動物園の動物のことから「ぼろぼろな駝鳥」へ
[以下は、あるネッ友の方の日記にコメントとして書き込んだもの。その日記は、動物たちが動物園の中で、あまりに無防備にしているって内容だった。]
→ 樹齢150年ほどの我が家の梅の木。今日の日記のテーマが「呻き」なので「ウメキ」、「梅の木」って連想してこの画像を載せたわけじゃない ? !
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動物は好きだけど、動物園は嫌い。
せめてサファリパークなら…。
動物園というと、高校の教科書に載っていた、高村光太郎の詩「ぼろぼろな駝鳥」(「銅鑼」(昭和3)発表)を思い出してしまいます:
ぼろぼろな駝鳥何が面白くて駝鳥を飼ふのだ。
動物園の四坪半のぬかるみの中では、
脚が大股過ぎるぢゃないか。
頸があんまり長過ぎるぢゃないか。
雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるぢゃないか。
腹がへるから乾パンも食ふだらうが、
駝鳥の眼は遠くばかり見てゐるぢゃないか。
身も世もない様に燃えてゐるぢゃないか。
瑠璃色の風が今にも吹いて来るのを待ちかまへてゐるぢゃないか。
あの小さな素朴な頭が無辺大の夢で逆(さか)まいてゐるぢゃないか。
これはもう駝鳥ぢゃないぢゃないか。
人間よ、
もう止せ、こんな事は。
動物園の動物って、人間で言えば、終身刑の刑に処せられているって感じちゃう。
大切にしているんだろうけど、野生じゃなくなっちゃうよね。
環境の危機を人間が作り出したからには、動物園にしても、現代のノアの箱舟なのかな…。
仕方ないのかな…。
(2008年10月23日am記)
ーーーーーーーーー ーーーーーーーーー ここまで転記 ーーーーーーーーー
動物園の存在意義とかを論じようという意図は毛頭ない。
動物園が子どもたちなどに夢や楽しみを与えているってのは言うまでもないこと。
飼育係りの人など関係者の努力ももっと我々も理解しないといけないのだろうし。
テレビで動物モノをやっていると、つい見入ってしまう。
盲導犬の役目を果たし終えたあとの行く末をドキュメントした番組は、気が付いたら眼が真っ赤になっていたりして。
それでも、正直なところ、動物園の動物を見ていると、いろんな感懐をいだいてしまうのも事実。
ある意味、時代閉塞の状況の中で、二進も三進もいかなくなっている自分を投影しているんだろう。
そう、可哀想とか、何とかならないのかという思い。
動物園の動物の話題から、こんな「ぼろぼろな駝鳥」って詩を連想するって、ペダンチックなのだろうか。
かもしれない。
でも、連想しちゃったものは仕方ない。
檻や塀(壁)の中に閉じこめられて、その中をうろうろするしかない姿は、格差が固定されさらに拡大する社会状況の中にあって、働いても働いても、日々の生活をギリギリまで切り詰めても、将来展望がまるで開けない自分を映し出しているようであり、時代や社会というより自分自身を呪っているようでもある。
高村光太郎関連拙稿:
「連翹」の陰と陽
「東京は坂の町でもある」
本日、下記をアップしました:
「紀伊國屋で麗奈タン・トポス★ビックバン ! !」
(08/10/24 追記)
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