平泳ぎに挑戦…気分は北島康介選手 ? !
「久しぶりにプールへ」なる記事を書いて以来、ほとんど二週間ぶりにプールへ行ってきた。
数ヶ月間に渡る草むしり・枝打ち(剪定)などの作業も峠を越えた(ということにしておく)ので、ここらで一休み。
長く頑張ってきた自分へのご褒美という意味合いもある。
与謝野晶子訳「源氏物語」をその日の午前、読了したこともあって、区切りをつけたいという気持ちもあった。
← 温水プールの周辺の光景。広い駐車場。近くに数面のテニスコートやサッカー場、体育館などなど。入場料が二百円! しかも、会場への生き帰りには稲穂の海も見れる!!
まずはようやく慣れてきたクロールでひと泳ぎ。
体力がないので、25メートルを泳ぐたびに一休み。25メートルプールを片側泳ぐたびに休憩しつつ、また往路の25メートルを泳ぐ。
何往復かするうちに、平泳ぎに挑戦してみようかという思いが微かに。
そう、小生、平泳ぎが苦手なのである。
思い切って挑戦してみたことは何度もあるのだが、大概は前進する距離と沈む距離が同じだったりして、気がつくと泳いでいるというより水中でもがいている…溺れているも同然だったりする。
とはいえ、これまでだって25メートルプールなら片側くらいは途中、足を付かずに泳ぎきったことはある。
が、水をガバッと飲み込んだり、そうでなくても、息が苦しくて、25メートルのゴールがゴーグルの窓越しに垣間見えた時は、海を長らく漂流した難破人が何処かの海岸か小嶋の磯を見つけたような、救われたような気持ちになり、ゴールにタッチした瞬間、息をゼエゼエさせつつ、命ありけりをつくづくと感じ、当分、25メートルを平泳ぎで泳ぎきろうなどと試みないぞと、心ひそかに誓うのだった。
それどころか、東京は大田区に在住していたある時期、平和島にある区民プールへ足繁く通ったことがある。
その際、オープンスカイの50メートルプールで平泳ぎを試みたことがあった。
無謀だった。中途で何度、溺れかけたことか。水深がなかなかに深く(特に平泳ぎの時は深く感じる)、もう泳げない、諦めようと、泳ぎをやめて立とうとするのだが、足が付かなくて怖い思いをしたものだった。
冷静になってみたら、水深が深いといっても、立てばせいぜい喉か肩より低いくらいのものだったのである。
でも、怖いし、過度に懸命に泳ぐものだから、足が攣りそうになったりして、命からがらだったりしたのだった。
→ 裏庭と畑の間の用水路脇に立って夕景などを賞味。
でも、口惜しい。ゆっくりなら背泳だってできる。クロールは、体力次第で、元気な頃は短い時間の中で千メートルは泳ぐのが日課だった時期もある。
なのに、平泳ぎができない。
結構、平泳ぎはポピュラーな泳法ではないか。
初心者が最初に体得する泳ぎ方のはず。
火曜、プールでクロールしたり、あるいは壁際で休みつつ、隣近所のコースで平泳ぎを気持ちよくやっているのを見る。
ちょっと嫉視する。
やっぱり口惜しい。
そのうちムラムラっと来て(って、欲情したという意味じゃなく)、平泳ぎくらい出来なくてどうすると思い立ち、とにかく、初めてクロールが出来た時の呼吸法を思い出し、また、ゆっくり平泳ぎしている人のやり方をじっくり観察し、小生も試みることにした。
水泳での呼吸は、息を吸うのではなく、吐くのが大切。人間(動物)は、息を吐けば自然と肺が息を吸うようにできている。
このことを肝に銘じつつ、いざ、平泳ぎに挑戦。
とにかく、ゆっくり、呼吸で戸惑わないことに神経を払い、平泳ぎに挑戦開始。
泳げない者にとって25メートルは、とんでもなく長い距離に見える。
ドーバー海峡を渡る心境でもある(大袈裟)。
…それが、なんと、ゆっくりのんびり、呼吸にだけ神経を払ってやってみたら、それほど苦しくなく25メートルを泳ぎきることが出来るじゃないか。
表情の少ない小生だが、25メートルプールの壁際でしばしの休憩を取りつつ、自己満足の感に浸っていた。
やればできるじゃないか。
今までだって無理やりでも25メートルを平泳ぎで泳ぎきったことはあったが、あんな苦しい思いをすることはなかった。
クロールよりちょっと息が苦しい程度。
それだって、体力の問題のほうが大きいかもしれない。
← 上掲の夕景像から一分後の光景。素敵な夕景にはなかなか恵まれない。
それと、泳法自体に問題がありそう。
クロールにしたって、我流である。
テレビやプールでの観察と研究の成果なのだ。
小生がクロールで懸命に泳いでいても、傍(はた)から、プールサイドから見ている人には、溺れて漂流している水死体と見間違えそう。
平泳ぎとなると、前進しているのか、たまたまプールの水の流れに乗っかって移動しているだけなのか、ことによると判別が難しいかもしれない。
泳ぎ方だって、犬掻き(カエル泳ぎ)と大差ないみたいだし。
でも、いいのだ、苦しくなく泳げたんだから。
この日記を書く前、平泳ぎについての説明のページをネットで見つけてみた。
すると、腕や上体の使い方も問題があるが、足の使い方が基本的に勘違いしていることに、この期に及んで気がついた。
腕の動かし方(開き方)と足の動かし方(開き方)とを同じにしていた。
そうでなく、足は水を蹴らなくちゃいけないのだ:
「体育(水泳)-平泳ぎのキック」 ← 萩原智子さんが泳者の動画もある!
一度、成功すると味をしめる。
それからは25メートルプールの往路はクロールで、復路は平泳ぎでを何度か繰返した。
息継ぎがうまくいくので、進む速さはとてつもなく遅いが、とにかく25メートルを難なく泳ぎ切ることができる。
何回、往復できるかは、体力次第だ。
次、泳ぎに行く際には、蹴り方を工夫して、もう少し早く平泳ぎできるようにしたい。
こうなったら、気分は北京オリンピックの100m平泳ぎで、世界新記録で優勝し金メダルを取った北島康介選手だ。
→ 夕食後、月影を求めて外へ。裏手から蔵越しに月影を撮ろうとしたが…。月齢からすると10から11の間の月のはずだが、小生が撮ると、ボンヤリと滲んだ丸っぽい光に過ぎない。
気分をよくして、プールを上がり、更衣室へ。
言うまでもなく体重測定。
銭湯やプールへは体重測定のためにってのが目的の半分なのだ。
結果は?
70.7キロ!
前回は72キロだったから、1キロは減ったことになる。
帰郷して半年弱で10キロ以上の減量だ。
もしかして夏の終わり頃には60キロ台も夢じゃないかもしれない。
炎天下での草むしりや買物、蒸し風呂上体の部屋での読書や就寝の成果だ!
関連記事:
「泳げたぞ!」
「木原光知子さん、死去!」
「久しぶりにプールへ」
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コメント
バタフライ以外は泳げます(プチ自慢)。
草抜きをしていない我が家の庭は、Google Earth で見ると、緑一色です・・・
おまけに、買い物はNET、食材は生協個配、とくれば、体重が減る訳ないですよね。
投稿: 雫 | 2008/08/14 12:01
雫さん コメント、ありがとう!
バタフライ以外は泳る…ってことは、もしかしてスポーツ万能? 音楽も?
バタフライは豪快な泳ぎだから、挑戦はしたいけど、体力的に難しいかなって。
平泳ぎ、早くマスターして、ゆっくりでいいから長く泳ぎたいものです。
前進しているのか漂っているのか見分けづらいレベルを脱したい。
体重は、草むしりもだけど、神経が磨り減る毎日だからだと思う。
人を世話するって難しい。個性のぶつかり合い。
ヘトヘト。
投稿: やいっち | 2008/08/14 13:17