真夏の夜は怪談…でも怖い!
昨日、火曜日は営業の日。
例によって空車の間はラジオが楽しみ(それと、タウン・ウオッチングも。といいつつ素敵な人はいないかとキョロキョロ。もっとお客さんを探せって? そうだよね)。
営業しながらの、まさにながら聴取なので、ラジオで聞ける話は何もかもが断片的で、尻切れトンボに終ってしまう。ちゃんと聴いていても、要点をつかむのが苦手な小生、聞きかじりの言葉や話がもともと朦朧然としている小生の脳味噌の中で、渾然一体…とは行かず、錯乱状態のままに欠けらたちが頭蓋骨の壁面に散らばっている。
幾つか、話題をせめてリストアップだけしておいて、後日、何かの記事を書く際のネタにしたい(という切ない願望も篭めて、メモしておく)。
1)ドライブレコーダー映像を警察に提供
2)アメリカに蘭を普及して
3)小泉八雲と松江と怪談と:真夏の夜は怪談パーティー
1)ドライブレコーダーの話
ドライブレコーダー(=ウイットネス( Witness))とは、日本交通事故鑑識研究所が開発したドライブレコーダー装置 のことで、飛行機で言えばフライトレコーダーに相当するもの。
ドライブレコーダーについては、「ウイットネス( Witness)のこと」や、導入しての後日談として「「タクシー事情」あれこれ」で大よそのことを書いている。
昨日、ラジオを聴いていて知ったのは、タクシーが事故の瞬間を録画するために取り付けているドライブレコーダーで目の前で起きた事件を録画し、その映像を警察に提供していこうという協定が、全国で初めて、東京・府中市の警察とタクシー会社の間で結ばれ」たという情報。多分、NHKの第一で。
ネットでは関連情報を見つけ出すことができなかった。
ドライブレコーダーは全国のタクシー30万台のうち、現在6万台に導入されているという。
読売新聞の報道によれば、フロントウインドーに設置されている車載カメラには、「加速度センサーが内蔵されており、事故に至らなくても、約0.4G(1Gは地球の重力加速度)以上の衝撃や急ブレーキ、急ハンドル時などに警告音が鳴るほか、その発生前12秒間と発生後6秒間にわたって前方のカラー画像をはじめ、速度や衝撃の大きさが自動的に記録される仕組み。画像などは、市販の64MBのメモリーカードで最新10回の衝撃が記録され、パソコンで再生できる」という。
要は、タクシードライバーが何かの犯行や逃亡者や事件の現場に遭遇した際、設置されている車載カメラをトンと軽く叩く。すると、衝撃を感知したカメラは「その発生前12秒間と発生後6秒間にわたって前方のカラー画像」を録画してくれるわけである。それを証拠として警察に提供するという取り決めが成ったわけだ。
ドライブレコーダーを装備した車はタクシーに限らず導入が検討されていて、搭載する車が増える可能性が大いにある。
犯罪のみならず、芸能人の逢引や、知り合いの浮気現場を見つけたら、車載のカメラで撮影、なんてこともありえるのか?!
おお、怖! いえ、小生は怖くはありませんが。
2)アメリカに蘭を普及して
NHKラジオ深夜便で、昨年(H18.10.18)放送した番組の再放送だったようだが、〔花が好き自然が好き〕アンコールということで、下記の話を聴くことができた:
「アメリカに蘭を普及して 在米・花生産者 アンディー・松井」
なかなか痛快であり今時、こんな人が居るんだと感動する話だった。
この話を題材にブログを仕立てたいくらいだが、今は、下記ブログを紹介することで断念:
「ヘラルドの記事「アンディ松井」(1):自分の心の中と外 - AOLダイアリー」
アンディー・松井氏がアメリカに渡った時には、蘭は高級な、一部のマニアか専門家しか扱えない花だったのが、彼の研究と努力・工夫のお陰で、今ではアメリカで当たり前に入手でき、鉢植えの蘭を楽しめるようになったという。
彼はこの成功で大金持ちとなったが、その財産を全て(百億円とも)貧しい子等の奨学金に当てていくつもりなのだとか。
上掲の記事の続き:
「ヘラルドの記事「アンディ松井」(2) アメリカの外で」
「ヘラルドの記事「アンディ松井」(3) お金の計画」
3)小泉八雲と松江と怪談と:真夏の夜は怪談パーティー
同じく、NHKのラジオ第一放送で、昨夜(午後8時5分から9時55分まで)、これは生放送だったが、「真夏の夜は怪談パーティー」という夏期特別番組を聴くことができた。
「出演者は、(東 雅夫氏を初め)講談師の一龍斎貞水師匠、俳優の佐野史郎さん、女優の東ちづるさん、民俗学者にして八雲の曾孫にあたる小泉凡さん、さらに稲川淳二さんも録音収録にて登場」と豪華:
「幻妖ブックブログ NHKラジオ出演のお知らせ」
出演者のうち、稲川淳二さんの録画収録については、全く聴けなかった。
でも、東 雅夫氏の話を(断片的にだが)聴けたし、俳優の佐野史郎さんのギターを弾きながらの語りは、さすがに役者と、その世界に引きこむものだったし、講談師の一龍斎貞水師匠の話も久しぶりだが、聞き出すと耳で聴いているのに、何かその世界に迷い込んでしまったような気がする。
そういえば、ガキの頃、一龍齋貞鳳(いちりゅうさい ていほう)さんの怪談ものを父らと共によくテレビで聴いた(見た)ものだった。
純真なガキだった小生は、『耳なし芳一』が特に怖くて今も印象に残っている。
東雅夫氏に付いては、「東雅夫の幻妖ブックブログ」を参照のこと。
肝心の話に入る余裕がなくなった。
何ゆえ、八雲は松江に惹かれたのか。松江(出雲)には何ゆえ、怪談など昔話が多いのか。八雲(ハーン)の出自と怪談との関係。松江(に限らないだろうが)など日本の、妖怪の存在を許容する八百万の神々という風土性とハーンの血筋のギリシャやアイルランド、そしてケルトとの関係など。そして神話の国・出雲。
そうそう、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の曾孫である小泉凡さんは「民俗学。とくにラフカディオ・ハーンの民俗学的研究やケルト口承文化研究など」が専門なのである。
小生は、ケルト文化については、多少はメモってきた:
「枯木立からケルト音楽を想う」
「「ケルト文化」補筆」
「蛍光で浮ぶケルトと縄文か」
「ケルト…エッシャー…少年マガジン」
「ケルトとはウロボロスの輪の積み重ね?」
「日常と非日常とを飛ぶまりや」
悲しいかな、ケルト文化とハーン(八雲)との関係に付いて調べたことがあるかどうか、覚えていない。ハーンが採り上げたことで有名になった「稲むらの火」の話について:
「草萌(くさもえ)」
その代わりというわけではないが、かの故・河合隼雄氏もハーンを通じ、ケルト文化に、そしてアイルランドに関心を持ち、実際にアイルランドの地を旅されていた:
「So-net blog《楽天気楽:閑居堂》Blog 河合隼雄『ケルト巡り』から《ラフかディオ・ハーン》」
この記事では、河合隼雄氏の著作(『ケルト巡り』NHK出版)から幾つか引用してくれていて嬉しい。ここに幾つか、転記する:
日本とケルト、それぞれのおはなしに共通する「悲しさ」は、ハーン自身も感じていたようだ。ハーンは松江の海辺をアイルランドの海岸に模して回想する文章を書いている。彼が愛した、おはなしの底を流れる悲しみだけでなく、情景までも似ていたのだろう。地球の裏側から日本にやってきたこの文学者に流れるケルトの血が、日本を偏見のない目で見、その地に息づいている話を共感を持って欧米に伝えることを可能にさせたのではないだろうか。アイルランドの景色を実際に見て、森などに分け入ってみると、妖精や小人がいても決しておかしくないという気がする。一方日本には、生活空間に幽霊や妖怪などが存在するという面白さがある。家のなかにはうす暗い場所があり、そこには幽霊がいてもおかしくないと感じるーーそういったことをハーンが書いているのは興味深い。
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