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2006/08/25

自転車で初出勤

馬橋パレード…オートバイとの別れ」そして「自転車ライダー生活本日開始」ときて、今日は「自転車での初出勤」をレポートしようかな。
 といっても、何も書くことがない。

 ひたすら、疲れた! というしかない。

 会社まで自転車で向うというのは、小生には、まさしく鈍(なま)った体に鞭を打つような仕儀だったのである。
 小生は東京に居住している。端っことはいえ、23区の何処か。海辺と言えば海辺、古くからの農村地帯だったと言えば、言えなくもない地域。
 バイクで通勤している間は、若干の坂道越え(さすがに峠越えとは気恥ずかしくて言えない)など、アクセル一つ吹かせば呆気なく駆け過ぎることができていた。
 でも、自転車となると、同じ二輪車ではあるが、まるで感じが違う。

Sionconcert

← 紫苑さんにいただいた画像です。相変わらず活動的! コンサートを終え全国高等学校野球選手権大会(甲子園)に応援に行った紫苑さん、次は軟式高校野球全国大会へ応援に行くのだとか。

 もう、十年近く前だったか、朝、目覚めると雪国になっていたことがあった。
 でも、仕事熱心な小生、バスも来ない、オートバイ走行は無理、タクシーなど掴まるはずもないという、そんな過酷な状況の中、テクテクと会社へ向ったことがある。
 オートバイだと5キロほどの道のりである。バイクにとっては緩やかなアンデュレーションの道かもしれないが、歩くものにはきつい坂の道を、積雪十センチ足らずの道を、しかも、夏場も冬場もなく年中、通して履いている普通の革靴でテクテクトロトロ歩いていったのだった。

 詳しくは書かないが、会社へたどり着いた時は、体はヘロヘロになっていた。

 というのも、仕事柄、ショルダーバッグを抱えての徒歩(通勤)。
 そのバッグの中には、仕事に必要な細々したものが一杯つまっている。一番、重いのは、小銭類。10円玉を50から100個、50円玉を数十個、100円玉を50個以上、500円玉を二十個ほど。
 ケチな性分で会社には自動販売機があるのに、前日のうちにスーパーの安売りで買ったペットボトル(500cc)を一本(バイクの時は、二本、忍ばせることもある)。
 他に虫眼鏡(地図を見るため)。雑巾。ウエットティッシュー。本。新聞。懐中電灯などなど。

 とにかくバッグは重いのである
(この雪の中の通勤では、思いっきりショックなことが会社で待ち受けていた。なんと、会社の次長曰く、雪で事故が増えそうだし、今日は車を出させない! なんてこった。雪の中を一時間半も掛けて歩いてきたというのに。何のために汗水たらして息をぜーぜーさせてまで会社へ来たというのだ! 小生、トイレの中で半べそだったよ!)

 さて、自転車での通勤初日。路面が如何に工事などで凸凹になっているかをいやというほど、実感した。日頃、車で走っていて、自転車野郎が車道を走るのを邪魔だ! と思っていたのだが、歩道の凸凹さに比べると、車道のほうが路面が滑らかだし、店の備品や放置自転車その他が少ない分、走りやすいから、ついつい車道を走りたくなるのは、観察していても分かってはいたが、小生もそうした誘惑に何度も駆られた。
 そもそも歩道はレンガ風になっていて、お洒落だったりするが、自転車には単なる凸凹にしか機能しない(滑り止めの機能もあるのかどうか)。
 それに、歩行者がいるし、他の自転車も、こんなに自転車が往来していたのかとびっくりするほどに走っている。

 且つ、小生が買った自転車はタイヤの口径が20インチと小さ目。
 それは、我が集合住宅の駐輪場が一杯だということもあるし、普段は自転車を部屋のベランダに止めておこうと思っている。そのためには、階段を自転車を担いで上る必要がある。廊下を曲がったり、玄関の出入りも、普通のママチャリでは移動(持ち運び)が困難だと考えたからだ。
(小生、ママが好き! じゃない、ママチャリが好き。ここ数年、田舎ではママチャリで買い物する。そう、田舎での自転車での買い物が小生に自転車熱を煽ったのだ!)
 口径が小さな自転車。お洒落ではある。が、タイヤが小さいほど、路面の凸凹に敏感に反応する。お尻が痛い! サドルカバーが欲しくて堪らなかった。
 
 そんな細かな道路事情を我が身で実感・体験したのだった。

 さて、アシスト機構も付いている。電動機能があるのだ。使い方がよく分からない部分もあるが、確かに坂道は楽。でも、長ーーーい坂道を二度三度と上り下りすると、やっぱり疲れる。
 タイヤの口径が小さいから、同じ距離でもべダルを漕ぐ回数が増える理屈である。
 普段、碌に使わない足腰を散々使わされるのだ。
 愚痴(?)の類い、予想外の障害の類いを書くと、きりがない。

 例えば、バイクだと、十年余りの通勤で最短ルート、あるいは信号に掛かる回数の最小のルート、土日だと距離が遠くても街道沿いを堂々と、と、会社(など)へのルートのオプションは少なからず持つようになった。
 が、今度は自転車である。一体、どんな道を通ったらいいのか、これからまた悩むことになるだろう(でも、楽しい悩み、嬉しい悩みだ)。
 とにかく、いくらアシスト機構があるといっても、やはり坂道は緩やかで短いほうがいい(最終的に出発点と到着点が同じだから労力的には同じ、はずなのだが)。
 が、昨日(から今朝)の自転車通勤で痛感したことは(水曜日の買い物を兼ねた試走でも感じていたことだが)、可能な限り、路面の滑らかな道を選ぶべし、ということだった。
 とにかく、お尻が痛いのだ。

 そもそも、小生の体重が重すぎる(こんな時は、我が理想的なエッグシェイプの肉体が恨めしくなる!)。且つ、通勤の際は荷物が一杯のバッグを背負う必要がある。
 書くのを忘れていたが、小さめのファッション重視(見かけ重視)の自転車なので、籠がないのだ。というか、籠を付ける余地がないのだ!
 だから、荷物は全てポケットか肩に担ぐしかない(他の可能性としては、頭に載っけるという方法もありえるが、これには修練が必要と推測される)。

 重いバッグを肩に掛け(路面のちょっとしたショックでバッグが揺れて、重心を取りづらい)、重たく暑苦しい肉体を引きずるようにして、それでも、自転車は颯爽と走ってくれる。
 のだが、木曜日の朝、会社へ辿り着いたら、いつだったかの雪の朝、徒歩で辿り着いた時以上にヘトヘトになってしまった。もう、一仕事、終わったような気分だった。普段は買ったことのない、アミノサプリのペットボトル500cc入りを一気飲みしてしまった。
 且つ、その直後に500ccのペットボトルのお茶も購入し、がぶ飲み。
 仕事の車のシートに体を沈め、そのまま翌日まで休憩していたい、そんな誘惑に駆られるほどだった。

 さて、仕事。その内容は割愛する(嬉しいことに、珍しく、結構、忙しかったよ)。

 木曜日の仕事が終わる金曜日の朝の六時頃。どことなく憂鬱な気分。

 その理由は、会社で会社主宰のミーティングがあるから、仕事が終わっても、すぐに帰宅できないからである。
 例によって事故の映像を見せてもらう。皮肉にも自転車絡みの事故例ばかりだった! 有意義なのは分かるから、真剣に話しに聞き入っているのだけれど。
 自転車と我が社の車との事故の分析は、詳細にメモしておく必要を感じるが、他の機会に譲る。
 ただ、我が社のドライバーの責任もあったりするが、自転車が交差点をまるで止まらないという事例も多い。
 これは映像があるから、その事実は否めない。
 が、自転車を駆ると分かるが、走っている状態を交差点とはいえ、完全に止める(て、また走り出す)のは辛いし、億劫。大抵は、多少はスピードを緩めつつも、止まらないまま交差点に突っ込むという結果になりがちなのである。
 自分で昨日、今日で自転車の特性を再認識した次第だった。
(そうそう、明け集会が終わると、弁当が出る。海苔弁当。ちくわの細切れが一切れ載っている。でも、暖かいので美味しい。)

 しかし、憂鬱の理由はそれだけではなかった。
 そう、帰り道も自転車で汗ダラダラになりながら、帰るしかない。バイクで風になって、スーと、颯爽と帰宅の途へ、というわけにはいかないのだ。
 会社の仕事以上の大仕事が小生には待ち構えているのだ。辛い。体が憂い。
(朝、会社で明け集会が行われている間、雨が激しく降っていた。合羽も傘も持参していない。普段はバイクのトランクに入れておいたのだが、これからは合羽や傘もバッグに忍ばせる必要がある。厄介なことが多いね。)

 まあ、木曜日の朝、会社への道のりで苦労していたので、その教訓を生かすべく、ルートとしては、路面の滑らかな幹線道路、坂も緩やかな道を選んで帰った。結果的に選んだ道はバス通りとなる。
 安全性の観点で、問題があると感じた。車の走行が多いし。ルートはまだまだ悩みそう。
 とにかく、無事、帰宅。
 でも、未だ、終わりじゃない。自転車を部屋へ担ぎ込む必要がある。部屋の玄関にも部屋の中にも荷物がまだ一杯ある。自転車を玄関からベランダへと運ぶと、自転車のペダルやハンドルが方々にぶつかって、部屋の中がパニック状態になる。
 それでも、とにかく、火事場のバカ力を出して、自転車をベランダへ。小生は、部屋の中で精魂、尽き果ててて、ベッドに入る気力もなく……。
 まあ、とにかく、無事(?)一件落着というお粗末な一席なのだった。

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コメント

自転車通勤続きそうですか?何キロぐらいを何分で走るんでしたっけ?

私も足腰のために勧められますが、本格的なものは高価なので未だに買っていません。

何よりも車に乗るようになってからは、郊外の自転車道は別とすると交通社会に参加するのが怖い。対自動車・対歩行者。先日も自転車で待ち合わせに来なかった友人が、車のボンネットに乗り上げ、飛ばされて、首を曲げられ集中治療室に入っていました。退院するまで気がかりです。

自転車もスピードが出れば出るほど、かなり危険な乗り物です。子供の頃に坂道を三人乗りでメーターの時速80KMぐらいで走り下りた勇気はもう無いです。

それでも長距離を移動に使っている人も多い。しかし、天気が良ければいいですが、暑い時は汗を掻くでしょうね。

投稿: pfaelzerwein | 2006/08/26 12:29

pfaelzerweinさん、自転車通勤、続くかどうか危ういところです。もう、初日だけでグッタリ。今日は浅草サンバにスタッフとして参加したのですが、自転車を漕いで普段使ったことのない筋肉を使ったせいで体の節々が痛いのを無理して手伝いしてきたのですが、日曜日は終日、体が痛くて寝て過ごしそうです。

自転車は現代の交通社会においては鬼っ子的な存在。歩道を走る歩行者の一種であり、車道を走る車の一種でもある。
よって、たちの悪い奴は(メッセンジャーの一部なども含め)信号の無視を(歩行者扱いされることをいいことに)する、一方、車道も車の前を平気で走るってことになる。
日本はまだ、自転車の走行について通念が出来ていないと、改めてつくづく感じました。

従って、安全面でもかなり厳しい実情がある。
小生の自転車はタイヤの口径が小さいこともあり、平地だとスピードは出せない(小生の体力の乏しさもあるし)のでその点は大丈夫だけど、確かに下りの坂道は、バス通りなど危険を感じたので、通勤のルートを模索して、追々妥当なルートを見出すつもり。

暑い時は汗だく。会社に着くと、グッタリ、ビッショリ。
雨の日はどうするか、思案中。

とりあえず、自転車を買ったばかりなので、我慢して乗りますが、さて、先のことはまるで分かりません。


投稿: やいっち | 2006/08/27 01:38

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