« 闇夜の一灯 | トップページ | 「フルスイング」にフルウルウル!(後篇) »

2008/01/23

「フルスイング」にフルウルウル!(前篇)

 前の会社の都合で正月には帰省できなかったが、それでも中旬には遅ればせながらの帰郷を果たした。
 父母のことその他の人間関係などは追々書いていくとして、帰郷して嬉しいのは炬燵があること、それとテレビがあること。
 炬燵に付いてはわざわざ「炬燵」や「コタツムリ」それぞれについて短からぬエッセイを書くほどこだわりがある。
 入れるのは田舎でしか機会がないから、まあ、年に数度しか会えない恋人(?)に自宅で足下の密会(?)をするようなもの。
 ガキの頃の炬燵での思い出は少なからずある(これも別の機会に書く)。

Img_top_r1_c1

↑ 『フルスイング』 (本画像も含め、以下全ての画像は、「フルスイング NHK 土曜ドラマ」より)

 で、テレビ。
 小生はガキの頃(東京オリンピック開催前だったか、美智子皇后のご成婚の頃だったか覚えていない)に我が家にテレビがやってきて以来のテレビっ子である。
 小学生の小生には、例えば冬は炬燵に入りながら漫画を読むか画くかしつつ、近くにはテレビが映っている(その気になれば見れる)ってのが至福の時だった。

 学生時代などは近くの定食屋(ほとんどラーメン屋さんだったが)へ足しげく通ったが、その際、店で一人で食べる際には、店に漫画雑誌があることとテレビがあることが必須条件だった。
 まあ、テレビへの思い入れはあまりに深いし、付き合いも長いので、この話題も新たに記事を仕立てて長々と書く機会があるだろう。

 田舎にテレビがあるのが嬉しい。
 じゃ、東京の自宅にはテレビがない?
 そう、6、7年ほど前に14型のテレビ(のブラウン管)が破損してからは我が自宅にはテレビがなかったのだ。
 10年ほど前に営業で使っていたカーナビのモニターがテレビも見れることもあって、カーナビが実用に耐えなかったし、無用の長物と化したカーナビ(のモニター)を自宅でテレビの代用として視聴した。
 あるいは、テレビも見れるDVDプレーヤーを買ってみたり。
 今はワンセグのテレビを見ている。画面は3型だったか。ちっちゃい。テロップの文字が読めないほど。
 でも、ちゃんとしたテレビがあるとテレビ三昧になりそう、テレビの前から離れられなくなりそうで、敢えてちゃんとしたテレビは買わないことにしているのだ。
 それに、幸か不幸か、経済的にピンチの年月が続き、テレビが買えない(新聞購読も止め、本や雑誌も買わない、展覧会へも足を運ばない)という状況もあったし。

Cast01

→ 高林導宏(たかばやしみちひろ)…高橋克実(たかはしかつみ)


 というわけで、田舎に帰るとちゃんとしたテレビを見ることができるのが嬉しいのだ。それも、30型(?)ほどの立派なアナログテレビ。画面が暗いが、そんなことは問題ではない!

 ちゃんとしたテレビだとドラマもじっくり見ることができる。というか見ようという気になる。
 父母と一緒に茶の間でテレビはしっかり見た。
 チャンネル選択権は一貫して主に父にある。お袋が見たいという番組は歌謡番組だが、父母らの世代、小生の世代が見たいと思うような歌謡番組はNHIKで週に一度あるくらいなので、これを見たいという主張をすることは他にはない。

 父はお前が見たいものがあればチャンネル変えていいぞ、なんていうけれど、新聞にはしっかり、マーカーで見る予定の番組にチェックが入っている。朝一番でチェックを入れるのである。

 自然と、父のそのチェックを掻い潜って自分が見たい番組を選ぶことになるのだ。
 仕方ないよね。田舎じゃ、居候みたいなものだし。


 そのお蔭で、ガキの頃も、教養番組を見る機会に恵まれたわけだ。相撲、野球、囲碁や将棋、落語、ドキュメンタリー、新日本紀行……。
 いずれも、小学生や中学生の小生が選ぶメニューではない(ガキの頃は野球は草野球とはいえ、やるもので、テレビで見るものではなかった。中学の頃からはサッカーファンになったので、野球なんて見たくないという、反抗期の少年の意地もあって相撲も野球も見なかった、見たくなかった)。

 そして、今回の帰省の際、新聞の番組表に父のチェックが入っていて、実際に見た番組に、俳優の高橋克実(46)=写真=が連ドラ初主演となる19日スタートのNHK「フルスイング」(土曜午後9時、全6回)があった。
 その気はなくて見た番組だった。いっそのこと、奥の小生の居住する部屋に引っこんでPCに向うか、そうでなかったら本でも読もうかと思った。
 でも、初回の日の昼間、NHKのスタジオパークという番組があり、それは食後だったこともあり、父母らと一緒に見るともなく見ていたら、なんとなく高橋克実という役者に好感を抱いた。
 この俳優さんのことは、脇役でテレビで知っている。
 特に、テレビドラマ『ショムニ』の人事部長役でブレイクしたという高橋克実という役者さんは実に印象的だった。まあ、『ショムニ』というドラマも好きだった(その頃はまだ14型テレビは健在だった…)。

 でも、高橋克実という名前と顔が完全に一致したのは、そのスタジオパークでのゲスト出演の際は初めて。

Cast02

← 高林路子(たかばやしみちこ)…伊藤蘭(いとうらん)

 番組は夜の九時に始まる。なんとなく流れで見始めた。
 すると、テレビの前から動けなくなった。
 食後の食器類を洗ったり、翌朝の準備(味噌汁作りなど)をする手も止まった。
 そう、見入ってしまったのだ。
 炬燵の布団の中に潜って、テレビ画面に食い入るように見てしまった。
 途中からもう、涙ボロボロだった。
 たださえ緩みがちな涙腺が、もう、蛇口が故障したみたいに、ザーザーと涙が流れる。

 番組が終わってから、さあ、流し台に溜まっている食器を洗いに行こうと立ち上る際、父母に涙目を見られるのが恥ずかしい。
 でも、悲しいかな、傍にいるお袋はもう、目が遠いから小生の涙が見えないのが幸い(?)だった。父からは死角で見えなかったはずだし。


 まず、ドラマ「フルスイング」の概要を伝えるべきか。

ZAKZAK 高橋克実、初主演NHK連ドラ完成「よく大役を…」」によると:

プロ野球打撃コーチとして活躍後、58歳で高校教師になった故高畠導宏さんのドラマ。周囲から、短髪でがっしりした体格が高畠さん似と言われ、「作品を見て自分でも似てるなと。フォルム(姿形)でしか選ばれていない私が、よくこんな大役をやったと思う」と謙遜していた。

 今、この説明を読んで初めて気づいた。このドラマ、実話を基にしていたんだ!

NHKのもうひとつの注目のドラマ枠 エキサイトニュース」によると:

 物語は球団をリストラされた“高林導宏”(高橋克実)が高校で教育実習を受けるところから始まる。指導教諭の天童(里見浩太朗)をはじめ、周囲の目は冷ややかで、実習もうまくいかない。それでも高林は問題児の和人(久野雅弘)の心を開かせようと担任のあや(吹石一恵)や父兄の苦情をよそに声をかけ続ける。

|

« 闇夜の一灯 | トップページ | 「フルスイング」にフルウルウル!(後篇) »

思い出話」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

観劇レポート」カテゴリの記事

コメント

今週の「週刊朝日」に載っていました。
高畠さんの転身に倣って、巨人、広島などで活躍した小川邦和さんが、大分県柳ヶ浦高校の英語教師に今日付けで赴任すると!
二年以上教職を務めれば高校野球の指導者になれるんですね。
高畠さんの意思をついでほしいですね!

投稿: oki | 2008/04/01 22:18

okiさん

なるほど、高畠さんの意思を継ぐ人が既に現れているんですね。
マスコミには取り上げられなくとも、心ひそかに意思を継ぐ人ならば、案外と多くいるのかもしれない…、そんな気がします。

高畠さんを演じられた俳優の高橋さんも人気が出ているような。

投稿: やいっち | 2008/04/02 03:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52847/17794258

この記事へのトラックバック一覧です: 「フルスイング」にフルウルウル!(前篇):

« 闇夜の一灯 | トップページ | 「フルスイング」にフルウルウル!(後篇) »