夢うつつ気づかぬうちの月替わり
早いもので今年も一ヶ月が過ぎてしまった。残すところ、僅かに十一ヶ月!
うかうかしていると、あっと言う間に年を越してしまいそう!
寒波が来襲しているとか。東京でも雪が降るかどうか。
→ 30日の午前、毛布を干そうとベランダに出たら、庭の端っこに動くものが。観たら、スズメ…。が、スズメもいたが、他の鳥も。何という名の鳥なのだろう。
月初めということで、索引・目次作成は、本来は昨日のはずだったが、うっかりしていて他の記事を書いてしまった。昨日から二月だということに考えが及ばなかったのだ。
歳月の移り変わりの速さに付いていけないということでもあるかもしれない。
そういえば、「口先の謹賀新年情けなや」なる日記を読んでもらえば分かるが、正月一日(元旦!)、既に小生は田舎(富山)にて梅の開花に遭遇していたのだった!
(なお、「題名」(テーマ 日付)」は、いつもどおり。太字がテーマを表している。)
「口先の謹賀新年情けなや」(目次・索引 2007/01/01)
「詠み人の知らぬ歌にぞ思い込め」(秋川雅史「千の風になって」 2007/01/02)
「初詣太田神社で決まりです」(初詣 2007/01/03)
「マンの山のぼりつめても鍋の底」(「黒い森」 2007/01/04)
「漱石やグールド介しマンにまで」(2007/01/05)
「芋銭さん牛久の魑魅を愛しけり」(小川芋銭と住井すゑと 2007/01/06)
「美と醜と相身互いの深情け」(カール・ローゼンクランツ「醜の美学」 2007/01/07)
「印象は百聞に如くはなし」(ドビュッシーとラヴェル 2007/01/08)
「松瀬青々…淋しさを青山に見る薄道」(2007/01/09)
「安藤百福…我あるは即席麺の賜物さ」(2007/01/10)
← 31日、皇居脇を通りかかった。バックミラーに写るのは皇居のはずだが…。デジカメを構える小生もチラッと。
年初来のハードな営業日程も、今週で終わりである。週末は、一ヶ月の疲れが出てグロッキー状態になるのは必定。
読書のほうは、ゆっくりのんびり楽しんでいる。ほとんど常に何かしらCDを聴きながら…というか、夢うつつの境を彷徨いながら。
車中では、新書をということで、久しぶりに阿部 謹也氏の著作で、『日本人の歴史意識 ―― 「世間」という視角から ――』(岩波新書)なんて本をちびりちびりと。
「歴史好きだといわれる日本人だが,その一方で歴史意識の欠如が問われることも多い.日本人にとって歴史とは何だろうか.これまで世間という視角から日本社会・日本人を論じてきた著者が,西欧社会と比較しながら「世間」を歴史的に分析して,日本人の歴史意識を考える.歴史研究の総決算として書き下ろされたもの.」だって。
最近は日中に付いては、本を読めない程度には営業がやや忙しくなっている。なので、なかなか読み進められないが、ま、ゆっくり楽しめばいい。
同氏は御存知のように、昨年秋口に逝去されている。その際に、何か読んで感想を綴る形で小生なりの冥福を祈りたいと思っていたのだが、怠慢もあって、今頃になってしまった。
日本中世史学者・網野善彦との対談も所収となっていることもあって、『中世の再発見』を借りようかと思ったが、車中には単行本は持ち込めないという情けない理由もあり、「世間」を学の俎上に載せることに好奇心も湧いて、本書を手にしたのだった。
→ 31日の最初の休憩(仮眠)を青山公園脇で。散歩したかったけど、眠気退治が先決だ!
「上村一夫…劇画なる世界に焦がれ戯画に生き」(2007/01/11)
「ロッシーニ…オペラのためのソナタなり!」(2007/01/12)
「マン世界エヒョー挿話に垣間見る」(2007/01/13)
「図書館へ行こう!」(創作 2007/01/14)
「2007年リベルダージ New Year Party (1)」(2007/01/15)
「2007年リベルダージ New Year Party (2)」(2007/01/15)
「2007年リベルダージ New Year Party (3)」(2007/01/16)
「2007年リベルダージ New Year Party (4) 」(2007/01/17)
「百年の風流夢譚に愉悦せん」(深沢七郎 2007/01/18)
「ポー世界迷路の渦に呑まれしか」(エドガー・アラン・ポー 2007/01/19)
「ピアノの音は悪魔の囁き」(創作 2007/01/20)
← 31日の夜、芝公園脇で信号待ち。東京タワーを撮ろうとしたが失敗。その代わり、思いがけず月影が写っていた。
自宅では、昨日、ロ-ワン・フ-パ-著『ヒトは今も進化している―最新生物学でたどる「人間の一生」』(調所 あきら訳、新潮社)を読了した。
過日(というか今も)テレビで食品のダイエット効果についてのやらせ番組があって世上を騒がせたが、本書は、生物学(進化学)の観点から人についての最新の知見をあれこれレクチャーしてくれていて、面白かった。
折を見て感想くらいは書いておきたいのだが。
→ 31日の夜半過ぎ、都内某所でお地蔵さんと遭遇。小屋に収まっていて、地元の方に愛されているのだと分かる。千羽鶴の束が幾つも!
無論、『集英社ギャラリー 世界の文学 (9) フランス4』を自宅(ロッキングチェアーに体を沈めつつ)で読み続けている。
カミユやサルトルは読み終え、今はジュネ(泥棒日記)に取り掛かっている。優れて美しい文章だ。しかも、甘ったるい、情緒的で感傷的な意味でではなく、ある種の形而上的感覚に溢れた詩情に満ちているのだ。
学生時代には看取しきれなかったものを今だからこそ感じ取りつつ読めていると自覚する。
来週からは、いよいよセリーヌの「なしくずしの死」に取り掛かることになる、かも。
寝床に入ってからは、『オーランドー ある伝記』(川本静子/訳、ヴァージニア・ウルフ コレクション、みすず書房刊)をこれまた牛歩で読んでいる。
ウルフは凄い。感想文は書けそうにないが、ま、そんなことより読むことを楽しむのが先決だ。
さて、今月も創作掌(編を4つほど)を試みたい。何しろ、今年のノルマは掌編を50個なのだ。
楽しみつつ、虚構の境を彷徨っていくのだ。
← elmaさんのブログ「自分磨き日記」で、或る日「いい日・・・いい仕事ができますように・・・」という記事を読んだ。文中に掲載されている朝焼けの画像に負けじと、1日の未明に撮ってみたけど、どうも電線が多い。邪心の多さを物語っている?!
「ボクの金閣寺」(創作 2007/01/21)
「ぬりかべを透かしてみても壁のあり」(カミユ「異邦人」 2007/01/22)
「美に焦がれ醜に嵌って足掻く日々」(アウトサイダー・アート 2007/01/23)
「モディリアーニ…ムンクあるかと見つめおり」(2007/01/24)
「天神とウルフつなぐは弥一のみ」(菅原道真/ヴァージニア・ウルフ 2007/01/25)
「ヴァージニア・ウルフ……クラゲなす意識の海に漂わん」(2007/01/26)
「愛のファンタジア(リベルダージ新年会番外編)」(2007/01/27)
「会うことの叶わなざりしをただに知る」(ウィリアム・ブグロー 2007/01/28)
「草城の句境を知らず人は過ぎ」(日野草城 2007/01/29)
「ブグローの官能の美の徒(ただ)ならず」(ウィリアム・ブグロー 2007/01/30)
「雪降る日待てど暮らせどこんものか」(雪やこんこ… 2007/01/31)
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コメント
「都内某所でお地蔵さん」-民間信仰の感じが出ていて良いですね。オーストリアの谷の町で見かけるバス停のような感じを思い出します。
投稿: pfaelzerwein | 2007/02/02 05:03
おはようございます、やいっちさん!
オーオー、まったく同じ構図!
邪心が多いというより、電線が多いのだと思います。今までは、電線が入らないように撮っていたのですが、ある写真家(森山大道だと思ったのですが)は、むしろ積極的に取り入れていたので、まねをしてみました。
朝焼けはいいですよね。このような日は、一日中晴れていて、澄み切った空!このごろは、6時でもこのような光景を見ることができますね。
元気に頑張りたいものですね。
投稿: elma | 2007/02/02 05:44
pfaelzerwein さん、こんにちは。
小生、仕事柄、都内各地をめぐりますが、神社仏閣もいいけど、こうしたひっそりした存在が気になってならない。
特にお地蔵さんはその謂れなど知りたくてならなくなります。
一番、地元に身近な存在だと思うし。
投稿: やいっち | 2007/02/02 09:23
elma さん、おはようございます。
この構図、この光景に出会った時、ふと、elma さんの写真を思い出し、思わず撮ってみたのです。
もう少し、そう、十分ほどタイミングが違っていたら、もっと素敵な朝焼けを見れたかな。
電線って、不思議な存在。妙な生活感とか現実感、そして何故なのか分からない情感さえ漂ってきますね。
我が心もこのように澄み切ってくれたらと思いますが、まあ、それが叶わないからこそ、朝焼けが美しく感じられるのかも?!
投稿: やいっち | 2007/02/02 09:26
今日は。私のブログへコメントありがとうございました。こちらを伺ったら冒頭の小鳥の写真に出会いました。
<何という名の鳥なのだろう。>とのこと。
今、手元の野鳥図鑑(保育社刊)陸の鳥①で調べたら、P114に出ている「ツグミ」のようですよ。
解説には、『ヒタキ科 24cm。ムクドリ大の茶褐色の鳥。頭部の方が暗色になる。白い眉紋、白い喉、あごに暗褐色縦班の縦列がある。腹面に黒い胸の帯や脇にぼたぼた班がある。… 動き 地上性。二足とびでで、大幅にはねていく。… 住みか …雪の中では人家の果樹や、ゴミ捨て場にもやってくる。 分布 ほぼ、日本全国に現れるが、特に本州中部、北部に多い。 季節 冬鳥。10月下旬から5月頃まで
鳴き声 ケッツ・ケッツとかクワックワッと鳴く。』とありました。
小鳥は可愛いものですね。私の庭先にも今は、山雀(ヤマガラ)やヒヨドリ、春には雉の夫婦がやってきます。
投稿: 蛾遊庵徒然草 | 2007/02/02 12:07
蛾遊庵徒然草さん、情報、ありがとう。
なるほど、ツグミなのですね:
http://www.tbs.co.jp/seibutsu/zukan/bird/htmls/bird_29.html
「秋に渡来したときには林で群れになり木の実を食べるのが見られることが多い。冬になると群は分散し、農耕地、公園、川原、干潟など開けた場所で地面を歩きながら落ち葉の下などのミミズや昆虫を捕ることが多くなる」というけれど、我が庭にミミズや昆虫がいるのだろうか。気になります。
投稿: やいっち | 2007/02/03 07:18