事故現場明日は我が身と思えども
[以下、4月24日朝の日記を転載する。前日の夜半過ぎ、営業中(実車)、事故現場の傍を通りかかった。発生して間もないらしく、事故処理車やパトカーなどは来ていたが、救急車は未だのようだった。タクシー業務に携わっているということもあり、事故現場の傍は営業のたび、必ず何箇所かで通り過ぎる。明日は我が身ということもあり、自戒の念も篭めて、日記を書いたのだった。同じ日に三度も続けて書いているのは、それぞれの日記(記事)にコメントを貰ったから、コメントへのレスでこのような形になっている。一部、手直しした。さすがに事故の様子を写す画像はない!]
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「死亡(?)事故現場!」
●(2007年04月24日 08:56)
渋滞。また、工事渋滞か。
違う。赤色灯が見える。事故だ。
カーナビに渋滞情報が出ないってことは、起きて間もないってことかもしれない。
段々、近づいていく。
案の定だ。警察の事故処理車やパトカー。警察官が注意喚起用の赤い発炎筒を路上に並べている。
車同士なのか…。
いよいよ事故現場の真横付近。
すると、路上に人の体が。
即死なのか、それとも起き上がる余力もなかったのか、仕事中でお客さんが乗っておられたこともあり、確かめられなかった。
そもそも、車同士の衝突(接触・追突)なのか、それとも車とバイクが関係するのか、車と環七を無理に渡ろうとした歩行者との事故なのかも、分からなかった。
渋滞でノロノロと走行しているが、止まるわけにも行かず、見ることができたのはほんの一瞬。
けれど、路上に目を剥いたまま、ピクリともせず仰向けに転がっている若い男性の光景が小生の目に焼き付いてしまった。
警官が路上の男の顔を覗き込んで声を掛けているような。
路肩付近にタクシー。
タクシードライバーが呆然といった表情で立っていて、(事情聴取なのか、それともたまたま事故を目撃したのか)立会いの警察官に説明を求められているようだった。
まだ、救急車が来ていない。
あの男は命に別状はなかったのかどうか、分からない。
そういえば、タクシー業を始めて間もない頃に宅配ピザの若い男の子が路上に転がっているのを観たっけ。即死だったみたい。タクシーと宅配バイクとの右直事故。
タクシーの運転手は呆然と立ち尽くしていた。
小生は、このとき、曲がり角で衝突時のガリッというような音を聞いている。
気のせいなのかどうか、ああ! という声を聞いたような気がするが、定かではない。
その後、どれほどの事故を見てきたろうか。一寸先は闇。一瞬の油断も許されない。それが路上という戦場なのだ。
●(2007年04月24日 12:25)
「一寸先は闇。一瞬の油断も許されない。それが路上という戦場なのだ」って自分で書いておきながら、街中の美女や綺麗な風景なんかを(一応、信号待ちの間に)捜し求めたりする。
緊張も大事だけど、心を遊ばせておくゆとりも必要だからなんて言い訳して。
事故現場には仕事柄、大概の人よりは目にする機会が多い(はず)。幸か不幸か、事故直後で救助や交通整理が必要な状況には未だ遭遇していない。
その自失呆然なのか、それとも気を失ってしまっているのか、その相手に向って警察官や関係者が声を掛ける光景は横目で見たことが何度となくある。
事故で気も動転している人の傍で冷静に対処できるか。
ただ、小さな事故だけど、自分が事故の当事者になったことがある。とにかく会社に電話し、その指示の下、やるべきことをやる。
そんな経験があることが、もっと大きな事態に際し生きるかどうか、分からない。
例の「特急車内で女性暴行=誰も通報せず」って奴。いざ、自分がその場に際会していたらどうだったか。勇気を振り絞れたか、冷静に状況を読み対処できていたか、心もとない。
でも、そのいざという時に人間性が露見するんだね。
(文中、「事故で気も動転している人の傍で冷静に対処できるか」などといった話題が唐突に出てくるのは、事故の日の日中、「特急車内で女性暴行=誰も通報せず、36歳男逮捕-大阪」といったニュースが流れ、「犯行の一部は乗客の目の前で行われていたが、誰も制止したり通報したりしなかった」ことが問題になり、この件がテレビやラジオなどのマスコミのみならずネットでも話題になっていたからである。(アップ時に追記))
●(2007年04月24日 23:46)
今は場末の町に住んでいるけど、以前は都心の国道沿いの団地に住んでいた。眼下に国道一号線(第二京浜国道)、そして清正公交差点。
昼間は仕事で不在だから分からないけど、夜、それも夜中になると、突然、ドーンとかガシーンという音が聞こえてくる。
音というより、響きと振動のような。
ああ、またやったなと思って、真夜中にベッドから這い出てベランダから眼下を覗いてみると、案の定、事故。ほやほやの事故。 湯気が上がっていたりする。
何故か、そこは当時、事故多発地点だったのだ。
夜中に事故処理の一部始終をずっと眺めていたことが何度、あったことか。
交差点の道路標識・信号機・植え込み・カーブの具合そのほかの要因があって、事故多発ポイントって決まっているようだが、かの箇所もその典型的な一つだったようだ。
(その後、多分、90年以前だったか、信号などのタイミングが変更され、一気に事故が減った!)
親なればこそですね。親の心、子は知らず。自分のこと以上に心配でしょうね。思えば、小生、ライダー生活が四半世紀以上。随分と親に心配をかけてきたような。
でも、そうはいっても、子供は子供で自分の世界を生きていくしかないんだけどね。
世の中、いつになっても、心配の種は尽きないってことでしょうか。
参考(?):
「小生、事故の当事者となるの巻(1)」
「小生、事故の当事者となるの巻(2)」
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