ちょっとだけ東奔西走
[以下は、某所で数日前に書いた日記。プライバシーの問題があるので一部、事実関係を変えてある。日記というよりメモ、あるいはただの呟きかも。]
今、郷里にいる。引越しが間もなくなので、その下準備。
要は東京から引っ越してくる(出戻りする?)ので、貨物を置くスペースを確保するなどしている。
(家事(買物などの炊事)は当然、やっている。掃除もちょっとだけ)
家には蔵がある(凄い?)。
といっても、お宝は一切なし。
尤も、農作業や使えなくなって、仕舞った什器類は埃まみれになっているけれど、我が家的には宝物かもしれないが。
ほとんどが捨てるにしのびない灯油のストーブやら扇風機やら藁縄やら、机、長持ち、古い板戸(今日、見て、懐かしかった。ああ、こういう板の戸が昔、あったよなー。家の中の部屋の仕切り戸はこれだったよなー)、ガラス戸、農具、甕(多分、大根か味噌製造のため)ほかもろもろ(薄暗くて中に何があるか、よく確認できない)。
不思議なのは、新聞の折込広告チラシ類が何束も。何故、蔵に保存してあるのか理解不能。
誰のものやらスケボー一式。
学生時代から買い漁ってきて、下宿やアパートでは置ききれず、捨てることもできなかった本が溜まるたびに、ダンボール箱に詰めて郷里に送っていた。
その何十箱ものダンボール箱が(重さ的には)蔵の中のメインの荷物。
それらを可能な限り捨て、蔵の中を空にするか、整理する。
捨てるものは、市の有料のトラックを呼んで、廃棄する。捨てる荷物のボリュームはすごいだろうな。
(引き払う予定の東京で買った本は、ダンボールで二箱分を覗いて、あとは全て処分済みである。)
本は開梱してないので、中味を開いて、確かめた上で保存か捨てるかを判断する(これは、郷里に落ち着いてから、時間を掛けてボチボチと)。
ダンボール詰めの本を蔵から出して座敷に安置する作業で汗ビッショリとなった。もうクタクタ。
重いし、何十箱も運んだし(昨日もやったのよ)。
蔵の荷物の処分方法や、どれを捨てるかの判断は、父に任せるが(父にとって大切なものも結構、あるし、預かり物もあるみたい)、実際の整理作業は小生がやるしかない。
そうした一連の作業を終えて、また上京し、今度は東京で引越しの準備。
三日ほど掛けて、蔵の中の一角だけ、空っぽにしたが、さすがに掃除まではできなかった。コンクリート打ちっぱなしの床は、凸凹なので、その上をフローリングにし、隠れ家的な書斎にしたかったけど、予算的にも無理。
なので、東京から送る書棚や机、箪笥類はやはり蔵の中で積み重ねられて埃まみれになる運命のようだ。ちょっと悲しいが。
これまでの作業で本など捨てるものは捨てたが、郷里に送るものは帰京して(これからは上京と表現すべきなのか)今度は梱包などする。
机や書棚は勿体無いので郷里に送り、とりあえずは蔵に収納するか、何処か所定の場所に置く。
洗濯機や冷蔵庫はどうしよう。エアコンは、どうしよう。古着類は、絶対、送付。
郷里の冬は寒い。ホントに寒い。隙間風が凄い。寝所としている部屋では、電気ストーブでは間に合わなくて、重ね着している(それでも震える寒さ……逆に夏はやたらと暑い!)。
あれ、本題と違う。
前書きが長くなった。
プチ東奔西走と相成ったわけとは、携帯電話のため。
郷里の家には当然、固定電話があるが、父母らの万が一用に携帯電話も用意してある(ほとんど使っていないが)。
が、お袋にはパカッと開く折り畳み式の携帯電話が使いづらい。
指先に力が入らないので、開けなくなったのだ。
しかも、携帯のプッシュする番号の文字も小さい。
よって、買い替え。
晴れているし、根雪もないので、今日がチャンスなのだ。
そのために、この携帯を買った店(ソフトバンク)へ自転車でエンヤコラ。
折り畳みはダメなので、ストレートのものでキーも大き目のをとお願いしたが、ないんだって。
ほとんどが折り畳みか、あってもスライド式。
スライドもお袋には難しい。
で、その店(ソフトバンク)を諦め、ドコモかAUの店へ行くことにした。
実は、本題の東奔西走はここから始まるのである。
とにかく市内をドコモ、ドコモ、AU、AUって探し回った。
でも、ない!
先に書いたように、既に本の蔵出し作業で体は疲れているが、こうなれば意地である。
市内をグルグル、グルグル。
途中、我が県の老舗デパートを見た。新装というか、別な場所に建て直したばかりなのだ。話には聞いていたが、実際に観たのは初めて。
さすがに洒落た雰囲気。
入って、デパートガールさんに挨拶して回りたいナー。
さらに走ったら、これまでデパートとして使われていた古い建物は取り壊しの真っ最中だった。
ま、それはともかく、目当ての店は何処にもない。故大平正芳首相みたいに、アーウーって、やっても見つからない。
ない!
富山にはドコモはないのか。
富山にはAUはないのか。
いや、そういえば、思い出したことがある。
数年前、ソフトバンクで携帯を買う前には、家から最寄のドコモで携帯を買うつもりだった。
が、生憎、開店前でドコモは締まっていた。
なので、他の店を探し回った。すると、見つかったのが、たまたまソフトバンクだったという事情があった。
その当初、向うつもりでいたドコモ店は統廃合の対象となったようで、既に閉店の憂き目に。
晴れているけれど、寒風の中、自転車を漕いで、町並みを眺めつつ、折々遠望できる立山連邦を愛でつつ、時折擦れ違う綺麗なお嬢さんに見惚れつつ走り続けて、富山って、こんなに携帯の店って少ないのかって分かった(分かっても何の役にも立たないが)。
とうとう、小生、諦めた。
諦めが早いのも小生の性分(長所?)。
仕方なく、せっかくなので、夕食(と朝食、そして昼食)の分の材料やら漬物やらを買いに、いつもと違う場所にあるスーパーへ向った。
そしたら、店へ向う途上、あるじゃないか!
ドコモって看板が遠目にも堂々と!
諦めたらあるって、皮肉?
こんなところにあったのね。
スーパーへ向うという目的がなかったら、通るはずのないルートで、ちょっと町外れっぽくて予想外の立地じゃん。
イジワルねー、ドコモさんも。
早速、その店に飛び込む。
窓口のお嬢さんに相談すると、目当ての携帯があった。
折り畳み式じゃない、文字(キー)の大きい、機能の少ない(メール不要、メッセージ機能不要)ドンピシャの携帯。
即、決めた。
但し、小生は未だ東京の人間なので注文はできない(委任状などが必要になるし、手続きが面倒)。
それに見本があっただけで商品は取り寄せだって。
なので、正式に契約するのは、小生が帰郷し、郷里の人間となってから(住所変更やら免許証の書き換えやら、なにやらを終えてから)のこととなる。
当然だけど、ソフトバンクは契約解除させてもらう。
ああ、ソフトバンクの窓口の人(もドコモの窓口の人も)、綺麗だったなー。個人的には彼女と契約したかったなー。
って、何を契約する?
ドコモでお目当ての携帯の注文(発注)を依頼して(窓口の女性には後ろ髪を引かれる思いで)店を出たら、青空だったのが、ナンと、雨がポツポツと。
おお、後ろ髪の引かれる思いを天も察するが如くである。
小生、窓口の女性への未練心を断ち切るように、コートの襟を立て、フードを頭からズッポリ被り、自転車を駆って、颯爽とスーパーへ。
気分は高倉健である。
要件が片付いたので小雨も苦にならない。
雨は幸い、本降りになることもなく、あっさりと上がった。市街地から見える立山連峰の雄姿もやや雲に覆われがちとなってきた。
青空に少し、宵闇の気配が漂ってくる。
さあ、今度は買物だ。
で、行きつけのスーパーではない、違うスーパーへ行ったら(ここも、距離的には我が家からは同じ)、なーんと、その手前にドコモがある。
こっちのドコモ店のほうが、はるかに自宅から近い!
なーんだ。だったら、市街を走り回る必要は全然なかったんじゃん!!
しばし愕然・呆然。
でも、綺麗なお姉さんを見たから、いいや!
元は取れたし?!
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コメント
古い板戸は結構な値段で売れますよ。漆が塗ってあったり、細工がしてあれば、銀座あたりでは10万を軽く超える値段で売っています。以前、過疎地で古民家を購入しようとしたら、建具が全部売り払ってありました。古い民具類も高いようですよ。
投稿: さなえ | 2008/02/14 13:41
さなえさん
いろんな方から板戸が欲しいという話(やコメント)を戴きました。
そんなに高価なようには思えない、ありふれたものなので、もしかして小生の使った言葉「板戸」が相応しくなかったのかと調べてみたら:
http://www.kyoto-kozai.com/tategu/koshido.htm
大体、上掲の頁のどれかに相当するものだろうと思います。
民具類は既に大半は捨てられてしまったみたい。
竈(かまど)とか農機具(耕運機の類いじゃなくて)も既にない。
残っている幾つかの農具も今月末か来月早々には、他の雑物と一緒に捨てるつもり。
投稿: やいっち | 2008/02/14 18:56
ふむ、弥一さんとしては珍しいですね、近くの携帯ショップの情報をネットで調べてから出かけないというのはー。
失礼ながら富山に携帯ショップがあちこちにあるとも思えないのでー。
弥一さんは完全に富山の住民になられるのですねーなんかさびしい。
そういえば「サザエさん」のオープニングはいつも富山の情景、季節が替って何パターンか、見ましたがどれも富山、富山出身の人が作っているのかな。
投稿: oki | 2008/02/14 23:27
oki さん
本文に書きましたが、最初は、母用の携帯を契約しているソフトバンクへ行って、もっと使いやすい、折り畳みじゃない方式の携帯へ変更するのが目的だったのです。
なので、他の店を回る予定はなかったんです。
一旦、帰って調べるという手もありますが、どうせ、市内を自転車でグルグル回ればすぐに他の店が見つかると高を括っていた。
でも、富山ではダメ。特に市街地(繁華街)ではダメのようです。
本文にも書いたけど、やや町外れに結構、見つかるみたい。
どうやら、携帯電話は比較的新しい事業なので、新奇の店舗用地は(リーズナブルな条件では)中心部では見出せなかったみたい。
>そういえば「サザエさん」のオープニングはいつも富山の情景、季節が替って何パターンか、見ましたがどれも富山、富山出身の人が作っているのかな。
小生も知らなくて、今年の1月に帰省した折、父母とサザエさんを見て、オヤッと思いました。
下記の事情があるようです(「07/6/?」の「asahi.com」からの転記):
「【富山】「忍者ハットリくん」ポスターと「サザエさん」オープニング映像でPR 能登半島地震の風評被害対策で」
能登半島地震による県内観光地への風評被害を食い止めようと、県は氷見市と連携し、 同市出身の漫画家藤子不二雄(A)さんの人気キャラクター「忍者ハットリくん」の ポスターを作った。一方、富山市も富山テレビと交渉、フジテレビ系列で放映中の人気 アニメ番組「サザエさん」のオープニングで、観光地などをPRする「富山市編」が今秋から流れることになった。
県によると、能登半島の付け根部分に位置する氷見市では、宿泊施設のキャンセルが 相次いでおり、大型連休期間中に県内観光地への入り込み客数が前年より減っているという。
関係者から能登半島地震の影響を心配する声があがっていることから、「忍者ハットリくん」の 人気にあやかってポスターを作った。
氷見特産のブリにまたがったハットリくんが立山連峰をバックに、「氷見も富山も元気でござる」と呼びかける図柄で、2300枚印刷。首都圏や関西などを中心に、全国のJR主要駅や旅行エージェントなどに6月中旬から順次張り出す。
(中略)
人気アニメ番組「サザエさん」は、「♪お魚くわえたドラ猫~」の主題歌で始まる。このオープニングで、サザエさんが約1分間各地の観光名所などを巡るアニメーションが流れる。
市によると、オープニングで富山市編が放映されるのは10月から08年3月までの半年間。
3カ月ずつ前半と後半に分け、内容を変えるという。
1分間で12前後のシーンが放映される見通し。具体的な内容は未定だが、サザエさんが八尾のおわらを見物したり、ライトレールに乗って市内観光を楽しんだり、富山の名産を味わったりする構成になりそうだ。
市は、6月議会に提案予定の補正予算に費用として840万円を計上している。市観光課は 「視聴者の絶大な支持がある番組で6カ月も観光情報を流してもらうことは、市をPRする絶好の機会になる」と期待する。
(以上、転記)
尚、「フジテレビ系列で毎週日曜日午後6時30分からサザエさんのオープニングで放映中」の「サザエさんが訪ねる富山の観光地等について」(平成19年10月から平成20年3月まで)によると、下記の場所が宣伝されるようです:
http://www.city.toyama.toyama.jp/division/kikakukanri/kouhou/hyoujipage/sazae01.html
ブログでは、下記がいい:
「Happy Days サザエさん(富山編) 続き」
http://happydays6.exblog.jp/7266134/
投稿: やいっち | 2008/02/15 00:52