使えないタクシーチケット
「 使えないタクシーチケット」(5月17日)
昨夜、何処かの駅で乗せたお客さん、珍しく長距離の方だった。
それはいいのだが、目的地に着いて、支払いはチケット。
それもいいのだが、実はそれは弊社とは契約のないチケットだった。
チケットの裏側に契約している諸々の会社の会社名やマークや電話番号が列挙されているが、弊社は見当たらない!
(しかも、不気味なことに、電話番号からすると、名古屋のタクシー会社ばかり! ますます怪しいチケットかも、という思いが募る…。)
← 春の交通安全運動は5月20日に終わった。相変わらず自転車や子供、高齢者の事故が多いとか。白バイさんも大忙しだった?!
となると、会社は納金にそのチケットは認めない。現金で立替の形で(とはいっても、チケットの会社が払ってくれこその立替で、ダメなら、自腹!)ドライバーたる小生が1万円以上を納めることになる。
そういえば、駅のタクシー乗り場でお客さんが乗った時、口の中で「○△■は……」と独り言のように何か呟いていたが、チケットが使える(契約している)会社かどうかで、迷っていたのだろうと、あとで振り返ると思い当たってくる。
乗り場には、工事の関係もあり、空車は小生の車が一台あっただけ(実は、工事現場を囲う塀の向こうには他にも何台か空車があったが、乗り場からは死角だったのかもしれない。
つまり、お客さんは、乗れる時に乗らないと空車がいつ来るか分からないと判断し、乗っちゃえ!と思われたのかもしれない(あくまで推測)。
問題は、立替とは言うけれど、お客さん(の会社)が支払ってくれるかどうか、分からないということ。
そもそも、チケットには碌にチケットを発行してある会社名も、電話番号も書いていない。
チケットは、タクシー会社がチケットを発行している会社へその代金を示すもの(お客さんが乗ったという証拠の一つ)として示すのだから(両社の詳細は契約で双方共に了解しているわけだから)、電話番号そのほか、会社の詳細は書いてなくても構わない理屈なのだ。
但し、チケットを発行している会社のIDマークや略称のようなものが印字してある。
これが唯一の頼り。
今日(17日)の午後は、ネットでチケットに示されている会社のロゴなどを頼りに当該の会社を探し出し、窓口を見つけ、電話するという作業に一時間。
今はネットという便利な武器があるので、情報を探し出すのも、以前に比べると格段に楽になっている。
まだ、解決したわけじゃないし、肝心の担当者と連絡が取れたわけじゃないけれど、窓口が見つかっただけでもホッとする。
ホントの交渉は今日はできず(担当者が不在という理由で)、明日が勝負となる。
タクシー稼業をしていると、こんなトラブルの数々がいろいろある。事務が嫌でサラリーマンを辞めたのに、事務的な(事後的な)仕事って、何処までも着いて回るね。
[後日談:
17日は担当者は外出で帰社が遅いということで、18日(金)の朝に担当者から電話を貰えるという約束になっていた。が、約束の時間までには電話が来ず、やむを得ず不安の念を抱きつつ、会社へ。
金曜日の営業が終わって帰宅したのは、土曜日の7時過ぎだったか。留守電が入っている…ことを期待したけれど、ダメだった。約束は果たされなかった。
土曜日や日曜日は休業とパソコンの画面では表示されている。
結局、月曜日の朝(つまり、昨日の朝)、仕事へ出かける前に電話。朝は忙しいのだが、仕方がない。
と、思った瞬間、電話が!
お! 来た!
出ると、やはり、当該の会社の担当者からだった。ホッとする瞬間でもあった。
いろいろ話をしてみると、チケットの裏面に弊社の会社名その他が印刷されていないが、弊社とは契約をしているという。ドンドン、新規のタクシー会社と契約を結んでいるので、新しく契約したタクシー会社名の記載されていないチケットも出回っているという。
既に、そのチケット発行会社と弊社の経理担当者(課長)とは話が付いているというのだ。
嬉しさと、本当かなという疑心を胸に、電話を切る。
チケット(とレシート)を手に会社へ。会社の事務担当者に訊いたところ、確かに使える会社のチケットだという。
「なんで、窓口で使えるかどうか、聞いてくれなかったの」
→ 小生の担当車のメーター機器類。賑やかだ。
確かに、お説、ご尤も。
けれど、これには小生には何度も味わった苦い経験があるのだ。
つまり、過去、使えないチケットで納金しようとして、それはダメと撥ねられたことが何度もあったのだ。
しかも、ダメなので、自分で相手の会社と交渉してくださいとか何とか言葉で指示してくれるのなら、まだしも、何故か黙ってチケットを投げて返す。乱暴なのである。
確かに、使えないチケットを受け取った小生に落ち度があったのだろうが、何もチケットを投げ返す必要はないだろう!
そんな粗暴で無愛想な対応をうちの窓口で過去、何度もされているので、チケットの裏面に弊社の名前が書いてないことを確認した時点で、既に諦めムード。
自分でチケット発行会社と交渉すると腹を決めてしまったのである。馬鹿にされたような対応を自分の会社の窓口でされたくもないし、不快な思いを繰り返したくない!
事務担当者は、その時点で言ってくれればという。以前の担当者とは代わっているから、今の担当者は粗雑な対応は運転手たる我々に対してしないのだろうが、あまりに過去の不愉快な経験が重いのである。
事務担当者は、本社の当該窓口へ電話して、あれこれ交渉している。16日の営業のチケットは17日早朝の納金時に日報と共に納金しないと経理がややこしくなるらしい。
ま、あとは弊社の内部での遣り取りなので、今はその結果待ち。
タクシーチケットについて下記を参照:
「タクシーチケット対決」(「クレジットカードミシュラン」より)
「タクシーチケットの電子化サービス」
(本文は17日、後日談は今日22日記す)]
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コメント
よかったですね、使えるチケットで。
一万円も自腹なんて、痛い。痛すぎます。
しかしタクシー業界も、大変なんですね・・・・・。
投稿: RKROOM | 2007/05/22 23:35
RKROOM さん、コメント、ありがとう。
使えるチケットだったのは幸い。でも、まだ事務処理が残っていて、どうなるか、最終的な結果は出ていません。
とにかく、ミスは運転手が被る。公になったら会社が乗り出す。
過日、釣銭を間違え、5千円、損した!
5,060円の料金で、一万円札と60円を出されたと思ったので、五千円札とレシートを渡したんだけど、よく見たら、五千円札と60円だったの。
夜にありがちな間違い。運転手が少なく返すと、誤魔化したって言われるけど、多いと、お客さんは何も言わない。
サービスだと思っている?
お客さんもだけど、タクシードライバーも人間だってこと、分かってほしいな。
釣銭や何かで誤魔化すような<能力>と<無神経さ>があったら、違う商売をやっているよね。
投稿: やいっち | 2007/05/23 01:05