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2007/04/17

この木なんの木、気になる木、機、器

 今日は後日談を二つ。
 一つ目は、「ウンチク癖はウォシュレットじゃ流せない」について。
 二つ目は、<コブシ>か<ハナミズキ>か、について。

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← 「温水洗浄便座一体形便器の無料点検・修理に関するお知らせ TOTO」(TOTO

ウンチク癖はウォシュレットじゃ流せない」なる記事では、あくまで、温水洗浄便座であるところの「ウォシュレット」を話題にしている。
 確かに、「ウォシュレット(Washlet)とは、東陶機器(以下、TOTO)が発売する、温水洗浄便座の名称である」。
「ゼロックスする」が特定の会社の商品名であり固有名詞(の動詞的形態を採った名称)であるように(古い?!)、あるいは「ホチキス」がやはり某会社の商品名(固有名詞)であって、一般的な呼称としては「ステープラー」であるように、「ウォシュレット」もまた、「東陶機器(以下、TOTO)が発売する、温水洗浄便座の名称であ」り、一般的な呼称としては、温水洗浄便座なのだろう。

 が、あまりに「ウォシュレット」なる名称が普及し脳裏にこびりついてしまったため、頭の中に温水洗浄便座を思い浮かべると、「他社製の同種のものも含め」その名前は「ウォシュレット」がまず浮んできてしまうのである。

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→ この木なんの木、気になる木。これが今日の二つ目の後日談の主。

 さて、上掲の雑文を書いたのは、15日の日曜日(話題を思いついたのは日曜日の未明)だった。
 すると、昨日16日になって、下記のようなニュースが飛び込んできた。車中でラジオから流れるこのニュースのあまりのタイムリーさに、小生、びっくり:
洗浄便座:発火発煙事故29件 18万台点検へ TOTO
 ニュース記事の全文は転記できないが、事柄が安全に関わることなので、一部を転記させてもらう:
住宅設備機器メーカー「TOTO」(北九州市)は16日、温水洗浄便座一体型便器「Zシリーズ」の一部で、タンク内部の電気基板が過熱し発火する事故が発生したと発表した。99年3月~01年12月に製造した18万559台を無料点検・修理する。同社は対象製品を使用している消費者にコンセントプラグを抜いて電話連絡するよう呼びかけている。
 連絡先は同社フリーダイヤル(0120・10・7296)。
 詳しくは、下記を覗いてほしい:
温水洗浄便座一体形便器の無料点検・修理に関するお知らせ TOTO」(TOTO

 さて、後日談第二弾は、それこそ小生のお尻に火が…じゃなく、小生の顔から火が噴くような恥ずかしい話。
 それは、「こぶし咲き…白き花に目も眩(くら)む!」の中の、まさにテーマである<こぶし>の画像を巡って、である。

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← 疑惑の焦点となった木。この木なんの木、気になる木。12日に撮影したもの。

 小生、確かに文中では、「白木蓮」ではなさそうだし、「辛夷(こぶし)」なのだろうかと、疑問符を付している。
 が、十中八九の思いで、「辛夷」なのだろうということで記事を書いている。
 が、コメント欄などに、これは「花水木(ハナミズキ)」なのではという指摘を戴いた。
 
 小生、何が弱いって、植物の名前に弱い。さらに言うと、道端などで見かけた植物の名前をさらっと言ってくれる方に弱い。尊敬してしまう。
 植物、特に綺麗な花に気を奪われ、心優しいつもりでいても、その花の名前の一つも分からないようでは、愛情不足なのではないか、草花が好きってのは眉唾なのではないかと、自分のことを思ってしまう。
 まあ、花は花であり、草であって、名前ではない。名前は人が勝手につけたものに過ぎない。大切なのは、そこに咲き、そこに生きている命なのだ、名前なんかじゃないと言うこともできなくはない。
 でも、人間として花や草を愛でているのだ。他の人が、先人がどういった思いを篭めて、あるいはいろんな経緯(いきさつ)があって名前が付されてきたはずなのだということを思うと、やはり、名前は多少は知っておきたいもの。

 さて、小生、その木を<辛夷>と勝手に(でも、断定しきれず、一応は疑問符を付しながら)決め付けていたが、実はやはり、ご指摘にあったように、「花水木」だった。
 
 東京など関東は、昨日は冷たい雨が降っていた。しかも、風が吹いていて、地方によっては荒れた天気にもなったという。
 そんな中、営業の際、ちょっと休憩を兼ねて、同じ公園へ行き、その木に咲く花を確かめに行った。
こぶし咲き…白き花に目も眩(くら)む!」のコメント欄にあるように、「花水木でしょう。花芯が特徴的」というのを確かめに行ったのである。
 
 公園に着き、その木の真ん前に車を止め、傘も差さず(持ち合わせていなかった)、疑惑の木のもとへ。
 すると、なんと、その木の幹には名札が貼ってあるではないか。
 堂々と「ハナミズキ」と銘打ってある。

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→ 「明治時代、東京からワシントンにサクラを贈ったお礼としてアメリカから来た木です。白~微紅色の大きな花がさきます」などと書いてある。「ハナミズキ」という字の大きいこと!

 ギョエー、である。
 言い訳をするなら、12日に撮影した時は、まず、車を止めた場所が違っていた。最初、公園の角にある公衆便所に行き、その足で天気もいいし、お花さんでも愛でようかな(実を言うと…、もっと正直に書くと…、公園にはお子さん連れの若奥様方がたくさん、居られた、その方々に目が奪われていた、奥様方の撮影をしたかったのが本音だったのだ)と、車へ向う道すがら、疑惑の木の傍へ行ったのだ。
 つくづくと眺め、何枚か携帯していたカメラで撮影。
 
 つくづくと眺め、が、呆れる! ちょっと反対側に回れば、名札が木の幹にこれみよがしにぶら下げてあったじゃないか!
(きっと、公園の奥様方に目も気も奪われていたのに違いない。気もそぞろだったのであろうよ!)

 さらに追い討ちのような事実も発覚している。
 画像に付した「明治時代、東京からワシントンにサクラを贈ったお礼としてアメリカから来た木です。白~微紅色の大きな花がさきます」だが、小生、この事実に付いて以前、ラジオで聴いたことがあり、ブログでもメモっているのである:「ハムレットとスミレとオフィーリアと

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← ハナミズキにもっと近づいて、花を大きく撮ろうと思ったが、雨風のせいで、花が揺れてやまない。なんだか、涙雨で曇ったような画像になってしまった。

 この日記の中で、某サイトからの引用の形で、このように書いている:

「1912年(明治45年、大正元年)、東京市からアメリカ・ワシントン市へ3,000本の桜苗木が送られた。それから3年後の1915年(大正4年)、桜の返礼としてアメリカから東京市へ白花のハナミズキ苗木40本が贈られてきた(その後、ピンクのハナミズキも贈られた)。」というものだった(「北信州の道草図鑑」の「ハナミズキ(花水木)」なる頁より)。
 東京市からとあるが、当時の東京市長はかの尾崎行雄だった。アメリカのワシントン市とあるが、ポトマック湖畔に桜並木が誕生したのは有名な話。

 コメント欄に戴いたご指摘のように、まさに「花芯が特徴的」である。

 さて、ハナミズキ(花水木)が東京の並木として少なからずあると知って、そのあと、都内を走っていると、白っぽい花の咲く木は全部、花水木に見えてしまった。まだ、辛夷だって咲いているはずだろうが。

 振り上げたこぶしは、誰も見ていないところで、そろーり、そろーりと降ろす。
 でも、間違いは間違いである。
 あやふやなことを書いてしまった。申し訳ございません。
 ああ、情けなや!!

(追記?)<こぶし>…。この話題に関連するわけではないが、昨日は、林家正蔵 (9代目)のニュースが流れた。
 そう、脱税(申告漏れ)で追徴課税されたという事件:
正蔵 申告漏れ「どうもすいません」(スポーツニッポン) - goo ニュース」:

 落語家の林家正蔵(44)が、襲名披露興行で受け取った祝儀の一部について、約2200万円の所得隠しを東京国税局に指摘されていたことが16日、分かった。05年までの3年間で総額約1億2000万円の申告漏れがあり、約4500万円を追徴課税された。正蔵は同日、都内で緊急会見を開いたが「よく分かりません」と繰り返すばかりだった。
 所得隠しが明るみに出たきっかけは、自宅の地下室にあった空の祝儀袋で、東京国税局は、これらについて悪質な隠ぺい行為と認定。「地下にオーディオルームがあって、手ぬぐいや扇子と一緒に入れておいた。パーティーに来られなかった人から頂いた分で、祝儀袋を捨てるわけにもいかないので」と弁明した。

 かなり性質(たち)の悪い所得隠しだ。悪質!
 彼、落語家としての才能に疑問符があると小生は思っている。バラエティタレントとしてだって、才能があるとは思えないし。
 さて、そんな林家正蔵の前名は林家こぶ平
<こぶし>から<こぶ平>ってのは、ちと、無理があるかな。

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