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2007/06/07

ライブアース…環境のこと考える契機かも

 知る人は既に知っているのだろうが、「ライブアース(LIVE EARTH)」なるイベントが7月7日に「世界全7大陸の各地で順次、開催」されるとか。
 小生は、5日、J-WAVEというFM放送のとある番組で聞きかじった。

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← 「第20回東京国際映画祭 特別招待作品 - 不都合な真実

『ライヴ・アース』オフィシャル・サイトである「Save Our Selves Live Earth Japan 7.7.07」によると、下記の要領:

 LIVE EARTHは7月7日に、オーストラリア・シドニーを皮切りに、世界全7大陸の各地で順次、開催され、米国の公演で幕を閉じます。日本では、幕張メッセをメイン会場とし、また気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書の採択の地・京都でスペシャルライブを開催します。

 LIVE EARTHは、2005年開催されたアフリカ貧困撲滅支援コンサート“ LIVE 8 ”でエミー賞を受賞したケビン・ウォールと、気候の危機を訴えた映画「不都合な真実 - An Inconvenient Truth」の作者である元アメリカ合衆国副大統領のアル・ゴアを中心メンバーとして発足された「地球温暖化の危機」解決に向けたグローバル・キャンペーン・プロジェクト“ SOS ”が最初に手掛ける巨大イベントです。

 SOS - SAVE OUR SELVES(自分自身を救え)をテーマに掲げ、各地のコンサートの模様は、インターネットやテレビ、ラジオ放送を通じて24時間100万人の観衆と20億人の視聴者に届けられます。7都市で行われる”LIVE EARTH”の収益の全ては、Alliance for Climate Protection(気候保護同盟)とその会長であるアル・ゴアが中心となり、気候の危機の解決を目的とするグローバル・プロジェクト基金を設立し、それを基に新たな取り組みを継続的に実施していきます。

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→ 紫陽花って、いろいろな色の花になるのが面白い。学名を直訳すると、「水の容器」という意味だとか。小生には、「紫陽花の花言葉は…移り気」などの記事がある。

音楽ニュース リッスンジャパン 世界同日開催イベント『ライヴ・アース』日本公演でYMOが復活!!」によると(多少情報が重なるが)下記:

 元アメリカ合衆国副大統領アル・ゴアの呼びかけにより、世界7都市で7月7日(土)に開催される地球温暖化防止を訴える史上最大級の音楽イベント『ライヴ・アース』。このイベントの日本での開催地が千葉・幕張メッセと京都・東寺に決定し、それぞれの第1弾出演アーティストが発表された。メイン会場となる幕張メッセには、大塚 愛、倖田來未、Cocco、RIZEの4組が決定し、<YouTube>や<MySpace>などを通じて世界的に話題となった音楽と映像の融合ユニット、元気ロケッツがオープニング・アクトを務める。そして京都・東寺には、RIP SLYMEと、先日パシフィコ横浜でHuman Audio Spongeとしてライヴを行なった細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一の3人が満を持してYellow Magic Orchestra(YMO)名義で出演する。

 面白いのは、こんな話が必ずのように出てくること。
 つまり、「音楽サイト BARKS - Bob Geldof ゲルドフ 「ライヴ・アースはただのポップ・コンサート」」によると、以下のような批判をしているらしい:

ライヴ・エイド、ライヴ・8を主催してきたボブ・ゲルドフが、地球温暖化を訴え世界8ヶ国で開催される<ライヴ・アース>について批判的なコメントを発した。ゲルドフにしてみれば「地球温暖化の問題はもう何年も前から認識されているのに、なんで今頃……」という感じらしい。

dotmusicによると、ゲルドフは最新のインタヴューでこう話したという。「ライヴ・エイドみたいだな。俺たちが主催してるって勘違いしてる人たちから、いっぱい連絡もらってる。成功することを祈ってるよ。でもなんで、彼は(ゴア元米副大統領)こんなことやるんだ? 温暖化を訴えて? みんな、もう何年も前からわかってるだろ。地球温暖化なんて、もうわかりきってんだよ」

 でも、思えば、「ライヴ・エイド、ライヴ・8を主催してきたボブ・ゲルドフ」が賛同するとか応援しているというより、批判しているという話のほうがニュースバリュー的に面白い。
 そのほうが、(結果的には)話題が盛り上がるのは歴然としているような。

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← ツツジも植え込みのある場所によっては、今も咲き誇っている。「躑躅(つつじ)と髑髏と」なんて記事も書いたことがある…。

 面白いというと、元アメリカ合衆国副大統領アル・ゴアがかの映画「不都合な真実」で世界的なヒーローになりかけた時、下記のような批判が出て話題になったのも事実:
自宅で大量の電気…ゴア氏にも「不都合な真実」?|米国|国際|Sankei WEB
 つまり、「テネシー州ナッシュビルにあるゴア氏の邸宅では、昨年1年間で約22万1000キロワット時の電力が使われ、毎月の電気代は平均1359ドル(約16万円)に上ると暴露した」というもの。
 なんと、「邸宅には温水プールがあり、敷地内の車道に沿ってガス灯が設置されている。人に説いているような資源節約を家ではしていない」だって。
 亡くなられた農林水産大臣の何とか還元水どころの騒ぎじゃない?!
 小生が聞きかじっていたJ-WAVEでは、ラジオのキャスターさんが、ライブアースイベントのプロデューサーであるケビン・ウォールへインタビューした内容も紹介されていたのだが、その中でも、この巨額に上る電気代のことについてどう思うかと、同氏に質問していた。
 残念ながら、どのようは返事だったか忘れた!

 でも、温水プールや敷地内の車道やガス灯を驚くのは、要は生活水準の事柄で、地球レベルの環境問題に比べると小さい。温水プールで地球環境の表面を少しでも冷やそうとしているのかもしれないし?!
 
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→ ツツジの花々の間からひょこっと顔を覗かせているのは、何ていう花だろう。(花の画像3枚は、いずれも、5日の午後、都内某所の公園脇にて撮影。この公園で素敵な若奥様を見かけたのだけど、撮影は我慢しました!)

 アル・ゴア氏らのパフォーマンスや主張への批判というと、電気代のことより、もっと論点として微妙なものもある。
 どの程度、信憑性や信頼度があるのは、素人には量りかねるが、下記のような批判が繰り出されたのも事実なのだ。ためにする批判なのか、冷静で客観的なデータとその分析の必要性、さらには、今の京都議定書路線で本当に構わないのかという深甚な疑問にも繋がりかねないのだ。

 その批判ないし論点とは下記:
アル・ゴアに不都合な真実
(「Project Syndicate Inconvenient Truths for Al Gore  Bjørn Lomborg」からの翻訳)
 一部を「池田信夫 blog アル・ゴアにとって不都合な真実」(コメント多数)に倣って抜き出すと:

彼は南極の2%が劇的に温暖化している図を持ち出しますが、残りの98%がこの35年間で大幅に寒冷化していることは無視しています。国連気候パネルは、今世紀中に南極の雪の量が実際のところは増大していくだろうと予測しています。そしてゴアは北半球で海氷が減っていることを示しますが、一方で南半球で増えていることには言及しません。

同様に、2003年にヨーロッパで起きた破壊的な熱波から、地球温暖化により今後より多くの死者が生まれるだろうとゴアは結論づけます。しかし地球温暖化のおかげで、寒さで死ぬ人は減るでしょう。多くの発展途上国において、寒さで死ぬ人は暑さで死ぬ人よりもずっと多いのです。イギリスだけでも、気温が上がれば暑さによる死者は2050年までで2000人増えるでしょうが、寒さによる死者は20000人減るはずです。

実際のところ、本当に問題とすべきなのはお金を賢く使うことなのです。[・・・]発展途上国にとって切迫した問題には、私達に容易に解決できるものがあります。国連の見積りによると年間に750億ドル、京都議定書を実行する半分の費用で、清潔な飲料水、下水設備、基本的な医療、そして教育を、地球上の全ての人に供給することができるのです。最優先すべきなのは、こっちではないでしょうか?


 環境問題のこと、深刻な問題なだけに、時間との戦いという側面があるとはいえ、まだまだ慎重で徹底した議論の余地がありそうだ。
 正しい対策とは、どのようなものなのか。どういう段取りが望ましいのか。一つの路線で突っ走る危険性がなきにしもあらず、ではないのか…。
 小生には、まだ見えない。

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