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2008/12/31

正月を迎える準備は万端 ? !

 注連飾りなどは父に準備してもらったし、晦日の晩に食べる年越しソバも買い置きしてある。
 正月を迎える準備は万端! …と言い切るのは、ちと良心が痛むが、まあ、言ったほうが勝ちって話もあるから、いいよね?!

 昨年の師走からの一年は、小生にとって激動の一年だった。
 実りがあったかどうかは覚束ないけど、学ぶものが多かったのは確か。

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→ 裏庭のミカンの木から、29日、ミカンを収穫。1本の木からこんなに採れるなんて、びっくり。でも、酸っぱくて食べられない。あくまで縁起物として玄関などに鎮座するだけかも。

 …失ったものも多い。
 東京在住時代の友人知人とは多くが音信不通だし。
 引越しの際に蔵書や日記、ノート類を始末したら、誤って住所録も廃棄したのか行方不明に。
 結局、転居のお知らせも出してない!

 おーい、オイラ、ここに居るよって、叫んでもダメだよね。

 飛ぶ鳥、跡を濁さずって、言うけど、小生の場合、何も残さず、だった。

 そうはいっても、もうすぐ郷里での暮らしも十ヶ月となる。
 富山市民として36年ぶりに正月を迎える!
 少しはこちらでの生活にも馴れたことだし(そう言っておく)、来年は地に足の着いた生活をしたいもの。

 あれこれあっての来年、小生にとっても、どなた様にとっても、佳き年でありますように!!

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← 29日夕方。日中の炊事や買物などの用事を終え、ちょっと一服。夕方からはまたあれこれと。


閑話休題……本文へ!]:

 さて、年内最後の日記は小生らしく(?)、やはり読書拾遺にする。
 といっても、充実した読書生活を今年、送れたというわけではないのだが。

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→ 『遠近の回想 【増補新版】』(著者 クロード・レヴィ=ストロース / ディディエ・エリボン 訳者 竹内信夫 みすず書房) 「20世紀という時代を深く生き抜いた思想家レヴィ=ストロースは、自分について語ることが少なかった。旧版では、文化人類学者としての生涯と精神の軌跡とを、45歳年下の鋭敏な聞き手を得て、のびのびと楽しく語っている。今回の増補新版は、その2年後に、旧版への反応を踏まえて行なわれた対談「二年後に」を併せて収める」といった本(以下は、「遠近の回想【増補新版】:みすず書房」を参照)。ヤーコブソンやラカンやメルロ=ポンティとの交流などは意外でもないが、ブルトンやエルンストなど、ええっ、こんな人物とも交流があったのかと驚くことも。絵画や音楽などの話も面白い。小生が一番、驚いたのは、クロード・レヴィ=ストロースが未だ存命だということ。『悲しき熱帯』(中央公論社)を読んだのは30年以上も昔のことで、とっくに歴史上の人物だと思っていた。不明を恥じるばかりである。

 最近読了した本は以下:
遠近の回想 【増補新版】』(著者 クロード・レヴィ=ストロース / ディディエ・エリボン 訳者 竹内信夫 みすず書房)
モーム【作】『アシェンデン―英国情報部員のファイル』(中島 賢二/岡田 久雄【訳】 岩波文庫)
田中 聡著『 妖怪と怨霊の日本史 』(集英社新書)

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← モーム【作】『アシェンデン―英国情報部員のファイル』(中島 賢二/岡田 久雄【訳】 岩波文庫) モームが(既に現役の作家だった頃から)英国情報部員として活躍していたことは知っていたが、迂闊にも今日に至るまで本書を読み逃していた。過日、図書館に立ち寄ったら、新入荷本のコーナーに本書があって、奪うように(他の誰かに先を越されないように)本書を手に取ったっけ。「モームの実体験に基づくスパイ小説の古典」だというが、とにかく、連作小説スタイルの本書は、モームの語り口の上手さの際立つ、モームファンならずとも必読の書だと思う。

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→ 田中 聡著『 妖怪と怨霊の日本史 』(集英社新書) 「真の歴史は「妖怪」抜きには語れない ! !」というテーマの上での興味もさることながら、田中 聡 (たなか さとし) が富山出身者だとは、図書館の新入荷本コーナーで本書を手に取るまで知らなかった。しかも、「八八年に荒俣宏氏を団長に結成された「日本妖怪巡礼団」に、調査・案内役として参加。それを機に自らも執筆活動を開始」だって! 富山は前田(加賀藩)との絡みで、天神様信仰が篤く、正月の床の間飾りにも、掛け軸は天神様である。天神様…菅原道真というと、怨霊の歴史に不可欠の人物。少なくとも明治維新に至るまで(崇徳上皇の)怨念の歴史は続いていたことは有名である(「醍醐天皇陵」参照)。

 途中で読むのを放棄した本:
リアルのゆくえ』(大塚英志+東浩紀 講談社現代新書)

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← 『リアルのゆくえ』(大塚英志+東浩紀 講談社現代新書) 「サブカルチャーの諸問題から国家論、表現論まで、わかりあうつもりのない2人による8年間の世代間闘争」といった本のようだが、本当に議論は終始(といっても、中途で放棄したのだが)、議論は噛みあわないままだった。そもそも、何を語り合っているのか、さっぱり分からず、小生にしては異例ながら、我慢して百頁ほど読んだところで放棄してしまった。感性の古臭い小生には、サブカルチャーは寒いカルチャーなのかもしれない ? ! これでは身も蓋もないので、「東浩紀の渦状言論 新著:リアルのゆくえ」での東浩紀の宣伝を読んでみる?

 現在、読んでいる最中の本:
ボードレール全集 2』 (シャルル・ボードレール 著 , 阿部 良雄 翻訳 筑摩書房)
池内紀著『ひとつとなりの山』(光文社新書)

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→ 池内紀著『ひとつとなりの山』(光文社新書) 「山好きで知られる池内紀が、のんびりと出かけたひとり登山の二〇の山々。ひと味もふた味もちがう山の味わい方」だって。これまた新入荷本のコーナーにあって、「ひとつとなりがいい。人気のある山、よく知られた山のひとつとなり。『日本百名山』などに入っていないお山。人があまり訪れない。週日だと、めったにこない。だから山も山道も静かである。」「山高きが故に尊からず、足速きが故にエライのではない。途中のどこかを自分の山頂にして、そこで切り上げてもいいのである。」(「はじめに」より抜粋)という謳い文句にコロッと来て、即、借りることに決めた。就寝前に気軽に読めるのがいい。

ボードレール全集 2』 (シャルル・ボードレール 著 , 阿部 良雄 翻訳 筑摩書房)は、ただただボードレールの手になるポーの伝記や批評を読みたくて、図書館にてパソコン検索してもらい、県立図書館から借り出してもらったもの。
 さすがにポーに傾倒したボードレールの評は面白い。
 彼の批評文を読むと、いろんな評論家が真似しているなって分かる。でも、真似ようがないってのがもっと分かる!
 改めてボードレールを、ポーを読みたくなった。

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← 『明治日本の面影 小泉八雲名作選集』(小泉 八雲 (著), 平川 祐弘 (編集)  講談社学術文庫) 「一度愛し棄て去った土地をふたたび訪ね、無傷でいることはできない。なにかが失なわれていた。その不在こそが私の胸中の漠たる悲哀の源なのだ。―出雲をはじめ横浜、京都など日本各地を旅した八雲。そこで出会った様々な人々と風土に、八雲は来日当初とは異なる新たな印象を抱いた。激しい近代化の波の中で失なわれゆく明治日本の気骨と抒情を、深い愛惜の念で綴った感性あふれる名作品集」といった本。高校時代から八雲(ハーン)のファンだったが、学生時代、さらにはサラリーマン時代になって、一層、好きになった書き手。ハーンは、古き佳き日本への思い入れが相当なものだったようだが(かなり一方的な、片想い的な思い入れのようだが)、明治が遠くなった今日の我々も、明治の日本をつい美化しようとする気味が強まっているように感じる。遠くから見たら美人、でも、近くから見たら、そこには一人の生々しい人間がいる…、そのように過去も遠くから見たら、ちょっと見には美しく見えるし、美しく見たいってのは人情なのかもしれない。そんな一定の留保を弁えた上で、正月には本書をじっくり読みたいと思っている。

 読みかけの本を読了したら、次に読む予定の本:
明治日本の面影 小泉八雲名作選集』(小泉 八雲 (著), 平川 祐弘 (編集)  講談社学術文庫)

 借りたはいいけど、読めそうにない本:
エルンスト・ブロッホ著『ナチズム  地獄と神々の黄昏』(池田 浩士/藤原 辰史/本庄 史明訳  水声社)

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コメント

しかし改めて顧みるに、弥一氏は精力的な読書家ですね。
今当方はボルヘスの詩集とジョイスの「ユリシーズ」を図書館で借りて再読しているところですが、全然ページが進みません。
ボードレールの批評なんて懐かしいですね。また読んでみたい。「ひとつとなりの山」も面白そう。

――それでは、よいお年を。

投稿: ゲイリー | 2008/12/31 12:57

ゲイリーさん

読書のほう、思ったようには読めませんね。
でも、そんな自分を分かっていますから、遅々として進まなくても焦らなくなった。
年の功なのかな。
とにかく、牛歩でいいから、一歩一歩です。

来訪し、コメントをもらえるのはとても嬉しいものです。

旧年中はお世話になりました。
今年もよろしくお願いします。

投稿: やいっち | 2009/01/01 03:26

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