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2006/10/21

川瀬巴水…回顧的その心性の謎床し

 相変わらず、毎夜、『こころにしみるなつかしい日本の風景―近代の浮世絵師・高橋松亭の世界』(清水 久男:編集、国書刊行会)を寝入る前に眺め、溜め息を付く日が続いている。
 本書を知り、高橋松亭の世界に魅入られるに至った経緯については、ブログ「高橋松亭…見逃せし美女の背中の愛おしき」にメモしておいた。

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→ 『こころにしみるなつかしい日本の風景―近代の浮世絵師・高橋松亭の世界』(清水 久男:編集、国書刊行会)

 今回は、上記のメモではザットしか触れることの出来なかった川瀬巴水のことを自分に銘記する意味もあって若干のことを書いておく。
 川瀬巴水については、彼の作品も含め、ネットでも豊富な情報を得ることができる。
 ここでは、まず、小生の好きなテレビ番組である『EPSON~美の巨人たち~』を手掛かりに、川瀬巴水の世界へ分け入ってみたい(ああ、我が部屋のテレビが画像をちゃんと映してくれたらと、つくづく思う。美術番組が辛い!)。

EPSON~美の巨人たち~ 川瀬巴水 新版画」なる頁を覗く。
高橋松亭…見逃せし美女の背中の愛おしき」でも紹介したが、「日本の江戸文化の華・浮世絵は、明治期になると、西洋の新しい絵画技術や印刷技術の流入によって、一気に衰退の一途を辿りました」といった時代背景がある。
 そこに、「明治に生まれ、大正、昭和を生きた版画家・川瀬巴水は、我が国伝統の文化復興を目指し、江戸浮世絵でも日本画でも油絵でもない、新しい浮世絵版画「新版画」を生み出した人物」として登場するわけである。

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2006/10/20

金子みすゞ…野暮天も不思議愛しむ心あり

 忙しいような暇なような摑みどころのない昨夜の仕事だった。

 景気が回復基調にあるという。かの日銀の福井総裁(今も総裁!)が一昨日だったか、景気の回復傾向に自信を持っているとの談話を発したとテレビのニュースで伝えていたような。
 まあ、彼の周辺や彼の仲間内は磐石の経済基盤の上にあることは間違いない。その意味で彼のコメントもあながち間違いとは言えないだろう。

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→ 19日の夜、芝公園で撮った東京タワー。過日より、「東京オリンピック招致サポート企画  大展望台・フットタウンビル文字ライティング実施! 」とのことで、「大展望台4面のうち都庁側(西面)に「2016」、海側(東面)に「TOKYO」の文字を配置し、各文字はオリンピックカラーで着色」だとか。
 小生は東京にオリンピックを招致する意義がまるで感じられない。それより暮らしやすい東京にしてほしいのだが。

 けれど、経済の回復を実感している人は、今の日本の中でどの程度、居るのだろうか。テレビで元気な顔を見せているような一部の政治家や優良企業の関係者やコメンテーター、財テクに成功した人……。
 勝ち組の数が限られているのは否定できないだろう。ただ、彼らはマスコミに発言権を持っている(そういった類いの経済評論家と仲がいい)。政治(家)への影響力を持っている。

 ニュースやワイドショー、経営の雑誌などで語られるのはそういった一部の成功者の息のかかった評論家の勇ましい、ご都合主義の弁に限られる。

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2006/10/19

スウィフトや遠路はるばる風刺かね

 昨日18日、フレッツ光が開通!
 システムを変更するのは、パソコンに疎いものには気鬱の種になる。大抵、切り替えた直後は何かのトラブルがあるものだし。
 今回は、最小限のトラブルとも言えない不都合があっただけに終わり、ホッとしている。
 まるで、このときの悪夢のような……。

10月19日 今日は何の日~毎日が記念日~」を漫然と覗いていたら、今日19日は「晩翆忌」だという。「詩人・英文学者の土井晩翆の1952(昭和27)年の忌日」なのだそうだ。
 土井晩翆(どいばんすい)というと、小生にはちょっと悩ましい人物。
 小生の郷里である富山と小生が学生時代を過ごした杜の都・仙台との両方に関係ある人物なのである。

 以下の記事は、「富山で感性を育んだ滝廉太郎」を参照させてもらう(あるいは、拙稿「富山と滝廉太郎、その周辺」参照)。

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← 14日、龍子記念館に行って来たときの画像。その時のブログ記事に載せるのを忘れていた。

 作曲家・滝廉太郎の傑作「荒城の月」は、作曲に際し、何処の古城をイメージして作ったのか、必ずしも確然とはしていない(晩翆が訪れたことのある会津若松の鶴ヶ城だとか、あるいは、富山の城だという説があるし…)。
 それはともかく、東京音楽学校が教科書としてこれまでにないすぐれた唱歌集を目指して「中学唱歌」を作った。その際、「編纂にあたって作歌と作曲を文学者・教育者・音楽家などの専門家に広く求め」、「当時の文士に作詩を求めましたが、その中の一人に土井晩翆がい」たのだった。

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2006/10/18

ケルト…エッシャー…少年マガジン

 ブログ「無精庵徒然草」は、一部、メンテナンス中ですが、すでにコメントなどが行なえるようになっています。

 本日、「フレッツ光」が正式に開通しました。
 月曜日は小生が手作業でやったため、ちょっと負荷と無駄の多い接続だったようです。
 今日は、業者の方に来てもらい、修正してもらいました。
 というわけで、本日が「フレッツ光」の正式開通日となります。
 ワーイ! パチパチパチ……。
 ……シーン。

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← 「ヤン・ファン・エイク TOPページ」より「ヴァン・デル・パーレの聖母子」。敷物に注目。

 昨日、仕事のほうは比較的忙しかったのだが、そんな中、車中での待機中などに鶴岡 真弓著『ケルト美術への招待』 (ちくま新書)を読み始めた。
 まだほんの読み止しなのだが、、「アルノルフィーニ夫妻の肖像」などで有名なヤン・ファン・エイクの「ファン・デル・パーレの聖母」や作者不詳の「聖ジルのミサ」という絵が紹介されていた。

 それらの絵を見てちょっと驚いた。

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2006/10/17

高橋松亭…見逃せし美女の背中の愛おしき

 浮世絵というと江戸時代のものというイメージが強い。実際、写楽・歌麿・北斎・広重といった名前が並ぶと壮観で、江戸時代が浮世絵の絶頂期だったことは間違いない。
 というより、江戸時代、彼らの版画絵によって浮世絵が始まったのだから、浮世絵というと江戸時代と思うのはむしろ当然なのだろう。
 もっとも、江戸時代の人が浮世絵を高く評価していたかどうかは別問題である。

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→ お馴染み紫苑さんに戴いた桔梗と薄(すすき)の画像です。仲秋の名月を見逃されたのだとか。詳しい事情は、画像掲示板でどうぞ。

 幕末から明治にかけて、日本に来た外国人が浮世絵に(も)着目し、海外に流出し(持ち出し)、マネ、モネ、ゴッホなど印象派を中心に影響を与えていった。そして逆輸入的に日本においても浮世絵の評価が高まったのだった。
 そうした次々と日本の文化の結実がドンドン海外に流出する現実、明治維新以後の混乱もあって、版画家も刷り師ら職人の生活も危うくなって、浮世絵や版画の文化が崩壊してしまうのではという危機意識も一方では明治には関係者の間にあったようだ。

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← 新井宿(あらいじゅく)。「Shôtei.com   Shôtei Gallery 」より。

 いずれにしても、幕末から明治にかけての浮世絵とは言い難いかもしれないが、その伝統を背負っての版画家に小林清親(こばやしきよちか)、川瀬巴水(かわせはすい)ら、錚々たる面々がいることも知られている。
 他にも新版画運動を起こした伊東深水などのような有名な版画家がいるじゃないか?
 ここでは、文明開化時代の東京や明治の日本の風景を描いた画家に焦点を合わせている。その理由は、ブログ記事「週末ジタバタ日記(フレッツ光へ!)」の末尾などを参照してもらいたい。

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2006/10/16

週末ジタバタ日記(フレッツ光へ!)

 以下は、昨日の日記から(の抜粋)。舌足らずな記述(表現)なのは、メモ書きだからということもある:

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← 龍子記念館に行って来たとき、去り際に撮ったもの。

 今日、日曜日は自転車で散歩。ついでに足を伸ばして龍子記念館へ行ってきた。

 いつだったか散歩の途次、建物の外観は見たし、写真にも収めたことがある。
 その日は、休館日だったので、入館しなかった。来た時間も遅かったし。

 入館し、受付を覗くと誰もいない……。声を掛けると女性の姿が。
 その受付の女性が美人だった。

 最初、展示室内に入ったとき、入場者は小生の他に一人しかおらず、閑散。
 のんびりできていいなと思っていたら、十分もしないうちに数組の方が次々と入館。
 それでも、ゆっくり見て回れた。
 大きな建物ではないので、展示物は一通り見て回っても、すぐに最後になってしまう。
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 小生が驚いたのは、本格的な作品より他のこと。
 まず、絵画の色素材の多さ。青や緑)系統に限っても、緑青から群青、藍色など何十種類も。
 それと、彼が十二歳から十四歳の頃に学校で描いた作品の見事さ。
 その旨が断ってなかったら大人になってからの作品と言われても、疑わなかったに違いない。筆の冴えは幼少のころからだったのだ。
 細い線も見事なら暈しの表現も見事。
 今の小生が十年訓練しても、川端龍子の少年時代の域にだって到底、達しない!
 (転記終わり)

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2006/10/15

中身なくせめて題名凝ってみる

 自転車通勤に少しは慣れてきた…ような気がする。

 でも、気温が下がってきて、会社にあるいは自宅に辿り着いても汗ビッショリにならないという事情も負担感の少ない理由なのかもしれず、まだまだ体力が向上したというには早計のようだ。
 油断禁物である。
 実際、仕事を終え、自転車で帰宅した当日は、終日、ベッドでロッキングチェアーで寝たきりとなっている。自転車通勤以前のように、ウイークデーの夕方に散歩がてらに図書館へ、なんて気力はまるで湧かないのが、まだ地力が付いたとは言えないことの何よりの証左なのかもしれない。
 ただ、自転車を駆るのは実に楽しい。

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→ 我が愛車公開。自転車を撮っても手振れこれ如何?

 さて、昨日から今朝にかけて、ロッキングチェアーで寝て過ごしたこともあってか、少しは(期待を篭めて)疲れが抜けたような気がする。
 せっかくなので、久しぶりに季語随筆絡みの小文を綴っておきたい。

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