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2008/03/28

顔がお岩さんに

[数日前の日記より]

顔が東海道四谷怪談のお岩さんのような美人顔になりましたって、ことじゃない。

こけて、顔面をコンクリートの地面に強打し、右目(向ってだと、左目)の脇のコメカミの辺りと右眉の右端の上(額)にキズ、出血。

強打した部分が見る見る脹れ上がって、お岩さんのように片側の瞼も脹れて右眼が半白眼に。

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→ 藤原成一●著『幽霊お岩 忠臣蔵と四谷怪談』(青弓社)

右目だけ見ると、三昧境のお坊さんのようでもある?!

事故があったのは、一昨日の夜、アルバイト中でのこと。

駐車場で、車に乗るため、車のあるほうへ駆け寄ろうとした。
が、ちょうど足元に車止めがあった、が、運悪く足元ピッタリの位置で、小生は車止めの存在に気付いていない。
お客さんとの遣り取りがあり、注意が後方に奪われていて、振り返りざま、つい慌てて車のほうに駆け寄ろうとしたのだった。

一瞬、何が起きたのか、まるで分からなかった。
いきなり体が宙に舞ってしまった。
頭の中は真っ白に。
気がつけば何かが眼前に迫っているような。
でも暗いし、何が自分に起きているか、何が迫っているのか分かっていない。

…コンクリート?!
手を出すべきか否か迷った。
その一瞬の躊躇いが仇となった。
(手を出すのを躊躇ったのは、手を怪我して車の仕事が出来なくなると拙い! と一瞬、思ったことと、それ以上に自分に何が起きているかまるで分からず、コンクリートの地面に激突してもキツネに抓まれたような、呆気に取られる状態だったこと、従って自分の体が上向きに倒れこんでいるのか、それともうつ伏せでなのか、分からなかったことが大きい、ような。)
既に顔面はコンクリートに激突。
同時かやや遅れて手を出したものの、文字通り手遅れ。
顔面と右肩を強打してしまった。


足がまるで動かない。
そう、悪戯されて靴が駐車場のコンクリート面に貼り付けられていたような感じだった。
足(靴)は止められているが、体のほうは勢い良く駆け出す動作に入っている。
で、上体だけ、前方に飛んで行ってしまったということらしい。

普通に歩いていて、あるいは駆け出して何かに足を取られて倒れる(倒れそうになる)ってことなら、一瞬は驚いても、次になんべき動作は短い時間の中でも、経験上、本能に近い形で分かるし、できるものだが、今回はそういうコケ方とは性質を異にしていた。

昨日、仕事は早目に上がり、一眠りし、朝食を済ませたあと病院へ。

何科に行けばいいのか分からない。

お袋が以前、お世話になっていた近所の皮膚科(医院)へ。
お岩さんの面で外出するのは辛い。

幸い、怪我は見かけほど大したことはないとのことで、塗り薬を貰うだけで済んだ。後日、経過を診るため再度、同じ医院に行く予定。

皮膚科では、瞼の脹れもひどいので、念のため眼下へも行くように勧められた。

眼科へも皮膚科についで自転車で。
歩いていく距離じゃないし、道でこんな顔で他人と擦れ違うのも辛いし。

眼科がまた患者の多いこと。
玄関の目の前にある待ち合い所に向うと、みんなの好奇の眼が痛い。
待つことしばし(しばしじゃないが)、ようやく看護師による事前検査。
更に待って、やっとお医者さんの診察。
右目の眼圧がやや高くなっているとか。
瞼の脹れのせいだろうが、二日後、腫れが多少、引いてから、再診するという。

皮膚科(医院)では、塗り薬。
眼科では目ヤニがひどいということで、目薬。腫れや化膿止めの丸薬を処方された。

それにしても治療費が高い。
未だ富山では国民健康保険に加入していなかったのだ。
というか、転入届けの手続きを済ませたら自動的に加入となるものと思い込んでいた。
違うんだね。
加入は申請しないとダメなのだ!
無知だね。
誰も教えてくれないし、健康保険が来ないなーと思いつつ、ほったらかしにしていた自分の怠慢もひどい。

過日のボヤ騒ぎといい、今回の珍騒動といい、焦っているわけじゃないだろうけど、慌しさに負け気味なのは事実のようだ。
もっと、落ち着かないと。


追記:顔の怪我の画像はアップしないよ。

Kuniyoshi_the_ghost_in_the_lantern

← 東海道四谷怪談 「神谷伊右エ門 於岩のばうこん」(歌川国芳) (画像は、「四谷怪談 - Wikipedia」より)

後日談:
1) 翌日の午前、来客のためのお菓子を買いにコンビニに行ったついでに、度の入っていない眼鏡を探した。
でも、見つからない。
が! なんだか大きな眼鏡が陳列されている。
花粉症対策の眼鏡。
風が入る透き間のないもの。
咄嗟にこれだと思い、購入。
午後、市役所などに外出したけど、気休め程度にはなった。
何より、自転車が足代わりの小生、つぶらなおメメをパッチリ開けて風を切って走れるのがいい!

2) 今度の騒動での不幸中の幸いは、国保への未加入に気付いたこと。
病院では、診療費を額面どおり払った。高かった。
病院へいった日の翌日の午後、市役所へ行って、即日交付してもらってきました。
差額は戻るはずです(後日、戻った)。

3) 保険の事勉強になった。
転入届けとは別個に国保加入は自分で申請しないといけない。
中には勤めた会社で申請する人もいるし…という理由で。
でも、転入届けの際、一言でもアドバイス、欲しかったー。

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コメント

ちなみに、念のために書いておくけど、右目を中心にした右頬や額の右側部分など顔面の怪我や脹れは既に治っています。
若干のあざらしきものが残っているかなという程度です。

投稿: やいっち | 2008/07/04 02:54

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