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2007/06/24

ハット得て夏の日差しに負けません

 先週の月曜日、帽子を買った。
 帽子を買ったのは何年ぶりだろう。
 小学生の頃に野球帽を買ってもらったし、麦藁帽を被っていたことも覚えているので、その頃以来か。
 おっと、中学生の時などは、学生帽を被っていたのだった。

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→ 何十年ぶりに買った帽子。日差し避け、そして雨避け。

 でも、自分の意思で、となると、どうだろう。
 もしかして、生まれて初めてかもしれない。

 小学生の頃、野球帽を被っていたけれど、買ってもらったものだし、草野球とはいえ、一端の野球少年でもあったから(少年野球大会のエースだった。ボロ負けした)、必要もあり被っていたのだろう。
 チームとしての決まりや、お袋らの配慮がなかったら、自分では買おうとか、ねだる気持ちも持ったかどうか。

 中学や高校時代の学生帽は、まあ、仕方ないってことで。ハンサムな奴が被ると、海軍の将校や青春ドラマの主人公みたいで格好いいんだけど、自分では贔屓目に見ても似合わないと感じていたような。

 大学生になったら、いかにも大学生という帽子(角帽)があったらしいが、はなっから入手する気持ちはなかった。

 近年になって父が、大学には立派な学生帽があったんだから、手に入れておいて、学生棒を被った姿を記念に写真にでも残しておけばよかったなと、帰省の折、小生に向って、ふと漏らしていた。
 父にそんな思い(願望?)があったなんて、初めて知った。
 でも、高校を卒業したと同時に学生服にも学生帽にも決まりきった学生生活にもおさらばできたという開放感のほうが強くて、角帽学ランも論外だったのである。

 若かったし、どんな炎天下でも帽子を被る必要は、まるで感じなかった。
 帽子というと、74年からライダーとなったので、ヘルメットは被った。その頃はまだヘルメット着用は厳しくは指導されていなかった(但し、小生が学生生活を送った宮城県は全国の中ではバイクなどの交通指導は厳しかったが)。
(まあ、ヘルメットのことは、機会があったら、ヘルメットに焦点を合わせて書くこともあるだろう。)

 ゴルフの時もスキーやテニスの時も、マラソンの時も、水泳の時…。

 そうだ、水泳の時はスイミングキャップを被った。
 でも、所謂、アウトドアではやはり、記憶をどう遡っても、自分で帽子を買ったという記憶が浮上してこない(忘れているだけということもありえるので、買ったことがないという表現はしない)。

 さて、何ゆえ、唐突に帽子を買おうと思い立ったかというと。
 その理由と買ってからの顛末(というには早すぎるが)が今日のテーマである。

 5月の終わりごろ、確か29日(火)の営業の日の途中から、喉が痛くなったり、体がかったるくなってしまった。
 風邪?!
 最初はウソだろうと思った。思いたかった。○カは風邪を引かないっていうじゃない!
 でも、翌日の水曜日、仕事が明けて自宅で静養しているうちに、段々症状が悪化していった。で、夜には誰がなんと言おうと、症状は風邪に。
 木曜日の朝、目覚めてみると、症状が緩和するどころか、声もガラガラ声になり、咳が出て、鼻水が出て…。
 とうとう会社を休む羽目に。帰省など、予定があって有給をもらって休むのは、数年前からのことで、よくあったことだけれど、当日になって体調不良の故に休みを貰ったのは、数年ぶり…あるいはもっと久しぶりかもしれない。

 風邪は、直りきるまで二週間を要した。症状が出たのが5月29日のことで、ほぼ直ったのが、6月12日か13日のこと。
 直るのにこんなに日にちを要するってのもショックだった。

 止まらない咳や鼻水に辛い思いをしながら、どうして風邪になったんだろう。
 それも、5月の末の、なんでもない頃に。

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← 昨日の夕方、都内某所にて。なんとなく、うら悲しくて撮ってみた。

 ふと、思い当たることがあった。
 そうだ、あのせいだ!

 5月27日の日曜日、小生は、「エンコントロ・ジ・アルモニア」というサンバの大きなイベントの見物に出かけてきた(「07エンコントロ・ジ・アルモニア(1)」や「07エンコントロ・ジ・アルモニア(2)」参照)。

 天候に恵まれ、まさに炎天下のサンバイベントとなった。小生自身は例によってただの追っ駆けであり、カメラ小僧をしていただけである。
 ただ、最寄の駅からイベント会場へ歩いて三十分(往復)、日差しを遮る場所もない会場で数時間、立ちっ放しでダンスや演奏を楽しんだり撮影したり、海辺(岸壁)を歩いたり。
 帰宅したら疲労困憊だったが、翌日の月曜日には疲労はそれほど残っていないようで、一安心していた。
 が、それが油断であり、全くのぬか喜びに過ぎなかったのだ。
 齢(よわい)を重ねると無理をした祟り(後遺症)は後で出てくる。
 炎天下の日射による体へのダメージが日曜日の翌々日になって出始め、ついには風邪の症状となり、とうとう二週間ほど体調不良に悩まされる羽目になったわけである。

 無論、イベントのせいではない。小生の油断であり無用心の結果なのである。
 無風快晴。横浜港を目前にする場所で潮風があってもよかったはずだが、当日はそれさえなかった。
 木立が点々とあるだけ。用心のため、パフォーマンスの合間を縫ってレンガ倉庫の建物内に入って涼むってこともありえたのに、カメラ小僧する小生は、とにかくイベントを見たかったこともあって、ずっと屋外に居たのだった。

 帽子の要は、実は前々から感じていた。
 昨年の夏から自転車通勤を始めた。
 それまではバイク通勤だったので、ヘルメットがあるし、合羽もある。雨の用心は万全である。
 が、自転車通勤に変わって、合羽はバイク時代のものを援用するとして、問題は頭。
 合羽にはキャップも付いているが、自転車で走ると、風で巻き上げられて、あっさり脱げてしまう。
 で、体は合羽で大丈夫でも頭や首の部分はズブ濡れになる。

 そうだ、帽子を入手して、合羽のキャップの上から被ろう。そうすれば雨にもほぼ万全になる(完全に万全ではないのは、合羽が十五年もので随所から雨漏りする! 中には買ってから四半世紀以上のものもある!)。
 さすがにバイク用のヘルメットは大袈裟過ぎる。

 ということで、先週の月曜日、他に用事がいろいろあったので(タクシーの勉強会などなど)、その帰り道、せっかくなので百貨店に寄り、帽子を買ってきたのである。

 実は、その前の日の日曜日、スーパーで帽子を入手していた。
 行きつけのスーパーで、ダメもとで帽子を探したけれど、なかった。店主に聞いたら、前はあったけど、売り切れになったというのだ。
 で、仕方なく夕食の材料などを買ってレジへ向ったら、店主が小生を呼びとめる。
「帽子、ありましたよ」と、野球帽タイプの帽子を手にしている。
「……」
 諦めていた小生、すぐに返事ができないでいる。
「ありがとうございます。幾らなんですか。」
 すると、店主は、これ、庇のところがちょっと汚れていて、売り物にならないんですよ。だから、これ、あげます」だって。
「えっ、いいですか」と言いつつ、小生、にんまり。

 その紺色で庇が真っ赤な野球帽を被って、翌l、月曜日、早速、通勤に使ったのは言うまでもない。

 しかし、天気の日はいいとして、雨の日はどうする。普通の生地の野球帽であり、防水ではない。野球帽を雨合羽のキャップの押さえ代わりに被ればいいようなものだが、首の部分とか、雨が吹き込みやすそう。
 
 それで、先週の日曜、勉強会など外出の用事が多かった日に、帰りに百貨店に寄り、ハットタイプの帽子を探し求めたのである。
 その数日前、カタログ雑誌が届いていた。その中に、透湿防水を謳ったハットタイプの帽子の広告があった。
 欲しいが高い。
 百貨店では、透湿防水のハット型の帽子を探したら、一種類だけ、あった(色は三色から選べた)。東レのエントラントという奴。
 ライダー時代、レインスーツでこの防水透湿素材のウエアには(そういえば、スキーウエアもだった!)長らくお世話になりました。

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→ 昨日の宵から夜にかけての頃。月影が清かだったので、小生の腕前では撮れるはずはないと思いつつも、カメラを向けてみたら、ちゃんと撮れていた。実は月影の脇には(画面からは外してあるが)街灯の明かりがあるから、余計、無理だと思い込んでいたのだ。間もなく、東京の空にも雲の塊が覆ってくる。夜半近くには、月影は雲に遮られて朧になっていた。

 帽子のコーナーにはさすがに女性用の帽子が多い。やはり、UVケア帽子などと、肌を守ることを意識した帽子もいろいろと農作業用のもあったっけ
 さすがに、自転車に乗る際に便利な顔全体をすっぽり覆うサングラス付きの帽子もあった。
 男性用は、ファッション性が華やかとはいかないが、それでも、用途を日差し避けに限定するなら、麦藁帽子とか麻素材とか、パナマ帽やカンカン帽などといろいろある。
 なかには、「高吸水繊維組込み水に浸して 気化熱で冷える、冷える日除けカバー付きHAT」という、冷却機能付き帽子って奴も。
 そういえば、つい先日、テレビで帽子の中にミニ扇風機が収められている作業用帽子がテレビで紹介されていたっけ(これは百貨店にはなかった)。

 ついでに、夏に向って、薄着になり、バッグを持たない男性としてはカメラや携帯電話などを収納するポケットに困る、ということで、ポケットが幾つも付いているベストも購入。
 これらの購入代金は、あるサイトの戻し金で賄った(これがあったから買えたというべきか)。

 木曜日は営業の日で、翌朝になると、雨がポツポツ降り始めてきた。
 かといって、合羽を被るほどではない小雨。

 このハット型の帽子が早速役に立って嬉しかった!

 帽子というと、子供か中年以上の人と相場が決まっている。若者は、ハンティング帽風なキャップを被る人や、野球帽を目深に被る人がたまにいるだけ。
 地球温暖化が進み、平均気温も上がっている。
 オゾン層の破壊も止まったわけではない。
 夏に向って、帽子の必要性は、老若男女を問わず、年々想像以上に高まっているのではなかろうか。

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コメント

私も昔はよく帽子を愛用しておりました。
野球帽のようなものがほとんどでした。
それが何時か、帽子を脱いだ後の髪型が気になって被らなくなりました。色気が出てきたのかな?^_^;
でも、今ではその髪も少なくなり気にする事も無いので(チョット寂しい)又被ろうかな?などと(=^・^=)

投稿: 吾亦紅 | 2007/06/25 10:35

吾亦紅さん、コメント、ありがとう。

帽子、小生も昔は野球帽オンリー。
二十歳頃からはライダーになったのでヘルメット。
ヘルメットを被ると、髪型がぐしゃぐしゃになる。
なので、フルフェイスではなく、ハーフタイプのヘルメットに途中から切り替えた(バイクもオートバイからスクーターに転向したのに伴って)。
帽子の困るのは確かに髪型。
頭の形にもよるけれど。

でも、今は頭髪も顔の日焼け、そして頭そのものを守るためにも帽子は必需品になりつつあると思えます。
一緒に、帽子(ハット)友達になりましょう!

投稿: やいっち | 2007/06/25 15:02

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