あれこれとくねり捩(よじ)って書いてきた
[テーマは、ミミズ(漢方薬としての)かな。相手がミミズだけに、焦点が定まらん!]
小生、いろんなタイプの話を創作している。
ただ、最近、何故か<ボク>モノを書く機会が増えているので、小生の人品もそのようなものだと思われがちである。
実際には、「無精庵方丈記」のカテゴリー欄を見てもらったら分かるのだが、<ボク>路線、<オレ>路線などなど、それなりに多彩(?)な作品群を書いてきている。
← 中村 方子著『ヒトとミミズの生活誌 歴史文化ライブラリー〈31〉』(吉川弘文館)
ボク路線に限ってもいろいろ。
小生の幼い頃(ボクと自称していた頃)のほのぼのとした思い出話を書いたかのような作品群の延長で、「ボクの金閣寺」とか「花火大会の夜に」、あるいは「メロンの月」などがこうした作品ということになろうか。
「雪人形」や「兄ちゃんの姫始め」「いつか来た道」などは、この子がそのまま育っていったら、危ない奴になるのだろう、あるいは碌でもない奴の幼い頃ってのは、こんな風だったのかもといった趣向の作品群である。
一方、「銀箭(ぎんぜん)」や「筍 の 家」などのように、ボクである当人にはミステリーなのだが、大人になってみれば、笑い話でしかない、ヒョウキン路線の作品群も結構ある。
ミステリーやサスペンスそのものではないのだが、タクシーモノで「行く先は何処」などは虚構ではなく実話(風)なのだが、読み物としては楽しめる(?)かも。
特に、「今日も走るぞ! ここは何処?篇」などはタクシードライバーの実感が如実に描かれていて、興味深いかも。
タクシーモノなのだが、小生としては異色のサスペンス調路線なのが、「白いドレスの女」だろうか(本作品を読むには、「無精庵徒然草 白いドレスの女」が参考になる…かも)。
いずれにしても、掌編(長くても一分ほどで読める創作作品)は、この数年で300個近く書いてきたので、自分でも全貌を把握できないというのが正直なところ。
(体力気力が充実したら、機会があれば、好きな長編に挑戦したいのだが。)
「浪曲「みみず医者」(弥一版)」
さて、これは小生の創作ではなく、たまたまラジオで聴いた、聞きかじった浪曲を、翌日だったか、曖昧で頼りにならない自分の記憶をなぞって書いてみた浪曲作品。
その意味で異色中の異色かもしれない(「無精庵徒然草 寒月」参照)。
ところで、この「みみず医者」は、ミミズ(の干物、あるいは煎じた粉薬)が、薬になるという漢方の話が前提になっている。
一方、ミミズにオシッコをかけるとチンチンが脹れるという話を幼い頃に聞かされた記憶を持つ殿方は多いのではなかろうか(多分、淑女方は、噂などで漏れ聞いたことがあるかもしれない)。
どうしてミミズにオシッコをかけたらチンチンが脹れるのか。
あるいはお袋(母親ら)の脅しに過ぎないのか。
そんな四方山話で某サイトがちょっとだけ盛り上がった。
そうした話で盛り上がるのは、結構、あるようで、ネット検索してみたら、例えば、「人生ハイ&ロー みみず目がけて放尿するとチン○腫れる」なる頁が見つかった(ブログ「人生ハイ&ロー」)
→ 中村方子著『ミミズに魅せられて半世紀』(新日本出版社)
ミミズにオシッコ関連の雑談というと、大よそ、このブログの本文やコメント欄にあるような話で尽きている。さすがに本文の最後に書いてあるようなことは、出なかったが。
怖いというと、コメント欄の最後に「1めーとるほどのみみずがいるとか… たしか食用で」というのがあった。
そういえば、テレビでそんな話題を見聞きしたことがあったような。
そんなミミズが目の前にいたら怖い!
なのに、食用にしている!
人間って、なんて逞しいんだろう!
小生などは、生まれ育ったのが(兼業)農家であり町と自称しているが実質、農村だったこともあり、オシッコなどの排泄物は貴重な肥料である。
なので、ミミズにオシッコをかけるのは勿体無い。尿意などは、ちゃんとポットン式トイレで済ますように。肥溜めに溜めて、肥料にするという農村ならではの実用的な配慮もあったのでは、なんて想像もしてみたことがあるが、やや難がありそう。
思い返せば、田舎の我が家にも昔、立派な肥溜めがあって、ガキの頃だったか、肥溜めから必要な分を樽(?)か桶に掬って、肩に天秤棒のようなもので担いで運んだ親の姿を幾度となく見かけたことを懐かしく思い出す。
今は、とっくに埋め立てられ、そこには梅や松が植えられていて、嘗てはそこがそんな場所だったことなど、気づきようがなくなっている。
← 中村方子著『ミミズのいる地球 大陸移動の生き証人』(中公新書)
「ミミズは食用になるのか」そのほか、ちゃんとした知識は都会伝説に惑わされないためにも仕入れておいたほうがいいかもしれない。
「香杏舎ノート 『 ミミズのハンバーガー 』(シリーズ第71回)」が詳しい(ホームページは、「香杏舎ヒガサクリニック」)。
ネットサーフィンしていたら、「給食の残飯をみみずに与え、みみずのオシッコを肥料にして野菜を育て、その野菜が再び子どもたちの口に入る」といった「目の前で循環を体験できる環境教育プログラム「みみずプロジェクト」」を展開していることを知った。
「神戸市会議員・井坂信彦 みみずプロジェクト実践校」である。
なるほど、合理的でエコだ。
ミミズは不思議な生き物だ。
「第十一話巨大みみず」なんていう頁などが参考になる。
宣伝になるが、小生には、「蚯蚓(ミミズ)鳴く…はずないけど」なんてブログ記事(季語随筆!)も書いたことがある!
そう、「進化論で有名なダーウィンだが、彼は終生、ミミズの研究に関心を抱き続けていたことは知られている」のである。
愛すべき生き物「ミミズ」!
それにしても、「浪曲「みみず医者」(弥一版)」の元ネタを知りたい!
[これ以下は全くの余談。
多分、ここまで読む人は稀だろうし、こっそり書いて置く。
あくまで虚構作品のネタ話としてのメモだよ:
小生がガキの頃、近所の兄さんに遊んでもらうことが多かった。
或る日、兄ちゃん曰く、
「みみずせんびきって、いんだぞうーー」と。
「みみず…せんびき? 何、それ?」
兄ちゃんはニヤニヤして黙っているだけ。
ボクは気になってならない。何たって、兄ちゃんのあのニヤ付いた顔!
うちに帰っても気になっているボク。
薄々、母ちゃんに訊くような話じゃないと気づいていたはず。
でも、天邪鬼だったボクは、母ちゃんに訊いてしまった。
「カア、みみずせんびきって、何?」
母ちゃんは、一瞬、顔が引き攣った。
けど、一言。
「ミミズで線引きなんてできるはずないでしょう!」
そうか、って、ボクは母ちゃんの迫力に圧倒されるだけだったっけ。
(文中の「カア」というのは、小生がガキの頃の母の呼称)]
[「日テレ衝撃 病気に耐えきれず…大杉君枝アナ自殺背景」:
大杉君枝さんのファンだった小生には、彼女の自殺はショックだった。彼女が病魔に蝕まれ苦しんでいた。若すぎる死だ。黙祷!]
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