« 湯たんぽじゃなく電気ミニマット! | トップページ | ランペドゥーサ『山猫』を小林惺訳で »

2008/12/22

総曲輪をぶらぶらと

[本稿は、「湯たんぽじゃなく電気ミニマット!」の続きです。ただ、内容的にはつながりがないので、単なる日記の続篇のようなもの。]

2008_1219071003tonai0022

→ 餌を狙って低空飛行しているのかな。

 自分のためだと、デパートへなど出掛けることは、まずない。
 東京暮らしの際も、所得水準の低い小生にはデパートは敷居が高かった。

 が、小生よりは人並みの生活水準で暮らしてきた父母には、デパートは馴染みの店である(用事がある限りは、だが)。
 デパートについては、小生には複雑な思いがあるが、多少は書いたことがあるが、いずれまた、ドキュメントタッチで書くことがあろう…と思う。

2008_1219071003tonai0024

← 何処からともなくやってきたこの鳥は何処へ飛んでいく?

 買物の用事があって、デパートへ入る。

 受付には案内嬢がいるし、その日は、一階に用事があったので、そこは化粧品売り場だったりして、素敵な、化粧の上手な女性が一杯。
 目の保養になる。
 目だけの保養で終わってしまうのが寂しいが、まあ、贅沢は言ってられない。

 用事を済ませて、デパートを出る際も、受付の女性らが、丁寧に「ありがとうございました~」なんて、声を掛けてくるものだから、そんな状況に慣れない小生は、ややびっくり。
 思わず、軽く会釈したりして。
 市街地に出掛ける際はデジカメを持参しているので、思わず、受付の女性に撮影してもいいですか、なんてお願いしようかと思ったが、そのときにはもう店の外だった。
 戻って頼むほどの勇気は小生は持ち合わせていない。
 
2008_1219071003tonai0025

→ 急ブレーキを掛けて、川の流れに接するコンクリートの縁(ふち)に止まろうとする。

 せっかく繁華街に来たのだし、大きな書店に入ろうと思った。
 デパートのすぐ目の前に、まあまあの大きさの書店があったが、入店しても、暇している女店員が、「いらっしゃいませ」の一言も発しないので、気に食わず、即座に店を出た。
 ほかに大きな書店はないかと、アーケード街を歩く。
 なかなか見つからない。
 大手の書店は、郊外型になっていて、市街地にはあまり店舗は構えてないようである。

2008_1219071003tonai0033

← 日向ぼっこしてるんだね。もう、餌はたっぷり食べた? 羽毛があるから日焼けの心配もないんだよね。

 総曲輪や中央通りといった、昔ながらの商店街を歩くのは、久しぶり。
 雑踏というほどではないが、そこそこには人がいる。
 でも、繁華街とは到底、言えない。
 と、突然、開けた場所に。
 そこだけ人だかりが出来ている。
 総曲輪グランドプラザであり、冬だけの(ウィンター)スケーティング広場ともなっている。
 若い人や家族連れなどで、実に賑わっている。

2008_1219071003tonai0034

→ ダイビングしよってわけじゃない。小生の気配に気づき、飛び去っていったのだ。

 総曲輪(そうがわ)にある「グランドプラザ」は、全天候型広場で、各種イベントが催される。富山でのローカルニュースにも、しばしばこの「グランドプラザ」(でのイベント)が採り上げられる。
 多くの店が郊外型になり、町の中心部が往時の賑わいを失って久しい。
 なんとか、市の中心部に人を呼び戻そうと、あの手この手を繰り出している、その一つなのである。
北日本新聞社 富山のニュース イベント利用好調 富山・総曲輪グランドプラザ

2008_1219071003tonai0047

← 表の道沿いの花壇に植えたパンジー(あるいはテルスター)の雄姿を久しぶりに披露。キキョウは全滅。

 その「グランドプラザ」で、期間限定(2008年12月6日(土) ~ 28日(日) )で特設のスケートリンクが作られた。
 それがまた、ユニークで注目を浴びている:
総曲輪グランドプラザ・ウィンタースケーティング」:

街なかで気軽にスケートを楽しめる名所として、富山市中心市街地のグランドプラザに氷ではなく、特殊な樹脂パネルでできたスケートリンクを設置。夜には光り輝くツリー型イルミネーションでライトアップ!皆さんを幻想的な冬の夜へと誘います。この冬は、友達や家族、大切な人と一緒に素敵なひとときを過ごしてみませんか。

2008_1219071003tonai0053

 そう、「氷ではなく、特殊な樹脂パネルでできたスケートリンク」なのである。
 維持費も安くて済む。なので、「エコリンク」と呼称されている:
エコリンク
 大人は300円で、滑走時間の制限がない!

 テレビでは、この特設のスケートリンクの映像やニュースを何度となく見たが、実際のリンクを見るのは初めて。
 小生も、自転車を片手に、スケートリンク脇に陣取って、見物。
 スケート靴は、通常のアイススケート用のものと同じ(に見えた)。
 上手下手はあるが、上手い人は、アイススケートでと同じように、スイスイ、スースーと滑る。
 小生も、もう二つ、若かったら、滑ってみたかも(転ぶのが怖い。今は、父母のためにも安全第一なのである)。

2008_1219071003tonai0055

 ちょっと眺めるだけのつもりが三十分も見学してしまった。
 アイススケートではないので、施設の経費(運営費)も、安く済むようだ。
 これだけ人気があるのだし、もう少し、エコリンクを使える期間を延ばしたらいいのではと思ったりした。

 さて、町の中心部の賑わいも、悲しいかなこの一角だけのようだった。
 もう何箇所(何種類)か、こういった施設があると、若い人も家族連れも集まるのだろうが。

 所用も済ませたし、あとは撮影スポットを求めて市内を自転車で散策。


2008_1219071003tonai0058


 天気も快晴。
 遠くの山並みもくっきり見える。
 山々を電線や電柱(富山でも電信柱の地中化の工事が始まっていることに驚いた)、点在する高層ビルなどに邪魔されずに眺める(撮影する)ためには、小生も何処か高いビルに登らないといけない。
 今の所、ここというスポットを見出せないで居る。

 となると、やはり、鳥達を眺めたい。
 ということで、川縁(かわべり)を自転車でゆっくり流す。
 山からの雪解け水のゆえなのか、川の水量が多い。流れも速い、なんて思いつつ、いつものスポットへ。

2008_1219071003tonai0060

 いたいたー!
 多分、過日、見た水鳥たちが今日も、何羽も水と戯れている。
 デジカメで撮影したり、鳥達が泳ぐ姿に眺め入ったりしている。
 そのうち、飛来する鳥の姿に見惚れてくる。
 あるいは、コンクリートの護岸などに止まっていた鳥が不意に飛び立っていく。
 地上にいた動物が空に舞い上がる。
 その瞬間というのは、いつ見ても感動させられる。

2008_1219071003tonai0083

→ 土曜日、落ち葉を拾ってポリ袋へ。軽く一時間余りの作業で汗ビッショリ。日中は暖かだったのである。ジャケットも羽織らずに銭湯へ。体重69.35キロ。風呂上りにはコーヒー牛乳をぐい飲み。銭湯の帰り、せっかくなので回り道し、公園へ。夕景を撮る。

 人間は技術の勝利で空を飛べるようになった、などといった言い方をされることがある。
 まあ、考え方次第だが、小生が思うような意味合いでは、人間は空を飛べているとは到底、言えないと小生は思っている(このことは、何度となくブログなどでも書いた)。
 大袈裟な機械類の力を頼らず、かといって、スポーツカイトなどで飛ぶってのでもなく、今、地上に立っている(あるいは歩いている)人が、それこそ鳥のようにフワッと舞い上がってこそ、飛ぶと理解したいのである。
 せいぜい、体にはスウェットスーツのようなものを身に纏い、両手を広げると、鳥の羽のように着衣が広がって、その中に自動的に軽い安全な気体が充填されて、体の比重が軽くなって、超小型の高性能モーターを使い、比重を調節しつつ、空を飛ぶ…。

 
 恐竜は死滅したけれど、鳥類というとんでもない<奇跡>を遺産として遺したわけである。
 恐竜は滅んでも、ただでは滅亡しなかったわけだ。

2008_1219071003tonai0087

← ほぼ同じ方角。但し、空ではなくグラウンドに焦点を合わせてみた。そう、造成中の公園なのである。

 金曜日も日中は晴れていて、夜になっても、月や星が綺麗だったが、土曜日も、風が強かったせいもあるのだろうか、空気の透明度が高く、山並みが金曜日とは比べ物にならないくらい、綺麗に見えた。
 日中も素晴らしかったが、日が傾いていくに従い、陽光が山並みに照り映え、峰峰などの峻険な輪郭が鮮やかこの上なくなる。
 そろそろ日が沈む頃となると、銀嶺の山々が赤みを帯びてきて、一層、雪の純白を印象付けるし、峨峨(がが)たる山々なのだと感じさせられる。
 数十キロは離れているはずなのに、山々が富山の市街地を囲繞し、睥睨している、そんな風でもある。

 …んん? いや、山々は我々を見守ってくれているのだ。

                                (08/12/20作)

|

« 湯たんぽじゃなく電気ミニマット! | トップページ | ランペドゥーサ『山猫』を小林惺訳で »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

富山情報」カテゴリの記事

自転車散歩」カテゴリの記事

富山散歩」カテゴリの記事

テレビ情報」カテゴリの記事

写真日記」カテゴリの記事

コメント

またまた山の写真を堪能させて頂きました。剣なら市内から直線距離で20KM一寸です。私は早川を遡って馬場島から登山して、三枚目の写真の左端へ出て、向こう側の黒部に降りて一枚目の阿弥陀が原へと降りてきたのが記憶に残っています。

市内の電線の地下化とこうした観光資源の組み合わせを積極的に図って行くべきと思われます。それが従来の谷や山の生活と上手く折り合いを付けて行くようになれば本当の意味での村(市)興しになるのです。私が県知事ならやりますね。スイスなどにみるエコロギー政治が参考になるでしょう。

そうしたコミュニティーの生活や基盤の充実は介護などの政策の下支えともなるのです。高齢化は致し方ないのですが、谷の生活などの可能性を広げれば自立した地方自治が図れます。

投稿: pfaelzerwein | 2008/12/22 14:36

どもです。
惜しかったですよヤイッチ先生!7階に巨大な本屋さんがあります。たぶん退屈しないほど揃っていますよ。参考までに↓
http://www.kinokuniya.co.jp/04f/d03/toyama/01.htm

ついでにpfaelzerweinさんの登攀ルートは早月尾根攻めだと思います。つまり「早川」は「早月川」の誤記と思われます。私の場合は地元上市中学校卒なので山麓は庭みたいなものでした。ヨコスレみたいですが…、ごめんなさい!

投稿: 南無 | 2008/12/22 17:27

やいっちさん、一言だけ失礼します。

南無さんはあの辺りの方でしたか。失礼致しました、早月川です。夏であったので尾根を右に見ながら凍える渡渉をして池ノ谷を小窓?へと詰めました。ミドルティーンの事でしたがタクシーを馬場島で降りてからの行程は昨日の事のように思い出します。

当時はなかったであろう剣岳青年旅行村とかああいった施設は有効に使われているのでしょうか?

投稿: pfaelzerwein | 2008/12/23 02:25

pfaelzerwein さん

山の写真を見てくれて、嬉しいです。
小生などは富山の市街地から仰ぎ見る、…遠望するだけですが、それでも、場所によっては連峰がせり上がってくるような光景を目の当たりにすることがあるのです。
錯覚であり、場所の角度の悪戯なのでしょうが、それでも、感動はするんですね。


小生、世情に疎くて、電線の地下化は、計画はあっても、実現は先の話だと思いこんでいました。
なので、まさか我が富山で(も)地下化の工事が行われていることをつい先日知って、ビックリしたものでした。

富山の市街地から仰ぎ見るような山々の光景、そこに街路樹などの整った街路、できれば城址公園以外の市中心部の緑濃い公園、ライトレールの延伸(計画は既にある)、松川と親水公園とをつないで、市内を遊覧船で海から市の中心部まで観光(場合によっては通勤も!)できる、などなど、いろんな可能性が考えられます。

観光という観点に立つと、物足りない(乃至は不親切な)点があります。
それは、交通標識で、交差点に地名などの標識があるのはいいのですが、それが漢字表記だけなのです。
なので、読めない地名が多い。
観光都市を標榜するなら、漢字の地名にローマ字表記で読み方を示すのは、もう最低限の条件のように思えます。
例えば、「東田地方」って、地元以外の方に読めるでしょうか。
これは「ひがしでんぢがた」と読むのです。

道案内で「ひがしでんぢがた」と教えられても、道路には「東田地方」としか表示されていないんじゃ、分かるはずがない!
小生にしても、つい最近まで(!)ずっと「ひがしだちほう」って読んでいたものでした。

その他、車など、マナーの悪い車が多いのは何故なんだろう?!

いろいろ課題はありますね。

投稿: やいっち | 2008/12/23 03:50

南無さん

先生はないです!
小生、人に学ぶのも教えるのも苦手な我流人間なのです。

7階に書店はあるのは知っていました。
でも、旧店舗での書店が貧相なものだったので、どうせ、あのビルの書店など、わざわざ足を運ぶのも無駄足かなって、勝手に思い込んでしまいました。
ドジです。

「早川」は「早月川」の誤記…って指摘、教えていただき、ありがとうございます。

投稿: やいっち | 2008/12/23 03:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 総曲輪をぶらぶらと:

« 湯たんぽじゃなく電気ミニマット! | トップページ | ランペドゥーサ『山猫』を小林惺訳で »