アメリカシロヒトリ!
[26日の昼前に書いた日記。]
今朝、母をリハビリのためデイサービスに送り出したあと、ゴミ出しに。
過日、伐採した枝葉が山のようにあって、ゴミを出すだけでも大変。一仕事。
← 26日の夕景。近所の造成中の公園脇から。不穏な空模様が続いている。
ついでなので庭や軒下などの蜘蛛の巣などを払っていた。
庭木にも蜘蛛の巣が凄い。
竹ざおを持ち出して、蜘蛛君には悪いが、庭木の世話の際には邪魔になるので、巣を払うのは余儀ないこと。
その内、庭木の一本に不穏な気配を感じた。
目を凝らしてみると、門前にある梅の木の枝葉の色合いが茶褐色に変色している。
ああ、やられた!
アメリカシロヒトリだ!
小生、ゴミを出すだけのつもりでいたので、上は半袖のポロシャツ、下は着古したズボン、サンダルという恰好。
でも、気が急いているので、そのままで野菜を切り落とすハサミでアメリカシロヒトリにやられ腐っている、その上、何故か蜘蛛の巣がやたらと懸かっている、枝葉を切り落とそうとする。
が、梅の木の枝がそう容易く断ち切れるものではない。
裏庭に駆けていって、剪定に使うノコギリ(!)を持ってくる。
とにかく急いでアメリカシロヒトリにやられている枝葉の伐採。
今日がゴミの収集日なので、断ち切った枝葉をビニールの紐で纏め、ゴミ置き場へ。
悪い予感がする。
一本があれだけやられているとなると、一本だけで済むとも思えない。
実は、三週間ほど前、同じ門前の梅の木の枝葉がアメリカシロヒトリにやられているのを発見し、即座に切り落としたことがあった。
その後、用心はしていたのだが、異常は認められなかったので、この十日ほどは油断してしまって、用心を怠ってしまっていたのだ。
その梅の木がやられたのである。
→ アメリカシロヒトリによる柿の木の惨状!
小生はポロシャツとサンダルの恰好のまま、ノコギリを手に庭を探索。
すると、案の定だった。
もう一本、庭の中ほどにある梅の木(我が家には門前のものとこの梅の二本がある)が、門前の梅よりもっとひどくアメリカシロヒトリにやられ、枝葉の半分が腐りかけているという惨状だった。
気がつくのが遅い。
庭は毎日、歩いている。
ほとんど草むしりのためだが、散歩も兼ね、あるいは涼しくなった夕方、心と体を癒すため、ぶらぶらする。
あるいは夕焼けの光景を追い求めたり、畑のナスやキュウリなどを収穫したり。
なのに、庭木の異常に気付かなかった!
差別用語を使えば、明き○×ら、ということになる。
庭の中ほどにある梅の木の枝葉をノコギリを使って、懸命に落とす。
相変わらず恰好は裸婦…じゃない、ラフなまま。
まあ、ポロシャツを脱いだら裸だけど。
毛虫が一杯、ついている。
この毛虫は刺す。
刺されると痛いし脹れるし、大変なのだが、焦っているし、せっかちだし、不精なので、着替えるとか上っ張りを着るなんてことはしないで、せっせと枝葉の断ち切り作業に没頭。
梅の木は、半分ほどの枝葉はとりあえず、残った。
でも、薬を散布しないとダメだろう。
← このアメリカシロヒトリたちが犯人だ!
さらに庭を探索。
すると、おおっ! 枝葉がほぼ全滅の木がある。
何の木なのか分からないが、アメリカシロヒトリの巣みたいになっている。
もうアメリカシロヒトリが喰う枝葉が残っていない!
あまりにひどい状態なので、ノコギリで枝葉どころか幹から伐採してしまった。
さらに庭を探索。
すると、近所の人に貸している畑に一本、生えている柿の木がアメリカシロヒトリのために見るも無惨な状態になっている。
遠目にも茶褐色なのが分かる。
近所の人は惨状を何も教えてくれない。
柿の木の枝は太い。
しかも、梅の木とは比べ物にならない惨状。
小生、さすがに今度は上っ張りを着、ツバのある帽子を被り、長靴を履いて完全武装し、柿の木へ向った。
すると、そこに近所の方が居られた。
いきなり切るのは拙いと言う。
アメリカシロヒトリがボロボロ落ちて、虫があちこち駆け回って病気が広まるからであり、アメリカシロヒトリが体に多寡って体を刺すというのだ。
[後で調べたら、通称「アメシロ」は刺さない虫なのだとか。ただ、毛虫でその毛が皮膚に触れるとカブレル人もいるらしい。]
まずは、消毒が先決だとか。
その方が曰く、以前、まだ虫が湧く前に(「湧く」という表現が的確だ)、消毒薬を散布してくれたのだとか。
→ 柿の木の枝葉はすっかり枯れていた。その中でアメリカシロヒトリやその卵たち(?)が憩っている。
そうだったのか!
なのに小生は無頓着だった。
勉強不足でもあった。
午前中に消毒薬を買い、散布し、その上で、伐採を考えることにする。
そうそう、その方曰く、切り落とした枝葉は燃やされ、とも。
えっ、焚き火はダメなんじゃ?
ちょっとぐらい、いいがやちゃ。
確かに、ゴミ出しするにしても、枝葉を数日は庭先に蔵置する必要がある。
その間に集(たか)っているアメリカシロヒトリが枝葉から逃げ出し、這い回り、他の木々に移り、病気が一層、広まる怖れが充分に考えられる。
だったら、燃やすといっても大きな火や煙が出るわけじゃなし、病気の蔓延を防ぐ意味でも、焚き火ということでなく、駆除対策の一環として庭先で燃やしたほうがいいと思えてきた。
…で、早速、庭で切り落とした梅の木の枝葉を、燃やしてみた。枝や葉っぱは乾いているのだが、新聞紙や広告を種火にして燃やそうとしても、なかなか燃えない。
なので、新聞紙やさらに灯油を使って燃やすことに。
さすがに灯油の威力だ。ボッと勢いよく燃え上がった。
一瞬、たじろぐほどの火勢。
アメリカシロヒトリがゾロゾロ逃げ出すのが見える。
申し訳ないけど、逃がすわけにはいかない。
長靴で踏んじゃった!
← 梅の木などの病変した枝葉は伐採し、焼却。アメリカシロヒトリも虫焼き…じゃない、蒸し焼きに。
アリが何事だとばかりに集(たか)ってくる。
熱くはないのだろうか。
それより、食欲が勝るのか。
それにしても、あああ、やることが山のようにある。
一人じゃ、追いつかないよー!
(08/08/26 記)
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