アダム・エルスハイマー:夜の静謐と幻想の人(後篇)
[本稿は、「アダム・エルスハイマー:夜の静謐と幻想の人(前篇)」より続くものである。身辺の変化がある。関連してこの数日、何人かの人と話す。親身になって話し相手になってくれる人がいたというだけで嬉しかった。でも、小生は頑なな奴。聴く耳を持たない奴って思われただろうな。自業自得ってことか。今日、何年ぶりかで出前を取った。味噌ラーメンと鳥のから揚げと御飯。美味しかったし嬉しかった!]
「エジプトへの逃避」など、本来はその絵画作品の手前に描かれる、聖書に由来する物語の描き方にこそ関心が集まるべきなのだが、エルスハイマーは実は、そんな物語(ほとんど片手間に、あるいは申し訳程度)よりも、本来は背景のはずの風景にこそ関心があったのではないかと思えてくる。
→ ピーテル・パウル・ルーベンス(Pieter Paul Rubens) 『The Head of Medusa, c 1618 』 (画像は、「Mythos Agora Fine Art Prints Peter Paul Rubens」より) ルーベンスは何だってこんな絵を描いたんだろう。神話由来だから? でもこの絵の凄み!
その意味で、神話や聖書や宗教的縛りから人間の肉眼での観察(道具として望遠鏡や顕微鏡などを使うことも含めて)にこそウエイトが置かれていく、そんな時代の転換を一つの絵画作品の中で如実に示されているともいえそうな作品なのかもしれない。
いずれにしても、『Flucht nach Ägypten(エジプトへの逃避)』は見飽きることのない作品であることは間違いないのではないか。
ここまで書いてきて、「トスカーナ 「進行中」 In Corso d'Opera Devil in the Detailー細密画の巨匠」なる頁を発見。
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