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2007/12/08

ベクシンスキー:廃墟の美学(前篇)

[本稿は、11月23日の未明というべきか、22日の夜半過ぎ、丑三つ時になろうかという頃に大よそを書いていたもの。これも、アップするタイミングを逸してしまい、とうとう二週間を経過してしまった。この草稿を書き終えて、慌てて就寝。何故って、23日には試験が予定されていたのだから。この廃墟の画家とも呼称すべきポーランドの画家を扱う記事を今日という日にアップするのは、ある意味、時宜を得ているとも思う。言うまでもなく、今日は「対米英開戦記念日(太平洋戦争開戦記念日)」であり、「日本軍がハワイ・オアフ島・真珠湾のアメリカ軍基地を奇襲攻撃し、3年6箇月に及ぶ大東亜戦争対米英戦(太平洋戦争)が勃発した」日である。日本は僅か数年後には多くの都市が廃墟と化す。が、世界には今、現に廃墟と化しつつある地が世界中にある。]

(以下、本文は、「ベクシンスキー:滅亡の美学(前篇)」へ移動しました。 (10/03/03 記))

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2007/12/07

アルトドルファー:風景画の出現(前篇)

[本稿も、11月22日頃に書いていたもの。やはり、アップするタイミングを失していた。22日といえば試験の前日! さてその試験については、どうやら通過したよう。通過の通知が昨日6日、届いたのだ。が、その6日に、小生のドジで、とんでもないトラブルを招いた…招きそうになった。でも、この夕焼けを見て帰宅したら、朗報が届いていた。その顛末は、この日記を読むと、実によく分かる!

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← 12月6日の夕焼け。都内某所にて。

 過日より、就寝前や寝起きのときなどに、越宏一氏著の『風景画の出現 ヨーロッパ美術史講義』(岩波書店)をちびりちびりと読んでいる。豊富な画像が載っていて、本文の記述も興味深く、それこそ濃厚な風味のワインを喫するように少しずつ。
 本書のことは、拙稿「空と山を眺め描くのみ…ラスキン」の中で言及している。
 が、その時は、本書はネットでその存在を知っただけで、まだ手にしていなかった。

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→ アルブレヒト・アルトドルファー 『ロトと娘たち Lot and his Daughter』 (画像は、「アート at ドリアン 西洋絵画史・ギリシャ神話・聖書の物語」より) 「ロト」の話題は末尾で触れる。

 せいぜい、本書の内容紹介文を転記して示すのみ:

17世紀ヨーロッパにおける風景画の出現は,美術史のなかでどのような意味を持つのだろうか.絵画の画面から人物が消えてゆくプロセスを,古代壁画,聖堂壁画,タピスリー,中世書物の挿画,暦の飾画などをつぶさに見ながらたどってゆくことで,<風景>が芽生える長い道程が解き明かされる.ユニークな西洋美術入門

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2007/12/06

飛行機雲は陽炎の如く?(後篇)

[本稿は、「飛行機雲は陽炎の如く?(前篇)」の続編です。]

 でも、曲がりなりにも大人となった今、子供の頃のようなわけにはいかない。
 子供の頃は、郷里(富山)にあっては、飛行機雲を見る機会自体が稀だったこともあるのだろう(か)。

 段々、自分なりに飛行機雲なんて珍しくもなんともないし、要するに、寒い朝、息を吐いたら息が白くなる、その原理と基本的に同じだと分かってくると、神秘性も幻想味も薄らいできてしまった…のだろう。
 それとも、感じる心が荒んできてしまったのか。心のゆとりがなくなっているのか。

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← 「中村紘子 ピアノ・リサイタル」 2008年2月16日(土) 18時開演 サントリーホール

 さて、以下の話はもっと野暮な話。

 本書を読んで、飛行機雲は地球温暖化(小生はこの表現は大袈裟だと思う。あくまで大気や大地(の表面)の温暖化であって、地球自体が温暖化しているわけじゃないのだし。まあ、事態の生物や環境にとっての深刻さを思うと、地球温暖化という表現のほうが警告を喚起する意味でも、相応しいということなのだろうけど)と深い関連があることを知らされたのである。
 環境問題や科学、そして気象学などに関心のある方には、3年ほど前にも若干世上を賑わせたことでもあるし、常識なのかもしれないが、まあ、自分のためにもメモしておきたい。
 当初は、関連頁を本書から転記しようと思ったが、転記すべき頁が十頁ほどにもなるので断念。
 ネットで関連サイトを物色し、明示することにした。

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2007/12/05

飛行機雲は陽炎の如く?(前篇)

 ギャヴィン・プレイター=ピニー 著『「雲」の楽しみ方』(桃井 緑美子 訳 河出書房新社)を昨日、読了した。
 実に楽しい本。内容紹介によると:

大空にさまざまな表情を与えてくれる雲。来る日も来る日も青一色の空を見せられたら人生は退屈だ。本書は、英国でベストセラーになった、豊富な写真入りの愉快でへんてこな雲一族を真面目に紹介する世界初の科学ガイドブック。

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← 国府弘子『ピアノ・タペストリー/PIANO TAPESTRY』 (画像は、「国府弘子オフィシャルホームページ」より)「一枚の布を織り上げるように音の響きを紡いで生まれた珠玉のソロピアノ即興演奏集」だって。掛けっ放し!「ひろこダイアリー 国府弘子オフィシャルブログ」がある。「アルバムデビュー20周年を迎える2007年は9月末に20枚目になるニューアルバムのリリースとシーズンベスト「オータム・コレクション」の同時リリースを予定」だとか。(以下、CDジャケット画像の形で5日現在で借りているCDを順不同で列挙する)

 本書の著者ギャヴィン・プレイター=ピニー (プレイター=ピニー,G)は:

「雲を愛でる会」を2004年に設立。ウェブサイトを公開後、1年で世界25カ国の1800人が会員となり、多くの珍しい雲の写真などが寄せられている。イギリスの雑誌「アイドラー」の発行人、デザイナーでもある。

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2007/12/04

「furiae」…ベルグクヴィストの周辺(後篇)

[本稿は、「「furiae」…ベルグクヴィストの周辺(前篇)」の続編です。なお、日記文「ボタン付け」をアップしました。]

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→ リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist) 『as the crows sing.』 (画像は、「furiae」より。題名は自信がない!) どういう世界なのか。

 あるいは「私立PDD図書館」によると:

○[ロ神]自然の法に反する罪に対する復讐(フクシュウ)を象徴する三女神。殺人、特に近親者の殺害の罪を追及する。 「フリアイ」とも呼ぶ。

 ここまでネット検索で捜していて、ようやく求めていた説明の得られるサイトを見つけた:
エリーニュース - Wikipedia

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2007/12/03

オランダ風景画の巨匠アルベルト・カイプ(前篇)

[このところ半端なままに放置している草稿が多い。本稿も、11月19日頃に書きかけていたもの。やはり、アップするタイミングを探しているうちに二週間が経過してしまった。情報をもっと充実させてからアップさせたかったが、そんな時間を今の小生には見出すことは無理そう。 
 尚、「夢の話・二題半」なんて得体の知れない小文をアップした。
 実際に見た夢の話なのだが、それが二題半というのには、事情がある。
 三題になるはずが、、目覚めた瞬間には大よそは覚えていたのが、いざ書き始めてみたら、三つ目の夢が既に半ば以上は記憶の彼方に消え去ってしまったから、二題と半端になってしまったという情けない事情があるのだ。(アップ時に記す)]

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← アルベルト・カイプ Aelbert Cuyp 『River Sunset』 (画像は、「Aelbert Cuyp paintings prints reproductions」より)

オランダ風景画の巨匠アルベルト・カイプ(前篇)

 過日、『プルースト評論選 Ⅱ芸術篇』(保苅瑞穂編 ちくま文庫)を寝床で読んでいたら、アルベルト・カイプという画家への言及が気にかかった。
 プルーストの文章では褒められているのかどうか定かではないが、ある山野の風景を叙述する際に、彼(の絵)が参照される形で名が挙がるとは、少なくともプルースト(1871-1922)の生前(のフランス)においては人気があった、あるいは知名度があったということなのだろう。

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2007/12/02

川瀬巴水 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 没後50年展

[月初め恒例の目次の記事です。先月11月一ヶ月分の目次。太字は、記事のテーマやキーワード。目次の前後の文章は、過日観てきた川瀬巴水展を巡っての日記(メモ)です。]

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→ 「川瀬巴水(かわせはすい) 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 ―没後50年―」展のポスター。小生、展覧会を見終えて郷土博物館の窓口で、本展の図録を購入。その際、昨年、同じくこの博物館で催された高橋松亭展の図録がないかと尋ねた。実は年初に来た際にも訊いているが、売り切れだって言われているのだが。やはり、ダメだった。でも、この川瀬巴水展のポスターがないのかって、訊いたら、あるって! ダメもとでも確かめてみるもんだね。ちょっと嬉しかった。(但し、このポスター画像は、「あるYoginiの日常 「川瀬巴水 没後50年」展 大田区立郷土博物館」から。)

「furiae」…ベルグクヴィストの周辺(前篇)」の前書きでも書いたけれど、過日、「川瀬巴水(かわせはすい) 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 ―没後50年―」なる展覧会に行ってきた。

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← 「川瀬巴水(かわせはすい) 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 ―没後50年―」展のポスター裏面。(画像は、「magrittianの道程川瀬巴水 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 ―没後50年.」より。このブログには、「制作過程を追うことの出来る作品をご紹介」ということで、『渡邊版 「墅火止平林寺」 木版畫順序摺』の製作過程画像が載っている。必見!) 

 場所は「大田区立郷土博物館」である。
 なんと、入場料が無料! 川瀬巴水のあの版画(実物!)を無料で観ることができたのだ。
 ちなみに、今日、12月2日(日曜日)が最終日である!
多くの世界初公開を含む約300点の作品・資料が展示されます」というのだ、見逃しては勿体無い!

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