音楽と本を両手に夢の中
昨日の日記「崋山鳴動しても弥一は弥一」は、カテゴリー的には、読書拾遺(どくしょしゅうい)だったので、今日は音楽拾遺にします。
といっても、音楽にも疎い小生なので、最近あるいはこれから聴くCDの題名などを列挙するだけ。
列挙だけなら弥一(やいっち)にもできるんです!
→ ハープ奏者 吉野直子『NAOKO YOSHINO Best of Best』(Universal Music K.K)
昨日、土曜日はフルの休日。なので朝からのんびりムード。実際には秋に向けて勉強しなければならないことがあって、休日には勉強しなきゃって思っていたけど、いざ、休みの日が来ると、小生の怠け癖が出て、解かれた帯のように、ダラーリノラーリクラーリ。
午後は、張り切って、デュ・モーリエの「レベッカ」を読もうと思っていたのだけど、ブログの日記を書いたら、一気に疲れが出てしまって、居眠り仮眠惰眠転寝の繰り返しになり、面白いと思いつつ、ロッキングチェアーで本を片手に目を閉じている時間ばかりになってしまった。
まあ、これも善きかなである。
午後も遅めの時間になって、ようやく少し目が覚めてきたので、よし、今度こそ馬力を入れて、読むぞと思った……。ところが、そうだ、図書館が整理のためなのか、一週間ほど休館になってしまうこと(クリーニング店に用事があること、などなど)を思い出し、数十頁も読んだところで中断し、図書館へ。
前日、読了したばかりのドナルド・キーン著の『渡辺崋山』(角地 幸男訳、新潮社)と、すっかりお気に入りになってしまったCD「悠 Breathing Spaces ジャン・シャオチン」(パシフィック・ムーン・レコード)を返却し、代わりに何かCDを借りることにした。
← 宗次郎『宗次郎オリジナルBEST featuring voice』(featuring白鳥英美子/おおたか静流、Universal Music K.K)
本のほうは、デュ・モーリエの「レベッカ」その外があるので、一週間では到底、読みきれない冊数(と量)が確保されている。
なので、専ら、AVコーナーに屯(たむろ)してAVではなくCDを物色(AVコーナーなのだが、AVはない!)。
あれこれ迷った挙句、下記のCDを借りた:
ハープ奏者 吉野直子『NAOKO YOSHINO Best of Best』(Universal Music K.K)
宗次郎『宗次郎オリジナルBEST featuring voice』(featuring白鳥英美子/おおたか静流、Universal Music K.K)
内田奈織『HARP TO HEART~Love&Favorite Songs~』(TEICHIKU ENTERTAINMENT,INC)
ジャン・シャオチン(姜小青)「悠 Breathing Spaces 」(パシフィック・ムーン・レコード)
ハープ奏者の内田奈織さんのCD(2枚組)は、以前にも借り出したことがある。ラジオで彼女へのインタビューを聴いて、一気にファンになり、すぐに図書館で借りたことなどは、このブログでも書いたことがある(「内田奈織…森口博子…原田悠里」参照)。
ネットでひょんな何があって、再度、借りることは決めていて、これはラックから即、抜き出し確保!
繰り返し繰り返し聴いたものだったが、また、聴き浸ることになりそう。
生で聴きたいと願うけれど、今のところ夢だ。
→ 内田奈織『HARP TO HEART~Love&Favorite Songs~』(TEICHIKU ENTERTAINMENT,INC)
他になりを聴こうか。マリンバ-ヴィブラフォン奏者の三村奈々恵さんの「プラーナ」は見当たらないようなので、「ユニバース(Universe)」(ソニーレコード)にするかと思った(「車中では音楽三昧?!」参照)。
ところが、ハープ奏者のつながりというわけではないが、同じくハープ奏者の 吉野直子『NAOKO YOSHINO Best of Best』(Universal Music K.K)が目に飛び込んできた。
ラジオで聴いたことがあるかどうかも分からない。CDは初めてだろうから、せっかくだし、吉野直子さんのCDを選んだ。
2枚組もあるし、これで十分という思いもあったが、上記したようにすっかりお気に入りになってしまったCD「悠 Breathing Spaces ジャン・シャオチン」(パシフィック・ムーン・レコード)を再度、借りることにしたのだ。
宗次郎さんのCDは、前々から聞きたかったのだが、どれにするか迷っているうちに借りそびれてしまった。今日はたまたま棚に一つしかなかったので、オリジナルBESTと銘打ってあるし、これを選んだ。
← ジャン・シャオチン(姜小青)「悠 Breathing Spaces 」(パシフィック・ムーン・レコード) 拙稿「夢路にて古筝(こそう)から胡弓へと川下り」参照。
CDを選ぶに際しては、春日八郎とか三橋美智也とか村田英雄とか薬師丸ひろ子とか竹内まりあとか高橋真梨子とか中澤ゆう子とか西田佐知子とか(男性陣はともかく、女性陣はハスキーボイスに弱い!)ABBA(アバ)とかを借りたかったのだが、ラックには全く見当たらなかったのである。
全く、なのだ(ビートルズはテープを持っている!)。
小生の好みはマニアックなのか、それとも、あまりに平凡すぎて、みんな借り出されているということなのか。
本に付いては、昨日の日記「崋山鳴動しても弥一は弥一」に書いたように、今月中には読みきれないだろうというほどに借り出してある(そもそも読むのが遅い)。
だが、借りることが可能な冊数には余裕がある。
何を借りるという目当てはないのだが、書籍の棚を見て回る。当てがないときは、まずは物理か数学のコーナーへ足を運ぶ。名前は忘れたが、日本人の数学ライターの方の本を借りようか。結構、楽しそう。でも、車中では内容的に辛いか。
自然科学関係の棚のすぐ脇には、音楽や芸術のコーナーがある。
音楽関係の本を読みたい。
というか、音楽に浸りたい。曲を聴いて浸るのも好きだが、音楽に付いて瞑想に浸るのも好き。
音楽論も、作曲家らの自伝や伝記も随筆も嫌いじゃないが(それなりに読んできたが)、音楽を徹底して考えつくすような書き手には巡り会えない。
技術論を聴きたいわけではない。音楽の中に居ると感じさせてくれる論考。
→ ハズラト・イナーヤト・ハーン著『音の神秘―生命は音楽を奏でる』(土取 利行訳、平河出版社)
ショーペンハウエルの音楽論に勝る理論家(哲人)が世界のどこかに居てもいいはずなのに(彼の主著『意志と表象としての世界』は、違う方の訳で四回、読んだ。音楽論や数学論も含め際立っている。天才の洞察としか言いようがない哲学書だ)。
そんな憤懣に苛立っていたら、奇妙な本が目に飛び込んできた。
それは、ハズラト・イナーヤト・ハーン著『音の神秘―生命は音楽を奏でる』(土取 利行訳、平河出版社)である。
「波動・音・声・ことば―すべての生命は音調とリズムを表し、宇宙はハーモニーの法則によって動く。インド音楽の名手でもあった、スーフィズムの伝道者イナーヤト・ハーンが語る、音の神秘」だって。
小生、物事を神秘で片付けるのは好きじゃない。何でも神秘や奇跡やで説明するのなら、初めから話など聞いたって仕方ない。センス・オブ・ワンダーなら、小生は高校時代からの馴染みの感覚(拙稿「センス・オブ・ワンダー…驚き」参照)。
その感覚があるからこそ、身の程知らずにも哲学を志したわけだし、何があろうと、時にしんどい、曲がりくねった旅を今も続けられるのだ。
その意味で、上掲のような本は本来、好みからは完全に外れる。でも、窮鼠というわけじゃないが、他にめぼしい音楽の本が見当たらない以上は、まずは、これに当ってみる。
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