ほしのゆうえんち・富山あれこれ
小生の郷里は富山である。
今日から「おわら風の盆」が始まっているし、九月になったことだし。
なので、久しぶりに富山についての話題を幾つかメモしておきたい。
富山情報の記事は久しぶりかなと思ったら、比較的最近も幾つか書いてはいる:
「25日(土)は浅草サンバカーニバルの日!」(2007/08/23)
「花火大会と空襲の間に佇む」(2007/08/15)
「「線香花火の思い出」など」(2007/07/30)
「棕櫚の樹や麦の話と二毛作」(2007/04/08)
「黄砂に抱かれて草むしり!」(2007/04/02)
「来週は全日本チンドンコンクール!」(2007/03/31)
← 「絵本とぬいぐるみセット」 (「絵本とぬいぐるみセット 逸品チャンネル DeSiCa とやま」参照。詳しくは下記する)
この数ヶ月だけでもこれだけ。
が、「来週は全日本チンドンコンクール!」を除くと、基本的に思い出話っぽい話題が多い。情報とは呼びづらい。
「25日(土)は浅草サンバカーニバルの日!」は、我がリベルダージの今年のパレードテーマが「スイーツ(スウィーツ)」と、小生の好きなお菓子だったので、せっかくなので、生まれ育った富山での子供の頃のお菓子の思い出などを綴っているのである。
なので、今日はトピック的な話題を幾つか。
目次:
●今日から「おわら風の盆」が始まる
●「黒部川の水質日本一 8年ぶりに1位に」
●「保育料の滞納一千万円 日本一少ない0.3%」
●「くらしたい国、富山」が開設
●局キャラ登場の絵本発売 北日本放送(スタジオジブリ)
●今日から「おわら風の盆」が始まる
今日から「おわら風の盆」が始まっている。
テレビや雑誌そのほかを通じて話題はそれなりに伝えられているので、富山は八尾で催されるこの祭りのことを今更詳しくは書く必要はないだろう。
小生も何度かブログでも採り上げたことがある。比較的最近だと下記:
「道行きや虚実皮膜の風の盆」
富山出身の人間として、いつかはこの目で見、あるいは体験したいものと思いつつ、今年も行けそうにない。
●「黒部川の水質日本一 8年ぶりに1位に」
過日、「黒部川の水質日本一 8年ぶりに1位に」という情報をラジオで聴いた。
「国土交通省は二十一日、国が管理する全国百六十六河川の二〇〇六年の水質調査結果を発表した。水質が最も良かったのは黒部川(富山県)と沙流川など北海道の四河川、安倍川(静岡県)、宮川(三重県)、高津川(島根県)、川辺川(熊本県)の計九河川で、最も悪かったのは二年連続で大和川(大阪府、奈良県)だった」という。
さらに、下記の情報が伝えられている(「富山新聞ホームページ - 富山のニュース」より):
黒部川が一位となるのは一九九八(平成十)年以来、八年ぶりで〇五年の二十位から大きく上昇した。
水質トップの九河川は、水の汚れの程度を示す生物化学的酸素要求量(BOD)の一リットル当たりの平均値がいずれも〇・五ミリグラムだった。
富山県内では、常願寺川は全国二十四位、庄川は三十一位、神通川は七十二位、小矢部川は百三十五位だった。
(転記終り)
ついでながら、上記したように、ワースト1は、前年に続き大和川(大阪、奈良)で、ワースト2は綾瀬川(埼玉、東京)、ワースト3は鶴見川(神奈川)だったようである。
清流というと、「四万十川」を筆頭に挙げられることが多く、「柿田川・長良川とともに「日本三大清流の一」と呼ばれることがある」という。それは、「本流に大規模なダムが建設されていないことから」でもあるらしい(「四万十川 - Wikipedia」)。
日本一深いV字峡谷を走るという黒部峡谷鉄道トロッコ電車で秋の黒部峡谷を旅するのもいいかも:
「黒部峡谷鉄道」
「FZ8で撮影 黒部川に近い布施川ダム貯水池」という素晴らしい写真を愛でることのできる「ぴぴこやの写真 黒部川 全国1級河川水質No.1」へどうぞ。
なお、黒部川に関係する拙稿として下記がある:
「富山関連記事:猫又ダムで雪崩」
「愛本のちまき…ラジオで聴いた話あれこれ」
●「保育料の滞納一千万円 日本一少ない0.3%」
これまた、過日、「保育料の滞納、90億円 厚労省が初の全国調査」というニュースが流れた。どれほどの人が関心を抱いたのだろう:
「asahi.com:保育料の滞納、90億円 厚労省が初の全国調査 - 暮らし」
「全国の認可保育所の保育料を06年度に滞納した保護者が約8万6000人おり、滞納額は約90億円にのぼることが21日、厚生労働省の初の全国調査で明らかになった。滞納が増えていると答えた市区町村の6割強が滞納の原因として「保護者の規範意識の問題」を挙げた。同省は、保護者への働きかけを強化する一方、差し押さえなど滞納処分の厳格化を求める通知を自治体に出す。一方、識者の中には、詳細な滞納原因の調査を求める声もある」というもの。
で、このニュースが何故、富山に関係するか。
実は、「保育料の滞納一千万円 日本一少ない0.3%」というニュースが県内では流れていたらしいのである。
滞納者、滞納額の割合とも最も低かったとか。
富山県の厚生部の話では、「富山のまじめな県民性が表れている、云々」とか。無論、滞納ゼロが望ましいとしつつ。
そう、富山は景気がいい訳では決してない。真面目だから、生活費を削ってもまずは公共料金の類いを支払ってしまう。
真面目…。富山は加賀の殿様の縁戚関係にある前田家が藩主を務めていた…とはいえ、加賀(金沢)と比べるとかなり貧しかった。田畑を耕し年貢を納めても、その多くが加賀藩に上納されてしまう(上前をピンはねされる)。
骨の髄まで絞られる長い歴史を通じて、税に代表される公への借りだけは決して持たないという根性が染み付いている。
景気を今年の路線価で言うと、富山は全国4位の下げ率だったのである。15年連続の下落は言うまでもない。
たまたま親や先祖の蓄えがあったから遣り繰りできたのだろうが、言うなれば先祖の脛をかじって生き延びているようなものかもしれない。
●「くらしたい国、富山」が開設
「定住交流促進サイト」と銘打った「くらしたい国、富山」が開設された。
主旨は、ホームページの表紙に記されている:
「日常」と「非日常」という言葉があります。生活は「日常」、観光は「非日常」ですね。観光地としての最初の訪問は、非日常体験への憧れです。そこが気にいって何度も観光に通うようになるに従い、その地で、日常体験がしたくなってきます。「土産物屋ではなく、地元の商店で買物をしてみる」。「地元の人がいきつけの飲み屋に行って常連客と話がしたい」。「現地で友達ができた」。こんな観光地、ありませんか? 住みつづけるということは、非日常体験から日常体験への移行なのかもしれません。
このコーナーでは、富山県に関する情報を紹介していますが、できるだけ「日常」に根付いたものを紹介してみました。特に『魅力』のコーナーでは、「普段見る景色」「普段食べる食事」「普段会える人」など、普段着の富山を知ってもらえるのではないかと思っています。
↑ 絵本「ゆっちゅとめっぴとほしのゆうえんち」(編集・発行/スタジオジブリ 発売/ゴマブックス) 「ゆっちゅ、めっぴ、エチューの仲良し3人組が、小さな女の子と出会う物語です。やさしく繊細なタッチも相まって、読み終わったときに「ほんわかして」「ふわふわした」「なぜかなつかしい」“幸せ”を感じさせてくれる絵本」だとか。
●局キャラ登場の絵本発売 北日本放送(スタジオジブリ)
北日本放送は創業55周年記念事業の一環として、局キャラクターを主人公とする絵本「ゆっちゅとめっぴとほしのゆうえんち」を発売した。
宮崎駿監督の映画で知られるスタジオジブリ(東京)が編集、発行。局キャラの「ゆっちゅ」「めっぴ」「エチュー」の愛らしい3匹が、出会った女の子と楽しく遊ぶ物語を、キャラクターの生みの親である橋本晋治さんが書き下ろした(情報は、冊子「富山県人 9月号」より)。
関連情報:
「ゆっちゅとめっぴとほしのゆうえんち|KNB WEB」
「スタジオジブリ - STUDIO GHIBLI - 2007年05月」
「スタジオジブリ - STUDIO GHIBLI - ジブリ日誌番外編『ゆっちゅとめっぴとほしのゆうえんち』イベントレポート(7月1日)」
絵本やキャラクターグッズについては:
「絵本とぬいぐるみセット 逸品チャンネル DeSiCa とやま」
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コメント
「風の盆」を高橋治のエッセイで知ってから、
一度観にゆきたいと思いつつも、
なかなか果たせません。
でも、地元出身の弥一氏が未体験なのだから、
仕方ないかな。。
投稿: ゲイリー | 2007/09/01 23:32
ゲイリーさん、コメント、ありがとう。
風の盆は確かに富山で、小生にとっては大きな意味では地元なのですが、八尾は小生の縁戚が誰も居らず、その意味では、ちょっと馴染みのない町でもあるのです。
風の盆にはプレシーズンがあるらしいから、その頃に行くと、比較的見物しやすいらしい(宿も取りやすいらしいし)。
投稿: やいっち | 2007/09/02 01:17