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2008/11/04

移ろいゆく季節を追って…読書・音楽拾遺(前篇)

 気がつけば、今年も残すところあと二ヶ月弱。
 冬の足音が耳に体にビンビン響いている。
 歳月の巡りゆく速さ!
 我輩の俊足を以てしても追いつけない。

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← 表通りに面する花壇には、テルスター、キキョウ、パンジーなどを植え、とりあえず終了。次は内庭ということで、昨日買ってきたクジャクアスターを畑と田圃の境目にある花壇に植えてみた。畑には近所の方に貰ったネギを数十株、植えた。赤い根っ子のと白い根っ子の二種類。育つかどうか、先が楽しみのような心配でならないような。

 気がつけば、「梅の木に見守られ…読書・音楽拾遺(後篇)」や「自転車を駆っていそいそと…読書・音楽拾遺(前篇)」を書いてはや一週間。
 この十ヶ月余り、そしてこの一週間を自分はどう過ごしていたのだろう…。

 なんて、しおらしい科白はともかく、とりあえず、この一週間の「読書・音楽拾遺」をメモしておく(絵画については随時、メモしているので敢えて拾遺に加える必要はないだろう)。

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→ モーツァルト/サリエリの『フルートと管弦楽の為の作品集 サリエリ:フルート協奏曲』(パトリック・ガロワ(フルート) ビクターエンタテインメント(株))

 原武史 著『〈出雲〉という思想』(講談社学術文庫)は読了(感想は、「『〈出雲〉という思想』のこと(後篇:「まえがき」を読む)」など参照)。


 28日には、原武史 著『〈出雲〉という思想』(講談社学術文庫)と共に、興膳宏著の『中国名文選』(岩波新書)とエドワード・W.サイード著の『晩年のスタイル』 (大橋洋一 訳 岩波書店)である。
 興膳宏著の『中国名文選』に手を出したのは、たまに発作的に漢文の世界に触れたくなるから。
 就寝前に漢文をひと齧りする。漢文に限らず中国文化の圧倒的な厚みを感じる。

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← イアン・スチュアート著『もっとも美しい対称性』(水谷淳 訳 日経BP書店) イアン・スチュアートの書く本は好き。ポピュラーなサイエンス本を書きおろす抜群の才がある。一昨年だったか、『2次元より平らな世界』(早川書房)で楽しませてもらった。ローリング・ストーンズに準メンバーとして同じ名前のキーボードプレーヤーがいる。

 サイードの本を読むのは三冊目か。日本人の書き手にはちょっとありえない屈折と複雑さ。異郷。
 本書はサイードの実質的な遺著に当たるらしい。時代にはぐれ、時代に錯誤し、自分の表現のスタイルに頑固にこだわり続けた人たち。晩年の人間としての熟成や枯淡などとんでもない!

 人間、年を取って若い人に理解のあるふりをしたくなる。でも、悪く言えば頑迷固陋というのか、自負なのか気概なのか、ただの執念なのか、孤独の境の坂道を真っ逆様に転げ落ちていく…。
 晩年というのは、生きること自体が異郷への一人旅なのだろう。
 
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→ 辻 惟雄【編】『激動期の美術―幕末・明治の画家たち 続』(ぺりかん社 ) 「江戸から明治へと移り変わる激動の時代に、日本絵画の伝統を受け継ぎ、その革新に苦闘した画家たちの生涯を活写する」だって。

 アントニオ・ネグリ(著)の『野生のアノマリー』( 杉村昌昭/信友建志訳 作品社)は、何だかやたらと退屈して、途中で読むのを放棄。
 若い頃なら意地でも読了しただろうけど、先を考えてしまう今の小生は、自分の興味を惹くテーマじゃないと感じたら、無理はしないで次の本へ移る。
 面白いだろうと、期待していたんだけどね。なんとなく今となっては時代錯誤って気がする。

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← 松岡みやび『クリスタルハープ』(オーマガトキ) ハープの曲(演奏)を聴きたくて棚を物色したが、なかなか並んでいない。このCDを借りるのは二度目か三度目。

 ネグリ(著)の『野生のアノマリー』やCDなどを返却して借りてきたのは、磯辺勝/著の『江戸俳画紀行 蕪村の花見、一茶の正月』(中公新書 1929)と辻 惟雄【編】の『激動期の美術―幕末・明治の画家たち 続』(ぺりかん社 )とダグラス・ボッティング/著の『フンボルト 地球学の開祖』(西川治/訳 前田伸人/訳 東洋書林 )の三冊…のはずだった。
 が、新刊コーナーを離れようとしたら、「美しい対称性」という言葉が小生の気を惹いた。それは、イアン・スチュアート著の『もっとも美しい対称性』(水谷淳 訳 日経BP書店)である。
 宇宙の謎を解く鍵、もっとも深く理解する鍵、美という深淵を覗かせてくれる鍵は、今や<対称性>にあるといって過言ではないのではないか。

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