富山の十一月の空
[24日、未明の日記より。画像は、冬(実際にはこれからが本番なのだが)の北陸(富山)の空をテーマにしたものを集めてみた。]
寒い!
小生、高校を卒業して、ずっと外地暮らし。
外地って、富山以外の都道府県ってことだが。
← 画像は、土曜日、病院の中から撮影した富山の空。 冬になると、雲がもっと分厚くなる。 毎日、低い分厚い雲の下で生活することになる。 東京のような快晴続きの冬とは大違い。 (画像は、「寅彦そして病院の物音のこと」より。)
要するに富山での越冬(← 大袈裟)は、36年ぶりってこと。
(但し、最初の6年は、仙台暮らし。仙台は富山とは比較にならないほど、寒かった! 水道管の破裂は日常茶飯事だったっけ。凍結した道路をノーマルタイヤのバイクで走行して、何度、滑って転倒したことか!)
お盆や年末年始には帰省していたけど、11月のこんな時期にこんなに寒いとは知らなかった。
11月の富山は、多分、36年ぶりのはず(急な帰省で短期の滞在はあったかもしれない)。
えええ、富山ってこんなに寒かったの? って、今更ながら、驚いている。
炬燵も先週、金曜日、父の要望もあって早々と使い始めた。
我が家が隙間風がひどいから、世間より寒く感じているのか(家の中でも、吐く息が白い!)、単に富山の冬や気候に慣れていないからなのか。
隙間風が多いのは、小生はともかく、来週中には退院する母には厳しい。病院には毎日、通っているけど、母のベッドの傍の椅子にずっと腰掛けて居たくなる。
何たって、院内は暖かい!
お袋、退院して我が家に戻って、風邪を引いたってことにならぬよう、用心しないと。
→ これでもまだ雲は薄いほう。画像は、「「売薬版画・紙風船を懐かしむ(後篇)」をアップ」より。)
昨日、日曜日は氷雨。
そのため、予定が完全に狂った。
午前中から午後に掛けては、チューリップの球根を植えて、自転車を駆って期限の来た読了した本などを返却に図書館へ行って、場合によっては知り合いに会って、昼下がりからは、病院へ行って帰りに買物をする。
大体、これくらいは用事をこなすつもりでいたのに、出来たのは、病院へ見舞いに行って、帰りにスーパーへ寄っただけ。
ただ、スーパーはいつもの場所じゃなく、病院の近くの複合的なショッピングセンター内の店舗で、他にも食堂やら化粧品の店などいろいろある。
小生は、自制している(はずの)書店に立ち寄った。
家は今、火の車(なのに寒い ? !)なので、大好きな書店での本の物色も購入も我慢している…。
でも、昨日は我慢が出来ず、ほとんど半年ぶりに書店に立ち寄り。
小さな書店で、好みの本はない。軽めの本がほとんど。
← 氷雨が日中、止んで、そのあと、虹が掛かった! (画像は、「寅彦そして病院の物音のこと」より。)
それでも、本を物色するのは楽しい。
選択の余地の少ない中、文庫本を二冊、選んだ。
サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」とカール・セーガンの「百億の星と千億の生命」。
前者は単行本で出た当時、既に読んだはずだが、数学者のドキュメント物はジャンルとして大好物なので、寒さに萎縮している小生の脳味噌を少しでも活性化してほしくて選んだ。
セーガンの本は好き。有能な科学者でありサイエンスライターでもあったが、惜しくも亡くなられた。
心を宇宙に遊ばせてみたくて選んだ。
雨が降っていなければ、新規の本を買わずに済み、図書館で何か他の本を借りられたのだが。
→ 北陸の空ならぬ我が家の空…廊下の庇裏である。古い布団綿で目貼り。(画像は、「富山を描いた絵画の数々(3)」より。)
寒い!
未だ、11月なのに!
富山の寒さに慣れたら、少しは平気になるんだろうか。
話によると、十一月に一度は寒波が襲来するが、それを超えると、しばらくは寒気が緩むらしいのだが…。
家の中が寒く(吐く息が白い!)、就寝前のささやかな楽しみの、寝床での読書も、寒くて布団から手を出せず、本を持つ気になれない。
せっかく買ってきた本なのだが…。横目で眺めつつ、読んでいるつもりになって、何か音楽を聴きながら就寝と相成りそうだ!
画像…みんなに寒さのお裾分けだ!
それにしても、やいっちは越冬できるのか?!
[関連拙稿]:
「目貼剥ぐ(めばりはぐ)」
「冬座敷に隙間風が吹く」
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コメント
今晩は!
カール・セーガン先生といえば、
「コンタクト」とかフィクションも書けちゃう
のですからすごいですよねえ!\(^o^)/
ジュディ・フォスターの映画でみてから
一度原作翻訳を読んだものの、見事に
忘れています。
先日こちらのPodcastingを聴いて読み返したく
なりました。\(^o^)/
http://pod.j-wave.co.jp/blog/booklovers/2008/10/
の、10/7 のStreamingクリックでどうぞ。
投稿: Kimball | 2008/11/24 20:42
Kimball さん
カール・セーガンの著作は何冊か、読んできたけど、中でも傑作は、『エデンの恐竜』だろうと思います。
もう、30年ほど前の科学上のデータで言えば、古い本なのは間違いないけど、考察が類書とはまるで違う。
ところで、日記の本文の中で、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」は昔、刊行当時に読んだけど、カール・セーガンの「百億の星と千億の生命」については、過去に読んだことがあるかどうか、曖昧にしている。
読んだことがあったような気がしていたのだ。
実際、読んでいたことを、Kimball さんにコメントを貰ったことで、改めて、カール・セーガンの「百億の星と千億の生命」のことを調べたら、実際、読んだことがあった。
だけじゃなく、書評まで書いている(小生、すっかり忘れていた):
http://atky.cocolog-nifty.com/manyo/2005/05/post_769a.html
まあ、いいや。どちらも好著だからね。
今、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理」を読み始めている。
やっぱ、面白い!
今日、図書館で借りてきたモーツァルトのヴァイオリンソナタを聴きつつ、読んでいる。
寒い部屋で!
投稿: やいっち | 2008/11/25 00:15