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2008/07/23

炎天下の格闘

 今年は小生がうっかりしている間に、梅雨が明けてしまった。
 ニュースで梅雨明け宣言が伝えられていただろうに、聞き(見)逃したようだ。
 昼間は家事手伝いというか、炊事もやっているので、ニュースだけは視聴したいと思っているのだが、侭ならない。
 夜は日によって仕事だったりする。数日前だったか、仕事先でお客さんに梅雨はもう明けたよって、教えられてしまった。
 小生としては少々口惜しい。

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← 今月上旬の雨の日に撮影。左手前の出っ張っている岩などを引っ込めたい。

 人に教えられたからではなく、知っていたなら、関連の記事を書きたかったからである。
 例えば、「ハッピーバースデー・ツーユー!」なんて記事を05年の6月に書いているし、翌年も「今年も…ハッピーバースデー・ツーユー!」なんて記事を書いている。
 梅雨明け宣言が出たら、やはり何かそれを契機に書く。
 99年末にネットに参入して、日に一個の記事を書いてネットにアップさせるのをノルマにしている(書くだけなら昔からやっていること)。

 年に一日が二日は書かない日もあるが、日に二つ書くことのほうが多いので、結果的には年に365以上の記事。
 ってことは、単純計算でも99年末以降で3000個以上は何かしら書いていることになる。

 もう、書くネタなんてとっくに尽きている。逆さに振っても屁も出ない。
 刑事などが(ドラマで)「ネタはあがってるんだぞ、白状しろ」って科白を吐くけど、小生の場合、「ネタは干上がってるんだぞ、どうしたらいいんだ」って、悲鳴を上げるんだろうな。

 なので、書く切っ掛けとなるならどんな話題でも藁にも縋る思いで飛びつく。

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→ 並行して車を止めるにはどうしても左手前の岩などが障害になる。

 書く以上は、前に書いたことは書くわけに行かない。
 といって、そういつも新しい話題があるわけもない。
 同じ題材を巡って書く場合もあるが、何かしら視点が違うとか新しい話題が加わるとか、とにかく新規な内容でないと書くわけに行かない。

 だから、梅雨入りだろうと梅雨明けだろうと、何か文章を連ねる突破口のようなもの…というと大袈裟だが、要はエンジンに点火させるちょっとした発火のための後押しが欲しいわけである。
 特に夏になると体も頭もばててしまっている。
 今年は冬の終わり(あるいは春先)に帰郷して、田舎暮らし。
 テレビもラジオも自分の自由にならない。父母らの生活リズムに合わせるしかない。
 昨年まではタクシー稼業だったので、車内でラジオ三昧だった(お客さんが乗っていない間)。
 今はラジオを聴く余裕がない。
 思えば、ラジオ(主にNHK)から記事を書くネタを随分と戴いたものだった。
 そのラジオを聴取する時間がないってのは、大きなハンディになっている。

 それはともかく、郷里の自宅で暮らしているので、家の中のことも庭や畑のことも一人でやらないといけない(父母も可能な限り手伝ってくれるが)。
 少なくとも外は一人でやる。
 が、長い東京での一人暮らしで、庭も畑も世話の仕方がまるで分からない。

 ほとんど行き当たりばったりである。
 今朝も、母をデイケアセンターへ送り出して、朝のゴミ出しをした。
 その時、庭のサツキの天辺から変な雑草がピョコンと顔を出している。
 母は気になったようで、切っとかないとみっともない、なんて車に乗る直前に言い置いていった。
 
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← 悪戦苦闘の挙句、縦になっていた岩を横倒しにしただけで頓挫。穴の中なので移動もできない…。

 玄関脇に置いてある(置き去りになっている)庭木を剪定する大きなハサミを持ち出してきて、目立つところだけでも切ったりしてサツキの形を整えようとした。
 が、始めだしたら、あっちもこっちも気になる。
 もう、どうにも止まらない。こっちを短く切ったら、バランスからしてあっちも短くして長さや形を揃え整えないと格好が付かない。
 
 小生はゴミ出しだけのつもりで外に出てきている。
 なので、サンダルにポロシャツ姿。帽子も被っていない。
 炎天下である。富山など北陸は35度以上になる地域もあるなんて、朝の天気予報でやっていた。
 午前中で既に三十度を越す。
 そんな中、小生は剪定鋏でサツキなどの合間から顔を覗かせる雑草を断ち切り、サツキ自体も形を整え、庭と前の道路とを隔てる垣根からニョーと顔を(枝葉を)突き出している杉などの木々の枝葉を刈り落とし、数日間、畑の雑草刈りで目が行き届かなかった間に庭に落ち散っている枯れ葉などを竹箒で掃き清め、目立つ蜘蛛の巣を払い…などなど、とうとうサンダル履きのままの格好で午前中、一時間半も悪戦苦闘してしまった。

 汗ビッショリである。
 頭はボーとしている。
 七月以降、庭仕事をするときは長袖のシャツを着込むのだが、半袖のポロシャツなので、腕は日に焼けるし、虫に刺されるし、気がつかないうちに庭木の枝葉に擦られたのだろう、擦り傷が幾つか付いている…。
 
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→ 悪戦苦闘の跡。岩の脇にあったサツキは、画面のほぼ中央へ移動。後日、庭のバランスを考え、改めて位置を考える。

 午後もまた庭仕事に精を出した。
 但し、午前の失敗に懲りて、今度はズボンも作業用だし長靴を履く。ツバのある帽子を被り、長袖のシャツを着用。手にはゴム手を嵌める。
 完全防備である。七月の初め頃までは、埃や花粉、ゴミを吸わないようマスクを着用に及んでいたのだが、夏の真っ盛りともなるとマスクは暑苦しくて辛い。
 除草剤も散布していることだし、マスクは必需品なのだが、やはり邪魔なのである。

 さて、今日の午後の庭仕事のメインは何か。
 畑の雑草刈りは後回しで、庭石の配置替えである。
 庭には車が止められるよう、コンクリートの舗装がされているが、細長い。縦列に三台は止められる。
 でも、縦列では奥の車を出したくても、その後ろに止めた車が邪魔で出すのが困難。
 そこで、庭石の配置を工夫して、横にも車が止められるようにという遠大な計画なのである。
 そんなにお客さんが来るわけではないが、来るときに限って来客は重なるものである。

 実は既に裏(台所)側にも車を止められるようにしたのだが、そこは隣の家が来客用に実質的に占有してしまい、止められない(せっかく、頑張ったのに、バカみたい)。

 庭石の傍にはサツキなどが植わっている。
 それらを庭の奥へ植え替えたりし、いよいよ庭石の移動に取り掛かる。
 
 …はずだったが、やはり庭石は重かった。
 庭石の周囲の土を掘り起こし、穴を掘って、その穴に庭石をゴロンと落とすつもりだった。
 その際、ゴロンだけではダメ。それでは庭石は横倒しになるだけである。
 ゴロンゴロンとしないと元の形(向き)にならない。
 だが、ゴロンだけであとはびくともしない。やや縦長の形だったので、それを一旦、横倒しにしたなら、もう、小生の非力では起こせない。
 実は、岩を移動させるため、掘った穴が仇(あだ)となった。その穴に倒れ込み、ドッカリ嵌まりこんでしまったのだ。

 散々頑張ったのだけれど、とうとう諦めた。
 ゴロンと横倒しになったままに、終わったことにする。
 横倒しになった状態を眺めると、なんとか車を止められそう。
 縦長の向きだと、車の下部(バンパー)にぶつかりそうだったのだ、横倒しにしたことで、バンパーには当たりそうもないのである。
 
 とにかく、一度はゴロンのあとにもう一度ゴロンとさせたくて懸命になって頑張って、とうとう途方に暮れてしまったのだった。
 炎天下、暑さ対策は万全とはいえ、精神的にも肉体的にも限界。
 下手すると熱中症になりそうな予感もある。
 
 余談だが、炎天と炎天下とは違う。文字通りなのだが、炎天とは「太陽の日差しが強く焼きつけるような空のこと」であり、「炎天下は、太陽の焼き付けるような日差しの下という意味」なのである。
「炎天」は、夏の季語でもあるとか。

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← このまましばらく様子を見る。幾度か炎天と夕立などを経て、落ち着いてくるだろう。その上で細かな造作に取り掛かりたい。

 小生は、炎天を眺めあげる気力も湧かなかった。土を掘り起こした際に居心地よく眠っていただろうミミズやオケラが不意に炎天下にその身を晒されてしまって戸惑いジタバタしているように、小生も萎えそうな心身に辟易していた。
 炎天下でへたばっているだけだった。

 ミミズさんたちは、ちゃんと土の中に埋めてやった。
 きっと、ひんやりした土中で今頃はスヤスヤ眠っていることだろう(希望的観測)。

 その伝で、小生も一応、最低限の目的は果たした(ことにして)のだからと、大急ぎで家の中に逃げ込んだ。
 水のシャワーを浴び、アイスクリームを食べ、スポーツドリンクや牛乳をたっぷり飲んだ。
 終わりよければ全てよし。
 多分、車も(まだ、土に砂利かコンクリートを敷かないとダメだろうが)並列で止められるだろうし。

 しかし、雑草との戦いはまだまだ続く。
 炎天下での格闘に終わりはないのだ。

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コメント

毎日暑いですね~
こちらでも35度が当たり前になってきました。
午後の庭仕事はとてもじゃないけどできません。
無理なさらないように~
私も半年ほど前に直径20センチくらいの石を並べ
家の脇に簡単な溝を作りました。徐々に土が流れ出し
家の土台の方まで影響がありそうだったから。
それ以上大きな石は運べないので~男手に頼めばいい
って言われそうですが、思い立ったら自分でやっちゃう
性格なもんで。良いのか悪いのか(苦笑)

投稿: ちゃり | 2008/07/25 23:23

ちゃりさん
この場を借りて暑中見舞い申上げますね。
暑い!
小生が居住している部屋は西日が当たるし、目の前の舗装された道路からは熱波が襲来するし、暑い!
エアコンがないので、扇風機が手放せません。

庭作業って、状況によって力仕事もありますね。
誰かが来た時とかに頼んでやればいいけど、今、片付けたいって、思う性分は同じなのだね。
やったあとで、疲れがドーと出てくる。
今週は週初めのこの作業の影響がずっと出てます。
お互い、頑張りましょう。

投稿: やいっち | 2008/07/26 09:28

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