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2007/11/23

「むしむしパワーが地球を救う!」だってさ(後篇その1)

目次:
●番組出演者紹介
●1.蜘蛛の糸パワー
(以上は、「「むしむしパワーが地球を救う!」だってさ (前篇)」にて)
●2.アリのエコパワー
●3.ヤモリの忍者パワー

[本稿は、「「むしむしパワーが地球を救う!」だってさ (前篇)」の続編です。長くなったので、2回に分けます。
 ああ、これも書いてから十日経ってしまった。この数日、東京など関東は快晴続き。秋晴れ。その様子を示す一端ということで、「百鬼夜行:クラクションが発端でした事件」と題した思い出話(ドキュメント)風日記文中に幾つか掲げた。拙稿の内容と画像群とのミスマッチが絶妙 ? !
 さて、世は今日から三連休だとか。でも、小生には関係なし。その理由は後日、書く…かも。(本稿アップに際し付記)]

●2.アリのエコパワー

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← 久保田政雄/著『ありとあらゆるアリの話』(講談社) 復刊待ちか。「アリのエコパワー」(下記する)参照。

 砂漠で暮らすアリの巣をヒントにしたエコの話があった。
 沙漠で暮らすアリの巣には、エアコンがない。扇風機もない。
 なのに、零度から時に四十度という外気温にあっても、巣の中は常に一定(範囲)の温度に保たれている。

 何故なのか。理屈は全て解明されたわけではないようだが、少なくとも土に秘密の一端があるらしい。同時に巣の構造にも秘密が。

第11回 夏“涼しく”、冬“暖かい”地下活用 自然の冷熱使い省エネを実現 - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル」(ホームページ:「ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル」)なる頁を読むと、既に「砂漠で暮らすアリの巣をモデルにし」て、「大和ハウス工業は2006年、「ありづかオフィス」と名づけた換気システムを備えた事務所棟を、同社の東北工場に建設した」という。
「戸建て住宅のように傾斜した屋根は2重構造になっており、その間を軒の部分から取り入れた外気が流れる。一方、棟の部分には開閉式の排気口があり、夏には開放し、軒から取り入れて屋根の熱を帯びた外気を排出して室温の上昇を抑え、冬は閉じて日光で温められた空気を室内に送る」という原理などを応用しているとか。

 要は風の通しを良くすることらしい。なんとなく、昔の家屋を思い出す。
 思えば田舎の我が家も風通しがやたらといい。真冬でも隙間風が凄い(一酸化炭素中毒の心配だけはない)!
 そしてやはり、土に秘密があるらしい。
 謎を解いて原理を応用した壁で作り、構造もアリの巣に習って建物を作れば、エアコン要らずのエコ住宅が出来上がるのか。

 そうそう、石田 秀輝教授の話によると、同氏は実験的に家を作られたとか。その家に住むと、自然の風が吹きぬけて快適なのは無論として、それまでアレルギーに悩んでいた知人がアレルギー症状が緩和したという話も。

 なお、エコの話には直接関係ないのだが、「ありとあらゆるアリの話   久保田政雄」が面白い話が多く参考になった。

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→ 今年9月23日だったか、我が邸宅の通路で見受けたヤモリ。まだ、ほんの子供。赤ちゃんかもしれない。道の真ん中で、堂々としているのはいいけど、少しは用心しないと。ホラホラ、巨大な影が…って、我輩の影か!

●3.ヤモリの忍者パワー

 ヤモリが家の壁や天井に張り付いている様子は折に触れ、目にすることがある。
 小生、その光景に何故か見惚れてしまう。
 もしかして、ヤモリのほうも、小生のビジュアル系な容姿に見惚れているのか。

 そんな根拠のない夢想はともかく、ヤモリが壁などに張り付いているのは、吸盤か何かの原理だろうと思っていた。
 そうでなければ、何かの粘着力のようなもの。

 しかし、教授の話でどちらでもないことが分かった(知っている人は、答えを知っているのだろうが)。
 どうやら、ファンデルワールス力を使っているらしいのである。

リバネス-サイエンスライター » 自然界の忍者!ヤモリ」(ホームページ:「リバネス-サイエンスライター」)を参照させてもらう。
「ヤモリの足の裏には、小さなトゲのような毛がびっしりと生えてい」て、「この毛は、さらにその先が数百にも枝分かれしていて、太さ0.2 µmのへら状になってい」る。
「このへらと壁との間に、「ミクロな世界の力」=「ファンデルワールス力」と呼ばれる力が働いている」というのである。

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← ピーター・フォーブス著『ヤモリの指―生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー』(吉田三知世訳 早川書房 2007年3月発行) 書評に付いては、「書感とランダム・トーク ヤモリの指 生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー 書感:藤田」など参照。

 では「ファンデルワールス力」とは何か。高校時代だったかに習ったような気がするが、少なくとも小生は綺麗サッパリ忘れてしまっている。

「ファンデルワールス力とは、「分子・原子どうしに働く電気力」のひとつで」あり、且つ、「この力の面白いところは、「中性である分子どうしにも働く」電気力であるところ」だという。
 このあとの理屈は量子論の力を借りる必要があり、小生には理解不能。
 どうぞ、上掲頁を読んでもらいたい。

 いずれにしろ、この謎のパワーを使っているお蔭で:

このファンデルワールス力はとても小さな力なので、壁とヤモリのへら1本の間に働く力は大変弱いものです。
しかし、ヤモリの足の場合、このへらがたくさん密集しているので、自分の体重を支えるだけの力を得ることが出来ているのです。

 上掲の頁には、親切にも応用の話も載っていて:
ヤモリの足のような構造を人工的に再現する事で、新しいタイプの粘着テープ「ヤモリテープ」の開発がされています。
このテープが実現すると、人間は片方の手のひらをこのテープでおおうだけで、
天井からぶらさがることができてしまうのだそうです。
まさに「忍者のテープ」ですね!

 なお、既に実験段階ではヤモリの指の忍者パワーの原理を応用したものが作られているという
 例えば、「joh's filter ヤモリの足をまねた壁面移動ロボット Waalbot」を参照。

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→ 疋田 努, 関 慎太郎, 佐藤 裕, Cheung ME『ヤモリ (育てて、しらべる日本の生きものずかん) (大型本) 』(集英社) 「つるつるの窓ガラスの上でも自由に歩けるふしぎな生きもの、ヤモリ。体のつくりや、日本・外国に住んでいるヤモリ、ヤモリの1年、ヤモリの上手なつかまえ方、飼い方、イモリとのちがい、ヤモリおもしろ知識などを紹介」だって。読みたい、眺めたい!

 小生には「ヤモリ」に関連した下記の小文がある:
姿なき守護神ならん守宮かな
 昨年の九月、帰省(富山)の折に書いたもの。ヤモリの登場する冒頭付近だけ転記する:

 昨日(木曜日)の夜、家事を終え、自室に引っ込み、ちょっとパソコンの載っている机に向おうとしたら、椅子の脚付近に何か小さな影が。
 見ると、「ヤモリ」だった!
 だった! と「!」マークなど付けるのは余計なのかもしれないが、富山の家でヤモリを見るのは、久しぶりだし、やはり、部屋の中で爬虫類か両生類か分からないが、見慣れない生き物を見るというのは、ちょっとドキドキする。
 そういえば、昼間には、蜘蛛を自室で見たっけ。木曜日は生き物を部屋でよく見かける日だ。他に、蛾も見たし、蚊にも悩まされた。この部屋で寝ると体が痒くなるから、きっと、ダニが一杯、うようよしているのだろう。
 ダニが多いから、ダニを餌にしている蜘蛛も、丸々と太っていたのかもしれない。

 さて、目にしたのはホントに小さな小さなヤモリで、頭の天辺から(鼻先から?)尻尾の先までを測っても、小指よりも短い。
 一瞬、足で追い払おうかと思ったけれど、珍しいので、しばし観察。
 小生の気配を感じているはずだろうに、一向に動く様子は見えない。
 あるいは、小生の姿に驚いて、身動きできないで居るのだろうか。
 小生としても、短い時間を無駄にしたくないので、仕方なく、机の上にあるティッシュペーパーを一枚、引っこ抜き、そのティッシュでヤモリ君、それともヤモリちゃんを追い払おうとする。

 でも、背中や尻尾を擽ってみるのだけど、動いてくれない。
 仕方なく、ティッシュで尻尾の辺りを突っついてみる。ようやく、チョロッと動いてくれた。
 けれど、小生の足ほどの距離を移動し、机の脚の下近くに位置したところで、また静止。
 これでは、場所的に、小生が椅子に腰掛けると、ぶらぶらする足先で踏んづけそうだ。
 なので、ティッシュで再度、ヤモリちゃんの尻尾の先を突っつく。
 すると、今度は反応がよくて、チョロチョロ動き、すぐに姿が見えなくなった。


 これではつまらないという方には、小生の尊敬して止まない物理学者で無類の随筆家である寺田寅彦に「やもり物語」なる随筆のあることを最後に付記しておく。

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コメント

やいっちさん、お久しぶりです(^^)。「むしむしパワーが地球を救う!」このタイトルいいですね!(笑)。嫌なことがあったけど、心があったかくなりました。有難うございました(^^)。

投稿: magnoria | 2007/11/23 14:30

magnoria さん

嫌なことがあったの?
magnoria さんの日記は折々、覗いていますよ。
magnoria さんの誠実さと真面目さ、頑張りはきっと少なからぬ人が応援していると思います。

そう、どなたが考えたのか分からないけど、「むしむしパワーが地球を救う!」は、いい題名だね。

小さな虫さんたちにも、人間を驚嘆させるような秘密の能力がある。
人間はようやく少しずつ、そのことに気付いてきたってことですね。

投稿: やいっち | 2007/11/23 20:17

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