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2008/12/08

忙中ちょっとだけ閑あり

 何だかいろんなことが一遍に重なっている。
 母の入退院騒ぎ。
 無事、退院したのは嬉しいに違いないが、仕事探しがまた遠退いてしまった。
 デイケアの方が見えたので、母の今後のことを相談。
 リハビリやら入浴のことやら、あれこれと。

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← 図書館へ向かう途中、何処かの交差点で。白銀は招くよ!

 母の面倒を父に見てもらって働きに出る。
 難しいことなのか。
 有料での食事のサービスを頼むか。
 母の容態が安定しているようだし、週に何度か、看護師さんに来てもらう。
 小生は日中、働きに出る。

 そんなことを考えていたその矢先、父の転倒騒ぎ。

 大事には至らなかったことは幸いだが、日中、父に母の世話をしてもらうという発想は、一層、遠退いてしまった。
(無論、小生のような経験も資格もない者に働き口がある…という見込みも現下の不況を鑑みると、厳しいのは言うまでもない!)

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→ 工場の予定地なのか、更地の隅っこから塀越しに山々を撮る。

 かといって、夜、週に三度ほどのアルバイトでは収入が足りない。
 父の年金も限りがある。

 そんなことを頭の中で考えつつ、午前は父の怪我の包帯交換のため、昨日と同じ救急病院へ。
 まあ、小生は車での送迎係りというわけである。
 未明までの雪も嘘のように、今朝から快晴。

  今日、日曜日は大概の病院(医院)は休日(休業)なので、同じ病院へ行くしかないのだ。
 来週月曜日からは近所の病院(医院)を探して父は継続の治療などをしてもらう。

 病院の帰り、ついでにスーパーで買物を済ます。
 それでもなんとか午前の十一時半には帰宅。

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← 環水公園にて。

 せっかくなので、屋根から落ちた雪が邪魔なので、雪掻き作業を少々。
 ほんの十数分もしないが、晴れ渡った空の下、雪と格闘していたら、あっという間に体が火照り、汗も滲み出す。
 それほどの積雪でもないし、屋根からの雪を排除するだけなので、お昼前には作業が終わった。

 家の庭からも垣間見える立山連峰がくっきり。
 昨日からの雨や雪で空気が洗われたのだ。
 なので、透明度が高い。空気自体、湿度が低いのだろう。
 あの山々を何とか撮影したい。
 自転車を駆って、近所の原っぱへ。

 未だに近所には原っぱがある。
 多分、工場か何かを誘致するための広大な土地なのだと思われる。
 不況で土地が売れないのか、何処かの企業の所有地となっているが、計画が進まないで保留の状態になっているのか、定かではない。

 塀や鉄柵で蔽われたその更地越しだと、家々の屋根やマンション、ビルなどに遮られることなく、白銀の峰峰を撮ることができる…かもしれないという誘惑に負けそうになる一帯でもある。

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→ 同じく、環水公園にて。

 でも、いざ、近付いてみると、電信柱が林立し、電線が縦横に走り、高圧線の鉄塔が立ち、林立というわけでもないビルがポツポツと建っていて、やはり山々を撮るには邪魔になる。

 
 昼の食事を終え、後片付けをし、味噌汁の下ごしらえをし、軽く読書と仮眠。
 午後の二時過ぎ、図書館へ。

 …と思ったら、そこへ民生委員の方が来訪。
 十一月末で今までの方が民生委員を辞められ、今月から新しい方に代わったのである。
 その挨拶であり、同時に、電話で依頼していた件について、書面にサインと判子を貰ったりした。

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← ある川の橋の欄干にて。

 図書館へは大概、週初めに行っている。
 それが日曜日、急遽、行くことにしたのは、明日の月曜日が忙しいこと、それと、金曜日だったか、貸し出し予約(申し込み)をしていた図書が届いたと連絡があったからなのである。

 それは、トマージ・ディ・ランペドゥーサ作『山猫』 (小林 惺 訳 岩波文庫)である。
 借りたいが、生憎、小生の居住する富山市内には在庫がない。
 他の市にはある。事情があって来年の春までは借り出せないということで半ば諦めていた本なのである。
 それが届いているというのだ(この間の事情については、「移ろいゆく季節を追って…読書・音楽拾遺(後篇)」など参照。)

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→ この橋には欄干に山の案内板が。雄山。

 ついでなので、12月1日に借りていた図書やCD類も返却。
 当然、新しいのも借りてきた。

 返却したのは、下記:
谷川俊太郎&徳永進著『詩と死をむすぶもの』(朝日新書)
ヴァルター・ベンヤミン著『ボードレール 他五篇』(野村 修編訳 岩波文庫)
竹内まりや『Quiet Life』(MMG/AMCM-4141)
Super Best カントリー & ウェスタン』 (東芝EMI TOCP-9155)
V.S.O.P.~ニューポートの追想』(ソニーレコーズ インターナショナル)

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← 剣岳。

 新規に借り出した本は、下記:
トマージ・ディ・ランペドゥーサ作『山猫』 (小林 惺 訳 岩波文庫)
ウィリアム・サマセット・モーム著『アシェンデン 英国情報部員のファイル』(中島賢二/岡田久雄訳 岩波文庫)

 読んでいる最中の本が手元にあるので、今日はランペドゥーサの『山猫』だけ、借りるつもりでいたのだが、ついつい入荷コーナーを覗いてしまい、モームの『アシェンデン』に目が合ってしまった。
 モームは好きな作家で、わざわざ『人間の絆』を英語の勉強を兼ね、原書『Of Human Bondage』を丸善で買って読んだほど。
 そんなモームの新訳本があるのを見過ごすことは出来ない!

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→ 大窓。

 新規に借りてきたCDは下記:
加藤登紀子『ゴールデン・ベスト』
ウェーバー『歌劇 魔弾の射手 全3幕』
Sonny Rollins『+3』

 このところ、CDについては借り出す種類(ジャンル)のパターンが決まっているみたい。
 一つはポピュラー(歌謡曲など)。一つはクラシック。そしてもう一つはジャズ乃至洋楽。
 加藤登紀子の上掲のCDは帰郷してからだけでも三度目のはず。
 好きな歌手なのである。
 
 図書館へ向かう際、少し遠回りし、環水公園へ向かった。
 天気がいいし、空気が澄んでいるので、運河やそれを囲む広い公園があり、自転車での散歩には絶好だし、立山連峰を撮るにも恰好の場所でもあるのだ。

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← 弥陀ヶ原。

 さすがに日曜日だし、昨日までの寒気が緩んで快晴となったこともあってだろう、家族連れや何かのグループ、恋人同士など、今までになく人の出が多い。運河脇のカフェもお客さんで一杯。
 が、残念ながら、午前中までの空気の透明度も、午後となると、既にややぼやけてきている。市街地の交通量が増えたし、人間の活動が盛んになり、埃が舞うし、仕方がないということか。

 図書館から帰ったら、また、若干の雪掻きののち、銭湯へ。
 自宅の風呂場でシャワーを浴びたいが、給湯タンクの灯油が空っぽ。
 まとまった量の灯油を買うカネがない!
 なので、先週から、もう、自宅でシャワーさえ、浴びることが出来ないでいる。
 週に一度か二度、銭湯へ通うしかないのだ。
 貧乏人には辛い。銭湯の入浴料は決して高いとは思わない。
 ただ、手元不如意の小生には敷居がやや高いというだけである。
 自宅の風呂より大きな湯船に二度三度と浸かり、サウナに入り(今日は何故かサウナルームが熱くなかった)、体重を測ったり、ドライヤーで髪を乾かしたりするのは楽しい(小生はドライヤーを持っていない。多分、もう何年もドライヤーで髪を乾かしたことがない)。
 入浴後にはコーヒー牛乳を飲むという最後の定番は、至福のひと時でもある。

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→ 何処かのビルから遠望する。

 銭湯のあと、ドラッグストアーで買物。
 午前中、スーパーでの買物は済ませてあるのだが、買い忘れがあった。
 父母、特に母は、お粥が好き。
 体への負担が少ないのだろう。食べやすいということもあるのだろう。

 以前は、麺類がお気に入りだった。
 が、最近、麺類を食べると噎(む)せるようになった。
 気のせいならいいが、あるいは、麺類を啜るのが体力的にきついのかもしれない…。
 ズルズルと蕎麦やラーメンを啜る際、飲み込みきれなくて、喉につっかえてしまうのか…。
 嚥下する力自体が弱まっているのか…。

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← ビルを去ろうとしたら、機影が。

 麺類にしても、普通の丼(どんぶり)ではなく、やや大きめの茶碗に、半人前の量の麺。
 それでも、麺を残すことが増えてきている。
 食事の量としては少ない。
 なので、ミカンか大福を食べてもらって、不足分を補う。
 
 …というわけで、お茶漬けの素や暖めるだけのお粥などを買い置きしておこうと思い立ったのだ。
 が、スーパーのレジで、前の客がポイントカードを出しているのを見て、気づいた。
 小生、銭湯へ行く際は、財布や携帯は持参しない。
 銭湯とコーヒー牛乳の分の小銭だけポケットに突っこんで来ている。
 
 品物の入った籠をレジの方に預け、大急ぎで家へ。
 昨日の病院といい、今日のドラッグストアーといい、二往復することが重なっている。

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→ ドラッグストアーでの買物の後、帰宅の途上、公園にて夕景を撮る。

 そろそろ暮れなずむ五時前、ようやく、日中の用事が終わった。
 自分の用事もあれば、家の用事もある。
 尤も、六時過ぎからは、夕食の準備、食事、後片付けなどなどがある。
 それでも、少しは読書の時間、テレビを見る時間がある。音楽を楽しむ時間もある。
 まあ、日曜日は夜のアルバイトがないから、夜、何事もない限りは、多少、のんびりできるというわけである。

 来週は来週で母の通院の付き添い(多分、父の通院は付き添わなくても大丈夫だと思う…)、看護師らの来訪、車のタイヤ交換などなど、いろいろ用事が待っている。
 忙中の閑は、ほんの一時のことなのだ。
 
                               (08/12/08 作)

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