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2006/06/30

ビートルズ来日40周年

 テレビでもそうだが、ラジオでは、今年に入って、そして特に先週から今週にかけては、ビートルズ来日40周年関連の話題が頻繁に採り上げられてきた。
 小生がビートルズを意識したのは中学校に入った頃。
 来日公演のあった1966年には、小生は花の小学生。
 訳も分からず、とにかく当時は白黒のテレビ画面に家族と共に見入っていた。
 マスコミ(特に読売新聞が先行か)ではその年の4月頃から、ビートルズが日本にやってくると、盛んに宣伝していた。世間知らずで、音楽に限らず芸術の高貴な香りの全く漂っていない我が家も、みんな素直な性格なので、マスコミに煽られるがままに、ビートルズって何じゃらホイ状態だった。

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→ 今も大事にしているビートルズのアルバム「赤盤」。1973年に購入!

 とにかく、来日公演のテレビ放映は、最初から最後まで、訳の分からないままに見ていたような。
 実はというと、「日本に於て、1964年という年は東京オリンピックとビートルズの登場という大事件が重なった重要な年」ということで、既にビートルズブレイクは始まっていたのだが。
 男性の長髪が大流行。グループサウンズが花開く。ジーンズ。サブカルチャーの開花。

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← 今も大事にしているビートルズのアルバム「青盤」。「赤盤」と一緒に購入!

 来日公演のあった武道館は、小生にとって、そして父にとっては尚のこと、プロレスなど、格闘技の聖地だったが、その日から武道館のイメージが変わった(実際、武道館の在り方も変わった?)。
 そういえば、ビートルズって、日本語だとカブトムシだと覚えたっけ。

 率直に言って、父はビートルズの音楽に付いては????????
 小生も負けずに??????????????????????
 中学の一年の時だったか、学校でビートルズの話題になり、そのうち、じゃ、メンバーのうち、だれが好きかという話題になった。
 で、小生も聞かれたので、小生は、リンゴ! と答えた。

 問うた友人は、怪訝そうな顔をしていたのを思い出す。
 実は、当時、ビートルズのメンバーというと、リンゴの名前しか不意には思い出せなかったのだ。それも、リンゴ・スターではなく、リンゴだけ。無論、リンゴがドラマーだとも分かっていない。
 もう、友人には有無をも言わせぬため、リンゴ! と言い切って、そしてその話題は封印した。
 そう、怪訝というか、一番、頓珍漢でチンプンカンプンだったのは小生だったのだ。
 念のために断っておくが、学生時代にビートルズの曲を聴きまくって、リンゴの世界も好きになった。「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンド」も楽しいし、「イエローサブマリン」は最高だね。
 ビートルズの音としてのビートの強さはリンゴという存在があるからなのだ。

 ここだけの話だけど、小生は当時も、その後も、今も、前座のドリフターズのファンだった(余談だが、彼らドリフターズは、浅草サンバカーニバル誕生とも無縁ではないとか)。
8時だョ! 全員集合」は小学生の頃から、中学生、高校生、(大学生)、社会人のどの時代を通じても、万難を排して見るようにした。友人との付き合いも、誘われた場合、原則、付き合う小生なのだが、その日は口実を設けて断っていたほどだ。
 野球中継と「8時だョ! 全員集合」だったら、どっちを見るか。
 文句なしに「8時だョ! 全員集合」!
「俺たちひょうきん族」と「8時だョ! 全員集合」だったら、どっちを見たか。断固、意地でも「8時だョ! 全員集合」だった。
 仮に「8時だョ! 全員集合」と、何かHな番組か映画のどっちを選ぶとなったらどうか。この場合は迷う。
 そのドリフターズがビートルズの前座を務めたのだ(他にも有名アーティストが複数いたようだが、全く印象に残っていない)。逆にドリフターズを見直すことになったような。

 ビートルズの音楽やグループについて、高校くらいまでは深く関心を持たなかったように思う。
 高校卒業の頃だったか、ビートルズが解散した時、父が、「ビートルズが、あんなに早く解散したのは、何故だと思う」と問うた。
 小生には答えられなかった。
 すると、父が言うには、「ビートルズの演奏が上手くないからだ」と。
 小生は、反論したかったが、沈黙するしかなかった。
 
 今なら、あるいは大学生になって、ビートルズに思いっきり聞き浸った頃には、彼らはそれぞれの個性が強すぎてぶつかり合ったとか、人気が凄すぎて自分の時間が持てなかったとか、音楽観・思想が違いすぎたから、とか、あれこれ分かったようなことが言えていたかもしれない。
 あるいは、演奏の技術にしても、日本に来た頃は、まだ初期で、その後の成長は目覚しいとか、あまりライブ演奏はしなくて、スタジオ録音が多いとか、あれこれ聞きかじりの薀蓄を傾けることもできたかもしれなかった。
 それほど、学生時代は、ビートルズとボブ・ディランに痺れていた。
 基本的にアルバムやミュージックテープなどは買わないほうなのだが、ビートルズ(やボブ・ディランなど)は別だった。


 ビートルズが滞日していた四日間(のべ五日間)については、「究極のビートルズ来日賞味法! ビートルズが日本に与えたもの -ORICON STYLE ORIGINAL CONFIDENCE ニュース」が詳しい。
 武道館をコンサート会場に使ったことに付いても、記者会見で感想を聞かれ、その問答の様子が書いてある。

 そういえば、写真家の浅井 慎平氏も、ビートルズの来日コンサートや滞日中の彼らの様子を公式カメラマンとして収め、一気に人気が高まったらしい。
ソニービル40周年イベント THE BEATLES IN TOKYO 1966

 さて、この来日40周年で、耳目を集めた話題というと、「星加氏も加山雄三も、部屋でビートルズが絵を描いて過ごす姿を目撃している。退屈しのぎにみんなで絵を描くとはなんと文化的なバンドだろうか。イギリス人だからという問題ではないはずだ 」というもの。
 朝日新聞を読んでいたら、その話題と共に、彼らの描いた絵が載っていて、そのセンスの良さに仰天。
 朝日新聞には、彼らがホテルの一室で熱心に絵を描く様子を示す写真が載っていて、興味津々。
 まあ、専門家に言わせると、美術的価値よりも、彼らが来日時に描いたことに意味があるというものらしいが。
ZAKZAK ビートルズが40年前来日時に4人で描いた絵を発見」などで関連の話題と、絵の面影を示す画像を見ることが出来る。

 ネット検索したら、ホテルの一室で絵を描くビートルズの面々の様子を示すカラーの写真が見つかった:
ビートルズ来日のウラ舞台
 この頁には、「ビートルズの残した絵画」も大きな画像で載っている。

 余談だが、「B'net ビートルズ・コンテスト」なんてのを今年もやっているとか。

 ビートルズの音楽。ジョン、ポール、リンゴ、ジョージ。歌詞の素晴らしさ、新しい音楽への挑戦、あるいはメッセージ性もあったりするけど、やはりメロディ(ライン)の素晴らしさに尽きるような気がする。20世紀の大半の音楽はクラシックも含め、消えないまでも忘れられていくのだろうけど、ビートルズだけは今世紀の後半も旬の音楽として賞賛され影響を与え続けているに違いないと思う。

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コメント

埼玉にジョンレノンミュージアムというのがありますね。
僕は行ったことないけど来日記念の展覧会を開催しているとか。
若い人たちがビートルズにしても安保闘争にしても万博にしてもエネルギーを集中させる場というのがなくなりましたね。
自分は傷つきたくない、かかわらない、一人シングルルームで過すのが快適ー。
昭和三十年代がある種のノスタルジーを持って語られるのは故なきことではないです。

投稿: oki | 2006/06/30 22:28

ジョンレノンミュージアム:
http://www.taisei.co.jp/museum/
覗いてみたら、活発な活動をされているようですね。

日本では団塊の世代のエネルギーが凄かった。アメリカだと、ウッドストックに象徴されるエネルギー。
60年代末から偏差値教育が採り入れられ、内申書重視の教育が強まった。若い人の関心が徹底して内向するように仕向けられてしまった。大学も、市街地から思いっきり郊外へ分散。学生も分断されてしまった。
全て国が若い人の政治への関心やエネルギーを殺ぎ、マニアックで蛸壺的な関心にそれぞれの若者が嵌って沈むようにさせた結果。学生運動、労働運動のエネルギーが萎えて、経営者主導、経済界主導の方向へ。
若い人は、発作的衝動的に爆発するしかなくなったんだね。
保守層の方たちは、うまくやった、成功したとほくそ笑んでいるのでしょう。
でも、行き過ぎてしまっているね。経済的な事情で結婚を躊躇い、子作りを躊躇うという説明があるけど、そもそも若い人のエネルギー自体が不毛な荒廃状態から抜け出させないように仕組んだ結果である以上、現状はこうなるべくしてこうなったのでしょうね。保守層は現状を甘受するしかないんじゃなかろうか。
まさか、若い人に政治の季節を取り戻させるわけにもいかないだろうし。

それはそれとして、ビートルズの音楽は素晴らしい!

投稿: やいっち | 2006/06/30 23:56

私はOasisが好きなのですが
そのOasisが尊敬しているバンドが
ビートルズです☆
世代を越えて愛される音楽っていいですね☆

投稿: ヘルミーネ☆ | 2006/07/02 00:17

OASISを知りませんでした。
「オアシス (バンド) - Wikipedia」が詳しい:
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%82%B9_(%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89)
「バンドの核となるギャラガー兄弟は、ビートルズを溺愛しており、ビートルズの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」や「ヘルター・スケルター」などを時折演奏したり、自身の曲にもその影響が色濃く表れている」だって。
なるほど、ビートルズにはその要素もプンプン。

さて、今世紀の後半にはどんなアーティストが残るのか。ビートルズは当確だと思うけど。
とにかく、彼らの音楽が好き!
 

投稿: やいっち | 2006/07/02 11:34

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1966年・6月29日~7月3日。 THE BEATLESの4人が日本に滞在しました。 それから、丁度40年目にあたる今年、盛り上がりましたな~~!                              ~イベント~ 東京タワー蝋人形館 ビートルズ特別企... [続きを読む]

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