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2008/11/14

沈む夕日を眺めつつ……音楽拾遺

 今秋初め、返却期限の来た3種類のCDの代わりに、新たに別の3種類のCDを選んできた。

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← 12日(水)の夕方、仕事へ出かける直前、月影のあまりの冴えに思わずカメラを向けたが…。小生の脳味噌の状態もそのままに月の輪郭がぼやけてしまった。

 月影の冴えるを見るも手にあまり

 13日には母の長く伸びた髪を切ってもらうため、車でリハビリセンターへ行ってきた…。が、母が(多分)低血糖状態となり、帰宅して車から家に母を運び入れるのに一時間を要した。


 一枚はデクスター・ゴードンの『キーストンの夜』(EMIミュージック・ジャパン 1991年2月20日:発売)。
 とにかく、ジャズ演奏を聴きたくて、棚を物色したけど、今まであまり手を出していない演奏家のCDも面白いだろうと、デクスター・ゴードンを選んだ。
 テナーってのがいい。

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→ デクスター・ゴードン『キーストンの夜』(EMIミュージック・ジャパン 1991年2月20日:発売) (画像は手元にある借り出し中のCDを小生が撮影したもの。)

 商品説明によると、「2枚組LPに7曲の未発表演奏を追加して初CD化された大作。この時期のゴードンはどの演奏も重厚で表現力に富み、従って長尺な内容ではあるが冗漫さは認められない。まさにヘビー級の醍醐味と強力さだが、それでいてユーモアも忘れていない点が憎い」とか。
 小生としては、デクスター・ゴードンの演奏をこれだけじっくり聴くってのは、多分、初めて。昔、何処かの音楽(ジャズ)喫茶で聴いたような気もしないではないが、多分、誰の演奏ってことを意識しないでいたように思う。
 以下、意味もなくTRACK LISTを転記しておく。
 役者としてのデックスを知る人も知らない人もいるだろうけど(映画「ラウンド・ミッドナイト」で主演!)、興味ある人には曲名だけでも感懐が沸くだろう:

01-01 イッツ・ユー・オア・ノー・ワン
01-02 ソフィスティケイテッド・レディ
01-03 アンタバス
01-04 イージー・リヴィング
01-05 バックステアーズ/LTD
02-01 ザ・パンサー
02-02 タンジェリン
02-03 モア・ザン・ユー・ノー
02-04 ジンジャー・ブレッド・ボーイ
02-05 カム・レイン・オア・カム・シャイン
03-01 ユーヴ・チェンジド
03-02 ボディ・アンド・ソウル
03-03 アイ・トールド・ユー・ソー
03-04 アズ・タイム・ゴーズ・バイ

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→ 「ラウンド・ミッドナイト」(1986年 アメリカ 出演: デクスター・ゴードン, ハービー・ハンコック 監督: ベルトラン・ダベルニエ) (画像は、「Amazon.co.jp: ラウンド・ミッドナイト ベルトラン・ダベルニエ, デクスター・ゴードン, ハービー・ハンコック, フランソワ・クリューゼ DVD」より。) 映画やこの映画に関連してのジャズ論など、「INTRO ラウンド・ミッドナイト これぞ正しくジャズ・ムーヴィ 高野 雲」参照。

 題名の「キーストン」というのは、ある時期、多くのジャズ・ミュージシャンらが拠ったジャズ音楽の根城のような店の名前。
 CDに付せられた歌詞カードの説明によると、ジャズについては、オール・ラウンドなポリシーの店で、ジャズの、もっと広く「音楽の楽園」のようなスポットであったらしい。
 同時に、固定メンバーによるロング・ツアーを敢行するに際し、リズム・セッションの場ともなった。

 このCDには、「78年から79年にかけてデックス率いるレギュラー・カルテットが、トッド・バルカンの主宰する西海岸のジャズ・クラブ『キーストン・コーナー』に出演した際の貴重な記録」が収まっている。


 デクスター・ゴードンが好きって人は多いようで、2ちゃんねるでも何度もスレッドが立っている(興味のある人は、ネット検索してみるといいね)。
 当然ながら、「デクスター・ゴードン - Wikipedia」でもデクスター・ゴードン(Dexter Gordon、1923年2月27日-1990年4月25日)の情報が得られる。

デクスター・ゴードンを生で聴きたかった」(ホームページ:「久世二郎建築研究室」)での語りが熱い!
 
 とにかく、デックスのテナーサックスに浸りっ放し。

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← モーツァルト『ヴァイオリン・ソナタ集』(ヨゼフ・シゲティ:ヴァイオリン ミエチスラフ・ホルショフスキー:ピアノ ジョージ・セル:ピアノ CBS) (画像は、手元にある借り出し中のCDジャケットを小生が撮影したもの。ネットでは画像が見つからなかった。)

 2つめは、とにかく外さないモーツァルトということで、モーツァルト『ヴァイオリン・ソナタ集』(ヨゼフ・シゲティ:ヴァイオリン ミエチスラフ・ホルショフスキー:ピアノ ジョージ・セル:ピアノ CBS)である。
 ある評によると、マニア向けの演奏というが、まあ、小生には関係ない。

 デクスター・ゴードンの3枚のCDを一通り、聴き終えるとモーツァルトの4枚のCDが待っているというわけである。

 3つめは中山美穂の『TREASURY』(キングレコード)である。
 これはCD1枚のもの。
 よって、3種類を選んだのだが、手元には8枚のCDがあることになる。

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→ 中山美穂『TREASURY』(キングレコード) (画像は、やはり画像は手元にある借り出し中のCDを小生が撮影したもの。ネットでは画像が見つからなかった。)
 
 中山美穂の曲は、彼女が好きなのか彼女の歌が好きなのか、自分でも分からない。
 多分、両方なのだろう。
 彼女が輝いていた(今も!)80年台を通して小生はサラリーマンだったが、80年台の後半のある時期、英語の会話教室に通っていたことがある。
 まあ、仕事で英会話が必要になるってこともあったが、教室での少人数での勉強が仕事が終わった夜の楽しみでもあった。
 というのも、なぜかその教室には素敵な女性が次々にやって来る。
 男性も小生を含め二人居たが、多くは若い女性たち。
 学習欲が女性のほうが高いのか、上昇志向が強いのか。
 勉強も楽しかったが、終わったあとのお茶の会もより楽しみだった。

 小生が(会社以外の)女性らと付き合いが多かったのは80年台の後半の数年だったと思う。
 小生の中のミニバブルだったのか?
 その中でも好きな人が居て、一緒に食事したりあちこちもいったものだった。

 その女性との付き合いのあった時期と、中山美穂がヒット曲を連発していた時期とがダブるので、「彼女が好きなのか彼女の歌が好きなのか、自分でも分からない」どころか、そもそも中山美穂が好きっていうより、その(小生にしては華やかだった)一時期への愛惜の念(?)がたまらないのか、なかなか悩ましいというか、まあ、懐かしいわけである。

 今では考えられない!

 クラシックやジャズなどの演奏モノを好んで聴くのは、読書しつつ流しておきたいから。
ボーカルモノ(日本語の)だと、歌詞などに気が奪われて本を読めない…。
 ということもあって、日本語の歌手のCDは就寝前のひと時に流すことにしている。
 中山美穂のCDは尚更である!

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← 13日の夕景。部屋の窓を小さく開けて、沈み行く夕陽を撮ってみる。沈んでいくのは夕日だけ…と思いたいのだが。

 夕焼けや沈むその手を握るべき?

 思い出に浸るために( ? ! )、曲目を転記しておく(太字は中山美穂の作詞):

1-1 CATCH ME
1-2  You’re My Only Shinin’Star
1-3 人魚姫 mermaid
1-4  Rose Color
1-5  Rosa<ローザ>
1-6 遠い街のどこかで…
1-7 世界中の誰よりきっと
1-8 幸せになるために
1-9  ただ泣きたくなるの
1-10  Sea Paradise-OLの反乱-
1-11 HERO
1-12 Hurt to Heart~痛みの行方~
1-13 Thinking About You-あなたの夜を包みたい-
1-14  True Romance
1-15 未来へのプレゼント

                               (08/11/13作)

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