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2007/12/04

「furiae」…ベルグクヴィストの周辺(後篇)

[本稿は、「「furiae」…ベルグクヴィストの周辺(前篇)」の続編です。なお、日記文「ボタン付け」をアップしました。]

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→ リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist) 『as the crows sing.』 (画像は、「furiae」より。題名は自信がない!) どういう世界なのか。

 あるいは「私立PDD図書館」によると:

○[ロ神]自然の法に反する罪に対する復讐(フクシュウ)を象徴する三女神。殺人、特に近親者の殺害の罪を追及する。 「フリアイ」とも呼ぶ。

 ここまでネット検索で捜していて、ようやく求めていた説明の得られるサイトを見つけた:
エリーニュース - Wikipedia

 この頁の末尾に、「ローマ神話においては、フリアイ(Furiae)またはディーライ(Dirae)を、エリーニュースに対応させた」とある。

Euthanasia10

→ リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist) 『Euthanasia』 (画像は、「furiae」より。題名は自信がない!) 夢の中で迷い込んだことがありそうだけど…。 

 そうか、最初から捜す見当のピンとがずれていたってことか。
「古くは数が不定で、多数からなる女神であったと考えられるが、後代の神話では、アレークトー(止まない者)、ティーシポネー(殺戮の復讐者)、メガイラ(嫉妬する者)の三神に整理された。親殺しや偽誓の罪に対する「復讐の女神」として知られる。神話上の系譜ではティーターンに属し、オリュンポスの神々とは異なる祭祀を受けた」とあるが、以下は上掲の頁を覗くことで済ませる。

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← リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist) 『I miss you』 (画像は、「furiae」より。題名は自信がない!) オレがいるじゃないかって、言うのは憚られる。

 ただ、概説の冒頭に「神話によればクロノスがウーラノスを襲って去勢したとき、ウーラノスの傷口から血が大地母神の上にしたたり落ち、そこからエリーニュースとメリアスたちが生まれたという。メリアスは、トネリコのニンフである(複数形は、メリアイ)」とあるのだけは転記しておく。

 阿部定を連想する小生は、素養がない? 低俗?
阿部定 - Wikipedia」は、通読すると面白い! 面白がっちゃ、いけないのかもしれないけど。
 小生の生れる前の話と思っていたけど、阿部定は少なくとも1987年頃までは存命だったと知って、ちょっとびっくり。八十歳以上という長寿だったわけだ。
 愛人の石田吉蔵の分も生きた?
 だからどうしたってわけじゃないけど。

Nelicquele12

→ リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist) 『nelicquele』 (画像は、「furiae」より。題名は自信がない!) 夢の中で迷い込んだことがありそうだけど…。 

 さて、肝心のサイト「furiae」については、ブログの「きままにポロポロ furiae」によると:

リアル&ファンタジックな2DCGを描くプロのイラストレーターLinda Bergkvistさんのサイト。

 なるほど、サイト「furiae」が「プロのイラストレーターLinda Bergkvistさんのサイト」だってことだけは分かった。
 スウェーデン人らしい。

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← リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist) 『mehachm』 (画像は、「furiae」より。題名は自信がない!) クールビューティ!

 今度は、「Linda Bergkvist」でネット検索(日本語サイト限定で)。
 すると、「ファンタジーアートの世界~美麗系&CG系アーティスト」なるサイトをヒット。
 その中で、「CGを使った美麗な世界観、ゴシック風の雰囲気も美しい」とあるが、それより「Linda Bergkvist」は「リンダ・ベルグクヴィスト」と日本語(カタカナ)表記されるらしいと知る。

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→ 『d'artiste Digital Painting』 Linda Bergkvist、Philip Straub、John Wallin、Robert Changらの「Digital Painting」が収録されている。「d'artiste Digital Painting - Ballistic Publishing Shop」なるブログの頁でこの本についての紹介を見出せる。

 情報を求めてネット検索していたら、「DrawDefine Irony?」(ホームページ:「Define Irony?」 ← ホームページはクリック注意! 重い!)なる、小生にはお宝(の山)と思えるサイトにも遭遇。

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← 山北篤 著 シブヤユウジ 画『西洋神名事典』(新紀元社) 「ギリシア、ローマ、北欧、ケルト、スラブ、フィンランド、エジプト、バビロニア、ユダヤ・キリスト・イスラム教、アフリカ、ネイティブ・アメリカ、マヤ、アステカ、インカ…。西洋神話体系を中心としながら、さらには創作神話の神々までもピックアップ。主要神話の解題付」だって。小生は未読。

YouTube ちゃんねる:Fantasy - Linda Bergkvist」では、リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist)の、ややというか、かなりダークでFantasy溢れる作品をスライドショーで見ることができる。妖しく美しい。

 CGを使ったイラストって、見た瞬間は綺麗って思えるけど、大概、すぐに見飽きる。ほんと、目を惹くのは最初の一瞬だけ。
 リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist)さんの作品は、一瞬でもういいよ! とは思わせない。

 とりあえず部屋の壁に飾っておいて、単なる耽美な美麗さにいつしか退屈せずに居られるか、試してみたくはなる。

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