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2007/02/08

水鳥の戯れしごと我もけふ

 小生、富山生れのものだから、自然、テレビでもラジオでも(その外のメディアであっても、そう、ブログなどでも!)、富山関係の情報だと、つい、小さな耳をダンボにして見入ったり聞き入ったりする。
 先々週だったか、某ラジオ局で富山出身の数少ない女優である風吹ジュンさんが出演されていた。曲がりなりにも仕事中ということもあり、聞きかじることも侭ならなかったが、贔屓目を差し引いても好きな女優さんなので、声を聴けただけでも嬉しかった。

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← 6日の夕方近く、羽田空港の帰り、某所で小憩を取った。すると、暮れ始めた運河越しの夕景が綺麗で、つい、パチリ。画面では見づらいが、川面には水鳥たちが一杯。いいなー、一緒に泳ぎたいなー…。

 7日、火曜日は、NHKラジオでやはり富山出身(富山県朝日町)の女優である左 時枝さんの話を聴く機会に恵まれた。
 言うまでもなく、五年余り前に亡くなられた名優の左幸子さんの妹さんである。
 左幸子さんについては、訃報の形で、簡単な一文を綴ったことがある:
左幸子さん、死去
[今更ながらに、左幸子さんは偉大な女優だったのだと痛感する。彼女の輝いていた時代の活躍ぶりをその一端なりとも映像で見ることができた自分は恵まれていたというべきだろう。

 さて、この小文の中で、女優の風吹ジュンさんについて、以下のように書いている:

 風吹ジュンなどは、今は演技派としてそれなりの存在感を示しているし、小生の好きな女優の一人になっているが、デヴュー当時は歌手だったんじゃなかったろうか。
 何処かの場末のラーメン屋さんで、彼女が歌番組でアイドルっぽい格好で歌うのを見たことが一度だけある。
 あまりに歌が下手なので、富山県人として恥ずかしく、ラーメンが不味くなったことを覚えている。あれなら音痴の小生のほうが代わって歌いたいくらいだった…。
 記憶違いじゃなければ、歌詞も間違えていたような。いや、歌詞を忘れて口パクしてたんだったかな。でも、今は活躍しているから、いいんだけど。

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→ 同じ場所を方角を変えて。これも東京の一部なのである。

 非常に失礼な物言いなのは別にして、彼女の歌手デビューについて、文句やら不満めいたことを書いている。この件については、先々週だったか、ラジオでも当の本人が語っておられて、それなりの事情があったことが分かった。折を見て、失礼なことを書いたことのお詫び方々、彼女に付いて書きたいと思っている。
 文中には、室井滋さんらの名前も挙げている。彼女らに付いても、応援の気持ちも篭めて何かしら綴ってみたいものである。]

 さて、今日は、左 時枝さんの話を聴く機会に恵まれたので、せっかくなので、若干、メモしておきたい。
 といっても、仕事中のことでもあるし、仮に聞き入っても大半は聞き逃してしまう小生である。
 可能な限りネットで情報を補いつつ、ということになる。

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← 上掲の画像をセピアにしてみた。

左時枝 - Wikipedia」で見ても、彼女に付いての情報は少ない。ちょっと寂しい。
 幸い、ネットでまさにジャストフィットする頁を見つけた:
北陸中日新聞 ふるさとよ! 4 今は癒やしの“舞台” 左 時枝さん (女優・富山県朝日町出身)」(2003年10月26日掲載)
 プロフィールは、「本名・額村多美子。1947年3月27日、富山県朝日町泊出身。泊小学校(現さみさと小)から泊中学校(現朝日中)に進み、東京都練馬区の中村中学に転校、藤村女子高校から東京女子体育大学に進学。小学6年の時、映画「荷車の歌」でデビュー。舞台のほか「子供がみてるでしょ」「俺たちの旅」などのテレビ作品、映画は「かあちゃんと11人の子ども」「釣りバカ日誌(13)」などにも出演。作品を引き締めるコクのある俳優として評価が高い。ここ数年は油絵も描き始めている」とある。

今は癒やしの“舞台” 左 時枝さん」の冒頭に、以下のようなエピソードが紹介されている。ラジオでもこの話が出ていた。彼女には印象的な場面だったのだろう:

 中学二年の夏、東京へ転校するときの光景は、今も目に焼き付いたままだ。
 列車は北陸線泊駅を離れた。すると、田んぼの中からいきなり同級生の一団が現れた。そして「さよならー」と手を振って見送ってくれた。北アルプスも日本海も遠のいていった。目頭が潤んだ。そして思った。
 「もう、ただじゃ帰れんぞ、一人前の女優にならにゃ」。同時に、決心はふるさとを帰りづらいものにした。

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→ 松の枝越しに同じ方角を撮ってみる。

 成功しないうちは郷里には帰れない…。
 姉の成功も見ているだけに、その思いは一層、強く、且つ複雑なものがあったろう。
 文中、方言の話が出ている。ラジオでそんな話があったかどうか分からない:

 冬に、『あら寒や、おちんちんかくちゃ(正座しようの意味)』とつい言ったものだから、クラス中が大笑いよ

 この方言は小生は知らない。ただ、正座というわけでもないが、富山(少なくとも富山市の一部)の方言に、「ねまられ」というのがある。
 例えば、お客さんが来たとき、下記のように言う:

 さぁ、さぁ、そんなとこにたっとらんと、あがって、ねまられよ。

 この「ねまられ」というのは、「寝られ…」という意味では毛頭ない! 「座られ」という意であり、あるいは「ゆっくりしていかれ」くらいの意味である。
 そういえば、小生、ガキの頃、お袋のことを「か」とか「か~」と呼んでいたが、自分では自分のお袋を「お母さん」と呼ぶのは恥ずかしいから、「かぁ」と呼んでいたのだと思い込んでいたが、実はこれもまた立派な(?)富山の方言の一つなのだと後年、分かったのだった。

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← 上掲とほぼ同じ場所。視点をちょっと高く。

(今回は深入りしないが、富山全般については、「県民性・地域性-富山県」を参照のこと。富山弁などについては、「嶋くん(水商売!)」が圧倒的な人気サイト。中でも、「富山弁変換マシ~ン(^^;) ~ver2.0~」は、試してみる値打ちがありあまるほど。楽しいかも!)

 またまた話が脱線しそう。
 左時枝さんは、左幸子さんほどに存在感のある名女優というわけではないが、味のある脇役女優などとして活躍してほしいと切に願っている。
 
 最後に、油絵に凝っているという左時枝さんなので、彼女の花の絵が観られるサイトなどを:
YMファッション研究所 左 時枝 油絵展
『左時枝油絵展』(朝日町立ふるさと美術館

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→ 上掲の画像と同じ。ただし、今度は白黒加工してみると…。

 ネット検索したら、左時枝さんの絵画への開眼、あるいは、女優業、もっと言うと、久しい悩みから吹っ切れた際の言葉だろうか、ちょっと気になる言葉が見つかった(「鹿島学園高校通信制ブログ 芸術に触れて心の豊かさを」より。「10月8日読売よむサラダ」からの引用らしい。):

学生時代は体育に明け暮れ、絵画などを見にいくこととには縁のないような生活だった。
ある時、モネの展覧会に行く機会があり、会場のたくさんの絵の中で、小さな絵の前から私は動けなくなる程の衝撃を受けました。その作品は、1本の細い木が描かれているだけの、たわいもない油絵でした。大地に根を張り、必死になって踏ん張っている弱々しい木の姿が、まるでそこにいる自分を映しているように思えてなりませんでした。1枚の絵と自分の心境とが重なることがあるなんて、初めての経験でした。

 文中の「ある時、モネの展覧会に行く機会があり」の「ある時」って、いつの頃のことなのだろう。気になる。


 題名……老婆心ながら、「水鳥の戯れしごと我もけふ」の「けふ」は、「今日」のことだよ。

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コメント

おはようございます、やいっちさん!

すてきな写真になりましたね。構図もいいです。
セピア調に変えたら、ほんとうに「黎明期」のような写真になりましたね。ブラボー!水のある風景・・・こんな都会の風景に出会ってみたいです。

投稿: elma | 2007/02/08 05:12

elma さん、コメント、ありがとう。
ちょっと写真で遊んでみました。
たまたま休憩で立ち寄った運河脇の公園だけど、時間が宵に近かったためか、いい雰囲気になっていた。寒くなかったし。
ホント、水鳥たちと遊びたかったな。

投稿: やいっち | 2007/02/08 09:08

風吹ジュンは富山の出身だったんですか。
京都とばかり思ってました。

そういえば昔むかし三ツ矢サイダーのcmに出てましたね。
当時の私の無垢な眼には、
cmの彼女が非常に新鮮に魅力的に映っていたことを想いだします。。

投稿: 石清水ゲイリー | 2007/02/08 10:49

石清水ゲイリーさん、コメント、ありがとう。
風吹ジュンさんは、富山出身で、京都育ちとなっています。
京都での学歴があるらしいのですが、あくまで公称のようで……。

調べてみたら、74年(73年とも)から三ツ矢サイダーのCM(大瀧詠一による作曲)に出ていたようですね:
http://kyoto.cool.ne.jp/ichimura/actress/jun-fubuki-others.htm
小生はすっかり忘れています。

>当時の私の無垢な眼には、cmの彼女が非常に新鮮に魅力的に映っていたことを想いだします。

若い頃の彼女は、それはもう、ね:
http://kyoto.cool.ne.jp/ichimura//jun-fubuki08.htm
(↑ これがお奨め!!)
http://www.unitika.co.jp/amuse/history/mascot/mas-h1.htm
ある年代からは演技力で勝負しているみたいだけど。

今、ネット検索していて思い出したのだけど、風吹ジュンさんがラジオ(J-WAVE)に(数日間)出ていたのは、映画「魂萌え(たまもえ)」の宣伝の意味もあってのことだったようです:
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/topics/20070202et05.htm

とにかく、左時枝さんや風吹ジュンさんら、富山出身の女優さんたち(男優さんも、歌手も、みんな)には頑張って活躍してほしい!

投稿: やいっち | 2007/02/09 07:45

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