今日は自転車で…
今日は自転車で散歩…じゃなくって、自転車を駆って個人タクシーの勉強会の会場へ。
そう、小生、個人タクシーのドライバーになるべく、勉強を開始しているのである。
…というのは、ややウソがある。勉強会へ通い始めているだけで、まだ、勉強はやっていない!
→ 画像は、勉強会の帰り、とある運河に架かる橋の上から東京湾方向を撮ったもの。青色が冴えていた! 今、自宅で読んでいるミシェル・パストゥロー著『青の歴史』(松村 恵理/松村 剛 訳、筑摩書房)の引き寄せた僥倖なのか。
個人タクシーのドライバーになるには、勉強もだが、その前に資格を得るのが大変である。(個人タクシーになるための資格要件については、末尾にメモしておく。)
自宅から会社へはドアからドアで片道25分(正味20分余り)だけど、自宅から会場へは、それよりやや遠くて正味35分ほど。 まあ、距離的に絶好のサイクリングロードだった。
快晴無風と天気にも恵まれ、勉強会へではなく、何処か景勝地へでもツーリングに出かけたい気分だったけど、そうもいかない。
今回で勉強会は2回目。前回も自転車で行きたかったのだけど、雨が降っていて、断念。バスや電車を使ったので、繋ぎが悪かったこともあり、片道一時間余りを要した。
それを思うと、今回は夢のような快適なサイクリングができた。
今日の講習会の最初は模擬試験。
前回やったと同じものが出たのだが、この二週間、ろくに勉強しなかったことがモロに結果に出て、全く出来なかった。恥ずかしい。悔しい。
この秋に試験があるのだが、早い人は、春先から講習会に参加され勉強されていて、満点やほぼ満点の人も見受けられる。
講習会が始まったのは午後の一時過ぎだったのだが、三時を回った頃には眠気が襲ってきた。
実は、前夜、勉強会に行けるのが嬉しくて、興奮のあまり眠れなかった…。
というのはウソで、帰宅してからではブログを書く気力が湧かないだろうと、未明のうちにブログを書いたこともあって、寝入るの遅くなった。
その分、朝はゆっくり十一時過ぎくらいに起きればよかったのだが、ゆっくりし過ぎて講習会の開始に間に合わないと困ると思って、尿意で目が醒めた十時過ぎには起き上がり、洗濯をし、軽食を摂り、うだうだしているうちに正午を回ってしまって、まあ、要するに寝不足で学習会に出る羽目になったというわけ。
つまり、要領(それとも往生際?)が悪いんだね。
それでも、必死に目をこじ開けて、講師を睨むように見ていて(無理に目を開くと睨んでいるように、あるいは講師の先生方には、真剣に講義を聴いているように見える…かも)、なんとか五時過ぎまでコックリしないで聞き通すことができた。
パチパチパチ…。シーン。
しらけどりが飛んでいった!
真面目に勉強して当たり前だよね。
勉強会には、小生の会社の同僚も2人いるようで、挨拶を交わしたりした(前回は同僚が5~6人いたらしい)。 雑談していて、みんな試験に向かい、できるかなと不安を抱えていることを感じる。
それはそれとして、今日の模擬試験の出来の悪さは、勉強していないからだとはいえ、ショックである。
少しは心を入れ替え、勉強しなくっちゃ!
← 画像は、同じ橋の上から東京湾とは逆方向を撮ったもの。謎の現象を激撮?! …じゃなく、沈みゆく陽光をカメラがまともに受け、思いっきり逆光となってしまったのである。
「個人タクシー資格要件」について、下記サイトを参照する:
「東京都個人タクシー協同組合 渋谷支部 個人タクシー資格要件」(ちなみに、小生が通っているのは違う支部である。)
「個人タクシー事業者になるためには「新規の許可」を受ける方法と個人タクシーの許可受けている事業者から事業の「譲渡」を受ける方法の2つがあ」るが、小生は、「新規の許可」を受ける方法を採る予定でいる。
「基本的な資格要件」
1・年齢が、申請日現在で65歳未満の者。
2・タクシー等の運転経歴が10年以上の者。
3・過去3年間に道路交通法等の違反歴がないこと。
4・営業区域内(東京23区と武蔵野市、三鷹市)に1年以上住居している者。
5・住居から2キロ以内に車庫を確保出来る者。
6・開業資金200万円以上を有する者。
詳細を書くとさらに年齢その他であれこれ条件が違ってくるが基本的に上記だと思っていい。
難しいのは、「タクシー等の運転経歴が10年以上の者」もだが、「過去3年間に道路交通法等の違反歴がないこと」が案外と難しい。
日々、都内にあってドライブしているわけじゃない。あくまでお客さんの指示や目的によって乗車地や降車地、そしてルートが決まる。渋滞しているからとか、商店街で人が一杯歩いているからとか、迷路のように入り組んでいるからといって、私は嫌ですというわけにはいかない。
しかも、安全に着実に迅速にが大原則。事故や違反は論外。
そのほか、都内だと車庫の確保も困難だし、小生などは、「開業資金200万円以上を有する者」という条件で絶望的(言い訳にしかならないが、勉強する意欲が今ひとつ、湧かないのも、資金面で申請が頓挫する見込みが大だからだ)。
小生に付いて言うと、「ただし申請日以前継続して10年以上タクシー・ハイヤー事業者に運転者として雇用されて いる者で申請日以前5年間無事故無違反であった者」という条件に合致しているので、「地理試験が免除され」るという特典というか要件も満たしている。
試験には学科の試験もあるが、地理試験もあり、この地理試験が相当に難関だったりする。
都内を日々10年以上も走っているし、今更、地理が分からないなんてこと、ありえるの? と思われるかもしれないが、とんでもない。
小生がタクシー業界に身を投じ実際にドライバーとなったのは、95年の秋口だった。他でも書いたが97年の7月までは忙しい日々だった。新人で、まるで地理も分からないのに、文字通り東奔西走していた。
→ ミシェル・パストゥロー著『青の歴史』(松村 恵理/松村 剛 訳、筑摩書房) 「ギリシャ・ローマの人々にとって、青は不快な野蛮の色だった。現代では、青は、最も好まれる色として勝利を収めている。フランスの紋章学の鬼才・パストゥローが、古代社会から現代にいたる青の“逆転の歴史”を、聖母崇拝と青、フランス王家の紋章への青の採用、宗教改革以後の倫理規範と青、さらにはジーンズと青など、西洋史のなかの興味深いエピソードとともに鮮烈に描き出す」だって。小生も昔は、ジーニストだったのだが…。
あと数年、そんな状態が続いたら、営業区域内(東京23区と武蔵野市、三鷹市)そのほかについて、相当程度に通暁できたかもしれないが、97年8月から一気に不況に突入し、その後の規制緩和(という名の、台数の増加)もあって、以来、10年、タクシー業界は構造不況の荒波から抜け出せなくなっている。
小生も、昼夜問わず、似たような場所を走っているような気がする。
そうでなくとも、営業区域内(東京23区と武蔵野市、三鷹市)を隈なく走り尽くし知り尽くすのは至難のわざだ。
大抵のドライバーは営業の拠点を作り(ホテル、会社、空港、ターミナル駅、飲み屋)、その地点を軸にして営業している(無論、流しという営業スタイルを貫いている人も少なからず居る。小生も最初の二年は流しだった。悲鳴を上げるほど忙しかった)。
なので、その拠点からのルート、拠点地区の地理は詳しいが、営業区域内(東京23区と武蔵野市、三鷹市)全般を走り尽くし知り尽くしているということは(人は)、いないとは思わないが、ごく少数だろうと思われる。
とにかく、個人タクシードライバーとなるための地理試験は学科試験以上に鬼門とされているのである。プロのドライバーであっても、相当、本腰を入れて勉強する必要があるのだ。
幸い、小生は、地理試験は免除される要件を満たしているというわけである。
「個人タクシー資格要件」について、さらに詳しく知りたい方は、「東京都個人タクシー協同組合 個人タクシー資格要件」を最後まで読んでみて欲しい。
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コメント
ブログの本の画像のコメントに、「小生も昔は、ジーニストだったのだが…。」って書いている。
昨日、竹内まりあさんの新曲が披露された。その題名が、『Denim(デニム)』!
http://www.smile-co.co.jp/mariya/
嬉しい奇遇だ。大好きな竹内まりあさんの曲がこれからはまたしばしばラジオでも聴けるんだろうな。ホント、嬉しい!
投稿: やいっち | 2007/05/22 08:08