく、借金で首が回らなくなりそう。
さて、新しいファンヒーターには、新しい灯油を、ということで、一旦、ファンヒーターを家に置いて、空になった灯油のポリ容器を手に、今度は自転車で近所のセルフ式のガソリンスタンドへ。
ガソリンのセルフでの給油は経験はあるが、灯油は初めて。
なんとかなるかなと思っていたが、若干、戸惑っていると、店の人が来てくれて、やり方を教えてくれた。
灯油、随分と安くなっている。
夏前は百数十円で、百円を切るなんて、年内にはありえないかと思っていたら、現金だと68円。会員になればもっと安いが、取りあえずは千円分、購入。
それでも、14リッター以上。
18リットルのポリ容器に8割がた入ったそれを片手でぶら下げつつ、自転車を片手で運転。
ふらつく!
多分、数百メートルほどの距離だろうけど、夕方でもあり、ヘッドライトの車列が次々やってくるし、脇の店などからは車が出てくる、対向する自転車や歩行者もいるで、時には足を着けつつ、ヒヤヒヤしつつ、やっとの思いで自宅に着いたのだった。
灯油などを家の中に運び入れたら、下着が汗でビッショリになっていた!
→ 改めて雪吊りされてホッとしている(?)松の木の風情を見てみる。
まずは、これで新しい灯油もある、新しいファンヒーターもあるで、あとは説明書を読んだり、ファンヒーターのタンクに灯油を給油したり、準備をし、夕食後、新しいファンヒーターの試運転。
この日は、気温が平年並みかそれより高く、エアコンと炬燵だけで、ファンヒーターの必要はなかったのだ。
それでも、運転してみると、ヒーターから暖かい風がフワーと吹き出してくる。
当然ながら、ススは出ない!
気づいたことが一つ。
それは、タイマーがあること。
なので、朝、父母より早めに起き出して茶の間のストーブに点火して部屋を暖めなくとも、タイマーをセットしておくことで適当な時間に作動させるようにしておけばいい!
ありがたい!
古い灯油からの水抜きは、あとで。
金曜日は、仕事が忙しく、帰宅が遅くなり、睡眠時間は短かった。
しかも、洗濯物が溜まっていて、洗濯機をフル回転。
普段はできないことをあれこれやって、炊事やトイレ掃除などの合間に日中、少し仮眠を取ったが、眠り足りない。
疲れている。後でできることは後で。
古い灯油は、父のアドバイスで、お風呂場の給湯器の灯油タンクへ。
実は、先月、既にお風呂の給湯器の灯油タンクは空になっていて、入浴もシャワーも浴びられない状態になっていたと父に告げたのだ。
← ついでなので、裏庭への道の脇にあるミカンの木などを見てみる。ミカン、もう、熟している ? !
このタンクは水との分離機能がある。
新しい灯油については、別途、買うしかない。例によって呟くように言う父。
って、誰が買う?
夕方、家の雑事に区切りが付いたということで、夕食(の準備)の前に銭湯へ。
銭湯では何より、体重を測った。
69キロ台で安定している。
先週は、瞬間値だが、68キロ台に突入した!
但し、夕食前だし、サウナで汗をタップリ掻いたからで、すぐに69キロ台に戻ったろうけど。
もう少し痩せたほうがいいのだが、まあ、今年の三月までは80キロ以上だったことを思うと、この先の減量は、ゆっくり楽しみつつ、体重計のメモリを見つめていけばいいのだと自分に言い聞かす。
夜も家事などの雑事があったが、それでも、テレビを見たり、本を少々、読む時間を持てた。
銭湯で暖まった体が今も、ヌクヌクしているような気がする。
夜半近くになって、風が出てきたのか、ドアや窓などがガタガタする。
と思ったら、風雨に。
日曜日は雨に。そして月曜日は、場合によってはまた雪になるかもしれない。
でも、少なくとも茶の間は暖かいはずである。
(以上、08/12/14記)
→ 万両? いつも青々しているから、この木は私ですって、アオキ(青木)じゃないよね。実物は実が真っ赤。なのに、我が手で撮ると、しょぼくれた色になっちゃう。
月曜日の朝、昨年購入した灯油の残り(ポリ容器2つ分)を風呂場に備わっている給湯器のタンクへ移し変えた。
これで風呂場でシャワーが浴びられる。
古い灯油はこれでポリ容器1こに半ば残っている量(多分、10リットルほど)だけになった。
但し、新しく灯油を買わないといけない。
近所にあったガソリンスタンドが廃業になり、最寄の農協も統廃合で消滅し、何処から購入すべきか頭が痛い。
やはり、街道沿いのガソリンスタンドまで自転車を駆って行くしかないのか。
余談だが、土曜日、植木職人の方が来られ、庭の松の木2本、雪吊りしてくれた。
すっきり。
ああいうふうに自分で出来たらと思う。
さらに余談。ファンヒーターのタイマー、やはりありがたい。朝、茶の間に行ったら、もう、部屋が暖まっている。これで、朝、父母より先にと、慌てて茶の間へ行く必要がなくなった。
(08/12/15 追記)
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コメント
ナンテン(南天)ですね。
風なくばよき日和なり実南天 小野房子
「南天の花」、あの白いこまかな花ですが、は、夏の季語。これはまぁいいのですが、ちょっとしっくりこないのが、「南天の実」「実南天」が秋の季語であること。
小野房子さんは川端茅舎の弟子筋にあたるのでしょうか、やわらかな句が好もしい、好きな俳人です。
明日会へる今日よく晴れて冬の空 小野房子
1898(明31).9.21~1959(昭34).6.12
http://www.city.asakura.lg.jp/magazine/jinbutsu_shi/jinbutsu_shi_20.html
投稿: かぐら川 | 2008/12/15 23:58
かぐら川さん
ありがとう!
南天(なんてん)ですね:
http://www.hana300.com/nanten.html
白い小花や葉っぱもだけど、赤い実の生り方が違いますね。
小野房子のことは初めて知りました(↓ 改めて):
http://www.city.asakura.lg.jp/magazine/jinbutsu_shi/jinbutsu_shi_20.html
南天の実は三冬の季語では?
http://www.geocities.jp/tokihikok/masaji/haiku/kigo/fuyu/7shokubutsu.html
なんだか悲しいことや憂鬱なことが多くて…。
眺むれば血の涙とや実南天 (や)
投稿: やいっち | 2008/12/16 11:36