富山の和菓子だけ好きってわけじゃない!
今年の我がサンバチーム・G.R.E.S. リベルダージの浅草サンバカーニバルに向けてのテーマは「魅惑のスウィーツ~リベルダージの甘いサンバを召し上がれ!」だった。
その関連で、「スウィーツ」をめぐって、既に若干のことを書いてきた:
「浅草カーニヴァルテーマ「スウィーツ」」
「25日(土)は浅草サンバカーニバルの日!」
→ 「とこなつ」(「株式会社大野屋」) 「大野屋」を一読願いたい。白あんには白大豆を使っているとか。「とこなつ」という名称の由来も書いてあって興味深い。
後者の「25日(土)は浅草サンバカーニバルの日!」は、「スウィーツ」を幅広く解釈して和菓子に話題を広げ、ついでながら、我が富山の有名な和菓子、あるいは小生の好きなお菓子にまで触手を伸ばしている。
実はあるサイト内で、富山の美味しいお菓子にどんなものがあるかが話題になっていた。
ひとそれぞれに挙げるものは違う。上掲のサイトは若い世代の人が多いようなので、世代間でも好みが違うし、そもそも覗く店(のある場所)も違うのだろう。
ということで、せっかくなので、富山のお菓子(和菓子)を画像で特集してみる。
といっても、富山に居住していたのは18歳までで、以後は、盆暮れなどに帰省するだけの身なので、地元の事情にはお菓子に付いてさえ暗いし疎い。
満遍なく富山で話題のお菓子、人気のお菓子、全国的にも知られているお菓子を網羅するのは無理だろう。
← 「江出乃月(えでのつき) 」 (「江出の月本舗志乃原」) 「薄皮のせんべいの中に、白みそあんが入った銘菓」 「有磯の海(富山湾)のさざ波に、あたかも漂うがごとく照り映える満月の風情に心ひかれた名匠市郎平の雅びな心を偲ばせる名作。その上品な色あいと風味、ほんのり残る甘さは、銘菓ならではの独特の味わいを漂わせている」とは、「高岡の銘菓紹介 作成者:桶元健太 富田知憲」で見つけた名文句。このサイトは必見。
さて、食い意地の少し張っている小生、お菓子にも目がない(もともと目が顔の面積に比べ小さい…関係ないか)。
既に和菓子(に限定する必要はないが、和菓子という語感も好きなのだ)について、若干のことを綴ってきた:
「和菓子 好きよね~♪」
(言うまでもなく、我がチームの浅草テーマが「スウィーツ」であることを念頭に置いての記事である!)
「最中のこと」
「和菓子のこと」
「落雁のこと」
「桜餅・草餅・椿餅・鶯餅…ソメイヨシノ」
そうそう、和菓子ではないが、お八つにちなんだ短編もある:
「メロンの月」
和菓子やお菓子とは言えないかもしれないが、お八つ繋がりでは、下記のやや切ない思い出話めいた短編もある:
「犬とコロッケ」
→ 「雪牡丹」(「中尾清月堂」) 「雪国という富山の幻想的な風景とそして人々の雪への想いを込めて作られた”雪牡丹”。口に含むと尽きせぬ甘味とともに、淡白でありながら、奥深い味が広がります」だって。そういえば、最近、食べてない!
でも、お菓子への思い入れということになると、上記した「25日(土)は浅草サンバカーニバルの日!」に書いた述懐めいた話がいちばん小生の気持ちを正直に表現しているようだ。
なので、当該部分を一部、転記する:
(前略)ガキの頃から近所のお宅にお邪魔しては、饅頭を貰うのが常だった。違う家の塀から伸び出ているイチジクやらカキやら(たまに渋柿もあったが)クリやらを随意で(勝手に)取るのが楽しみだった。
今ほどにはヴァラエティに富むお菓子があったわけではないが、それだけに最中やら砂糖菓子やらドンなどと呼ばれるコメのお菓子が楽しみでならなかった。

← 「あんころ」(「松任「圓八のあんころ」 1包(9粒入) 350円) 「松任といえば、圓八のあんころ餅」!! 小生は今、東京在住だけど、帰郷の折には富山駅でまず「ます寿司」と「圓八のあんころ」を買う! 家の居間にドッカリ腰を下ろし、「あんころ」をお茶と共に食して初めて、帰宅した気になる。まさに、マイ・スウィーツ・ホーム、というわけである!
家の庭で、あるいは近所から、また親戚筋から貰うトウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、ブドウ、ナシ、モモ、スイカ、カキ(干し柿)、リンゴ、ミカン、メロン、ウリ、(キュウリ←味塩を振って生かじり!)、イチゴ…それらの全てが美味しかった。お菓子とは呼ばないのかもしれないけれど、ガキの小生にとっては駄菓子の延長であり、お菓子であり、お八つであり、食事と食事の間をつなぐ貴重な夢のひと時を恵んでくれるものだった。好き嫌いの激しいガキだった小生は、一時期、野菜も肉類さえも拒否するようになり、最後には御飯に味塩かマヨネーズをかけて食べるだけに追い込まれたりした。

そんな時期でも栄養失調とか偏重にならずに済んだのは、何処かしらで手に入れたお菓子のお陰だったのではなかろうか。家では貧乏の故にではなく(!)、選り好みが激しいせいで食べられなくても、近所の小母さんの家に遊びに行って、饅頭を貰ったり、仏さんのお下がりの砂糖菓子を貰っていたのである。

← 「月世界」(「月世界本舗」) とっても上品なお菓子。小生にぴったり!
(中略)
そう、「マリー・アントワネットは、フランス革命前に民衆が貧困と食料難に陥った際、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と発言したと紹介されることがある」からである。
無論、今では俗説であると分かっているのだが。
ただ、小生に関しては、ガキだった頃のある一時期、食事がダメなので、お菓子を食べて生き延びたってのは、全くの間違いとも言い切れない気がするのである(真相は分らない)。それにしても、では何故、生きるためには食事だけで十分なはずなのに、お菓子なんてあるのか。単なる副食なのだろうか。
それとも、「スウィーツ」という表現や語感が示すように、生活の豊かさの象徴なのだろうか。
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コメント
即日冷凍、休日に解凍 配送…残った「赤福」:
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007101302056209.html
和菓子の老舗「赤福」(三重県伊勢市)の赤福餅(もち)の偽装表示問題で、同社はトラックに積み込んで発送した商品も、店頭に並べずに持ち帰れば「未出荷」として扱い、本社工場で即日冷凍した後、観光客が多い休日などに「先出し」と称し、販売していたことが分かった。保存料などを使わず、その日作りたての新鮮さを売りにしていたが、配送した商品を冷凍して再び販売する手法で、同社の認識の甘さが浮き彫りになった。
同社は店頭に、その日の製造年月日の商品だけを陳列。閉店まで残れば焼却処分していた。販売店には、本社工場から専用の保冷車で午前と午後の複数回に分けて商品が届き、売れ行きが伸びない日は最終便で納入予定数より少なく降ろすことで、売れ残らないよう調整していた。
車内に残った商品は本社工場に回収し、即日冷凍。土産として求める観光客が多い正月や行楽シーズン、休日に合わせて解凍し、その日の商品として再び出荷。早めに店頭に並べて売り切ろうと、包装紙に目印を付けて「先出し」として朝の便で発送していた。委託販売の取引先には目印の存在を明かしていなかったという。
同社は保冷車から回収し、冷凍・解凍を経て包装し直すまでも一連の製造工程ととらえ、不適正な製造年月日を押印。浜田典保社長(45)は「保冷車内は厳重に温度管理をしていたので、工場のストック場と同じ扱い。降ろして店頭に並べない限り、未出荷と考えた」と釈明している。
(以上、転記)
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あんまりだね。認識が甘いってことじゃなく、消費者(ファン)への裏切りじゃん。
「赤福餅」は残念ながら、噂はかねがね聞いていたけど、実際に食べたのは一度だけ。
「あんころ」は帰省の度に富山駅で買うけど、赤福餅は富山では売っていない。
ある意味、「赤福餅」って、「あんころ」の兄貴分のような存在。形や大きさ、知名度などからして。
ところで、「あんころ」は大丈夫だよね!
投稿: やいっち | 2007/10/14 06:43
「あんころ」も、富山の駅(キオスク)では売っていなかった。
やはり赤福騒動の影響で販売自粛だって。
似て非なる「あんころ」は、何処でも売ってるけど、味が違うんだよね。
投稿: やいっち | 2008/01/23 22:42