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2007/11/29

「furiae」…ベルグクヴィストの周辺(前篇)

 本稿は11月16日に下書きを書いたけど、アップするタイミングを逃していたもの。
 もう、十日以上も経過してしまった。
 もっといろいろ情報を得て、充実させてからアップさせたかったけど、時間的に難しい。半端だけど、アップしておく。

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→ ジョシュア・ギルダー、アン-リー・ギルダー 著『ケプラー疑惑 ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観測記録』(山越幸江 訳、地人書館) 読み物として実に面白かった。重版も当然だね。

 さて、今日は「「ケプラーの夢(ソムニウム)」再び」で言及していたジョシュア・ギルダー、アン-リー・ギルダー 著『ケプラー疑惑 ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観測記録』(山越幸江 訳、地人書館)を読了した。
 際物(きわもの)的な本かと、最初は警戒していたが、すぐに真っ当な内容の本と気付いた。実に面白い。後日、なんとか書評と行かなくとも感想文くらいは書きたい。

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← ギャヴィン・プレイター=ピニー 著『「雲」の楽しみ方』(桃井 緑美子 訳 河出書房新社

 ついで、過日、図書館で発見したギャヴィン・プレイター=ピニー 著『「雲」の楽しみ方』(桃井 緑美子 訳 河出書房新社)を今日から読み始めた。
「大空にさまざまな表情を与えてくれる雲。来る日も来る日も青一色の空を見せられたら人生は退屈だ。本書は、英国でベストセラーになった、豊富な写真入りの愉快でへんてこな雲一族を真面目に紹介する世界初の科学ガイドブック。」って本だけど、雲や空、霧、水などなどがブログ上のマイブームテーマの小生にはうってつけの本である。
 冒頭を読み始めただけだけど、楽しそうな本。著者が書くのを楽しんでいるってのが伝わってくる本である。

 今日、水曜日は、大田区立郷土博物館で特別展として催されている下記の展覧会へ足を運んできた。
川瀬巴水(かわせはすい) 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 ―没後50年―

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← 川瀬巴水『森ヶ崎 雪晴之夕』(半雅堂 水彩画) (画像は、「川瀬巴水(かわせはすい) 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 ―没後50年―」より)

 会期が12月2日(日)までと切迫していたので、急遽、足を運んだ(愛車である真っ赤な自転車を駆って)。
織田一磨…消え去りし世を画に遺す」なる記事にコメントを寄せてくれた人がその中でこの開催を教えてくれたのだ。
 小生の居住する近くで、しかも、入館料が無料で、こんな素晴らしい展覧会をやっていたとは、迂闊だった。
 週末は他にも予定があるので、無理してという形になったけど、急いで行ってよかった。
 川瀬巴水についても、後日、ミニ特集を組みたい。

 さて、日記はここまで。
 いよいよ本文である。 「furiae」って何?


「furiae」の周辺…ベルグクヴィスト

 自分でやっていたこと、その結果として見つけ出したこと・言葉なのだけど、どういう経路を辿って行き当たったのか、分からない、そんな言葉(用語?)がある。
furiae」である。

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→ リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist) 『A Thought made Flesh』 (画像は、「furiae」より。題名は自信がない!) 「A Thought made Flesh」という題名(?)がいいね。

 尤も、最初に出会ったのは、言葉ではなく、下記のサイト:
furiae

「furiae」という言葉が気になるので、ネット上での三省堂の国語辞典(大辞林 第二版)で調べると、下記:

 ギリシャ神話の三人の復讐の女神エリニュスたちのローマ名。ディーライとも。

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← 『LINDA BERGKVIST PORTFOLIO』 "I am in love with old, cruel tales and the wickedness that comes wrapped up in lovely forms." -Linda Bergkvist.「Bergkvist's work has been featured in Spectrum, Expos・ Exotique, and D'artiste: Digital Painting, in which she was an author. Her meticulously constructed digital paintings demonstrate her intrigue for things that are fantastic and unnatural, realistic yet not quite real. Printed on glossy archival paper, presented in a gold-embossed folio that includes details about the artist and each of the plates. Import. Ballistic, 2006」

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→ J・L・ボルヘス/著 M・ゲレロ/著『幻獣辞典』(柳瀬尚紀/訳、晶文社) 「ケンタウロス、やまたのおろち、チェシャ猫など、東西古今の120の空想上の生き物を集めた辞典」なんて説明は要らないだろうね。夢想・幻想癖のある奴なら、必ず目を通しているだろうし。

「Furiae,Furies,Fury,ディライ,フリアイ,フリアエ」といった表記のヴァリエーションがあるようだ。
 英語の単語に「fury」があったはずと調べると(エクシード英和辞典よりの情報として):

━━ n. 憤激; 激情; 【ギリシア・ローマ神話】(F-) 復讐(しゅう)の3女神の1人 ((cf. Furies)); 狂暴; 激烈; 暴れ女.

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← フレッド・ゲティングズ 著『悪魔の事典』(大瀧 啓裕 訳、青土社) 「世界悪魔学大全:《悪魔》を知らずして、西欧文化を語れるだろうか。輝かしきヨーロッパ文明を反転させて成立した悪魔学――。その難解にして豊饒な《知》の体系を、魔道・妖術・秘儀・秘教から、幻想文学や暗黒芸術にいたるまで、西欧のあらゆる《知》の陰画を結集して解き明かした悪魔学大全」 この手の本は何故に蠱惑(こわく)的なのか…。

 うーむ。なんだかキナ臭いというか、やばいのかなって思えてきた。

世界神話事典 Dictionary of Pandaemonium」によると:

 ギリシア神話の復讐の女神エリニュス の、ローマにおける名前。ディーライとも言う。
 また、エノク文献によればデーモンの位階の第七位であるという。

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→ リンダ・ベルグクヴィスト(Linda Bergkvist) 『Spoiled』 (画像は、「furiae」より。題名は分からない! 多分、「Spoiled」…) この作品を見たら、何も言わなくてもクリックするだろうな。

 このような説明があった上で、【参考文献】 として下記が示されている:

 ・『幻獣辞典』 ホルヘ・ルイス・ボルヘス(晶文社)
 ・『西洋神名事典』 山北篤(新紀元社)
 ・『悪魔の事典』 フレッド・ゲティングス(青土社)

「furiae」…ベルグクヴィストの周辺(後篇)」に続く。

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