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2007/03/02

春雨を待ちわびる日々花粉症!

 例によって月初めは索引の日、先月一ヶ月の小生の収穫一覧表を供する日である。
 と言いつつ、3月1日には、「クラスターなき世の中で暮らしたい!」なるクラスター爆弾を扱った記事を書いてしまった。その前夜にラジオで聴いた内容が深甚なもので、メモ書き程度に終わろうと、印象に鮮やかなうちに書き残しておきたかったのだ。
 同日の夜には、タミフルの問題もラジオで特集されていたので、両方ともメモしておいた。
 タミフルは、厚生労働省が1日になって徹底的な聞き取り調査を行なうことを決めたという情報があった。
 タミフルを備蓄するという政府の方針の是非が問われるだけに、政府の腰が重かったのも分からないではないが、ことは人命に関わる問題であるだけに、しがらみに囚われることなく調査してもらいたいものだ。
 インフルエンザは海外では安静第一が基本だという。
 日本は、風邪でもすぐに薬やお医者さんに頼ってしまう。これって悪い癖、安易な習慣なのではなかろうか。
 まず、安静を保ち、自分の体に免疫力を養うことが肝要に思うのだが、小生の考えは古いだろうか。

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→ 「剣幸/槇村レイ役」(「東海テレビ | 美しい罠」より) 

怪談は封印したの怖いのよ」(「白いドレスの女2007/02/01
「夢うつつ気づかぬうちの月替わり」(索引 2007/02/02
「あれこれとくねり捩(よじ)って書いてきた」(ミミズにオシッコ 2007/02/03
「妖怪に容喙しての要悔悟」(妖怪…幽霊? 2007/02/04
「「あれは夢ではなかった」のこと」(2007/02/05
「「あの場所から」書いた」(2007/02/06
「何想う今日は北方領土の日」(2007/02/07
「水鳥の戯れしごと我もけふ」(左 時枝 2007/02/08
「鼓聴きハナ肇から藤舎花帆へ」(2007/02/09
「オノレにはドーミエていたキホーテか」(オノレ・ドーミエ 2007/02/10

 さて、「3月2日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗かせてもらうと、今日という日にもいろいろある。
 でも、思いっきり小生の関心事に的を絞って若干の人物を採り上げるだけに留める。
 
 今日は、我が富山が生んだ宝塚の男役スターであり、且つ、今も役者さんとして現役で活躍されている方を紹介しておく。
 それは、「剣幸(つるぎ みゆき)」さん。
 詳しくは、「剣幸 - Wikipedia」を覗いてもらうとして、彼女、1954年3月2日生まれということで、年齢も同じなら、誕生日も僅か数日しか違わない(学年も当然、同じ!)。
 学校も、富山県立富山工業高等学校ということなので、通学路が交差する可能性はありえたわけで、あるいはどこかで擦れ違ったことがあるかもしれない。
 まあ、美女と野獣なので、有象無象の小生など眼中に入らなかったろうけど、小生は彼女を見たことがあるなら、見惚れていたに違いない!

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← 『美しい罠完全版第1部前編DVDボックス』(ポニーキャニオン)

 彼女の活躍ぶりについては、ファンの方ならご存知であろう。
 ただ、昨年放送された剣幸出演の「美しい罠」のDVDが発売されたことだけメモっておく:
東海テレビ | 美しい罠


「建国も温故知新で意義新た」(紀元節 2007/02/11
「春近し道行きせしは車にて」(キャメロン・ディアス 2007/02/12
ジョルジュ・ルオー…骨太の詩情溢るる絵画かも」(2007/02/13
「マノンなら煽られし挙句地の果ても」(マノン・レスコー 2007/02/14
「あれこれとブログ綴ってこれからも」(ブログ事始 2007/02/15
「立川流つまるところは火と水と」(真言立川流 2007/02/16
馬込文士村…あれこれと思い秘めての散歩かな」(自転車散策 2007/02/17
自転車のある日々半年目」(2007/02/18
「「愛のルビコン」アップ」(2007/02/19
「歌舞伎の日阿国の踊りベリーに見ん」(2007/02/20

3月2日 今日は何の日~毎日が記念日~」からはもう一人だけ、採り上げておく。
 それは、今日が命日であるドイツ文学者の高橋健二氏。
 小生ならずとも、小説好き、特にドイツ文学(や哲学)に関心を持たれる向きには、その訳業の成果に随分とお世話になった方である。
 繰り返し読んだ、『荒野のおおかみ』(新潮文庫)を初めとした、『ヘッセ詩集 』や『車輪の下』『デミアン』などのヘッセ作品。『世界文学をどう読むか』(新潮文庫)も二度ほど読んだことがある。

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→ 『荒野のおおかみ』(新潮文庫) サラリーマン時代、三度も読んでしまった。何故、繰り返し読んだのか、自分でも分からない(画像は、「Amazon.co.jp 通販サイト」より)。

 『ゲーテ詩集』も、高校時代以来、いろんな方の訳にお世話になってきたが、学生時代は高橋健二氏の訳本だった。『若いヴェルテルの悩み』も、高校時代に初めて読んで以来、三度ほど読んだことがあるが、これは誰の訳だったのか、覚えていない。

 今度、調べてみて、ちょっと懐かしかったのは、高橋健二も訳されている、ヴァルデマール・ボンゼルス作の『みつばちマーヤ』という作品。
 といっても、小生が読んだのは、小学生の低学年の頃で、一体、誰の訳なのか、まるで記憶にない。
 が、「みつばちマーヤ」という名前は脳裏にずっと残っていたようで、ある時期(若い頃!)に好きだった人の名前の頭文字がMだったこともあり、彼女の絵を記憶を辿りつつ描いてみて、その絵の脇に「マーヤ」などと勝手な愛称を添えたものだった(恥ずかしいことに、その絵を彼女に見せてしまった)!

「鳴雪や今宵は湯婆も知らず暮れ」(内藤鳴雪 2007/02/22
「夢にてもいざ鄭和の大航海」(2007/02/22
「土井さん、「超新星発見」から定家のこと」(土井隆雄/藤原定家 2007/02/23
「雨の日の猫の仕草に目をとどめ」(雨猫 2007/02/24
「ホラなのか島清の言悲しかり」(島田清次郎 2007/02/25
野見山朱鳥…ただに見る死して滾れる赤と火と」(2007/02/26
オルフェ…目と耳と古今東西駆け巡る」(長編を読む 2007/02/27
お寺の鐘が鳴ると胸が疼く」(チャイム 2007/02/28

 小説家繋がりで、「3月2日 今日は何の日~毎日が記念日~」からあと一人だけ採り上げておくと、D・H・ローレンスも今日が命日である。
 小生はD・H・ローレンスの作品が好きなのかどうか分からないが、そのわりには、「息子と恋人」は一度だけだが、『チャタレイ夫人の恋人』は二度三度と読んでいる。

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← シルビア・クリステル主演『DVD  チャタレイ夫人の恋人  ヘア解禁版』(メディア・ス-ツ) 映画版は観ていない。シルビア・クリステル主演の映画「エマニエル夫人」は観たけどね。

『チャタレイ夫人の恋人』を初めて読んだ時の感想は、ガッカリだったような。
 やはり、Hな、そう過激な性描写を期待していたから、期待はずれに終わったのだ。無理はない。
 二度目だったかに読んだ時は、妙に興奮した。設定に痺れたのかもしれない。
 今は、面倒なので、この小説の面白さ、というより、D・H・ローレンスという人物や、彼の思想のユニークさについては、「松岡正剛の千夜千冊『チャタレイ夫人の恋人』デイヴィッド・ロレンス」にレクチャーしてもらおう。
 面白いよ!
  

 月初めに索引を設け始めて久しいが、今日、初めて気がついたことがある。それは、小生には無精庵としてブログが「徒然草」「サンバ館」「方丈記」の三つあるのに、索引を作ってきたのは、「徒然草」だけだということ。
 なんという迂闊さ!
 なので、せめて、今月から、「徒然草」以外のブログについても、索引を(ここ「徒然草」の索引頁に)作っておくことにする。

番外:
あれは夢ではなかった」(2007/02/05
あの場所から」(2007/02/06
「幽  霊」(2007/02/09
「酔 漢 賦(迷言篇)」(2007/02/09
「酔 漢 賦(県名篇)」(2007/02/11
コノカイワレワァ~」(2007/02/14
「ヒトはいかにして人となったか」(2007/02/17
「酔 漢 賦(鳥名篇)」(2007/02/20
最近の駄洒落ネタ」(2007/02/22
「猫と扇風機の思い出」(2007/02/25
「酔 漢 賦(花名篇)」(2007/02/27
「酔 漢 賦(河川名篇)」(2007/02/27

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コメント

私も昔昔――中学生の頃――、
高橋健二訳でヘッセをたくさん読みました。
「春の嵐」「クヌルプ」「デミアン」「秋の徒歩旅行」などなど。
(かつてはヘッセも人気作家でしたね?)

高橋訳で言えばヘッセだけでなく、ゲーテや、
それにケストナーの少年少女向けの諸作品も。
(特に「五月三十五日」)

――ところでタミフルにせよクラスター爆弾にせよ、
日本の政府や官僚の対応には怒りを禁じえません!(少少興奮気味)。

投稿: ゲイリー | 2007/03/02 09:58

ドイツ文学者で高橋氏というと、高橋健二氏と高橋義孝氏が若い頃から親しんできた方。フロイトやカフカ、マン、ゲーテは高橋義孝氏の訳のお世話になってきた。
ただ、今更ながらに情けなく思うのは、訳書ではない彼らの本をほとんど読んでいないこと。
解説文で少しだけ。

タミフル、備蓄計画を強化するという国の方針が打ち出された。
不思議なのは、新型インフルエンザに効くのかという点。だって、新型インフルエンザって新型だから在来の薬が有効のはずがないじゃないかって、素人は思ってしまうのだが。

やはり、ここが参考になる:
「タミフルはインフルエンザを治さない(健康と医学:インフルエンザ) - 科学ニュースあらかると - インフルエンザ,タミフル」
http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1251548

気になるのは、従軍慰安婦問題での安倍首相ら一部の連中の発言。「強制の証拠ない」だって!
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070301-00000217-jij-pol
そりゃそうだ。終戦直後に関係者が証拠隠滅を図ったのだから、見つけ難いのは当然。
こんなことを言っているようじゃ、日本国内はもとより、中国や韓国、アメリカから総スカンを食らっちゃうよ。
安倍首相らは、どこまで恥知らずなんだろう!
これじゃ、美しい日本なんてありえない!


投稿: やいっち | 2007/03/03 08:45

「タミフル服用後の負傷事例、厚労省が分析せず」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070322-00000012-yom-soci
3月22日21時54分配信 読売新聞


 インフルエンザ治療薬「タミフル」を巡る問題で、服用後に転落・飛び降りなどの異常行動をとりながら死亡に至らなかった負傷事例15件について、厚生労働省が分析していなかったことがわかった。

 同省はこれまで、タミフルと異常行動の因果関係について「否定的」との見解を示していたが、その判断に負傷事例が生かされていなかったことになる。

 辻哲夫次官は22日記者会見で、「今までの報告を分析し直し、新たに判断をやり直す。『否定的』との見解は、今後変わるかもしれない」と述べた。

 同省によると、転落・飛び降りなどの異常行動による負傷事例は、未成年11件、成年4件。これ以外の死亡事例8件については、専門家が分析を加えるなどしていたが、負傷事例は担当者が副作用情報の一覧表に目を通す程度だったという。

投稿: やいっち | 2007/03/22 22:52

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