富山は裕福な県?
富山の人には目新しいニュースではないようだけど、つい先日、富山市の1世帯当たり年間のガソリン代への支出が全国一位とか、富山県の自家用車の1世帯当たりの保有台数が全国二位といった報道がテレビであった。
新しいデータを示すサイトが見つからないので、今年二月のニュース記事を参照させてもらう。
→ 先月末、庭木の手入れをしていたら、何やらひらひら舞うものが。蝶? 違った、蛾だ。ガッカリ。でもまあ似たようなものだし、撮っちゃう! 画像を見ると夜のようだけど、真っ昼間である。強制フラッシュの設定になっていることを忘れて撮影してしまったのだ。怪我の功名か、羽根の燐粉が妖しく光って見える。
「No.338-1:全国家計調査、富山市の世帯実収入が全国トップ」(「Toyama Just Now」より)だって?!
総務省の平成18年家計調査で、富山市の2人以上の世帯のうち、勤労者世帯(世帯主が会社、団体、官公庁、商店などに勤めている世帯)の1世帯当たり1カ月平均の実収入が708,519円と全国1位(都道府県庁所在市別順位:以下同じ)となった。全国平均の525,719円を182,800円上回った。
(中略)
トップとなった大きな要因は、世帯主だけでなく配偶者、その他の世帯員も就業して収入を得ていることや、年金受給対象である65歳以上の世帯員の同居が多いことなどが挙げられる。多世代同居の多い富山県の世帯構成の特徴を反映したものとなっている。
← 今頃……先月末になって畑の土起こしをせっせとやった。すると……。
富山って裕福な県(市)なのか!
生活が窮乏してるのは我が家だけなのか!
同じ記事に拠ると、富山県1世帯当たり自家用車保有台数は全国2位:
交通・通信費では、1世帯当たり年間の自動車等関係費の支出金額(平成16〜18年平均)は327,076円で全国4位(全国平均250,659円)となっている。そのうちガソリン代は92,764円で、全国2位(全国平均64,942円)。ガソリン代への支出が大きいのは、自家用車の1世帯当たりの保有台数が多く(富山県1世帯当たり1.74台、全国2位:平成18年度「富山県運輸概況」)、通勤、買物など自家用車が多く用いられるためと考えられる。
これらのデータからは富山県(市)の裕福さが窺えるかのようである。
でも実際はというと、電車やバスなどの公共輸送機関の貧弱さを物語っていることを見逃すわけにいかない。
車を保有していないと生活が成り立たないのだ。
→ 春先から(もっと前からか)よく姿を見せる小鳥が目ざとくもやってきた。
最寄の八百屋も魚屋さんも雑貨屋さんも減り、大型のスーパーへは車で向うしかない。
パスは日中でも一時間に一本がせいぜい。
富山の市街地であっても市電の路線が一本あるだけでは、繁華街さえ車がないと、身動きがならない。
小生の家にしても、駅から歩いて20分ほどの地の利があるはずなのに、自転車しか移動手段がないと、陸の孤島状態にあるような感覚を抱かされてしまう。
お年寄りだけの世帯では、コンビニ頼りだったりする。
← そう! 奴らは知っているのだ。土を起こすと土の下に潜んでいたミミズなどの虫が、彼らの餌が思いがけず表面に姿を晒すことを。いや、賢い連中のことだ、耕した場所に種を蒔くことも経験から知っているのやもしれん。ざーんねんでした。横目で小生の立ち去るのを待っているみたいだけど、小生は一ヶ月遅れで作業しているだけ。種にしろ苗にしろ次に蒔くのは秋だよーだ!
ガソリン代への支出が大きい。ってことは、ガソリン代の値上がりが何処の県(市)より台所を直撃することを意味する。
「実収入から税金、社会保険料などの非消費支出を差し引いた、いわゆる手取り収入をあらわす可処分所得」も「実収入から実支出を差し引いた黒字」も「全国1位」ったって、車代に相当程度費やさざるを得ないことを考えると、生活の実態はどういうものなのだろうって、気になってしまう。
一戸建ての家が多いが、必ずのように庭は車が一台か二台分を占拠してしまっている。
「平均貯蓄率は31.0%(全国平均18.6%)で全国2位」ってのも、将来の生活への不安や行政への不信を物語っているのではないか。
→ 枝打ちした杉の木々の枝などをトラックで運び出し。小型のトラックで二往復だった。…でもまた新たに一台分、刈り込んだ。しかも増えつつある!
さらに、下記のデータも知られている:
「持ち家率 富山県が1960年以来トップ」(「J-CASTニュース」より):
総務省が2006年10月31日に発表した2005年国勢調査結果で、富山県の持ち家比率が79.1%で、1960年調査以来10回連続でトップの座を守った。第2位は秋田県の78.0%、3位は福井県の75.8%だった。
余談だが、「(富山)県内各市町村の持ち家比率については、下、立山、朝日、氷見、大門、舟橋、上市でそれぞれ90%を超え高くなっている」!!
(詳細は、「3-3-1(1)富山の住宅の現況と課題」を参照のこと。)
数字上の、統計上の立派さにも関わらず、その実態はどうなのか。
← スッキリした…というより少々刈り込みすぎてしまった裏庭。杉の木の枝葉などは防風林の役目も果たしてくれるから、ここまで丸坊主にしちゃ、いけないんだよね。あとで気付いた!
関連する記事:
「富山のタクシー/運転代行事情」
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