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2008/12/25

寒雀身を寄せ合って春待つか

 つい先日(月曜日)の朝、朝食の片付けをしていて、ふと外を見たら、柿の木に小鳥が群がっている。
 観ると、スズメたち。
 民家からは幾分、離れた見通しのいい場所に1本の柿の木がある。
 昔は我が家の庭の隅っこにあったものが、他人様の土地に植え替えられたものらしい。
 もしかしたら、我が家の先祖が今の土地に引っ越してきた際、植えた2本の柿の木のうちの1本なのかもしれない。

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← 寒雀身を寄せ合って春待つか

 以前も書いたが、父の祖父が本家から分家してきた時、庭などに2本の梅の木、2本の柿の木、などなどを植えたとか。
 梅の木は1本、ほとんど死にそうな状態だけど、辛うじて残っている。
 柿の木は、1本は土地を売った先の家の庭の隅にあることに、過日、気づいた。
 そして、もう1本が画像にあるもの。もう、その元は田圃だった畑は、やはり人の手に渡ってしまっている。
 なので、先祖様たちが眺めてきただろう柿の木は、生き延びてはいるが、我が家の敷地にはもう1本も残っていないことになる。

 葉っぱも落ち尽くし、今月初めまでは残っていた柿の実も、すっかりなくなっている。
 食べ尽くされたのだろうか。それとも、一口、齧ってその渋さにペッペッと吐き捨てたのだろうか。
 柿の木の根元には柿の実の残骸らしきものが散らばっていたりする。
 …いや、散らばっていたけれど、今はもう土や枯れ葉などと混じり合って、土の色に還っているようである。

 駅からは車で十数分の今ではマンションさえ建つ住宅街という地の利なのだが、今も田圃や畑が僅かながら残っている。
 さすがに一昔前のように、雑木林や藪があったりはしないが、狭からぬ庭や畑を持つ家も多く、そんな屋敷には植木もある。
 だからだろうか、いろんな鳥たちが飛来して餌を探し求め、あるいは羽根を安め、やがて飛び去っていく。

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→ 寒雀みんなでやろう餌探し!

 昨日だったか、座敷の縁側のレースのカーテンを少し開いて内庭を覗いていた。
 スズメたちが何羽も庭に集まっている。
 何の集会なのか、様子を窺っていたっら、どうやら、松葉…ではなく、松毬か何かを啄ばんでいるらしい。
 そこまで餌に窮しているということなのだろう。

 雪の積もる季節はすぐそこに来ている。
 数センチ、積もっては溶けるという日々を既に二度、経験した。
 その内、積もった雪が溶けきらないうちに次の寒波が来て雪がさらに降り積もる、そんな日々がやってくるのだろう。
 鳥たちだって、本能的にそんな日々の到来を体感しているのに違いない。

 今年の冬の終わり、そろそろ新春かという時期、帰郷したのだが、驚いたことの一つは、家の近所(だけではないのだが)の庭や畑などへの野鳥の多さだった。
 数も多ければ種類もなかなかのもの。
 さすがに雪の季節直前となると春先ほどではないが、それでも、冬篭りのためなのか、特に午前中は鳥の姿を多くみかける。
 こんな時期に鳥の姿を愛でられるとは、考えもしなかった。

 さて、あのスズメたち。
 遠目なので、スズメたちの体の様子はしかとは分からない。
 そんなに痩せているようにも思えない。
 取りあえずは、選り好みせず、食べられるものは何でも口にして、越冬に備えているのだろう。

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← この日も所用で外出。富山城。夜はライトアップされて白く眩く輝き美しい。でも、さすがに寒そう。

 スズメは、渡り鳥ではないので、スズメだけでは季語にならない。
 新年なら「初雀(はつすずめ)」とか、春なら「孕み雀(はらみすずめ)」や「雀の子」「雀の巣」などなど、夏だと「内雀(うちすずめ)」、秋だと「稲雀(いなすずめ)」など、冬だと「寒雀」などなどがある。
 スズメの季語で字面を見ただけでは、ピンと来ない、俳句の門外漢たる小生には謎めいた春の季語がある。
「雀海中に入り蛤となる」である。
 ちなみに、季語で一番長いのが、この「雀海中に入り蛤となる」だったりする。
 中国の俗信で、「雀が晩秋に海辺に群れて騒ぐところから、蛤になるものと考えたもの」だとか。
 生物学的には、北方性のウミスズメではないかとも。
古代の中国ではハマグリは雀の化身と信じられてい」たのだとか。

 こんなに長い文句の季語では、どうやって句を詠めばいいものか、頭を捻るばかりである!

 …というか、今月限りでアルバイトも実質、終わりとなる小生、越冬できるかどうか分からん。
 スズメのことを気に掛けてる場合じゃなかった!

                                   (12/24作)

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コメント

色々な渡り鳥たちが弥一さんの庭に顔を見せているようですね。
我が家の庭にも綺麗な模様の鳥が止まっていたりするのですが、鳥に関して無知の私にはその名がわかりません。
確認できるのはヒヨドリ、シジュウカラくらいでしょうか。
名も知らぬ鳥たちといっしょに春を待つ、といったところです。

投稿: 滝野 | 2008/12/25 23:06

滝野さん

春にも数多くの鳥たちの飛来で驚いたけど、考えてみると、春だから、いろんな生き物たちが活動を始めるんだから、当然なのかなって後で思った。

でも、もう、本格的な冬間近だってのに、鳥たちが活発に活動している。
雪が降ったら、餌を探すのが大変なんだろうなー。
渡り鳥じゃない、スズメとかカラスとかハトとか、冬の間、どうしているんだろう。
冬眠…ってはずもないし。
大多数は死んじゃう?
越冬は厳しいなー。何処か暖かいところへ移動するのか?

鳥たちと共に春を待つ…といっても、冬は本番がいよいよこれから。
富山は、木曜日の夜、また雪が降り出して、金曜日のミメイには雪景色。
そんな中、車で仕事してきました。

ああ、春が待ち遠しい。
ってか、経済的に越冬できるかどうか、それが問題でもある!

投稿: やいっち | 2008/12/26 04:09

富山の冬は雪が積もって、鳥たちには厳しいのですね。
九州人には想像できませんでした。
鳥たちもきっと、もっと暖かい処で春を待つのでしょう。
お互い、春が待ち遠しいですね。

投稿: 滝野 | 2008/12/26 23:15

滝野さん

昨日からの降雪で、富山はすっかり銀世界。
積雪量は未だ(平野部では)大したことはないけれど。

スズメさんたちは、暖かい地域に移動するんだろうか。
多分、地元の富山で越冬するのでは。

だから、冬場は塒(ねぐら)もだけど、餌探しに必死のはず。

渡り鳥じゃない野鳥らは、ホームレスなのかな。それともホームはもう、あるのか。

とにかく、生き抜いてくれると思ってますがね。

投稿: やいっち | 2008/12/27 02:18

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