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2008/06/17

居酒屋タクシーじゃなかったけれど

 ひと頃、居酒屋タクシーが問題になった。
 詳しくは、「【主張】居酒屋タクシー 公務員に常識はないのか」(「MSN産経ニュース」より)などを見て欲しいが、要は(記事の全文は末尾で示す):

 東京・霞が関の中央省庁の公務員が深夜に公費でタクシーを使って帰宅するさい、運転手から缶ビールやおつまみなどを提供される。このサービスが問題になっている。慣行化し、現金や金券(商品券、図書券など)まで受け取る役人もいた。

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→ 五月の連休頃までの我が家の畑。これが畑ですぞ!(以下、本文と画像とは無関係です。)

 小生は昨年末までタクシードライバーだった。
 但し、個人タクシーではなく法人のドライバー。個人タクシーは試験には通ったものの事情があって断念。
 そんなこんなで、今はタクシードライバーではないものの(その内、何処かで雇ってもらえるかもしれないが)、こういったタクシー関連の話題には多分、大概の人よりは関心を強く抱いてしまう。
 まあ、マスコミでも散々(?)取り上げられていたし、小生がなんだかんだと非難がましいことを今更、書く必要もないだろう。

 それに仮にも同業だった者が批判すると、真面目にやっているタクシードライバーが迷惑を被るとか何とか言うのがせいぜいで、ともすると売り上げの上がらない無能なドライバーの愚痴にもなりかねない。

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← 五月の連休中、せっせと畑の草むしりをし、そこに父がキュウリやナスなどの苗を植えた。ちゃんとつっかえ棒でキュウリを守って。

 公費ではなく、普通の民間の会社の費用でチケットを使って帰宅にタクシーを利用する際に、居酒屋とまではいかなくとも、それなりの便宜供与を持ちつ持たれつでやっているってのは、基本的に問題にはならないのだろう。

 小生はチケットを使っての乗車もこの数年は皆無に近かったし、まして便宜供与なんて発想はなかった。
 やはり、小生は無能ってこと?
 要領が悪い?
 真面目で11年以上無事故無違反だけじゃ、足りない?

 便宜供与の種類には何があったか。
 缶ビールやおつまみ、現金や金券(商品券、図書券など)の提供。
 車内に冷蔵庫を設置し、缶ビールは冷やして。
 おしぼりのサービスもあったらしい。

 夏など冷やしたおしぼりのサービスは役人でなくても嬉しいだろう。
 しかも、金品の提供ではないから、多分、問題にもならない。

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→ 同じキュウリ畑の列。もう見事に育って、これだけのキュウリの棚なのに、二日に一度、十本ほどの立派なキュウリが収穫できている。食べきれないので、知り合いに引き取ってもらったり、家では主に塩もみして生で食べる(小生が調理できないから)。

 小生は、タクシーを運転する際はハンドルは素手で握っていた。
 それは運転する感覚を敏感にということもあったが、現金の収受などの際、札や小銭を数えやすいように、つまりは釣銭を間違わないように、という思いがあってのこと。
 薄手とはいえ、白い手袋を嵌めておカネを数えるのは慣れても難しかったりする。
 で、一時は白い手袋を使っていたが、数年で止めて(手袋がすぐに痛む…経費が掛かりすぎるってのも止めた理由だが)、素手での営業だった。
 すると、手がすぐに汚れる。ハンドルの手垢…というより(車は内外とも日々清掃する)手の汗や脂、それ以上に特に小銭の汚れが手に付いてしまうようだ。
 営業時間は長いから食事も車内が多いし、外食でも営業を始める前には手を綺麗にしておきたい。
 そもそもアウトドアなので、塵・埃は嫌でも車内に入り込む。手で車内のあちこちを触ることもあるし、まあなんだかんだで汚れるわけである。
 夏場などじっとしていても汗だって掻く。ニアミスなんてあると、冷や汗だって出ることもある。

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← 三月の十日ごろから、草むしりに加え、日々、庭の植木の枝葉をバッサバッサ。夫婦のキウイも丸坊主! 誰かがやりすぎだって。ああ!

 そんなときは、おしぼりがあればいいのだが、生憎、法人のタクシーの車内に冷蔵庫を設置するスペースなどない。
 では、小生はどうしていたか。ウエットティシューのお世話になっていたのである。
 殺菌効果もあるみたいだし、手や首筋などを拭うと、ヒヤッとする。気化熱が奪われるってことか。
 しかも、おしぼりと違い、洗う必要もない。
 お客さんが何かの折に手などを拭う必要があったときは(女性客の化粧など)、ウエットティシューを一枚、パックから抜き取ってもらう。
 結構、喜ばれたものだった。
(ウェットティッシュの件については、「鏡に向かいて化粧する」参照。)

 要は、お客さんへの「おもてなし」ということなら、やりようはいろいろあろうということである。
 車内でお喋りするとか、お客さんが携帯で話す(ゲームやメールする)、あるいは、静かな一人の時間を大切にする、などなど。

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→ 惨状を晒していたキウイだが、四月末には既にこんな見事に葉や蔦を張らせている。

【主張】居酒屋タクシー 公務員に常識はないのか」(「MSN産経ニュース」より):

 東京・霞が関の中央省庁の公務員が深夜に公費でタクシーを使って帰宅するさい、運転手から缶ビールやおつまみなどを提供される。このサービスが問題になっている。慣行化し、現金や金券(商品券、図書券など)まで受け取る役人もいた。

 公務員は社会常識とモラルに立ち返ってよく考えてもらいたい。そうすれば、どこまでが許容範囲で、過剰なサービスを受けることがいかに常識に反するかが分かるはずだ。タクシー代が税金であることも忘れてはならない。

 国家公務員倫理法に違反するとの指摘があり、職員の処分も検討されている。タクシー業者の方も、金券や現金の提供が運賃の割り戻しを禁じた道路運送法違反に当たる可能性がある。

 各省庁で徹底調査し、国民が納得できるようけじめをつけてもらいたい。

 福田康夫首相が「国民から疑念を抱かれるようなことは一切、すべきでない。当たり前のことをどうして守れないのか」と苦々しく語ったのも当然である。

 ビールなど金品のサービスをするタクシーは業界内で「居酒屋タクシー」と呼ばれ、大半が個人タクシーだ。客の獲得競争は激しく、長距離を使ってくれる上客の役人を確保するため、車内に冷蔵庫を備え付けたり、グループで客を回したりしている。

 一度、上客をつかまえると、次回からその役人の呼び出しを受けられるように携帯電話番号入りの名刺を渡す。役人もチケット支払いだから高額な運賃を気にせずタクシーを使う。

 しかし、公務員が特定の運転手と癒着することになり、行き過ぎると、汚職の温床にもなる。

 6日の衆院決算行政監視委員会に町村信孝官房長官が提出した資料によると、財務省や金融庁、農林水産省など計13省庁500人以上の職員がタクシー運転手から金品を受け取っていた。

 職員数、回数ともに財務省が圧倒的に多く、現金を受け取っていたのも財務省の職員だった。それだけ財務省は忙しく残業の多い役所なのだろうが、仕事を能率良く片づけ、連夜のタクシー帰りを少しでも減らす努力が必要だ。経費節減にもなるし、職員の健康維持にも役立つ。

 細かいことに対し、目くじらを立てるつもりはない。要は公務員としての自覚の問題だ。 


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← そのキウイ、六月の今(21日)となっては、葉っぱも何も怖いくらいの育ちようだ。凄まじい生命力・成長力を実感。無論、雌雄のキウイはお互い手を、ツタをガッチリつなぎ合っている。チョンガーの小生には羨ましい!


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コメント

こんにちは~
タクシーのニュースはやはり気になりますよね。
貰う側の問題です!が、競争が激しいとはいえ
タクシー側も現金や商品券はイカンでしょ。
おおやけになったからには、厳正に対処して欲しいですよね。

きゅうり、たくさん生ってますね♪
市販の「ぬか漬けの元」をタッパに練って、二、三本
漬けて冷蔵しておくと、また違った味が楽しめます。
おふくろの味には、程遠いですが(笑)
あと「きゅうりとシーチキンのマヨネーズ和え」とか。
ご両親はマヨネーズがダメだったら、市販のポン酢とかでも美味しいかな♪
暑い時期は『洗って混ぜる』料理が一番!あはは。

投稿: ちゃり | 2008/06/18 09:19

ちゃりさん

サービスはいい。でも、ドライバー側も工夫しないとね。
こうした公務員がチケットを使って乗っているのに、商品券などの金品に同等のものを貰うのは顰蹙物でしょう。

でも、商売として考えると、今は法律で禁止されているけれど、スーパーで特売を設けたりするような、あるいは大口のお客さんにはそれだけ割引を大きくするような、そんな商取引もあってもいいのだろうとは思う。
現実的には難しいけど。

キュウリの調理法。教えてくれて、ありがとう。
いろんな人に知恵やアドバイスを貰っています。味噌汁に入れろとか、前の晩に味噌に漬けておけば、朝には美味しくいただけるとか。
問題は小生の無精さなのかな。
今は未だ塩もみが調理の限界。
追々工夫していきます。
そのうち、成果を自慢できたらいいなー。

投稿: やいっち | 2008/06/18 10:02

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