「あれは夢ではなかった」のこと
この連休は情けないことに、ひたすら寝て過ごすだけで何もしなかった。
まあ、一ヶ月余り、小生にはハードな営業日程が続いたので、多少はそうなるかもと思ってはいたが、まさかこんなにグロッキー状態になるとは想像の外だった。
日曜は我がサンバチーム(あるいはクラブ乃至はエスコーラ)であるリベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)の練習の場(スタジオ)へ赴くつもりでいたが、起き上がる気力は湧かず。
← 2月2日の午後、我が車は首相官邸近くの交差点で信号待ち。
スタジオへ、といっても別に小生、性根を入れ替えて練習に参加しようと思ったわけではなく(思うだけなら、常に思っているのだが)、一月の14日に催されたリベルダージ主催の新年会の様子を映したDVDを予約していたので、それを入手するためなのである。
(DVDは、一般の方も予約すれば入手は可能である。実に盛会だった。見る価値は十分にある!)
無論、できれば、練習の場の熱気を少しでも吸い込んでおきたいという願望もあったのは言うまでもない。
ああ、スタジオへ行きたかった!
寝て過ごす…。
小生の場合は人とは違って、睡眠障害があるので、下手に寝ても疲れは取れない。
というより、むしろ寝起きの時が一番、体が疲れている。
体を騙し騙し寝ているような状態に陥らせるわけである。結構、しんどい。
なので、ベッドに入るのも躊躇われる。というより、怖いというほうが正直なところ。
連休に限らず、翌日が休日となると、ロッキングチェアーに体を埋めて過ごす。もう、ベッドへ移るのも面倒になってしまい、本を持っても二頁も読まないうちに妄想の世界に突入し、気がつくと、ロッキングチェアーで夜明かしということになっている、それが常態に近いのである。
さて、日曜日の、あるいは夜も明け始めた月曜日の朝方だったか、何か夢を見た。
小生は記憶力には皆目自信がないが、実際、夢もしばしば見ているらしいのだが、目覚めた瞬間に、その目覚めという現象が一個のトンカチであって、夢という豆腐をあっさりとグジャグジャに潰し去ってしまうのだ。
→ やはり2月2日の午後、芝公園近くを通りかかると、東京タワーの威容が。撮るしかないね!
そんな中、月曜日の午後、小生が勝手にファンになっている某サイト(ブログ)の日記(「天使とサンバ!」おーゆみこ希望的観測日録」)を読んでいた。
数日分をずらずらと遡りつつ読んでいく。
そして、2007年01月25日の「悪夢…?」という日記に至った。
この日記では、「(前略)それをやたらと細かく覚えているのである」とあるし、「で、目覚めて、ぐっっっったり した気分だった」…、そして、「いったい私は何を怒っているのだろう。どうもなんだか、実生活で、解決されていない微妙な怒りがあるように思えてならない。」で締め括られている。
この日記を読んで、ああ、そうだ、「実生活で、解決されていない微妙な怒りがあるように」というのは、分かるなーって思っていた。但し、小生の場合、性格が鈍なので、怒りというより、吹っ切れない何かがモヤモヤと蟠(わだかま)っていると言うべきかもしれない。
その瞬間、といっても、正確にはどんな瞬間だったか分からないが、とにかく日記の中の何かの記述を読んでいる最中に、忘れ去ったか、あるいは粉々に粉砕され尽くして、思い出すはずのない、先ほどの夢のある場面が脳裏に浮かび上がってきたのである。
(以下は、おぼろげながら思い出されてきた夢の記憶のこと。曖昧な記述なのは容認してもらいたい。)
それは、テレビの画面に我がチームの面々が(但し顔見知りは一人だけだった)演技している様子が映し出されているのだ。
直感的にチームの全員が出演していると分かっている。
が、幽霊会員であるとはいえ、小生だってチームのメンバーである。
パレードやイベントには参加しないが、応援は勝手ながら自分なりにやっているつもりなのに、そのテレビに映るようなイベントが我がチームにあったことを(夢の中の)小生は全く知らないのである。
仲間外れの感。
ああ、我がチームには、それなりに顔見知りの人もいるし、その人まで小生を度外視して、あの華やかな応援ぶりを繰り広げている。
応援。そう、誰か有名な人が出演していて、その応援ということで何か特設のスタンドにチームの面々が体を寄せ合うようにして、やや窮屈な姿格好で踊ったり演奏したり演技しているのだ。
ダンサーだけではなく、バテリア陣(打楽器隊)の面々も、普段ならダンサーしか背負ったりしない羽毛の山に埋もれている。ほとんど、オレンジ色か黄色の(これらがチームカラーである)羽根しか見えないほどで、その海の中に顔が垣間見られるという感じなのである。
が、小生だけは、ここにいる。ただ、テレビを見ている…。
← 夜には六本木の飯倉片町交差点で信号待ち。せっかくなので東京タワーを撮る。
せっかくだからというわけでもないが、実際に観た夢の場面というわけではないが、その感覚を掌編に仕立てておいた(これを転んでもタダじゃ起きないって言うのか?!)。記憶力には断然、自信がないので、実話ではないのは勿論だが、観た夢そのものでもなく、あくまで創作として読んでもらえたらと思う。
創作として尻切れトンボに終わっており(やや強引に終わらせており)我ながら纏まりがないのは自覚しているが、幾分は実際に観た夢の記憶に引きずられていて、純粋に創作そのものに仕立て切れなかったのである(と弁解しておく)。
ということで、今日、午後、自分でも訳が分からないままに書き下ろした掌編である:
「あれは夢ではなかった」
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コメント
DVDは弥一さんはどうやってご覧になられますか?
DVD専用機か、それともネットか。
この記事とは関係ないのですが今パソコン、ビスタが話題ですね。
一日一時間くらいしかネットをやらない僕は必要ないですが、文章書いたり弥一さんには必要なのではと。
あと「週刊現代」アンケートで、教育基本法改正に愛国心が盛り込まれた問題で弥一さんの母校は「日本人として大切なことだと思う」と賛成の意向を示していますが弥一さんはこの問題にどう考えられますか。
投稿: oki | 2007/02/05 22:08
ビスタは話題のようですね。でも、そのメリットが分からない。
おカネも掛かるし、当分、無縁かも。
我が郷里は保守王国の風土。
公共工事でも、落札率が未だに95%を超えている。
つまり、明らかに談合がまかり通っている。
でも、富山の警察は(警察に限らないけど)、検察も建設業界も、役人も、みんな地元の偉い人たちと仲良しだから、摘発は夢のまた夢。
愛国心が良しとされるのも、現状を批判するような、国や役所や与党の政治家を批判するような、批判精神溢れる人間に育ってほしくないからなのでしょう。
地方のことは地方にって、そんな実情を思うと先行き、真っ暗です。
投稿: やいっち | 2007/02/06 01:08