« カーニヴァルテーマ「太陽」(3) | トップページ | 06志村銀座パレードへ(1) »

2006/09/03

内田奈織…森口博子…原田悠里

 昨日は自転車通勤四日目。
 初めてスクーターで通勤していたルートに挑戦してみた。自宅から会社への最短のルートでもあるし。

 が、無謀だった。スクーターには何てことない道でも、アシスト機構のある自転車であっても、急坂を二つ三つ、クリアーしないといけない。
 きつかった!
 まだ、今の小生には過酷なルートだ。
 今朝、未明の帰り道は、やはり、比較的一番楽な道であるバス通りを走った。時間帯も夜明け前だったので、バスは勿論、一般車両の通行も少ないので、割合、気楽に走れる。
 それにしても、ルートを選ばない体に早くなりたいものだ。

4643970855091

→ 原田悠里著『ひばりとカラス―世紀の歌姫は出会っていた?』である。詳しくは末尾に。

 ご飯で失敗。
 昨日の朝、炊飯器からご飯を茶碗に盛る。大盛りで二杯になるので、一杯分は朝食に食べ、残りは冷蔵庫に。
 が、帰宅したら、机の上にラップされたご飯が!
 そう、ご飯を冷蔵庫に収めるのを忘れてしまったのだ。
 炊飯器からご飯茶碗に盛ったばかりだと、冷蔵庫に収めるのも憚られ、いつもは、出勤間際に冷蔵庫に仕舞う。
 それを自転車をベランダから階下へ下ろすこの頃の騒ぎに取り紛れ、ご飯のことはすっかり蚊帳の外になってしまったのである。
 そのご飯、食べたものか、今、思案の真っ最中。

 昨日の仕事でもラジオでいろいろな音楽を聴き、いろんな方の話を聞きかじった。仕事中ということもあり、もともと聞き上手な人間ではないので、話の大半は右の耳から左の耳へスーと抜けていく。
 音楽ならば聴いているその都度の瞬間、その世界に浸ることが出来ればそれでいいけれど、話(インタビュー)となると、話の流れの大枠でも摑んでおかないと、何の話かチンプンカンプンになってしまう。
 以下の話も脈絡が変だったり、話が中途半端だったりするけど、お許し願いたい。


内田奈織さん

 さて、昨日はハープ奏者だという内田奈織さんの話を聞き、また彼女の演奏を楽しむことが出来た。ハープの音色は大好きだ。弦楽器特有の微妙な弦の揺れが不思議な快感を呼ぶ。しかも、指で奏でている!
 彼女のことは、夕べが全くの初耳だし、演奏を聴くのも初めて。
 ラジオでの話によると、昼過ぎの民放の連続ドラマ「偽りの花園」での主題歌が彼女の曲で、ドラマも評判らしいが彼女の演奏も人気を呼んでいるらしい。
 生憎、その時間帯はテレビを見ない(在宅の場合は、大抵はブログの記事の執筆時間に当る)。
 だから、偶然の形でも、主題歌を聴く機会に恵まれなかったのである(これからドラマを見るようにするか、少なくとも主題歌が流れているだろう最初乃至終わりの時間には聴くようにするか、迷うところ。

 夕べの話の大半は忘れた。幸い、「asahi.com:ハープ奏者 内田奈織さん - マイタウン京都」にて、インタビュー記事を読むことが出来る。
 冒頭に、田中京子氏による、人物紹介がある。「ハープといえば、透明感のある音が持ち味。宇治田原町のハープ奏者、内田奈織さんは、そうしたイメージにとらわれず、情念に満ちた昼ドラの音楽も、石原裕次郎の「夜霧よ今夜も有難(ありがと)う」も、奏でる。オーケストラの枠にとらわれず、一人歩きを始めたハープの魅力について聞いた。」とか。
 昨日の話でも、彼女の周辺には、まさに内田奈織ワールドといったような、不思議なゆったりした時間が流れているのが感じられた。京都の人特有の、決してせかせかしない、どこまでも自分の感覚(思想?)に頑固なまでに忠実な人だからこそ醸し出される雰囲気。

 夕べは、石原裕次郎の「夜霧よ今夜も有難(ありがと)う」は聴けなかったが、「偽りの花園」の主題歌、そしてビートルズの「インマイライフ」を彼女のハープ演奏で聴くことができて、一挙に魅了されてしまった。

 聴いた話で印象的だったのは、47本の弦というのにもびっくりだが(でも、これはハープ演奏する姿を見れば、弦の数が多いのは一目瞭然)、それ以上に、7本のペダルがあって、演奏中は常に足でペダルを操作しているという点(「ハープ - Wikipedia」参照)。
 アヒルの水掻きではないが、水面をスイスイ気持ちよく泳いでいるように見えて、実は水面下では結構、せわしなかったりする。
 でも、肝心なのは、足でペダルを慌しく操作しているとは、演奏を見る観客に気付かせないことだという点(ピアノも同じだ!)。
 あくまで(外見上は)優雅に! が大切なのだ。
 小生など、ハープにペダルがあったことを初めて気付いたのだった。
(ハープも含め、リラのことについては、「幻のハープを求めて」や、続く「女神、天使、吟遊詩人のハープ」が面白かった。)


森口博子さん

 昨日は、歌手でタレントの森口博子さんの話も聴くことができた。小生は、少なくとも彼女のキャラクターのファンである。明快で頭の回転の良さを実感させる語り口。しかも、歌が上手い。話し上手だが、聞き上手でもあって、彼女へのインタビューも聞いていて面白いが、彼女が聞き手になっていても、相手を乗せて上手く話を聞きだす。
 その番組の後半では、女優(バラエティタレント?)の島崎和歌子さんがゲストとして登場し、彼女独特の小母さんキャラ炸裂だった。無論、森口博子との掛け合いが実に楽しい。うまく高知生まれの(酒飲みの)島崎和歌子さんワールドを引き出している。

 ところで、番組の中で、森口博子さんへの質問メッセージが読まれた。あるバンドグループのヴォーカルの人からの質問で、自分らは持ち歌がなく、有名歌手の曲で練習する。
 すると、その歌手の特長を消化してしまって、バンドを聴く人は、物真似バンド(歌手)のように思われてしまう。
 つまり、歌手として個性を持つにはどうしたらいいのか、という質問だった(と思う。やや…かなり、曖昧)。

 すると、さすが森口博子さんで明快な返答をされる。例えば、全く有名でない歌手(バンド)の曲を練習したらどうか、というのだ。他にも、さすがと思わせる返答をしていたようだが、肝心な点は聞き漏らした(忘れた)。
 さて、である。森口博子さんのキャラクターは好きだと書いている。歌も上手い。物真似番組でも、彼女の歌の上手さをたっぷり披露してくれたっけ。
 小生、彼女が(物真似番組で)他の歌手の歌を真似して歌うところを見ると、感心してしまう。聞き惚れてしまうと言っても過言ではないかもしれない。
 が、彼女のオリジナル曲ととなると…。

 率直に言って、つまらない。個性を感じないのだ。上手いとは思うが、味がない。というか、印象にまるで残らない。森口博子さんは、番組への聴取者の質問に明快に答えていたように、個性を出すことについては、日頃の練習も含め、十分にノウハウを知っているはずだ。
 番組では、歌手になるにはどうしたらいいか、という質問も聴取者からあって、一言、歌への執念だという。歌うことで何を表現したいか、その気持ちがしっかりしていることだという。単に歌が好きだというだけではダメで、あらゆる機会を捉えてチャレンジし続けることが大切だとも言う。諦めたら歌手ではなくなる。諦めないことが肝心なのだとも(言葉遣いは不正確である)。
 なのに、いざ、彼女が自分の持ち歌を自分なりの仕方で歌い始めると、さらさらーと聞こえ、そして何の印象を残すことなく曲が終わってしまう。
 なんとなく、聴取者の質問は、質問の形を借りた森口博子さんへの皮肉めいた、きつい指摘に聞こえて、複雑な心境になってしまった。

 それにしても、森口博子さんは、彼女の個性を引き出す曲との出逢いに恵まれていないだけなのか。
 そんなことはないだろう。他人の曲であっても、どんな歌であっても、個性を持つ歌手はまるで自分の持ち歌であるかのように歌いこなしてしまう。
 なんとなく勿体無い。


Hiroこと島袋寛子さん

 他、偶然なのか、夕べは、例えば、スピードのメンバーだったHiroこと島袋寛子さんの話も聞くことができた。
 でも、話は忘れちゃった。歌は好きだったんだけど…。


原田悠里さん

 でも、印象に鮮やかなのは、「津軽の花」や「木曽路の女」「三年ぶりの人だから」などのヒット曲で有名な原田悠里さんの話だった。
 鹿児島大学教育学部音楽科卒業の原田悠里さんはオペラを勉強していたという異色の歌手だ。
(余談だが、彼女は、「富山・氷見市を舞台にしっとりとした叙情を表現」している「氷見の雪」を歌ってくれたので、富山出身の小生としては贔屓にしたくなってしまう。)
 そのオペラ歌手が演歌の道へ。オペラを歌うことで、演歌に大切な「こぶし」が全く回らなくなったとか。
 その彼女は、「ここ数年、二葉百合子一門の一人として研鑚をつんでいる」のだとか。浪曲にこそ日本人の歌の原点があるのだとか。

 情けないことに、彼女の話の一番、肝心な部分を聞き漏らしている。どうしてオペラへ。そして何故にオペラから演歌の道へ進んだのか…。

 ちなみにだが、原田悠里さんには、『ひばりとカラス―世紀の歌姫は出会っていた?』(読売新聞社)という著作がある。
 商品説明によると、「美空ひばりとマリア・カラスが日本で遭遇していた可能性を、人気演歌歌手が推理する。ひばりとカラス。一見、無関係に思えるこの二羽の偉大な不死鳥に、こんな共通点があったなんて。推理小説を読むようにドキドキして、鎮魂歌を聞くように厳粛な気分になる。作者の筆は鋭く熱く、優しい。その思い入れが感動となって伝わってくる一冊」だとか。
 まさに、原田悠里さんならではの本なのかも。面白そう。

|

« カーニヴァルテーマ「太陽」(3) | トップページ | 06志村銀座パレードへ(1) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

音楽エッセイ」カテゴリの記事

コメント

小生のハートのように暖かな部屋でまる一昼夜、置き去りだったご飯。
他の人に食べてもらうわけに行かないし、自分で食べました。
今の所、無事…。
お腹がちょっとゴロゴロし始めたけど…。

投稿: やいっち | 2006/09/03 12:46

食べちゃいましたか~
戦争体験の有るおばあちゃんの口癖
「御飯はアカンと思たら洗って食べ」
今は昔の人ほど胃腸が丈夫じゃないって!
でも御飯って傷んでたら、よく分かると思いますよ。

自転車通勤、いきなり無理なさらないように~

投稿: ちゃり | 2006/09/03 23:01

ご飯、見た目には、白かった。だから、電子レンジでチンしたらいいかなって。
結果オーライです。

自転車の話題が出なくなったら、馴れたと思ってください(あるいは、こっそり、自転車通勤を諦めた時も話題に出さないかも)。

投稿: やいっち | 2006/09/04 01:40

返却期限が来ている本があり、図書館に行ってきた。本のほか、リベラさんに教えてもらった冨田勲さんの「ドーンコーラス」というアルバムを借りたかったけど、パソコンで検索しても情報が見当たらず…。
すると、たまたまそのパソコンの脇にCDのコーナーがあるけど、内田奈織さんのCDが目に飛び込んできた!
早速、借りてきたよ。

投稿: やいっち | 2006/09/07 19:48

詳しくは書けないけど、本文に関係ある人(当人じゃないけど)から読んでいますよというメッセージを貰った。
嬉しい!

投稿: やいっち | 2007/05/11 12:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 内田奈織…森口博子…原田悠里:

« カーニヴァルテーマ「太陽」(3) | トップページ | 06志村銀座パレードへ(1) »