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2007/02/28

お寺の鐘が鳴ると胸が疼く

 明治は遠くなりにけり、ではないが、小生にとって学生時代は遥か昔のことになっているような気がする。
 ひたすら懐かしいばかりである。
 まして、小学校や中学、高校となると、夢のようでもある。
 いろいろ脳裏に思い浮かぶことはあるのだが、ふと、思い出されるのは始業・終業時間を告げるチャイムの音。そして懐かしい馴染みのメロディ。
 この音は、学校の傍を通りかかったり、あるいはテレビのドラマで学校のシーンが登場すると、その雰囲気を醸し出すためだろうか、格好の小道具としてチャイムの響きがメロディと共に流れてくる。

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→ ミレー 「晩鐘」 「鐘の音色に合わせ、死者へ祈りを捧げる農夫婦。本作は、夕刻の畑で、鐘の音に合わせて死者のために天使の祈りをするように祖母から教えられた、ミレーの幼い頃の思い出から描かれたとされている」(「ミレー-晩鐘-」より)

 あのメロディには当然ながら原曲があり、曲名もある。
 さらに、作曲者も分かっている。
C&K Kompany」の中の「学校でお馴染みのあのチャイムはオルガン曲」によると、原曲はオルガン曲であり、曲名は「[Pieces de fantaisie pour orque Op.54/Carillon de West minster]...「幻想的小品 ウエストミンスターの鐘」であり、作曲者は「ルイ・ヴィエルヌ(Louis Vierne 1870-1937 )」なのだとか。
学校でお馴染みのあのチャイムはオルガン曲」では、この曲が戦後、日本の学校現場で採用されるに至った経緯と同時に、7分以上あるというオルガン曲も聴くことができる!

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2007/02/27

オルフェ…目と耳と古今東西駆け巡る

 日曜日、二週間ぶりに図書館へ。この頃、二週間に一度のペースになっているけれど、読書のペースが落ちているわけじゃない。
集英社ギャラリー 世界の文学 (9) フランス4』を延々と読み続けているだけのこと。
 前にも書いたが、「異邦人/壁/水いらず/泥棒日記/なしくずしの死/ル・パラス/ジン」が所収となっている中、「異邦人/壁/水いらず/泥棒日記」までは読み進め、現在、セリーヌの「なしくずしの死」に取り掛かっている。

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← 『集英社ギャラリー 世界の文学 (9) フランス4

 もう、セリーヌの世界にどっぷり! 学生時代の終わり頃だったか、古本の『夜の果てへの旅』(中央公論社版世界の文学)を読み浸った興奮と現在進行形で読む興奮とが二重奏となって波打っている。
『夜の果てへの旅』が大人となったセリーヌの絶望的な旅だとしたら、本書は、セリーヌの生い立ちを彼らしい破天荒な表現で描ききっている。
 それにしても、当初は三月末には1200頁余りの本書を読み終えるつもりが、ちょっと見通しが狂ってきたというか、四月一杯になりそう。
 ま、慌てる必要はない。
 数年前から、ある意味、敬遠していた長編小説への挑戦を始めたのだった。


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2007/02/26

野見山朱鳥…ただに見る死して滾れる赤と火と

2月26日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗いて、ちょっとびっくり。
 昨日付けのブログ「ホラなのか島清の言悲しかり」で採り上げた島田清次郎(1899-1930)は、1899年の今日26日に生まれたんだって。
 これは全くの偶然。
 島田清次郎のような悲劇の<天才>作家がいたこと、今では地元など関係者の間以外では忘れられた存在だということなどは小生、個人的に銘記しておくつもりである。

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← 横山大観《生々流転》(「東京国立近代美術館 所蔵作品展 近代日本の美術 特別公開 横山大観《生々流転》」より部分)

 余談ながら、小生の迂闊さを物語るものなのだが、島田清次郎は東京は白金台の明治学院に転校し、一時的ながらでも在籍していたことに、今、気づいた!

 明治学院については、我が敬愛する作家・島崎藤村が教鞭を取った学校であることもあって、仕事柄、都内を走り、明治学院の傍を通ることも少なからずある小生、直接の関係はまるでないにも関わらず、妙に気にかかるのである。
 その近くに小生が十年弱ほど居住していたのだった:
岡本綺堂『江戸の思い出』あれこれ
 だが、そうしたことだけなら、ほとんどこじつけの域を出ないかもしれない。
 実は、過去、好きな女性が……。
 あとは書けない!

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2007/02/25

ホラなのか島清の言悲しかり

[下記は、某コミュニティで昨日書いたコメント。ホラが話題になっていたので、ちょっとカキコしたのです。本日のテーマは、島清(しませい)こと「島田清次郎」]:

ホラかい? それは難しいね。 だってほら、法螺貝を吹くにゃ、肺活量が要る。 ホラを吹くにゃ、ユーモアと批評精神の両方が必要。 それにね、ホラを吹くって言うけど、本来は、ホラじゃなくってホウラだったんだよね。それが何故か音が略されてホラになっちゃった。

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← 地人会第99回公演 『島清、世に敗れたり

もともとは、「「法螺を吹く」とは「仏の説法」のこと」だったの:

つまり、遠くの人にも(言い換えると我輩のような凡愚にもってことだよ)説法が届くようにってことなの。
理想って、大概、実現しないから、理想を口にする人って、大抵、言行不一致でホラ吹きで終わる。
悲しいね。

小生思うに、最近の一番のホラは、安倍首相の「美しい国を作る」って宣言だね。そんな国、実現して欲しくない。ってか、無理。一つ(一人)の価値観や尺度で見て美しい国って、ヒットラーの発想だ。
安倍首相にユーモアがあるかどうかは分からないが、彼の宣言は、恐怖感を覚えさせる、とんでもないブラックホラだ!

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2007/02/24

雨の日の猫の仕草に目をとどめ

 最近知ったあるブログ(「惑星ダルの日常」)を徒然に読んでいたら、「雨猫」という奇妙な名称(題名)を見つけた。
降り始めた午後5時頃、雨粒は大きくなく小糠雨程度。だからでしょうか、茶トラの野良猫はいつもの植え込みで丸くなったままでした」に始まって、「雨の日の野良猫を見ると気持ちが寂しくなります」に終わる、何気ない、短い日記。

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→ 「連句・俳句季語辞典 十七季」(東 明雅、丹下博之、佛渕健悟 編著、三省堂)

 でも、猫好きな人なら、ああ、そんな風に雨降る日、屋外の野良猫を眺めたことがあるなって、ふと、共感・同感しつつ読む。
 昨日の営業は日中はずっと雨だった。信号待ちなどの際、折々路上に見え隠れする猫の影にしばし目を休める。

 さて、でも、小生、「雨猫」という言葉が気になってならない。
 どうも、言葉への偏執の気味が小生にはあるのかも。
 で、今日は、「雨猫」って何?

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2007/02/23

土井さん、「超新星発見」から定家のこと

 水曜日の営業中、ラジオから「宇宙飛行士の土井隆雄さん、超新星発見」というニュースが聞こえてきた。
 こういう話題には目のない小生、帰宅して早速、ネットで情報を確認。
AstroArts - アストロアーツ」にて、「宇宙飛行士の土井隆雄さん、明るい超新星2007aaを発見 【2007年2月20日 VSOLJニュース(169)】」というニュースを発見。

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← 堀田 善衞 著『定家明月記私抄』 (ちくま学芸文庫 )

「今年末にスペースシャトル「エンデバー号」に搭乗するJAXAの宇宙飛行士・土井隆雄さんが、超新星を発見しました」というもの。
 しかも、「土井さんは、天体観測が趣味のひとつです。2002年には、超新星2002gwを発見され、話題になりました。その土井さんが再び、超新星を発見されました。今回の超新星は、超新星2007aaと命名されました」ということで、ご自身、二度目(二個目)の発見なのである。
 上掲の頁には、「この超新星は、19.509日に山形県の板垣公一(いたがきこういち)さん、また19.643日に兵庫県の西はりま天文台の内藤博之(ないとうひろゆき)さん、飯塚亮(いいづかりょう)さんによって存在が確認されました」とある。

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2007/02/22

夢にてもいざ鄭和の大航海

 今、車中で読んでいる『日本史を読む』(丸谷 才一vs山崎 正和対談、中公文庫)がすこぶる面白い。
 本書に付いては既に何度か触れてきたが、今日も本書からネタを拾わせてもらう。

 今日は、「鄭和の大航海」である。

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→ ウィキ英語版より。鄭和に献上されたキリン

 コロンブスやバスコ・ダ・ガマなどによる大航海時代に先駆けてイスラム系中国人・鄭和(ていわ)によって、大航海時代の先鞭が付けられていたことを知ったのは、十年ほど前だったか。
 何かの本か雑誌で、それともテレビの特集でだったか、聞き及んだのだ。
 以来、気になっていたのだが、そのまま、いかにも小生らしく他の話題に掻き消されていった。

 しかし、昨夜、車中で上掲書の中で鄭和に<再会>したのだ。
 日頃、近所を、あるいはせいぜい営業の形で都内をうろうろするだけの小生、せめて想像の中だけでも大航海の旅へ雄飛したい!

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鳴雪や今宵は湯婆も知らず暮れ

[今日のテーマは、内藤鳴雪のこと (07/02/21 作)]

歌舞伎の日阿国の踊りベリーに見ん」で書いたように、昨日2月20日は「鳴雪忌」(別名、老梅忌)であり、俳人・内藤鳴雪の亡くなった日である。
 同氏については、メモ書きさえも試みたことがないので、一日遅れの記事になるが、ちょっとだけ触れておきたい。
 まあ、今日は和気清麻呂の忌日で、古代史好きな小生、和気清麻呂の周辺などを書こうとも思ったが、和気清麻呂については、「和気清麻呂 - Wikipedia」や「護王神社その2 和気清麻呂と道鏡事件 とんでもとらべる京都編:京都のお寺と神社」など結構、情報が多いし、今は新たな情報もないので後日を期す。


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← 『鳴雪自叙伝』(岩波新書)

 ただ、宇佐神託事件などで忠臣として祭り上げられる彼だが、「道鏡 - Wikipediaに見られるように、「(略)このような俗説には、称徳天皇の死をもって天武天皇系の皇統が断絶して天智天皇系の皇統が復活した事から、天智天皇系の皇位継承を正当化するために天皇と道鏡を不当に貶めているのではという指摘もある」ことだけメモしておく。
 ゴシップに満ちたような、こうした奇矯な事件の黒幕は、あるいは歴史の真相は藪の中なのだろうとは思う。

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2007/02/20

歌舞伎の日阿国の踊りベリーに見ん

[今日の主役は、出雲の阿国

2月20日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗く。
 今日もいろいろあったことを知る。
 採り上げたい人物も目白押し。
 たとえば、「多喜二忌」だという。「プロレタリア作家・小林多喜二の1933(昭和18)年の忌日。東京・赤坂で特高警察に捕らえられ、その日のうちに拷問によって虐殺された」日なのである。
 小生、この事実は知っていたし、虐殺された小林多喜二の写真も本や雑誌で幾度となく見たことがある。
 でも、29歳で亡くなったとは!

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→  阿国歌舞伎図(京都国立博物館・収蔵)の一部分(「日本一のかぶき者・出雲阿国」より)

 今日は、「鳴雪忌」(別名、老梅忌)である。俳人・内藤鳴雪の亡くなった日なのだ。
 彼に付いては、一度は正面切って採り上げたいと思いつつ、果たせないで来た。
 僅かに、「木の実植う」の中で、『鳴雪自叙伝』(岩波文庫刊)を読んだ時のエピソードに絡め、ついでの形で触れているだけ。爾来、2年を経ている! 忸怩たるものがある。
 俳人にはユーモアを解する人が多い(という印象を持つ)。漱石などその筆頭の一人だろう。内藤鳴雪も、本書を読んで、たくまざるユーモアとか大らかさを感じたものだった。
「東雲のほがらほがらと初桜」だけ、再度、掲げておく。

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2007/02/19

「愛のルビコン」アップ

愛のルビコン」アップしました!

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2007/02/18

自転車のある日々半年目

 目出度くも、あと数日で小生の自転車との生活が半年となる。
 正確に言うと、昨年の8月19日(バイクの日!)にバイク(スクーター)を手放したのである:
「馬橋パレード…オートバイとの別れ」(2006/08/19
 バイクの免許(小型)を取得したのが74年初で、取得後、即座に中古の125ccバイクを購入。

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← 2月13日、日の出桟橋でしばし休憩。桟橋に立つ。いきなり大型客船の威容が。シンフォニーだ!

 同年夏前には大型免許へランクアップ。夏、海へツーリングへ行こうとして個人タクシーに追突し、我が身は空を飛んだりして、初の事故を体験。
 爾来、バイク歴は、途中、数年のブランクを含めると、三十年以上になる。 
 600ccだった最後のスクーターを売り払い、そのカネの一部で自転車を購入。但し、東京は坂の町ということで、というより、自分の体力にまるで自信がなくて、電動自転車を通販で購入したのだった。

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2007/02/17

馬込文士村…あれこれと思い秘めての散歩かな

 別窓に、2月12日、快晴の下、馬込文士村の一つでもある「山王草堂記念館」などを自転車で散策したレポート(もどき)を載せている。

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→ この猫ちゃんの画像は、本文からピックアップ。

 例によって、本文と画像(写真)とは、懸け離れていることが多いが、まあ、小生のサンバレポートを一つでも覗いてみたことがある方なら、まあ、いつものことだと思うだけだろう。
 つまり、文章は画像のための背景であり、絵に対する地、というわけである。

 なお、画像は全てクリックしたら拡大する

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2007/02/16

立川流つまるところは火と水と

[本日の拙稿は、冗談の分かる人でないと、一読して誤解される懸念がある。真剣に駄文を読んで欲しい!]

 今週から車中で『日本史を読む』(丸谷 才一vs山崎 正和対談、中公文庫)を読み始めている。
 自宅では内容の濃いもの本が分厚く嵩張るもの、車中ではドアポケットにすんなり入るコンパクトな本、ということで、自宅では一月以来、延々と『集英社ギャラリー 世界の文学 9』を読み続けている(今、『マノン』で中断中だが)。これが解説を含めると1200頁以上で、読了は三月一杯になるかどうか。
 車中では上掲の『日本史を読む』なのだが、これがすこぶる面白い。

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→ 『日本史を読む』(丸谷 才一vs山崎 正和対談、中公文庫)

 途切れ途切れに読むことになるので、エッセイや対談を選ぶことが多いのだが、本書、あまりに面白く、仕事柄、車を流しておかないと売り上げに繋がらないのだが、つい、何処かの駅などに車を付けてしまう。
 そう、本書を読むために。
 謳い文句は、「日本史をどのように読むのか―。三十七冊の実にユニークな本の選択、その本を出発点にして世界を視野に入れた自由な発想、歴史と文学が融合した知の世界を展開する。古代から近代に至る時代の流れを見わたし、日本史の面白さを満喫させる歴史対談」だが、本書全般に付いての感想は、「オンライン書店ビーケーワン:日本史を読む「現代日本を代表する知識/教養人の二大巨頭による対談集」」に任せておく(まだ、百頁も読んでいないし)。

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2007/02/15

あれこれとブログ綴ってこれからも

 例によって、「2月15日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗いてみたら、冒頭に、「春一番名附けの日」とある。
 東京などでは、昨日14日に「春一番」が吹いた。律儀というか、ちょっと早まった感があるが、それでもお天道様も「春一番名附けの日」だと分かっていて、タイミングを合わせようとしたのだろうか。
 なにしろ、初雪よりも先に春一番なのだから、空だって調子が狂うというもの。

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← 蘇峰公園内にある徳富蘇峰縁(ゆかり)の「山王草堂記念館」にて撮影。書斎の様子。

 小生は既に、一昨年、「春一番」なる記事を書いている。昨年もだが、今年も春一番の頃となると、この記事へのアクセスが増えるが、この記事を書いたのは、「2005/02/24」で、実際には、23日に吹いたのだった。
(旧稿である「東風吹かば」へも例年より早く、一月の終わり頃からアクセスが増え始めている。)

 今日15日は「西行忌」でもある。
歌人・西行法師の1190(文治6)年の忌日」なのだが、「亡くなったのは旧暦2月16日であるが、願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月の頃の歌より、15日を忌日としている」とか。

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2007/02/14

マノンなら煽られし挙句地の果ても

2月14日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗くまでもなく、今日は、「聖バレンタインデー」…! じゃなく、少なくとも日本においては(且つ、クリスチャンではない方にとっては)「バレンタインデー」のほうがいいのかも。
 そう、わざわざ歴史を遡って「聖バレンタインデー」の物語を思い起こす物好きな人も、いないことはないだろうけど、稀なのは確かなのだろう。

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→ アベ・プレヴォ作『マノン』(石井洋二郎・石井啓子訳、新書館

西暦269年、兵士の自由結婚禁止政策に反対したバレンタイン司教が、時のローマ皇帝の迫害により処刑された。それから、この日がバレンタイン司教の記念日としてキリスト教の行事に加えられ、恋人たちの愛の誓いの日になった」の、その前段をチラッとは思うのもクリスチャンではないものであっても、無為とは思えない。
女性が男性にチョコレートを贈る習慣は日本独自のもので、1958(昭和33)年にメリーチョコレートカムパニーが行った新宿・伊勢丹でのチョコレートセールが始りである」とも書いてある。
 伊勢丹!
 小生、「バレンタインの日」なる季語随筆紛いの雑文を書いている。
 失恋の思い出など、綴ってみたりして。

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2007/02/13

ジョルジュ・ルオー…骨太の詩情溢るる絵画かも

[今日のテーマは、「ジョルジュ・ルオー」]

 昨日12日は祭日(振り替え休日)で、小生にとっても休日だった。仕事柄、祭日が休みとは限らない。予め会社が組んだスケジュールで出勤の日が決まってしまう。
 世間の人が休みの日に、それも日曜ならともかく、祭日に休むってのは、結構、珍しい。
 なんとなく、自分までが世間並みの普通の人になれたような、妙なこそばゆさを感じる。
 さて、快晴に恵まれた祭日(但し、振り替え休日なのだが)にやったこと(正確にはやったことと、やろうとして出来なかったこと)は二つある。

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← 弁天池を覗いたら、中州(?)で亀の親子だろうか、日向ぼっこしていた。

 一つは、念願の自転車を駆っての近隣散歩。
 昨年10月末以来のことだ:
カラスの森?!」参照。

 主な目的地は、大田区は山王にある弁天池で、案外と近かったので、足を伸ばし、徳富蘇峰縁(ゆかり)の「山王草堂記念館」(蘇峰公園内にある)へも散策に向った。
日本で最初の総合雑誌”国民の友”を発刊、続いて”国民新聞”を創刊し、ジャーナリズムの先駆者と言われる徳富蘇峰は、1924(大正13年)に大田区山王に居宅を建てて山王草堂と称し」たのだった。

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2007/02/12

春近し道行きせしは車にて

[本日の主なテーマは、女優の「吉行和子」さん。俳人の側面など。]

 10日の土曜日、タクシーの営業の日だった。今回は、車中、ラジオで聞きかじったことなどを雑然と、漫然と羅列してみる。
 NHKラジオ第一のニュース。「「水の都」として知られるイタリア北東部・ベネチアで9日、中世から伝わる伝統のカーニバルが開幕し、仮面や衣装を身にまとった観光客ら数千人が参加しました。カーニバルはおよそ2週間にわたって行われます」といった話だったようだ。

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← 港区の三田台公園で観梅。
「白き梅雪散るごとく咲きにけり」

イタリアの水の都ベネチアで9日、中世からの伝統のカーニバルが始まった。観光名所のサンマルコ広場を仮装行列が練り歩き、祭りは早くも最高潮。カーニバルは12日間行われ、120万人の人出が見込まれている」とか。

 画像は、今年のものではないようだが(以前、参照させてもらったことがあるはず)、「ヴェネチアのカーニヴァル」がシュアな気がする。
世界のカーニバル」が参考になる。
(それにしても、表記がややこしい。ベネチア? ヴェネチア? カーニバル? カーニヴァル?)

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2007/02/11

建国も温故知新で意義新た

2月11日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗いたら、今日は「建国記念の日(National Foundation Day)」だという。
 今日が祭日だとは、さすがに世間のことに(も)疎い小生も気づいていたが、このサイトを覗いて思い出したのだった。
 尤も、「「国民の祝日」について」なる頁の「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」によると、「第2条 「国民の祝日」を次のように定める 」では、他の休日は日付を決められているのに、「建国記念の日」は「政令で定める日」となっている。変?!
 趣旨は「建国をしのび、国を愛する心を養う」と立派なのだが。

2月11日 今日は何の日~毎日が記念日~」によると、下記の事情があったとか:

 建国記念の日の日附については内閣の建国記念日審議会でも揉めたが、10人の委員のうち7人の賛成により、2月11日にするとの答申が1966(昭和41)年12月8日に提出され、翌日政令が公布された。
「建国記念日」ではなく「記念の日」なのは、建国された日とは関係なく、単に建国されたということを記念する日であるという考えによるものである。

 詳しくは、下記サイトなどを覗いてみて欲しい:
建国記念の日(2.11)
「建国記念の日 - Wikipedia」

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→ 『日本の歴史 00』(網野善彦編、講談社刊) 画像はAmazon.co.jpより。本書は、網野善彦世界入門書としてもお勧めである。網野善彦は、今更ながらに瞠目すべき歴史家だったと思う。

 まあ、建国された日を探ろうというのは、そんな銘記されるべき日が実際にあったのだとしても、有史以前の話なので、雲を摑むような話であり試みなのだろう。
 あくまで、建国された日ということではなく、いつか分からないが、過去の或る日、建国されたのだろうし、先人の労苦を今日なら今日、偲んでみるのもいいことだろう。
 
 小生、建国の日を決めるに当っての明治維新当時(の政府)のドタバタ劇を読み、さらに紀元節という言葉などから、ふと、数年前に書いた小文を思い出した。
 タイトルが思い出せない。
 確か、メールマガジンで公表したはず。その後、その小文はホームページに格納したかどうか覚えていない。思考力も弱いが、記憶力も悲しいほど自信がない。
 そこはネット(検索)の有り難味である。検索してみたら、「日本神話のその昔から、そしてその後も」という文章を載せたメルマガが浮上してきた。
 ラッキー!
 以下、発表当時のままに掲載する。今なら、多少は違う文脈を立てると思うのだが、まあ、こうした形で公表したという事実は消せないので、忸怩たる思いをかみ締めつつも、改めて読み返してみるのもいいだろう(特に本文の中にある、「神話とは勝者が過去を振り返って都合のいい物語を現在に向かって措定する虚構の上の支配装置なのだと小生は考えるのである」という意見に対しては、小生自身が今なら真っ向から反対するかも!)。

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2007/02/10

オノレにはドーミエていたキホーテか

[今日のテーマは、「オノレ・ドーミエ」の油絵作品です。]

2月10日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗くと、今日もいろいろなことがあり、いろんな方が生まれ、あるいは亡くなられている。
 既に採り上げたことのある人物も居る。
 例えば、今日が誕生日の平塚雷鳥(らいてう)については、約2年前の「青き踏む(踏青)」なる記事の中で扱っている。
 同じく今日が誕生日の田河水泡については、彼の忌日に当る日に、「ラディゲにはのらくろ生きる我遠し」の中で扱っている。
 やはり今日が誕生日の漫才師の島田洋七も、何故か、かの高橋尚子選手が優勝した時の東京国際女子マラソンを見物してのレポート記事「東京国際女子マラソン…感動のラストシーン」の中で扱っている。

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← 島田洋七著『佐賀のがばいばあちゃん』 (徳間文庫) 素晴らしい本だった。島田洋七の人間性や文才が抜群なのか、佐賀のがばいばあちゃんが傑物だったのか。

 どうして場違いのはずの彼がマラソン見物レポートに登場するかと読み返してみたら、マラソン見物の帰り、図書館へ寄って、前日のラジオで話題になっていた、島田洋七著の『佐賀のがばいばあちゃん』 (徳間文庫)を借り出していたのだった。
 そう、「東京国際女子マラソン…感動のラストシーン」の「感動のラストシーン」は、読んでもらえれば分かるが、この本のラストシーンともダブらせての題名だったのである。

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2007/02/09

鼓聴きハナ肇から藤舎花帆へ

2月9日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗くのがこの頃の習慣というか癖のようになっている。
 今日もいろいろあったし、今日にちなむ事件や人物が数知れず居る。
 東京は京都や奈良ほどではないにしても、歴史がそれなりに刻まれ詰まれてきている。
 都内を歩いたり、車で走っていても、意外な場所に思いがけない歴史があったことを知らされる。
 ただ、思うに、歴史というのは、あくまで記録に残されたものだとしたら、日本では京都や奈良に敵わないが、記録に残らないもの、痕跡の形でしか残っていないものにまで範囲を広げたら、埋立地でもない限り、日本列島の大半の地は、誰かが生まれ生き暮らし死んでいった地であるはずである。

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→ 『山田洋次・全映画 なつかしい風来坊』(DA-0748(セル) 松竹株式会社ビデオ事業室)

 小生など、ふと、黄昏てみたくなる心境の時など、アスファルトやコンクリートの下に土があり、恐らくは誰彼の血肉か骨の一部だったものが風化して痕跡さえも留めなくなっているに過ぎない。
 幽霊ではないが、土には、あるいは木々には、そして空気にさえ、古(いにしえ)を生き過ぎていった誰彼の骨肉の一部を成していたはずなのであって、それが今風に言えば原子(や分子)の形に還元され、あるいは今は他の形へ変幻してしまっているだけなのであり、そうした原子などの微粒子には生き死んだ人の思いが乗り移っている…というのは大袈裟だとしても、思いの余波や余韻が微細な振動や波として今も微かに震えている……そんな風に思えたりする。

 余談はともかく、今日という日にハナ肇という(以下、他の方々も敬称を略させてもらうけれど、畏敬の意味を篭めてなのでご容赦を)クレージー・キャッツのリーダーであり(ドラムスを担当していた!)、幅広い芸能活動を展開された方が生まれている。

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2007/02/08

水鳥の戯れしごと我もけふ

 小生、富山生れのものだから、自然、テレビでもラジオでも(その外のメディアであっても、そう、ブログなどでも!)、富山関係の情報だと、つい、小さな耳をダンボにして見入ったり聞き入ったりする。
 先々週だったか、某ラジオ局で富山出身の数少ない女優である風吹ジュンさんが出演されていた。曲がりなりにも仕事中ということもあり、聞きかじることも侭ならなかったが、贔屓目を差し引いても好きな女優さんなので、声を聴けただけでも嬉しかった。

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← 6日の夕方近く、羽田空港の帰り、某所で小憩を取った。すると、暮れ始めた運河越しの夕景が綺麗で、つい、パチリ。画面では見づらいが、川面には水鳥たちが一杯。いいなー、一緒に泳ぎたいなー…。

 7日、火曜日は、NHKラジオでやはり富山出身(富山県朝日町)の女優である左 時枝さんの話を聴く機会に恵まれた。
 言うまでもなく、五年余り前に亡くなられた名優の左幸子さんの妹さんである。
 左幸子さんについては、訃報の形で、簡単な一文を綴ったことがある:
左幸子さん、死去
[今更ながらに、左幸子さんは偉大な女優だったのだと痛感する。彼女の輝いていた時代の活躍ぶりをその一端なりとも映像で見ることができた自分は恵まれていたというべきだろう。

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2007/02/07

何想う今日は北方領土の日

2月7日 今日は何の日~毎日が記念日~」なる頁を覗くまでもなく、今日は2月7日は「北方領土の日」であることは、ブログの記事「昨日は北方領土の日」へのアクセスが今日という日付になると増えることでも気づく。
 小生の場合、仕事柄、都内、それも都心を車で走り回るので、国道一号線の飯倉交差点周辺の警察による、日頃以上の警戒振りでも「北方領土の日」なのだと気づかされる。
 そう、今日は右翼の街宣車などがうろつく日なのである。
 暴力団の抗争事件もあって、警察も大忙しだろう。

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→ 昨年(!)1月21日の夕方に撮ったもの。今年は一度もこんな景色を見ることはない、今のところ…。

 ついでなので、昨年の2月7日には何を書いていたかというと、「白魚から歌舞伎に…」と題されていて、季語随筆というテーマの下、「白魚」についてあれこれ書き綴っていた。
 話の眼目は、「シロウオ(素魚)とシラウオ(白魚)」の混同であり異同だった。
 ここから何故に歌舞伎の話題へ飛んでいったのかは、歌舞伎好きの方なら、すぐに察せられることだろう。

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2007/02/06

「あの場所から」書いた

あの場所から」を書きました。
あれは夢ではなかった」に続く、オレもの。
 悲恋モノなのだろうか。

 なお、『オーランドー ある伝記』(川本静子/訳、ヴァージニア・ウルフ コレクション、みすず書房刊)を読了。
 眩暈のしそうな小説だった。

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2007/02/05

「あれは夢ではなかった」のこと

 この連休は情けないことに、ひたすら寝て過ごすだけで何もしなかった。
 まあ、一ヶ月余り、小生にはハードな営業日程が続いたので、多少はそうなるかもと思ってはいたが、まさかこんなにグロッキー状態になるとは想像の外だった。
 日曜は我がサンバチーム(あるいはクラブ乃至はエスコーラ)であるリベルダージ(G.R.E.S.LIBERDADE)の練習の場(スタジオ)へ赴くつもりでいたが、起き上がる気力は湧かず。

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← 2月2日の午後、我が車は首相官邸近くの交差点で信号待ち。

 スタジオへ、といっても別に小生、性根を入れ替えて練習に参加しようと思ったわけではなく(思うだけなら、常に思っているのだが)、一月の14日に催されたリベルダージ主催の新年会の様子を映したDVDを予約していたので、それを入手するためなのである。
(DVDは、一般の方も予約すれば入手は可能である。実に盛会だった。見る価値は十分にある!)
 無論、できれば、練習の場の熱気を少しでも吸い込んでおきたいという願望もあったのは言うまでもない。
 ああ、スタジオへ行きたかった!

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2007/02/04

妖怪に容喙しての要悔悟

 ようやく待望の(!)週末、連休がやってきた。正月以来のハードな営業の日々も一段落。昨日の土曜日の朝から今日の昼近くまで寝たり起きたり、ロッキングチェアーとベッドとを往復する、まさにグロッキー状態だった。
 今日の昼過ぎになって、頭は(いつものように?)ぼんやりだが、一応、眠気と疲労感は薄らいでいる。
 お陰で買い物も行けず、昨日からは買い置きのもの、有り合わせの物で空腹を誤魔化す。
 カップ麺(夕食も今日の昼食も)にパック入りの鱈にビスケットに…。
 
 さて、お馴染み「2月4日 今日は何の日~毎日が記念日~」を覗くと、あれこれ気になる事項・人物が載っている。
 既に採り上げた人物もいるが(岡田節人や加藤剛)、関心がありいつかは採り上げたいと思いつつも手が出せずに来た、喜多郎や伊東深水などなどがいる。

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→ Women with a Parrot 1952 「フランス国立 フェルナン・レジェ美術館」より。中学の時、複製で観たのは、これではないが、こんな風な……。

 最終的に誰にすべきか迷った候補は、共に今日が誕生日のフェルナン・レジェ(Fernand Léger: 1881年2月4日-1955年8月14日)と井上円了(井上圓了、1858年生まれ)だった。
 フランスの画家であるフェルナン・レジェの画は、確か、中学生時代に取っていた「蛍雪時代」の付録として彼の複製画が挟まれていたのを観たのが最初だったと思う(曖昧)。
 フェルナン・レジェの画は、(当時の小生には)あまりに奇怪な絵。

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2007/02/03

あれこれとくねり捩(よじ)って書いてきた

[テーマは、ミミズ(漢方薬としての)かな。相手がミミズだけに、焦点が定まらん!]

 小生、いろんなタイプの話を創作している。
 ただ、最近、何故か<ボク>モノを書く機会が増えているので、小生の人品もそのようなものだと思われがちである。
 実際には、「無精庵方丈記」のカテゴリー欄を見てもらったら分かるのだが、<ボク>路線、<オレ>路線などなど、それなりに多彩(?)な作品群を書いてきている。

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← 中村 方子著『ヒトとミミズの生活誌 歴史文化ライブラリー〈31〉』(吉川弘文館)

 ボク路線に限ってもいろいろ。
 小生の幼い頃(ボクと自称していた頃)のほのぼのとした思い出話を書いたかのような作品群の延長で、「ボクの金閣寺」とか「花火大会の夜に」、あるいは「メロンの月」などがこうした作品ということになろうか。
雪人形」や「兄ちゃんの姫始め」「いつか来た道」などは、この子がそのまま育っていったら、危ない奴になるのだろう、あるいは碌でもない奴の幼い頃ってのは、こんな風だったのかもといった趣向の作品群である。

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2007/02/02

夢うつつ気づかぬうちの月替わり

 早いもので今年も一ヶ月が過ぎてしまった。残すところ、僅かに十一ヶ月!
 うかうかしていると、あっと言う間に年を越してしまいそう!
 寒波が来襲しているとか。東京でも雪が降るかどうか。

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→ 30日の午前、毛布を干そうとベランダに出たら、庭の端っこに動くものが。観たら、スズメ…。が、スズメもいたが、他の鳥も。何という名の鳥なのだろう。

 月初めということで、索引・目次作成は、本来は昨日のはずだったが、うっかりしていて他の記事を書いてしまった。昨日から二月だということに考えが及ばなかったのだ。
 歳月の移り変わりの速さに付いていけないということでもあるかもしれない。

 そういえば、「口先の謹賀新年情けなや」なる日記を読んでもらえば分かるが、正月一日(元旦!)、既に小生は田舎(富山)にて梅の開花に遭遇していたのだった!
(なお、「題名」(テーマ 日付)」は、いつもどおり。太字がテーマを表している。)

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2007/02/01

怪談は封印したの怖いのよ

[テーマは、「白いドレスの女」?]

 昨日は営業の日。久しぶりにやや長距離のお客さんが付いて、車中ではずっとお喋り。
 その内容は、堅苦しく言うと職業上知りえた秘密ということで、まあ、小生の脳裏に残っているだけ。それも、既に大半は薄れ行きつつある。
 まあ、お客さんがお喋り好きということ、そして好奇心旺盛な方だったので、小生への質問が多かったとは言える。
 よって、小生の返事へのレスが折々お客さんからあるばかりで、その意味で、昨夜の話を録音しておいて、再生したって、実害(?)が及びえるのは小生のみなのだろうが。

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← Burnat-Provins, Marguerite(1872 - 1952)Les êtres de l'abîme, 18 mai 1921.  aquarelle et mine de plomb sur papier, 42 x 45.5 cm.(「Collection de l'Art Brut」より)

 一時間ほどのドライブの末、そろそろ目的地に近づこうという頃、幽霊の話が出てきた。幽霊を信じるか云々。
 あまり込み入った話など車中では(小生は真面目に真剣に運転中だった!)難しい。
 幽霊が存在するか否かは…。信じる人の心中には存在するだろうと無難な返事をしておいた。
 小生は一人暮らし。
 仕事を終え外出から帰宅すると、部屋は真っ暗。冬など寒い。
 夜、寝る時には、人によっては明かりを灯したまま、という人も居るとか。

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