忸怩たる思い ? !
季語一覧を眺めつつ、今日は何を題材に雑文を綴ろうと、物色していた。
そのうちに、「御来迎」という夏の季語に目が留まった。
「御来迎」というと、小生の場合、富士登山での日の出の光景に尽きる。
そうだ、季語随筆を綴りつつ、富士登山の思い出を綴ろう…。
← 富士登山の際に記念(自分へのお土産)に買った杖。実際の登攀に使った長めの登山杖のほうも、今も所蔵している。
と、思って、でもその前に「御来迎」のちゃんとした意味を調べようと、「御来迎」をキーワードにネット検索。
すると、当然のことのように、「ブロッケン現象 - Wikipedia」がトップに浮上する。
そうか、「御来迎」とは、「ブロッケン現象」のことなのだと今更ながらに知ったような次第。
…が、である。
「御来迎 の検索結果 約 10,800 件中 1 - 10 件目」を表示するネット検索結果のトップ頁には、その六番目になにやら何処かで見たような題名が見受けられるではないか。
「壺中山紫庵: 御来迎…ブロッケン」!
これって我輩の記事ではないか!
小生、一瞬、我が目を疑った。
一瞬、あくまでほんの一瞬だが(と言い訳しておく)、小生がこんな記事を書いたなんて全く記憶の中になく、あれれ…と戸惑ってしまったのだ。
慌てて「御来迎…ブロッケン」なる頁を開いてみた。
紛れもなく、小生が書き綴った記事に間違いない。
って、誰も疑っていない。当人が遅まきながら納得しているだけ。
文章をズラズラ斜め読みしてみたら、今日、季語である「御来迎」に引っ掛けて、富士登山(で眺めた日の出の光景)の思い出を書こうと思っていた、その通りのことを当時、既にやっているのだった。
ああ、良かった。
ネットの御蔭だ。検索機能の御蔭である。
数知れない記事を書き下ろしてきて、ネット検索機能には随分、助けられてきたが、今回もまさしくその事例となった。
我ながら情けないことだが、せっせと書き綴ったわが子同然の記事であるにも関わらず、我が記憶からはスッポリ抜け落ちているのだ。
同じような(でも、多分、文章を書き出すと多少は色合いの違ったものになるとは思うのだが)文章を書き、平然とアップしていたところだった。
まあ、誰も過去の記事を見つけ出したりはしないだろうし、似たような記事を書いても、本人の勝手でしょってことで済ませることはできる。
でも、小生としては同じ記事(内容の重複する記事)は書きたくない。
テーマは同じであっても、何かしら新しい情報を盛り込んだものであらねばならないという、偏屈な意地を抱いている。
言い訳を重ねて言うと、小生は日記(ブログ)については毎日の更新を自分にノルマとして課している。ネットに参入した99年末以降だけでも(日記は15歳の頃から続けている)、ザッと数えても約2700個。
自分の中の引き出しはとっくの昔に空になっている。
そんな中で新規に書くとなると、頭の中を空っぽにし無に近い状態にしないと新たな気分で書けない。
なので、一旦、記事(日記)を書き上げたなら、基本的に内容は忘れることにしている(そのように心がけなくても記憶力に自信のない小生、大概はすんなり忘れる)。
で、いざ、何かについて書き始めたなら、つまり書くための着想が湧いたなら、ネット検索の機能を可能な限り活用させてもらって、過去の自分の雑文に似たような内容の記事はないか、調べるわけである。
(ネットを通じていろんな情報を摂取するのは言うまでもない。)
同じ失敗を繰返さない意味もあり、今日は自分のドジさをそのまま日記に残しておく。
同時に、「御来迎…ブロッケン」なる頁の中の「富士登山の思い出」部分を創作の館である「壺中方丈庵」に単独でアップしておく。
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